【1週間のフィリピンの語学留学】その効果やデメリットを徹底解説
フィリピンでは1週間から語学留学できることをご存知でしょうか?
1週間といえば、ゴールデンウィークやお盆休みを利用できるので、学校や仕事をやめる必要がありません。
忙しい社会人でも留学にチャレンジできる日数です。
しかし1週間は留学期間としてあまりにも短く、
「たった1週間で効果があるの?」
「費用はどのくらいかかるの?」
「スケジュールってどんな感じ?」
などの疑問を持たれる方も多いかと思います。
結論からお伝えすると、1週間の語学留学で大きな英語力アップは期待できません。
ただし「学校や仕事をやめる必要がない」「マンツーマンレッスンなので英語にどっぷりと浸かれる」などのメリットはあります。
そして帰国後に英語学習を続けることで、数ヶ月後に大きく英語力を伸ばせることも多いです。
そこで今回は、短期のフィリピンでの語学留学をイメージできるように、1週間のフィリピン留学における効果やメリット・デメリット、留学にかかる費用相場、留学中のスケジュールなど紹介します。
また帰国後に英語力をキープするためのポイントもお伝えしますので、あわせて参考にしてみてくださいね。
フィリピンの語学留学は1週間でも効果ある?
まず結論からお伝えします。
「1週間のフィリピン留学で英語力が伸びる人はほとんどおらず、成長を感じることは難しい」
その理由は、以下の通りです。
- 英語力を伸ばすのには数ヶ月の時間が必要だから
- 観光する時間がなく、ストレスを感じやすい
- 友達と話す時間も少なく、英会話のチャンスが多くない
冒頭から英語力は伸びない!と断言すると「留学する意味なんてないんじゃない?」と思われるかもしれませんが、短期間でも留学するメリットは大いにあります。
特にフィリピンは短期間でも、帰国後の計画まで考えておくことで英語力を伸ばすことが可能です。
次でその理由を詳しく見ていきましょう。
1週間でもフィリピンなら語学留学をおすすめする理由
1週間でもフィリピンでの語学留学をおすすめする理由として、3つ解説しますね。
理由1:英語学習の時間が増えるから
フィリピン留学では、講師と生徒が1対1でレッスンを進める「マンツーマン授業」を中心としています。
このマンツーマンレッスンは自分が話さないと進まないので、英語を話す時間が1日8~10時間におよぶことが少なくありません。
この場合、たった1週間の留学でも約35~45時間の勉強に値します。
日本で英会話教室などに通いながらこれだけの勉強をするのは、簡単ではありません。
学校や仕事と両立しながら勉強時間を確保することは、かなりの労力を必要とするからです。
語学学校では英語学習だけに集中できるので、結果として英語力は伸びやすくなります。
また他の国からの留学生と話す、学校以外でも英語を使うこともあり、英語を話すチャンスは圧倒的に多いです。
理由2:長期留学の下見ができる
1週間の留学は英語学習には物足りないかもしれません。
しかし短期間でも留学を経験することで、日本にいるときよりは海外での留学生活がイメージしやすくなります。
特にこれから半年や1年の留学を計画している人は、日本から長期間離れる心の準備につながることも。
本格的に留学する前のお試し期間としても、フィリピン留学はおすすめです。
理由3:多くの出会いから将来を考えるきっかけになるから
フィリピンは学生だけでなく、以下のような人も語学留学をすることがあります。
- ビジネス英語を学びに来た社会人
- ワーキングホリデーや世界一周前に基礎英語を鍛えたい人
- 定年退職をして英語を学びに来ているシニア
さまざまな留学生がいるぶん多くの出会いがあり、将来を考えるきっかけになることも。
特に10〜20代は年上の留学生の話やアドバイスを聞いて、目標ができることも多いようです。
フィリピンでの語学留学を1週間にするメリット3つ
続いては、フィリピンでの語学留学を1週間にするメリットを3つ紹介しますね。
メリット1:学校や仕事をやめる必要がない
1週間なら夏休みやお盆休み、年末年始など休暇や有給と合わせることで、留学は十分可能です。
特にフィリピンにある語学学校は1週間から入学を受け付けているところが多く、中には1日から入学できることもあります。
連休や長期休暇などを使えば、授業や仕事に影響が出ることはありません。
加えてセブ島などリゾート地に留学した場合は、美しい海やアクティビティを楽しみながら英語の勉強ができます。
そのため旅行もかねて留学を考える人が少なくありません。
海外旅行と語学留学、同時に楽しむことができ、仕事や学校の息抜きになります。
メリット2:マンツーマンでみっちり英語学習ができる
フィリピンでは他の国と比べると格安の授業料で、マンツーマンレッスンを受けることができます。
日本でもマンツーマン授業を受けられますが、多くの場合1コマ40〜60分で3,500円〜8,000円ほど。
長年レッスンを受け続けようと思うと、多額の費用が費用になりますよね。
一方でフィリピン留学は、1コマあたり600円〜1,000円と格安なうえに、1日に4〜10コマのマンツーマンレッスンを受けることも可能です。
1週間の留学でも、多い場合は50コマほどマンツーマンレッスンを受けられます。
日本にいるときよりも安く、多くの時間を英語学習に活用できます。
またマンツーマンレッスンは個人のレベルに合わせて授業が進められるので、効率よく学習することが可能となります。
メリット3:短期間でもさまざまな人との出会いがある
セブ島留学には英語学習のために、世界中からさまざまな年代の人が集まっています。
留学生の国籍は日本人と韓国人が多数を占めますが、以下の国籍の留学生も少なくありません。
- タイ
- 中国
- 台湾
- ベトナム
また少数派ではありますが、
- サウジアラビア
- イラン
- トルコ
など、中東からの留学生も見かけます。
年代も幼稚園児・小学生からシニアの方々まで、幅広い層の人が集まります。
国籍だけでなく性別や年齢、職業や学歴など、さまざまなバックグランドを持つ留学生が集まるので、日本では出会えなかったような人と仲良くなれます。
フィリピンでの語学留学を1週間にするデメリット3つ
次は、フィリピンの語学留学を1週間にするデメリットを見ていきましょう。
デメリット1:コスパの良さが発揮されない
フィリピン留学の魅力のひとつに「コスパの良さ」がありますが、1週間と短期間ではその良さをなかなか実感できません。
例えば、
- 日本−フィリピン間の航空券代がかさむ
- 短期留学では学費・入学金の割引キャンペーンなどを利用できない
- 自由時間が少ないので十分なフィリピン観光は難しい
などです。
本来なら低価格で留学から観光まで楽しめるところ、期間が短いがゆえに何かをあきらめなければいけなくなります。
デメリット2:フィリピンを十分に満喫できない
フィリピンは有名リゾート地でもある「セブ島」や首都の「マニラ」など、観光地のバラエティが豊かです。
そのため留学のついでに、観光も楽しみたい方が多いかと思います。
しかし1週間という短い期間なので、勉強をしながら観光も思いっきり楽しむのはなかなかできません。
観光を楽しめたとしても、出国前の数時間か最後の1日が限界でしょう。
少しでも観光を楽しみたい方は、外出が自由、アクティビティにも力を入れている語学学校をおすすめします!
デメリット3:親しい友だちを作るのは難しい
1週間の留学は滞在期間が短いため、そのぶん出会った友達と話す時間も少なくなります。
交流する時間が少ないぶん、日本に帰国してからも連絡を取り合うような親しい友人を作ることは難しいかもしれません。
より仲良くなりたい場合は、一緒に勉強する、FacebookなどSNSアカウントを交換しておくのがおすすめです。
ここまでフィリピン語学留学のメリットやデメリットをお伝えしました。
より具体的な内容を知りたい人は、以下の体験談を参考にしてみてください。
「フィリピン留学のリアルな感想を紹介!【学習効果と帰国後の変化】」
「あなたはフィリピン留学に向いてないかも!?実際の評判を紹介!」
【1週間】フィリピンの語学留学にかかる費用と節約のコツ
ここまで1週間の留学について解説しましたが、実際に留学するといくら費用が必要になるのか、気になるのではないでしょうか。
そこで次は、留学費用について、
- 語学留学の費用相場
- 費用を少しでも安くする方法
に分けて解説します。
【1週間】フィリピン語学留学にかかる費用相場
まずはセブ島にある「QQ English ITパーク校」で、1週間留学したときの費用総額を見てみましょう。
【1週間の留学総費用:171,200〜191,200円】
※QQ English ITパーク校で4時間マンツーマンレッスン+2時間グループレッスンを受けて、4人部屋に滞在するものとします。
(1)学費 76,500円 |
15,000円(入学金)+60,500円(授業料+宿泊費) +1,000円(教材費) |
(2)学費以外の学校への支払い 2,700円 |
2,000円(空港ピックアップ費用)+700円(水道光熱費) |
(3)ビザ代 12,000円 |
12,000円(*SSP費用) |
(4)現地での生活費 5,000〜10,000円 |
5,000〜10,000円 |
(5)航空券 |
往復60,000円 |
(6)海外留学保険 |
5,000〜10,000円(クレジット付帯であれば無料) |
(7)観光費用 |
10,000〜20,000円 |
総額 |
171,200〜191,200円 |
*SSP(Special Study Permit)=フィリピン政府から発給される特別就学許可書。1日でもフィリピンへ留学する人は必ず取得する必要があります。ただし学校が代行して申請してくれるので、自分で手続きする必要はありません。
フィリピンの語学学校が提示する「授業料+宿泊費」には、以下のものが含まれています。
- レッスン
- 宿泊費
- 1日3食の食費
- 洗濯サービス代
- 宿泊部屋の掃除サービス代
そのため現地での生活費は、外食代や友達と遊びに行くときの娯楽費のみ。
あまり多くの費用は必要としません。
ただし授業料は「留学する学校」や「受講するコマ数・コース」、「1人部屋と相部屋のどちらに宿泊するか」などによって異なるので、注意が必要です。
次で詳しく解説しますね。
語学留学の費用を安くするには、レッスン数を工夫しよう
語学留学でかかる授業料は、実は「レッスン数」と「滞在先」によって大きく変わります。
実際に受講するコマ数と宿泊する部屋によって「授業料+宿泊料」がどのように変化するのか、まとめてみました。
※「QQ English ITパーク校」に留学するものとします。
1人部屋 | 2人部屋 | 4人部屋 | |
4時間マンツーマン +2時間グループクラス |
75,900円 | 67,300円 | 60,500円 |
6時間マンツーマン +2時間グループクラス |
85,400円 | 76,800円 | 70,000円 |
上記のように、個室を利用すると費用は高額になりやすいです。
節約したいときは、相部屋を選ぶようにしましょう。
またセブ島の語学学校は、他のエリアと比べると少しだけ割高な傾向があります。
授業料をおさえたい場合は、クラークやバギオなどフィリピンの地方都市に留学することも検討してみてください。
ここまでをまとめると、1週間のフィリピン留学の総額は学校やコース・受講するコマ数によって個人差はあるものの、およそ15万~20万円におさまるといえます!
フィリピンの語学学校一覧についてはこちらをご覧ください!
1週間のフィリピン語学留学スケジュール
ここまで1週間の留学について解説しましたが、具体的なスケジュールはどのようなものになるのでしょうか?
多少の差はあるものの、多くの学校では次のようなスケジュールになります。
【1週間】フィリピンの語学留学スケジュール
日曜日 | 月曜日 | 火曜日 | 水曜日 |
到着・入寮 |
オリエンテーション |
授業 | 授業 |
木曜日 | 金曜日 | 土曜日 | 日曜日 |
授業 |
授業・卒業日 |
退寮・帰国 | 帰国 |
多くの語学学校では「土曜日」または「日曜日」に入寮します。
初日の「月曜日」にオリエンテーションやレベルテストが実施されるため、実質的に授業は「火曜日」からスタートするのが一般的です。
しかし短期留学にも力を入れている学校では、「月曜日」から授業を開始できたり、土日に授業を追加したりできることもあります。
【1日】フィリピンの語学留学中における学習スケジュール
続いては、1日のスケジュールを見てみましょう。
7:00~8:00 | 朝食(時間内に自由に食事・ビュッフェ形式) |
---|---|
8:10~9:00 | マンツーマンレッスン |
9:10~10:00 | マンツーマンレッスン |
10:10~11:00 | マンツーマンレッスン |
11:10~12:00 | マンツーマンレッスン |
12:00~13:00 | 昼食(時間内に自由に食事・ビュッフェ形式) |
13:00~13:50 | マンツーマンレッスン |
14:00~14:50 | マンツーマンレッスン |
15:00~15:50 | グループレッスンやアクティビティクラス(自由参加) |
16:00~16:50 | グループレッスンやアクティビティクラス(自由参加) |
17:00~19:00 | 自習や自由時間 |
19:00~20:00 | 夕食 (時間内に自由に食事・ビュッフェ形式) |
20:00〜 | 自習や自由時間 |
平日は朝食後、8時や9時から授業が始まります。
コースや授業のコマ数によって異なりますが、1日約4~10時間のレッスンが実施されます。
放課後は自由時間になることが多く、カフェで勉強したり遊びに行ったりなど過ごし方は人それぞれです。
中には学校にジムやバスケットコート、プールがある、ズンバやヨガなどのアクティビティが開催されることも。
学校内でも息抜きできる施設が整っているときは、しっかりと活用しましょう。
しかしスパルタレッスンを提供する学校では外出が禁止され、夜間レッスンや強制自習時間があることも。
一部の学校やコースでは、徹底的に勉強時間が管理されることもありますので、事前に確認しておきましょう。
スパルタレッスンについては、以下で紹介しています。
「厳しいだけで学習効果は低い?フィリピン語学留学のスパルタ校の実態」
ちなみにおすすめの語学学校については、以下の記事を参考にしてみてください。
「フィリピン留学で超おすすめの語学学校10選【目的別でも紹介】」
「フィリピンで格安留学!2020年に最安値の語学学校を厳選11校」
1週間のフィリピン語学留学を成功させるためのポイント
ここまで1週間のフィリピン語学留学についてさまざまな視点から解説しましたが、成功にはいくつかのポイントがあります。
ひとつずつ見ていきましょう。
ポイント1:留学前に中学英語まで復習しておく
まず留学前に、中学英語まで復習しておきましょう。
というのも、語学留学での授業は講師と留学生の1対1なうえに、すべて英語で進められます。
このときに簡単な日常会話すら分からないと、授業はなかなか進みません。
日常会話は基本的に、中学レベルの英語力があれば理解できるといわれています。
留学の数ヶ月前から、中学3年間分の単語と文法の復習を始めてみてください。
ポイント2:分からないことはその場で質問する
授業で分からないことがあるときは、その場でフィリピン人講師に質問しましょう。
日本人は遠慮しがちな性格などから、分からないことをそのままにする傾向があります。
しかしフィリピン人はハッキリと物を言う傾向があるので、言わないと「分かっているんだな」と進められてしまいます。
このままでは、自分の弱点を改善できません。
分からない単語や表現が出てきたときは、その場で「それはどういう意味?」「もう一度言ってください」など、すぐに質問することを心がけてみてください。
ポイント3:平日と週末、メリハリのある生活を心がける
1週間の留学では平日は英語学習に集中し、週末は思いっきり観光を楽しみましょう!
正直に申し上げると、短期間の留学では英語力をグッと伸ばす、観光スポットを何ヶ所も訪れることは難しいです。
しかしどちらも楽しみたいときは、メリハリのあるスケジュールで生活すれば時間を捻出することは可能です。
特に1週間の留学では、金曜日まで学校に缶詰状態になりますよね。
観光は卒業したあとの土日に計画することで、どちらもあきらめることなく楽しめるはずです。
さらに詳しいポイントはこちら!
「フィリピン留学体験談から学ぶ【初心者のための留学攻略法】」
フィリピンでの語学留学から帰国した後に気を付けたいこと
フィリピンでの語学留学を成功させるには、帰国後の生活もポイントとなります。
ここからは、日本に帰ってからの注意点をお伝えしますね。
ポイント1:英語学習を継続する
留学が終わったあとも、英語学習は継続しましょう。
最初にお伝えした通り、英語力は数ヶ月の時間をかけてやっと伸びるもの。
1週間の留学では勉強方法を知っただけなので、帰国後も同じ勉強スタイルで継続しなければ、英語力は伸びません。
仕事終わりの数時間、通勤や通学中の電車の中など、スキマ時間を見つけて勉強に当ててみてください。
ポイント2:英会話の機会を自ら作る
英語を勉強するだけでなく、英会話の機会を作ることも欠かせません。
日本は日本語だけで生活できるので、英語を話す時間はほとんどありません。
つまり、自ら作り出さなければスピーキングの機会はなく、英語力が衰えることにもつながります。
おすすめは「オンライン英会話を使うこと」。
月額5,000〜8,000円ほどで1日30分のレッスンを毎日受けられることが多いので、忙しい学生や社会人でも続けやすいです。
またオンライン英会話だけでなく、塾やスクールもおすすめです。
詳しくはこちら!
「TOEIC対策のできる塾やスクール12選【英語初心者におすすめ】」
ポイント3:定期的に短期のフィリピン留学をするのもおすすめ
ここまで日本で英語を勉強する方法を紹介しましたが、1週間のフィリピン語学留学を何度も経験するのも効果的です。
先ほどフィリピンでの語学留学は、1週間であれば20万円以内で可能だとお伝えしました。
また夏休みや年末年始などを使うこともできるので、学校や仕事への影響がほとんどありません。
挑戦しやすいうえに英語力アップのきっかけにもなるので、定期的な留学も検討してみてはいかがでしょうか。
さらに詳しくはこちら!
「語学留学を終えて満足してはいけない!?【帰国後に起こる3つのリスク】」
まとめ:フィリピンの語学留学は1週間でもメリットは多い
今回は、フィリピンにおける1週間の語学留学のメリット・デメリット、費用やスケジュールについて紹介しました。
ポイントをまとめると、以下の通りです。
- 1週間の留学でも50時間近くマンツーマンレッスンを受けられる
- 大幅な英語力アップは期待できないが日本で英語を学ぶ以上の成果は期待できる
- 本格的に留学する前のお試し期間としても1週間の留学はおすすめできる
- 1週間であれば15万円〜20万円程度で留学できる
- 1週間の留学は学校や仕事への影響がほとんどない
1週間の留学は英語学習の時間としては非常に短いです。
しかしそれでも留学しないよりは、留学する方が英語力アップには効果的です。
留学に不安がある方も、まずは短期から受け入れ可能なフィリピン留学なら挑戦しやすいかと思います。
1週間のフィリピン語学留学を決意した方は、次に語学学校を探していきましょう。
フィリピンの語学学校一覧についてはこちらをご覧ください!