フィリピンの大学へ正規留学!メリットや入学手順・手続き方法を解説
日本人の新たな留学先としてトレンドになりつつあるフィリピンの大学。
なかでも、学部に在籍して学位を取得する正規留学は、他国の大学と比べて学費が格段に安いことから、ますます注目が高まっています。
でも、いざ正規留学しようと思うと、交換留学などと違って大学の仲介もなく、直接手に入る情報も少ないため、何から始めていいのかわからない人も多いと思います。
そこで今回は、日本人がフィリピンの大学に正規留学する方法を、留学初心者にもわかりやすくイチから解説します。
これを読めば、入学までに必要なことが一通り理解できるはずです。
フィリピンの大学へ正規留学を考えている方は、ぜひ参考にしてみてください!
フィリピンの大学に正規留学する方法:入学までの流れと手続き
まず、入学までの流れは大まかに以下のようになります。
- 留学先の大学と期間を決める
- 出願条件・選考方法を確認する
- 出願・渡航準備をする
- 渡航・受験する
- 入学手続きをする
- 現地での滞在先を確保する
- 入学
それでは、各ステップを詳しく見ていきましょう。
フィリピン正規留学Step1:大学と期間を決める
まずは、フィリピンにある2,000以上もの大学の中から、どの大学に留学するか決めるところからスタートです。
学科、環境、学費など必要な情報を調べて、自分の目的に合った大学を見つけましょう。
大学の候補をある程度絞ったら、その大学の留学生受け入れプログラムを確認し、入学を希望する学科や留学期間を決めましょう。
大学選びの参考になるページ:
フィリピンの大学留学 おすすめの大学10選
【2020年版】フィリピン大学ランキングを大発表!
【2020年版】フィリピンの大学ランキング国内版・世界版
フィリピン正規留学Step2:出願条件・選考方法を確認
出願条件
フィリピンの大学は多くの場合、日本の高校を卒業していれば出願資格があります。
ただし、大学によっては英語学力の証明としてTOEFLやIELTSなどの一定スコアが求められる場合もあります。まずは希望大学の出願条件を正確に把握しましょう。
選考方法
選考は概ね書類審査・筆記試験・面接審査などで行われます。
出願条件と同様、自分の希望する大学の選考方法を確認しましょう。
ちなみに、日本の大学は入学までが難しいイメージですが、海外の大学は入学よりも卒業が難しいと言われ、フィリピンの大学も例外ではありません。
そのため、入学時の選考は比較的ハードルが低く、書類審査のみで行われたり、SATなどの学力試験の成績が筆記試験として代用される場合もあります。
出願時期
フィリピンの大学の多くは2学期制で、留学生の受け入れは1学期目(6〜9月頃)のタイミングがほとんどですが、2学期目(12〜3月頃)からでも受け入れる大学もあります。
出願時期は入学学期の始まりから半年前程度が目安ですが、大学によって締め切りが異なるため、しっかりと確認しておきましょう。
フィリピン正規留学Step3:出願・渡航の準備
出願にあたっては、主に以下のような書類が必要になります。
- 高校の卒業証明書(英文)
- 高校の成績証明書(英文)
- 戸籍謄本(英文)
※いずれもレッドリボン認証(フィリピン大使館の公式認証)が必要
レッドリボン認証はフィリピン大使館で手続きをして取得できますが、代行業者に依頼する方法もあります。
書類は大学に原本を直接提出するか、PDFのメール送付で受け付けてもらえることもあります。
受験日が確定したら、航空券や海外保険を手配して渡航の準備を進めます。
日本人の正規留学では、出願後に渡航して受験し、合格したらそのまま入学手続きをして大学生活に入るパターンが多いです。
また、フィリピンの正規留学には学生ビザ9(F)という査証が必要ですが、いったん観光ビザで渡航し、入学確定後に現地で申請することができます。
あるいは、入学確定後に一度帰国する予定があれば、日本のフィリピン大使館で申請することも可能です。
学生ビザ9(F)の申請には、大学発行の入学許可証や犯罪経歴証明書などが必要になります。
現地で申請する場合は、必要な書類をあらかじめ確認し、渡航前に準備しておきましょう。
フィリピン正規留学Step4:渡航・受験
日本の大学では一斉入試が一般的ですが、フィリピンの大学は決められた期間の中で自分の都合のよい日時を選択できる場合がほとんどです。
1学期から入学する場合は、だいたい4〜7月の間に入学試験を受けます。
合否は大学で直接もしくは電話で確認することができます。
フィリピン正規留学Step5:入学手続き
試験に合格したら、大学で正式に入学手続きをします。
多くの場合はこのタイミングで入学金と1学期分の学費を支払いますが、手続きの内容や必要書類は大学によって異なるため、大学に赴いてしっかりと確認しましょう。
フィリピン正規留学Step6:現地での滞在先の確保
無事入学が確定したら、現地での滞在方法を決めましょう。
留学生は多くの場合、大学の学生寮か、大学近くのアパートやコンドミニアムを利用します。
学生寮の費用は月1万円〜3万円、アパートやコンドミニアムは月3万円〜4万円が相場ですが、複数でシェアをすれば月1万円以下に抑えることも可能です。
現地での物件探しはなかなか大変ですので、同じ大学や現地在住の日本人から情報をもらうなどしながら、期間に十分余裕をもって探すようにしましょう。
フィリピン正規留学Step7:入学
これで無事すべての手続きが終了です!
入学して大学生活をスタートしましょう。
フィリピンの大学に正規留学する方法:留学エージェントを利用する場合
さて、ここまでフィリピンの大学に正規留学するまでの流れと手続きを紹介してきましたが、フィリピン大使館や現地大学とのやりとりなど、すべて個人で手続きするにはハードルが高く感じる人も多いと思います。
そんなときは、留学エージェントに手続きを代行してもらう方法もあります。
留学エージェントによっても異なりますが、概ね下記のようなサポートが受けられます。
<渡航前>
- 大学留学無料相談
- 大学資料請求代行
- 出願サポート
- 航空券・海外保険手配サポート
- 入学書類作成サポート
- 現地生活のアドバイス
<渡航後>
- 空港ピックアップサービス
- 入学手続き代行
- ビザ取得手続き代行
- 居住先アレンジ・手続き代行
- 緊急時サポート
留学エージェントを利用すると代行手数料がかかりますが、正規留学に必要な手続きのほとんどをサポートしてもらえるため、時間と労力を大幅に節約できます。
留学初心者や海外経験が少ない人、できるだけ手間を省いて受験に集中したい人などには特に、留学エージェントの利用をおすすめします。
フィリピンの大学に正規留学するメリット
なぜフィリピンの大学が今、日本人の正規留学先として注目されるのでしょうか。
そこにはフィリピンという国の特性や、フィリピンの大学だからこそのメリットがあります。
以下に代表的なものを紹介します。
フィリピンの大学に正規留学するメリット①:英語力を効率的に伸ばせる環境
フィリピンは国民の8割が英語を話す、アジアで最も英語が根付いている国の一つです。
特にフィリピンの大学では、学生たちがハイレベルなアカデミック英語を日常的に使い、かなり英語ネイティブ圏に近い環境になっています。
そんな中で現地の大学生とともに英語で授業を受け、課題やプレゼンテーションに取り組むわけですから、英語力は飛躍的に向上します。
卒業要件も厳しく勉強が不可欠なため、日本人向けの語学学校よりもはるかに厳しい環境といえるでしょう。
フィリピンの大学に正規留学するメリット②:留学費用が他国と比べて格安
フィリピンの大学は、学費が年間約10~40万円と、他国の大学と比べると圧倒的に安くなっています。
それでいて大学の教育水準も決して低くなく、高いコストパフォーマンスが人気の理由になっています。
参考:
フィリピンの大学の学費は本当に安い?留学費用もあわせて解説!
フィリピンの大学のレベルってどれくらい?データと体験談から徹底分析
また、物価も日本よりかなり安いため、生活費も大きく抑えることができます。
フィリピンの正規留学なら、入学金・学費・生活費すべて足しても、日本で一人暮らしをしながら大学に通う場合より安く済む場合がほとんどです。
フィリピンの大学に正規留学するメリット③:トレンド国のフィリピンだからこそ学ぶ価値がある
日本人にはまだ発展途上国のイメージが根強いフィリピンですが、近年は経済成長が著しく、投資先や移住先として世界中から注目を集めています。
一方で、未だ治安や貧富差などの社会問題が根深く、さまざまな面で日本とは正反対の環境で、だからこそここでしか経験できない生きた学びが溢れているといえます。
特に開発経済学やホスピタリティ産業の分野では、フィリピンの大学は研究の最前線を担っています。
近年では外国からの留学生の専攻学問としても人気が高い分野です。
※フィリピンの大学留学のメリットについては、こちらの記事でも詳しく紹介しています。
【完全版】フィリピン 大学留学のメリットとは?
フィリピンの大学に正規留学する方法:まとめ
以上、フィリピンの大学に正規留学するまでの流れと手続き、そしてフィリピンの大学ならではのメリットをご紹介しました。
いかがでしたか?
フィリピンへの正規留学は、これからさらに人気が高まっていくと予想されます。
新しい情報もこれからどんどん出てきますから、しっかりと情報収集して、あなたにぴったりの留学を選んでください。
この記事があなたの留学の成功につながることを祈っています!