正規留学とは?海外大学を選ぶメリットや費用、おすすめの国を解説
「正規留学ってどういうことができるんだろう……」
と悩む人は多いのではないでしょうか。
正規留学とは、海外の大学に進学する留学方法のこと。
日本では未発達な分野や興味のある専攻を勉強して、単位を取得すれば学士や修士を得ることができます。
実は日本の大学よりも海外大学の方が学費が安いことも多く、人によっては正規留学を選ぶことで目指す職業に近付くことがあります。
そこで今回は、
- 正規留学とは
- 正規留学と語学留学、交換留学、専門留学との違い
- 正規留学のメリットとデメリット
- 正規留学におすすめの国
- 費用をおさえる方法
- 学費が安い国
を順に紹介します。
今回の記事を参考に、正規留学のイメージをつかんでいきましょう!
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正規留学とは、海外の大学に4年間通って専門分野を勉強する方法
正規留学とは、海外にある大学に通いながら専門分野を勉強する留学方法です。
卒業と同時に「学士」や「修士」を取得することになります。
専攻は例えば、以下のようなものです。
- 経営
- 法
- マーケティング
- 心理学
- 建築
- 理工
- 看護
- デザイン
基本的に、日本で大学に通うのと特に変わりはありません。
授業を受けて必要な単位を取得すれば、卒業となります。
ただし海外の大学は、入学方法がいくつかあります。
次で紹介しますね。
正規留学で入学するには2パターンある
海外の大学に正規留学する方法として、
- 現地の学生と同じように試験を受ける
- 2年制のコミュニティカレッジに入ってから編入する
の2つを解説します。
現地の学生と同じように試験を受けて入学する
まず「現地の学生と同じように試験を受けて入学する方法」です。
こちらは日本の大学入試と変わりありません。
入学試験を受けて、合格点に達すれば入学できます。
2年制のコミュニティカレッジに入ってから4年制に編入する
もうひとつは「2年制のコミュニティカレッジに入ってから4年制大学に編入する方法」です。
コミュニティカレッジとは、2年制の州立(公立)大学のこと。
もともとは地域住民のために開かれた学校であり、特に入学条件は設けられていませんでした。
入学条件も厳しくないうえに学費が低価格なことから、ここで英語力を伸ばそうと考える留学生も少なくありません。
2年後に大学の編入試験も受けられるので、留学生は合格する可能性が高まります。
アメリカやカナダでの正規留学を考えている人は参考程度に覚えておいてください。
正規留学の期間
正規留学は基本的に4年。
海外とはいえ大学に通うことに変わりはないので、最長で4年間は現地で過ごします。
ただし単位を取得できなければ、卒業に5年以上かかることもあります。
海外の大学に入学する条件
海外の大学に入学するのは、日本の大学入試より容易なことが多いです。
入学できるかどうかは、以下の試験と資料によって判断されます。
【選考】
- 英語力(TOEFLやIELTSなどのスコア)
- 高校の成績
- 志望動機書
- 先生など周囲の人からの推薦文
【その他の条件】
- 年齢がその国の大学入学時の年齢に達していること
国や大学にもよりますが、日本の大学のように成績だけで判断されるわけではありません。
推薦文で受験者の性格を見るなど、内面を重視されることも多いです。
次は他の留学方法の違いから、正規留学についてより詳しく見ていきましょう。
正規留学や他の留学方法との違い【語学留学、交換留学、専門留学】
ここからは、正規留学を以下3つの留学方法と比べます。
- 語学留学
- 交換留学
- 専門留学
正規留学と語学留学の違い
語学留学との大きな違いは「学士を取得できるかどうか」です。
まず、語学留学では学士や修士を取得できません。
語学学校では単位の取得が義務ではないぶん、語学力が伸びたかどうか客観的に判断することが難しいです。
語学学校で卒業の資格を得られるわけでもないので、語学留学しただけでは自身の学力を証明することもできません。
つまり、正規留学は履歴書に書けるけれど、語学留学は記載できないということ。
学士が取得できるぶん、正規留学の方が就職などには有利に働きやすいです。
- 正規留学は学士が取得できる
- 就職にも有利に働きやすい。
正規留学と交換留学の違い
交換留学との大きな違いは「留学期間」と「学費の支払いが発生するかどうか」です。
まず交換留学とは、日本で通っている大学と提携している海外の大学に通うもの。
日本の大学に籍を残しながら留学するので、期間は半年から1年と短いです。
現地大学で単位は取得できることもありますが、長期留学になるので日本の大学は休学する必要があります。
結果として、卒業に4年以上かかることがほとんど。
また海外大学での学士は取得できず、日本の大学で得ることになります。
ただし、交換留学は現地大学に学費を支払う必要がありません。
日本の大学に学費を支払っていれば、現地大学への支払いは免除されるのです。
期間が短いこともあわせて、交換留学の方が費用は安くなりやすいです。
- 正規留学の方が費用は高い
- 交換留学では現地大学の学士は取得できない
- 交換留学は学内選考があるので確実に留学できるわけではない
正規留学と専門留学の違い
専門留学との大きな違いは「通う学校と授業内容」です。
専門留学は海外の専門学校に通う留学方法のこと。
専門分野を学ぶことに変わりはありませんが、専門学校なので2年だけです。
在学期間が短いぶん、一般教養などの授業はほとんどありません。
正規留学は大学に通いながら、時間をかけて専門分野を勉強します。
「言語」のハードルがある留学生には、正規留学の方がペースをつかみながら勉強できることが多いです。
- 専門留学は大学に通わず専門学校に通う
- 正規留学は専門分野と一般教養を勉強できる
次は正規留学のメリットとデメリットを紹介しますね。
正規留学のメリット3つ
正規留学のメリットとして、
- 日本では未発達の専門分野を学べることがある
- 現地就職できる可能性がある
- 国によっては日本の大学より学費が安い
の3つを解説します。
メリット1:日本では未発達の専門分野を学べることがある
国によっては、日本よりも海外の方が発達している分野があります。
例えば、アメリカでは経営やビジネスについて学ぶ「MBA留学」が人気です。
MBAはアメリカは発祥地であるぶん、世界中から優秀な学生が集まることが少なくありません。
日本でMBAを専攻にするよりも、正規留学する方がより充実した学びとなりやすいです。
メリット2:現地就職できる可能性がある
正規留学をすると、海外就職できる可能性が高くなります。
日本ではポテンシャルを重視する「新卒採用」が中心ですが、海外はポテンシャルで採用されることはほとんどありません。
「大学の専攻」「成績」「スキル」を重視され、さらにはインターンシップの経験が求められることも。
海外のインターンシップは長期で実践的なものが多いので、自分のスキルに近付きやすいです。
インターンシップの機会は海外大学の方が豊富なので、海外就職に必要な条件も満たすことができます。
メリット3:国によっては日本の大学より学費が安い
実は日本にある大学の授業料は世界の中でも高額で、海外大学の方が安いことがあります。
例えばアジアにあるフィリピン。
そもそも物価が安いぶん、授業料は私立でも年間20万〜40万円と日本よりも安いです。
海外というだけで高く感じますが、国によっては日本の大学よりも低価格です。
正規留学のデメリット3つ
次は、正規留学のデメリットとして、
- 入学には高い語学力が必要となる
- 海外の大学は卒業するのが難しい
- 慣れない海外で生活しながら勉強するのは大変なことが多い
の3つを解説しますね。
デメリット1:入学には高い語学力が必要となる
正規留学は、英語やその国の言葉で専門分野を勉強することになります。
そのため入学時点で高い語学力が欠かせません。
ただし英語力が高くない場合、コミュニティカレッジへの入学や語学留学を通して語学力を伸ばし、その後大学を受験することもできます。
デメリット2:海外の大学は卒業するのが難しい
海外の大学は入学するのが容易ですが、卒業するのは難しいです。
単位認定のテストが難しいうえに、課題も膨大な量が出されるからです。
また授業も日本の講義形式とは違って、ディスカッションが中心。
経験が少ない日本人はなかなか話せず、単位の取得に苦戦する人が少なくありません。
個人の能力や状況によっては、卒業に4年以上かかることもあるでしょう。
デメリット3:慣れない海外で生活しながら勉強するのは大変なことが多い
正規留学は慣れない海外で生活しながら、難しい課題や試験をクリアする必要があります。
最初は慣れずに体調不良などになることもあり、結果として単位を落とすことも少なくありません。
正規留学を成功させるには、強いメンタルと体力が必要となります。
海外大学に進学するメリットやデメリットは、以下の記事も参考にしてみてください。
正規留学にかかる費用の目安
次は正規留学にかかる費用相場を見ていきましょう。
まず1年間の費用を紹介しますので、4年分の費用は以下を4倍にしてお考えください。
※ここではアメリカなど先進国での正規留学を考えています。
項目 | 金額 |
学費 | 200万〜400万円 |
滞在費(シェアハウス) | 120万〜200万円 |
生活費 | 100万〜180万円 |
交際費 | 36万〜50万円 |
渡航費 | 8万〜15万円 |
ビザ代 | 2万〜4万円 |
大学留学の費用については、以下の記事も参考にしてみてください。
「大学留学の費用ってどのくらいかかる?国別の費用やおすすめの国をご紹介」
正規留学におすすめの国5つ!人気の国はどこ?
次は正規留学におすすめの国として、
- アメリカ
- カナダ
- イギリス
- オーストラリア
- 韓国
の5つを紹介しますね。
おすすめ1:アメリカ
アメリカはそもそも大学の数が多く、歴史あるところも多いです。
またレベルも高く、「世界大学ランキング」などに名を連ねる学校も少なくありません。
世界中から優秀な留学生が集まるので、刺激を受けてモチベーションが高まることもあります。
授業料の相場
200万〜400万円
ただし有名私立校は、1年間の学費が400万円を超えることもあります。
おすすめ2:カナダ
カナダは4年制大学の数が少ないですが、ほとんどが州立大学となります。
学費が安いので留学しやすいにも関わらず、教育レベルは高いです。
3年の短い期間で卒業できることもあるので、予算にあわせて留学期間を決めることも可能です。
授業料の相場
100万〜200万円
州立大学はもう少し安くなります。
おすすめ3:イギリス
イギリスは歴史と伝統のある大学が多く、教育レベルも高いです。
そのぶん入学条件は厳しくなりますが、専門分野をしっかりと勉強できるでしょう。
また在学期間は3年と短いので、早めに大学を終了して日本での就活準備ができることも。
限られた費用や時間で留学したい人におすすめです。
授業料の相場
100万〜150万円
医療系の学部は200万〜300万円ほどにかかります。
おすすめ4:オーストラリア
オーストラリアの大学も3年で卒業できるうえに、大学間のレベル差がほとんどありません。
また看護など専門的な知識が身につけられることが多いので、手に職をつけることが可能です。
授業料の相場
300万〜400万円
オーストラリアの大学留学について、詳しくは以下の記事を参考にしてみてください。
「【最新版】オーストラリア大学の学費はいくら?主要6大学を徹底調査」
おすすめ5:韓国
韓国は日本から近くて文化が似ていることもあり、留学する人が増えている国です。
大学は教育課程や施設に一定条件が課されているので、そのぶん教育水準も高く保たれています。
より良い環境で専門分野を勉強できるでしょう。
授業料の相場
50万〜130万円
正規留学にかかる費用をおさえる方法3つ
次は正規留学の費用をおさえる方法として、
- 滞在先や食事方法などを工夫する
- 奨学金に申し込む
- 学費の安い国に留学する
の3つを解説しますね。
方法1:滞在先や食事方法などを工夫する
まず生活にかかる滞在費や食費をおさえましょう。
例えば、
- シェアハウスに住む
- 平日は自炊する
などです。
方法2:奨学金に申し込む
奨学金に申し込んで合格すると、学費を全額、もしくは一部免除してもらえることがあります。
選考はありますが、奨学金は種類も多いので複数に申し込むことが可能です。
おすすめの奨学金は、以下の記事を参考にしてみてください。
方法3:学費の安い国に留学する
アジア圏など物価が安い国は、学費も安く設定されていることが多いです。
また先進国でも、大学の学費を無料に設定している国も少なくありません。
授業料がおさえられれば、留学費用も大幅に節約できます。
そこで次は、学費が安い国を紹介しますね。
正規留学の費用が安い国3つ!
正規留学の費用をおさえられる国として、
- ノルウェー
- ドイツ
- フィリピン
の3つを見ていきましょう。
おすすめ1:ノルウェー
ノルウェーは先進国でありながら、大学の学費が無料です。
本来なら100万円以上かかる学費がないので、留学費用を大幅に節約できます。
特に福祉の分野で進んでいるので、福祉専攻の人は参考になるでしょう。
授業料の相場
0円
おすすめ2:ドイツ
ドイツはヨーロッパ圏の中では学費が低価格です。
また欧米圏の中では物価が安いので、生活費などもおさえられます。
留学することで専門知識とドイツ語、両方を取得できるでしょう。
授業料の相場
国立大学は無料、一部の大学は20万〜40万円
おすすめ3:フィリピン
フィリピンは途上国ですが、大学の数が700以上と多い国です。
また語学留学で人気があるぶん語学学校の数も多いので、英語力を伸ばしてから大学受験にチャレンジすることも可能です。
また貧富の差があるぶん、大学に進学する同級生は優秀でモチベーションが高いことも少なくありません。
切磋琢磨しながら、専門分野を勉強できる環境です。
授業料の相場
10万〜40万円
フィリピンの大学留学については、以下の記事も参考にしてみてください。
「海外へ大学留学!おすすめの安い国ベスト5【学費の節約法も紹介】」
「フィリピンの大学の学費は本当に安い?留学費用もあわせて解説!」
正規留学を選ぶことで、将来の選択肢がグッと広がる
今回は、正規留学について解説しました。
正規留学とは海外の大学に通いながら専門分野を学ぶ留学方法で、以下のメリットがあります。
- 日本では未発達の専門分野を学べることがある
- 現地就職できる可能性がある
- 国によっては日本の大学より学費が安い
また、以下の国なら費用をおさながら留学することが可能です。
- ノルウェー
- ドイツ
- フィリピン
今回の記事を参考にしながら、正規留学も検討してみてくださいね。
またフィリピンの大学については、以下の記事も参考になります。
「【フィリピンの大学への入学方法を徹底解説】資格や試験についても紹介」
「フィリピンの大学へ正規留学!メリットや入学手順・手続き方法を解説
「【2020年版】フィリピン大学ランキングTOP60を大発表!教育水準やレベルなども徹底解説」
海外大学に留学するなら学費の安いフィリピンの大学に留学しませんか?詳細はこちらをご覧ください!