【徹底解説】海外大学に進学するメリット・デメリット
グローバル化が進み、世界との距離がどんどん縮まっている今、卒業後の進路に「海外大学への進学」を検討する高校生が増えています。
それでも、日本の高校生が海外大学に進学する割合は先進諸国と比べると未だ低く、日本国内でもまだまだ少数派です。
「海外大学に興味があるけど、周りはみんな日本の大学に進学するし、なかなか決断できない…」
そんな人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、高校卒業後の進路に海外大学を検討しているみなさんに向けて、「海外大学に進学するメリット・デメリット」を詳しく紹介します。
メリット・デメリット両方を把握することによって、海外大学への進学が日本の大学よりも本当に自分の目的に合っているのか、客観的に判断することができるはずです。
ぜひこの記事を参考にしてみてください!
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海外大学に進学するメリット①:海外ならではのスキルが身につく
海外大学に進学すれば、日本とは全く異なる環境で、今まで出会ったことのない国籍や人種の人たちと共に学んでいくことになります。
だからこそ、日本ではなかなか得られないスキルが身につきます。
スキル①:語学力
EF社が毎年発表している英語能力指数ランキング(2018年版)によると、日本の順位は88カ国中49位と先進国の中ではかなり低く、レベルも「低い」に分類されています。
このデータからも、日本の義務教育のみでは、海外で通用する英語力を身につけることは非常に難しいといえます。
最も教育を受けている英語でさえ難しいのですから、他の言語についても同じでしょう。
そんな日本人に特に効果的なのが、海外留学による語学習得です。
実際、留学ジャーナル社が行った調査では、留学経験者全体のうち84%が「語学力が伸びた」と回答しています。
日本にいながら身につけることが難しいからこそ、語学力は、海外で得られる最も有効なスキルの一つといえるでしょう。
スキル②:国際コミュニケーション力
日本は他の国に比べて海外からの移民が少なく、グローバル化が進んでいる現代であっても、多くのコミュニティが日本人のみで成り立っています。
そこに語学力の低さも重なり、日本語以外の言語で外国人と交流する機会は極端に少なくなっています。
しかしグローバル化が加速し続ける中、こういった国際コミュニケーションの場はますます必要になっていきます。
特に外交やビジネスなどの国際競争の場面では、国際コミュニケーション力は不可欠なスキルです。
海外大学に進学すれば、現地の言葉を使いさまざまな国籍の人たちと学ぶ中で、国際コミュニケーション力が自然に身についていくことは間違いありません。
スキル③:プレゼンテーション力
海外大学の特色の一つとして、プレゼンテーション課題の多さが挙げられます。
日本の大学では座学とペーパーテストが主流ですが、海外大学の授業ではほぼ毎回のようにプレゼンテーションの課題が与えられます。
そのため、海外大学の学生は、課題に取り組みながら主体性とプレゼンテーション能力を習得していきます。
プレゼンテーション能力は、社会に出てから最も必要とされるスキルの一つですが、日本のビジネスパーソンの実に7割以上はプレゼンテーションに苦手意識を持っていると言われています。
これは、日本の教育シーンにプレゼンテーションを実践する機会が少なく、学生が受動的になってしまうことが理由の一つです。
だからこそ、海外大学で身につけたプレゼンテーション能力を日本社会で発揮すれば、貴重な人材として評価される可能性が高いでしょう。
スキル③:サバイバル力
海外の環境に身を置くと、日本では起こらないさまざまな困難にぶつかります。
大学の授業もすべて現地語なうえ、食事、買い物、交通機関の利用など、あらゆる面で言語や文化の違いに戸惑うはずです。
そうした中で得られるのが、見知らぬ環境に適応して生き抜くサバイバル力。
日本の中でしか暮らしたことのない人と、海外生活を経験した人とでは、このサバイバル力が大きな差になります。
未知の環境に適応できるということは、行動範囲が広がり、フットワーク軽く活躍できるということ。
このようなスキルは、社会に出てからもあらゆる場面で応用できるはずです。
海外大学に進学するメリット②:進学先の選択肢が広がる
進学先の視野を海外大学にまで広げると、大学の選択肢が一気に広がります。
日本の大学を選ぶときは、入学難易度や自分の学びたい専攻分野があるかどうか、さらに通いやすさなどが基準になりますが、海外大学の場合はスケールが壮大です。
地球上のどの地域に興味があるか、どんな文化や言語を学びたいかから選択することになります。
さらに、日本の大学ではなかなか扱っていない、その国ならではの分野を専攻することも可能です。
たとえばオーストラリアでは「動物看護学」がメジャーだったり、観光大国では「ホスピタリティ産業学」なども盛んだったりします。
選択肢が多ければ多いほど、将来の可能性も無限に広がっていきます。
海外大学に進学するメリット③:就職先の選択肢が広がる
日本は今、政府・民間ともにグローバル人材の育成に力を入れていて、採用にあたって留学経験を重視する企業が増えています。
昨今は外資企業や大手メーカーだけでなく、中小企業もそのビジネスを世界中に広げています。
だからこそ、語学力をはじめとする国際競争力を持つ人材は、即戦力として重宝されます。
また、海外大学を卒業することによって、現地の就労ビザが取りやすくなり、現地で就職するという選択肢も生まれます。
そのため、海外で就職することを目的に海外大学に進学する人も多くいます。
いずれにせよ、世界を舞台に活躍するグローバル人材を目指すなら、海外大学への進学は最も効率的な方法の一つです。
海外大学卒業後の就職についてはこちらの記事でも紹介しています。
【徹底解説】海外大学を出た方が就職に有利な理由!
海外大学に進学するメリット④:国境を越えた友達ができる
日本で生活していると、外国人と話したり、友達になったりするのはなかなかハードルが高く感じます。
しかし海外大学に入学すれば、学生仲間はほとんどが外国人です。
一緒に学生生活を送り、協力して課題に取り組む中で、外国人の友達がたくさんできることは間違いありません。
また、大学には他の国からの留学生も集まるので、現地の友達はもちろん、さまざまな国籍の友達をつくることができます。
世界中に友達がもてるなんてとても素敵なことですし、グローバルな人脈はあなたの人生のあらゆる場面で助けになる可能性があります。
海外大学に進学するメリット⑤:国際感覚が身につく
海外に出ると、言葉や文化だけでなく、物の捉え方や価値観などさまざまな違いを目の当たりにします。
日本では当たり前のことも、海外では全く違っていたりします。
そういった違いを経験する中で、日本と海外を広い視野で客観的に見る力が養われます。
自分が生まれ育った環境の価値観にとらわれることなく、よりグローバルな視点で物事を俯瞰する「国際感覚」が身につくのです。
何かを発信するときに、それが「日本でだけ通用するのか」、それとも「世界で通用するのか」は、今後ますますグローバル化していく社会において、とても重要な視点です。
海外大学に進学すれば、社会に出る前の早い段階で、そういった国際感覚を身につけることができます。
海外大学に進学するメリット⑥:国によっては日本よりも安く進学できる
海外大学への進学は、費用面でもハードルが下がってきています。
以前は高額な費用がつきものでしたが、現在は国によっては日本よりも安く進学できる場合があります。
たとえば、フィリピンの大学は1年の学費が約10〜40万円と、日本よりもかなり安くなっています。
物価が安く滞在コストもかからないため、留学トータルでかかる費用も、日本で一人暮らしをしながら大学に通うより安く済む場合がほとんどです。
経済面の問題で大学進学が難しいという人も、あえて海外大学に視野を広げることで、逆に進学できる可能性が高まるかもしれません。
海外大学の進学費用については、こちらの記事でも紹介しています。
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海外大学に進学するデメリット①:日本の大学よりも卒業が難しい
海外大学は、日本の大学と比べて入学は易しいですが、一方で卒業は難しい傾向があります。
ペーパーテストで成績を評価する日本と異なり、海外では授業中の発言量など積極性も重視されるため、内気な日本人はここで苦戦します。
また、課題はエッセイやプレゼンテーションなど時間を要するものが多く、その量も膨大です。
無事に卒業単位を取るには、在学中はかなりハードに勉強し続ける必要があります。
日本の一般的なキャンパスライフのイメージで気楽に海外大学に進学してしまうと、そのハードさのあまり後悔することになるかもしれません。
海外大学に進学するデメリット②:慣れるまでが大変
日本とは勝手の違う海外では、日々を普通に生活するだけでも苦労がつきものです。
そのうえ大学に通い、授業を受けて課題もこなさなければならないのですから、最初は緊張が続いてヘトヘトになってしまいます。
言葉の壁もあり、周りと打ち解けるにもどうしても時間がかかります。
生活の辛さと孤独感のあまり、なかには入学早々ホームシックになってしまう人も。
徐々に慣れてくるとはいえ、それまでは修行だと思って耐えるしかないようです。
海外大学に進学するメリット・デメリット:まとめ
いかがでしたか?
海外大学への進学は、環境の厳しさ・卒業のハードさといったデメリットもあるものの、だからこそ自分を高めることができ、スキルを身につけることができる絶好の機会です。
グローバル人材が求められる場面は、これからもどんどん増えていきます。
今こそ海外大学へ進学して、将来の可能性を大きく広げてみてはいかがでしょうか。
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