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フィリピンの大学入学に必要な英語力 他の国と徹底比較

はじめに

最近、フィリピンの大学に正規入学を希望する人も増えています。

海外の大学に進学するときに気になるのは、やはり「英語力」ですよね。

今回は、フィリピンの大学に進学するときに必要な英語力を
アメリカ・イギリス・マレーシアなどと比較しながら解説していきます。

アメリカやイギリスなどと比較して、フィリピンの大学入学のハードルは高くありません。

必要な英語力もTOIEC600点ほどだと考えてよいです。

しかし、大学制度に大きな違いがあります。

その違いを理解することで自分にあった留学国や海外大学を見つけることができるはずです。

 

 

各国の大学数の違い

「大学制度」はどの国も同じだと考えていませんか?

国によって大学制度は大きく異なります。

各国の大学数を見ていくと、その違いを理解しやすくなります。

 

フィリピンの高等教育委員会(CHED)によると、
2020年時点でフィリピンには合計2,396校の大学あります。

そのうち、国公立246校・私立1,729校です。

日本やマレーシア、イギリス、アメリカの大学数を下図にまとめました。

 

国名

大学数

人口

人口10万人当たりの大学数

日本

807

12452万人

0.65

フィリピン

2396

1903万人

2.20

マレーシア

556

3260万人

1.71

イギリス

106

6708万人

0.16

アメリカ

3982

33200万人

1.20

参考:フィリピン高等教育機関「高等教育機関データ
総務省統計局「人口推計

大学に入学する年齢(18歳程度)の人口が国により違うので、一概に言えないですが、
フィリピンの大学数は他の国と比べて圧倒的に多いことが分かります。

この大学数のデータから、各国の大学制度の違いを見ていきましょう。

 

イギリス・アメリカの大学制度

国名

大学数

人口

人口10万人当たりの大学数

日本

807

12452万人

0.65

イギリス

106

6708万人

0.16

アメリカ

3982

33200万人

1.20

イギリスは人口と比較して、圧倒的に大学数が少ないです。

しかし、イギリスにはオックスフォード大学、ケンブリッジ大学など
日本でも有名で世界ランキングトップの大学があります。

大学数を絞ることで質の高い教育を提供しているのがイギリスの特徴だと言えます。

大学の質を保つため、大学入学のハードルは高くなっています。

それでは、英語が苦手な日本人はイギリスの大学に入学できないのでしょうか?

いえ、そんなことはありません。

日本人がイギリスの大学に正規入学する際は、
ファウンデーションコースと呼ばれる1年間の進学準備コースを受けることができます。

入学要件が厳しいイギリスでは、ファウンデーションコースを設けて
留学生にも正規入学のチャンスが与えられているわけです。

 

アメリカの大学はどうでしょうか?

人口と比較して十分な数の大学があると言えます。

アメリカの大学には、4年制大学とカレッジと呼ばれる2年制大学があります。

2年制大学は、コミュニティカレッジとも呼ばれており地域に根差した大学で、
地域住民は希望すればだれでも受け入れることをポリシーにしています。

日本人がアメリカの大学に入学するときは、
カレッジと呼ばれる2年制大学に入学することが多いです。

カレッジでは入学要件が優しく必要とされる英語力も比較的低いです。

2年間カレッジで学び、十分な英語力を身に着けて大学に編入することも可能になっています。

地域住民のためにあるコミュニティカレッジが日本人がアメリカに留学する際にも、
役に立っているのがアメリカの大学制度だと言えます。

 

フィリピンの大学制度

さて、本題のフィリピンはどうでしょうか?

 

国名

大学数

人口

人口10万人当たりの大学数

日本

807

12452万人

0.65

フィリピン

2396

1903万人

2.20


人口に対して多すぎるのではないかというほど、
大学の数がたくさんあります。

日本と若年世代の人口が違うとは言っても、
十分すぎるほどの大学数があります。

この大学数の多さが、日本人がフィリピンの大学に正規入学する際にも影響してきます。

 

フィリピンの大学制度と入学に必要な英語力

フィリピンの大学に入学するために必要な英語力はどのくらいでしょうか?

先に言ってしまうと、「入学」に必要な英語力の基準はありません

フィリピンのミドルレベルの大学になると、入学試験がない大学が多いです。

入学には、出願をして簡単な口頭インタビューのみで入学できてしまいます。

しかし、「入学」ではなくその後の大学生活や現地での生活を考えると
一定の英語力は必要ということは理解いただけると思います。

外国語教育で有名な神田外語学院がTOEICスコア別のコミュニケーションレベルを発表しています。

引用:神田外語学院「TOEICスコアの目安

TOEIC600点からが、「ある程度意見が言えるようになる」とされています。
TOEIC500595点だと「簡単な話に限られる」とされています。

このことから、フィリピンで大学・現地生活を一人で過ごしていくことを考えると
TOEIC600点は必要になると言えます。

繰り返しですが、フィリピンの大学入学には英語力は関係ありません

それは、ミドルレベルの大学からは入学試験がない大学があるからです。

しかし、一人で現地生活を送っていくことを考えると
「ある程度意見が言えるようになる」レベルのTOEIC600点程度は必要になってきます。


フィリピンの大学入学に関して、下のような質問がよくあります。 


「フィリピンの大学に、入学準備期間であるファウンデーションコースはありますか?」

2年制で英語を勉強できるカレッジのようなものはありますか?」

「学部への本入学の前に、英語を学べるESLコースはありますか?」

先に紹介したように、フィリピンの大学への「入学」に必要な英語力はありません。

なので、大学の数が少なく入学ハードルが高いイギリスのように
1年間のファウンデーションコースはありません。

また、アメリカのカレッジにあたるような英語力が不足しているための
準備コースを設けている大学は、ほとんどありません。

ESLコースは、開講している大学は一部あります。
しかし、大学入学を目的としたコースではありません。 

大学入学に必要になる英語力はありませんが、
現地生活を考えるとTOEIC600点を目指して準備することをオススメします。

英語力が足りない場合の方法

TOEIC600点に満たない場合には、どのように準備をすれば良いでしょうか?

フィリピンには、イギリスやアメリカのように大学入学を前提とした
英語力向上コースを設けている大学はほとんどありません。

そこで、語学学校に留学するのが一つの方法としてあります。
入学試験のない語学学校に留学して英語力を向上させてから大学試験に臨む方法です。
フィリピンではセブ島など語学学校がたくさんあり、日本人の語学留学生も多いです。

 大学入学の準備のために、語学留学をする場合のスケジュールを紹介します。

フィリピンの大学スケジュールは、大学ごとに時期が異なります。

一般的にトップ大学から順に入試が始まります。
入学時期を8月とすると、12月頃にトップ大学の入試が始まり、
ミドルレベルの大学入試は67月頃から始まります。

英語力向上のために語学学校に通うスケジュールは、
3月に日本の高校を卒業後、4月~7月頃まで約3カ月間留学します。
そして、語学留学後に大学入学のインタビューなどを受けます。 

フィリピンの大学のミドルレベルでは、入学試験がありません。
語学学校に入学するのは、大学入学のためではなく、
現地生活をひとりでも問題なく過ごせるようにするためです。

また、入学試験はなくとも口頭でのインタビューがあります。
英語のインタビューでしっかりと受け答えができるようなレベルには、
語学留学なども活用して準備していきたいですね。

 

まとめ

アメリカやイギリスなどと比較して、フィリピンの大学入学に必要な英語力について紹介しました。

国によって大学数や大学制度はかなり違っています。

フィリピンでは、入学試験がない大学も多いですが現地生活を送るにはTOEIC600点程度は必要になります。

英語力向上には、フィリピンの語学学校への留学も有効活用することができます。

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