【徹底解説】フィリピン大学院留学のメリットとは?
フィリピンは英語の勉強地として、語学留学が長年にわたって人気となっています。
しかしフィリピンの大学・大学院に正規留学となると、まだまだ知名度が低いのが現状です。
フィリピンの大学院で学ぶことによって、費用を抑えて修士の資格が取れるだけでなく、英語もマスターすることでその後のキャリアに役立てることができます。
このページでは、フィリピンで滞在経験のある筆者が、フィリピンの大学院に関して、メリットや学費などのお役立ち情報を徹底的に解説していきます。
これから海外の大学院へ留学を考えている人にとって、少しでもフィリピンを考えるきっかけとなれば幸いです。
フィリピン大学院留学のメリットとは
フィリピンの大学院で留学をするメリットについて、大きく4つに分けて説明をしていきます。
フィリピン大学院留学のメリット①:ビジネス英語ランキングで世界一位の英語力
フィリピンは約80ものローカル言語があると言われており、国の公用語はタガログ語(フィリピン語)と英語の2つが共存しています。
フィリピンの英語力は、アメリカやイギリスなどの「英語ネイティブ」と言われている国にも劣りません。
驚くべきことに、オンラインビジネス英会話を手がけるアメリカの企業が2013年に行った調査によると、非ネイティブの英会話者を対象にしたビジネス英語力において、フィリピンが世界ランキングで1位でした。
その証拠として、グローバル企業のコールセンターの多くが、フィリピンに拠点を持ちます。
各個人により多少の訛りはあるものの、ビジネスの場においては世界から高い評価を得ています。
大学院での授業は基本的に英語で行われます。
授業を通して本物の英語を身につけることができるでしょう。
フィリピン大学院留学のメリット②:ASEAN諸国の中で最も高い経済成長率
フィリピンはASEANの中でも高い経済成長率を誇っています。
日本からもインフラやITを中心に数多くの企業が参入しており、フィリピンという国の将来に対する期待の高さを伺えます。
成長著しいフィリピンでは、若者も必死に勉強しています。
日本の大学では、なんとなく授業に出て、単位をとって卒業すればよいという考えがあるかもしれません。
しかしフィリピンの学生は、なんとかビジネスで成功して家族を裕福にしたい、知識を身につけて地元に貢献がしたいといった強い意志を持つ学生ばかりです。
彼らに囲まれて勉強をすることで、モチベーションを高く保つことができるだけでなく、専門分野に関して驚くべきほどの成長を可能にします。
フィリピン大学院留学のメリット③:最短で1年半で修士(マスター)が取れる大学院がある
日本やアメリカの大学院であれば、一般的に2年間が必要です。
しかし3学期制を採用しているフィリピンの大学院では、1年半で卒業できるプログラムを提供しているところがあります。
社会人の方で、集中して知識を身につけて職場に復帰したいと考えているのであれば、フィリピンの大学院はぴったりです。
フィリピンの大学院の特徴4選
次に、フィリピンの大学院の特徴を4つ説明します。
どの特徴も日本の大学院のスタイルとは違いますので、知っておくだけで考えるヒントになるでしょう。
フィリピンの大学院の特徴①:パートタイム式の通学方式を採る大学が多い
日本の大学院ではフルタイム式が一般的です。
つまり大学院生は大学院の勉強だけをするということです。
一方でフィリピンでは、働きながら大学院に通うというスタイルが浸透していることもあり、パートタイム式を採用している大学院が数多くあります。
パートタイム式では、午前中だけ大学で授業を受けて午後は自由、もしくは逆に朝と昼には自分の時間があって、夕方から大学で授業などという形になります。
自分のスタイルに合わせて、大学院での授業を上手に組み込むことができそうですね。
フィリピンの大学院の特徴②:授業の日程を柔軟に組むことができる
学期の初めには必ずスケジュールを組むことになります。
フィリピンの大学院では、日本やアメリカと比べて比較的日程を柔軟に決めることができます。
例えば1学期に4つの授業がある場合は、それを全て一つの日程に詰め込むことなどをしている学生もいます。
1週間で2,3日に授業を詰め込み、残りの日で仕事などをするというスタイルです。
いずれにせよ、自分で日程を組めるので、自由度の高い留学生活を送ることができます。
ボランティアやインターンを考えている人であっても、大学院との両立に困ることはないでしょう。
フィリピンの大学院の特徴 ③:ほとんどの大学が3学期制を採用している
先ほども少し触れましたが、フィリピンの大学院は3学期制を導入している大学が多いです。
3学期制の場合は、それぞれの以下のように分かれています。
- 1学期 6月上旬〜9月中旬
- 2学期 9月下旬〜1月中旬
- 3学期 2月上旬〜5月中旬
3学期制はトライセメスターとも呼ばれるので覚えておくと便利です。
なお2学期制の大学院の場合は、時期などは日本の大学院とほとんど変わりません。
フィリピンの大学院の特徴③:学生の平均年齢が日本に比べて高い
パートタイム制を導入しているフィリピンの大学院では、仕事をしながら大学院で勉強しているという人がほとんどなので、学生の平均年齢は必然的に高くなります。
もちろん日本のように学部を卒業して、そのまま大学院に進学する場合もあります。
仕事をしながら大学院で勉強をしている人は、学んだことを本業に生かす目的で学ぶため、非常に意識が高いという印象です。
例えば、仕事で人事の責任者をしている人であれば、MBAコースで学ぶ際も、教科書で学ぶことを個人的な経験に照らし合わせたりと、一歩深い勉強をすることができます。
社会人と一緒に勉強をすることで、彼らの勉強に対する姿勢に刺激を受けることも多いでしょう。
フィリピンの大学院の特徴④:大学内に英語のランゲージコースがある
ランゲージコースは、通常であれば入学前に開講されています。
期間や授業内容は大学によって異なるものの、一般的なフィリピンの語学学校で学ぶ内容とほとんど同じです。
大学ではTOEICやIELTSのスコアを入学前の大学院生に義務付けているところがあります。
一方で高い英語力を持っている人や、スコアの基準をクリアしている人は、英語のクラスをスキップすることが可能です。
フィリピン大学院留学にかかる学費は?
ここではフィリピンの大学院留学でかかる費用を紹介します。大学によって異なりますが、あくまで参考としていただければ幸いです。
国立大学であれば1ヶ月の学費は2万円!
海外留学を夢見る多くの人が諦める原因となるのが、資金面です。
欧米であれば年間で数百万円の学費がかかりホームステイや生活費などを含めると、やはり自分で工面をすること難しくなります。
運良く奨学金を得ることができればよいですが、すべての人が掴み取ることができるわけではありません。
フィリピンの大学院の1ヶ月の学費の目安ですが、国立大学であれば月に2~3万円です。
私立大学でも月の学費は10万円を超えることはないでしょう。
日本の1ヶ月の生活費よりもフィリピンで大学院生になる方が安い?!
フィリピンの生活費も、日本の3,4分の1ですので、トータルで欧米諸国への留学と比べると奨学金などを必要とせずに大学院へ進学することが可能です。
国立大学であれば、トータルで月に10万円で暮らすことができるので、大変リーズナブルです。
10万円というと、都内で1ヶ月生活をするのと同じくらいか、場合によっては生活費よりも安くなるのではないでしょうか。
社会人の方ですでに貯金がある方は、費用の面での負担もそれほど大きくはないと思います。
フィリピン大学院留学オススメの大学は?
ここまでフィリピンの大学院の特徴やメリット、学費を見てきました。
次に、フィリピンでレベルの高い大学を3つ紹介します。
どのような大学か、写真を含めて少しでも雰囲気を掴んでいただければと思います。
フィリピン大学院留学でおすすめの大学①:フィリピン国立大学ディリマン校
フィリピン国内で言わずと知れた国立の名門校です。
東京大学や京都大学とも留学協定を結んでいる大学で、日本のトップ層もこの場所で勉強をしています。
フィリピン国立大学は全部で10のキャンパスを持ちますが、ケソン地区のディリマンという地区にあるのが、ディリマン校です。
学生は約25,000人ですので、フィリピンの中では中規模といえます。
フィリピン大学院留学でおすすめの大学②:デ・ラ・サール大学
1988年の設立ということで、最近誕生した大学ですが、フィリピンの私立大学ではかなりレベルの高い大学として知られています。
日本では早稲田大学や大阪大学と協定関係にあり、国際色豊かな環境で学ぶことが可能です。
アジア以外にも、ヨーロッパ、アメリカ、オセアニアなど、世界中の学生が学んでいます。
建物も非常に近代的で、教室や図書館も非常に綺麗です。学部生が15,000人、大学院生が4,000人の規模です。
フィリピン大学院留学でおすすめの大学③:セブ大学
1964年にフィリピンの法律家によって教育団体が作られ、それがもととなり後に総合大学としてセブ大学が生まれました。
セブ島の中心地にある大学で、学ぶ学生は6万人を超えます。
日本でいうと早稲田大学が52,000人ですので、セブ大学の規模の大きさを伺えるのではないでしょうか。
セブやマニラ以外からも、全国各地の若者が集まり、日々切磋琢磨をしています。
まとめ:フィリピン大学院留学をするメリットとは?特徴や学費を徹底解説!
このページでは、フィリピンの大学院についてお役立ち情報をまとめてきました。
フィリピンの大学院は、日本や欧米の大学に比べて学費が抑えられるだけでなく、アメリカのテキストを使っているので教育レベルも安心です。
また、英語でのディベートや課題をこなしていくことで、将来にかけてビジネスで使える英語力を身につけることができます。
知名度は決して高くはないですが、本当にオススメのフィリピンの大学院留学。
ぜひ一度検討してみてくださいね。
フィリピンの大学や大学院留学については以下の記事もあわせてご覧ください!
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