フィリピン大学おすすめ学部ランキング!入学条件や学費・難易度を徹底比較
⌚ 2026年7月16日 公開(2026年7月20日 更新)
フィリピンへの正規留学は、欧米諸国に比べて圧倒的に低コストでありながら、すべての授業を英語で受講し、グローバルに通用する学位を取得できる選択肢として近年非常に高い注目を集めています。しかし、フィリピンの大学は日本の大学と異なり、学部ごとに教育の専門性、提供されるインターンシップ、そして入学・卒業の難易度が大きく異なります。そのため、ミスマッチを防ぐための徹底的な事前リサーチが必要不可欠です。
この記事では、フィリピンの主要大学(UP、アテネオ、デ・ラ・サール、サント・トマスなど)への進学を真剣に検討している方に向けて、フィリピンの大学留学におけるおすすめ学部ランキングをはじめ、具体的な入学条件、学費のリアルな目安、そして各学部の難易度や強みを徹底的に比較・解説します。
この記事のまとめと要点

まずは、フィリピンの大学選びにおいて、留学成功の成否を分ける極めて重要なポイントを簡潔にまとめました。
- 学費が欧米の3分の1から5分の1と極めてリーズナブルでありながら、高度な英語環境で専門分野の学士号を取得可能です。
- フィリピンの高等教育委員会(CHED)が指定する「センター・オブ・エクセレンス(COE:最優秀優秀拠点)」などの認定評価を基準に、各大学が誇る最高峰の学部を選ぶことが推奨されます。
- 卒業後の進路は多岐にわたり、フィリピン現地の外資系・日系企業、日本国内のグローバル企業への就職のみならず、欧米(アメリカ・カナダ・オーストラリア等)の大学院へのステップアップとしても非常に有力な選択肢となります。
おすすめ学部TOP5

ビジネス・経営学部
東南アジアにおける新興ビジネス拠点として急速な経済成長を遂げるフィリピンにおいて、ビジネス・経営学部(Business Administration / Management)は最もダイナミックな学びが得られる分野です。講義は単なる座学にとどまらず、多国籍企業でのインターンシップ、ケーススタディ、起業家精神(アントレプレナーシップ)の育成など、極めて実践的なカリキュラムが組まれています。特に外資系企業への就職実績が高く、英語での論理的交渉力を身につけたい学生に最適です。
IT・コンピューターサイエンス学部
フィリピンは世界的なBPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)の巨大拠点であり、IT分野における教育インフラへの投資が国を挙げて進められています。IT・コンピューターサイエンス学部(Information Technology / Computer Science)では、プログラミング、システム開発、データサイエンス、AI、サイバーセキュリティなど、現代のグローバル市場で最も需要の高いスキルを英語で体系的に習得できます。現地IT系スタートアップや多国籍企業と提携した高度なプロジェクト学習が特徴で、卒業後すぐに即戦力エンジニアとして世界を舞台に活躍できる強みを持っています。
看護・医療系学部
フィリピンは、米国や英国などの医療先進国に数万人規模の看護師を安定して供給し続けている世界最大級の「看護師輸出大国」です。そのため、国内の医療系大学では米国基準の高度な看護カリキュラムや徹底した病院実習が実施されています。英語でのカルテ作成、医学用語の習得、現場での実践指導力などを徹底的に鍛え上げられるため、日本のみならず将来的に海外での看護師登録・医療従事者としての活動を視野に入れている優秀な層が集まる、極めて質の高い教育環境です。
観光・ホスピタリティ学部
美しいリゾート地を多数抱え、観光産業が国家の主要な外貨獲得源であるフィリピンでは、観光・ホスピタリティ学部(Tourism and Hospitality Management)の教育レベルが非常に高水準です。高級外資系ホテルチェーン(シャングリ・ラ、ハイアット等)や、フィリピン航空、セブパシフィック航空といった一流企業でのプロフェッショナルなインターンシップ機会が豊富に用意されています。世界トップクラスと評価されるフィリピン人のおもてなし精神(ホスピタリティ)を体系的に学びながら、世界に通用する接客英語やマネジメントスキルを獲得できます。
教育学部(英語教育)
フィリピンは世界3位の英語話者人口を擁する国であり、特に非母国語スピーカー(ESL)向けの英語指導メソッドにおいて圧倒的な実績を誇ります。教育学部(Teacher Education)、とりわけ英語教育(Elementary/Secondary Education majoring in English)では、第二言語習得法やTESOL(英語教授法)の基礎、カリキュラムデザインを学べます。留学生向けの語学学校が集まるフィリピンならではの教育実習環境が整っており、日本国内の英語教育改革(小学校英語の早期化やオールイングリッシュ授業)に貢献できる国際派教員を目指す方に最適なプログラムです。
学部選びで失敗しないための3つの軸
将来のキャリアパスを明確にする
卒業後に「どこで、どのように働くか」という明確なビジョンが出発点となります。フィリピン国内の急成長企業やグローバル外資企業での勤務を目指すのであればITやビジネスが有利ですし、将来的に日本や欧米へ戻る、あるいは別の国で働くことを視野に入れるのであれば、世界共通で需要がある専門スキル(看護・コンピュータサイエンス)を選ぶべきです。各学部のカリキュラムが、各国の資格認定要件を満たすかどうかまで事前に精査することが失敗を防ぐ鉄則です。
大学の「得意分野」を見極める
フィリピンの大学選定において、大学全体のネームバリューだけで決めるのは危険です。フィリピン高等教育委員会(CHED)が発表する「センター・オブ・エクセレンス(Center of Excellence:COE)」や「センター・オブ・ディベロップメント(Center of Development:COD)」の認定状況を確認し、どの学部が国内屈指の評価を受けているかを見極めることが非常に重要です。例えば、全体的な大学ランキングだけでなく、「ITならデ・ラ・サール大学」「医療ならサント・トマス大学」といった、学部単位の真の専門性に注目しましょう。
英語力と学習環境のバランス
フィリピンの正規留学では、講義、グループワーク、提出する論文、試験など全ての学修プロセスが完全に英語で行われます。自分の現在の英語力(IELTSやTOEFLのスコア)を客観的に把握し、大学の求める足切りラインを満たしているか、また入学後に現地ネイティブと同等の講義スピードについていけるカリキュラムかどうかを慎重に見極める必要があります。無理な高望みは留年や中退に繋がるため、英語学習の初期フェーズと専門学修のバランスを考慮した現実的な大学選びが求められます。
学部別|学費・難易度・就職の早見表
| 学部 | 年間学費(目安) | 入学難易度 | 主な就職先 |
|---|---|---|---|
| ビジネス | 20万〜50万円 | 中〜高 | 外資系企業、銀行、多国籍企業、コンサルティング、起業 |
| IT・CS | 25万〜55万円 | 中〜高 | ITグローバル企業、ソフトウェアエンジニア、データサイエンティスト |
| 看護 | 30万〜60万円 | 高 | 総合病院、海外医療機関(米・中東等※要資格移行)、医療系コンサル |
| 観光 | 15万〜40万円 | 低〜中 | 5つ星ホテル、大手航空会社(CA・グランド)、旅行代理店、イベント企画 |
| 教育 | 10万〜30万円 | 低〜中 | インターナショナルスクール、私立学校、語学教育機関、EdTech関連企業 |
フィリピンの大学「学部」の仕組みを知ろう
フィリピンの高等教育は、その歴史的背景からアメリカの教育システムを色濃く反映しており、日本の大学制度とは大きく異なる特徴がいくつかあります。
学部は18分野に分類される
フィリピンの高等教育を管轄・支援する高等教育委員会(CHED:Commission on Higher Education)は、国内の教育課程を大きく18の専門教育分野(Disciplines)に大別しています。これには農学(Agriculture)、人文学・芸術(Humanities, Social Sciences & Communication)、ビジネス・経営(Business and Management)、教育(Teacher Education)、工学・技術(Engineering and Technology)、医療・看護(Health Professions)、IT(Information Technology)などが含まれ、国家的な人材需要に基づいた明確なカリキュラム基準が全土で維持されています。
日本の学部制度との違い
日本の大学では「人文学部」や「経済学部」などの大きな枠の中に多くの細かな学科が内包されているケースが多いですが、フィリピンでは専門性が非常に早期に独立しています。例えば「ビジネス・アンド・アカウント(会計)学部」として完全に独立した専門領域を形成しているのが代表的です。さらに、最難関の国立大学であるフィリピン大学(UP)などでは、例えば「市民計画学部」や「家族資源・人間行動科学部」といった、より高度に細分化された専門特化型の学部構成を採用しており、学生は1年生の段階から非常にピンポイントな専門教育に没頭することになります。
メジャー(専攻)とマイナー(副専攻)の考え方
フィリピンの多くの大学、特にアテネオ大学などの私立リベラルアーツ校では、学生の幅広い視野とキャリア適応力を養うため、主専攻(メジャー)のほかに副専攻(マイナー)を柔軟に組み合わせられる履修システムが定着しています。これにより、例えば「ビジネス・マネジメント(主専攻)」を究めながら「産業心理学(副専攻)」を学び、企業の組織人事プロフェッショナルとしての強みを獲得する、あるいは「IT(主専攻)」に「デジタルマーケティング(副専攻)」を掛け合わせて実践的なクリエイターを目指すなど、多面的なスキルの掛け合わせが可能です。
卒業まで4年、理系は5年制が基本
フィリピンの標準的な文系学士課程は日本と同じく4年間ですが、高度な専門性と技術、さらに多大な実習時間が要求される工学部(エンジニアリング)や建築学部、農学・獣医学などの理系専門職養成ルートは、一般的に5年制(またはそれ以上)のカリキュラムで設計されています。また、医学や法学、歯学といった高度専門職領域を目指す場合は、まずリサーチスキルや科学基礎を学ぶ4年間の適切な学士課程(プリ・メディカル、プリ・ローなど)を優秀な成績で修了した後に、専門大学院(ロースクール、メディカルスクール)への受験資格を得る形になっています。
留学生に人気のおすすめ学部10選

ビジネス・経営学部|就職に直結する王道学部
学費の目安
年間で約20万〜50万円程度です。フィリピン大学などの国立大学はこれよりも遥かに安価(年間数万円〜十数万円)ですが、デ・ラ・サール大学などの最難関かつ最高峰の私立ビジネススクールはトップレベルの設備を誇るため、年間45万〜50万円程度に設定されています。
入学条件・必要な英語力
IELTS 5.5〜6.0以上の取得が標準的な基準値となります。講義でケーススタディを頻繁に扱い、会計学や金融工学、経営データ分析を学ぶため、英語力のみならず高校レベルの高度な数学の基礎知識や論理的思考力が強く求められます。
卒業後の進路
フィリピン国内に拠点を置く外資系コンサルティングファーム、金融機関、多国籍企業のマネジメント候補生、日本国内の大手商社、グローバル展開を加速する新興企業などへの就職が一般的です。国際ベンチャーの創業メンバーとして起業の道を歩む卒業生も少なくありません。
観光・ホスピタリティ学部|フィリピンの強み
学費の目安
年間で約15万〜40万円程度です。調理実習やサービス実務実習のための最新機材や、各種施設利用に伴う諸経費が授業料とは別途上乗せされることがあります。
入学条件・必要な英語力
多くの大学でIELTS 5.0〜5.5程度からの出願を受け入れており、他学部と比較すると間口が広く、挑戦しやすい人気の学部です。語学のハードルよりも、対人コミュニケーション能力やホスピタリティに対する熱意、ビジネスマナーなどの姿勢面が重視されます。
看護・医療系学部|資格には注意
学費の目安
年間で約30万〜60万円程度です。大学附属の総合病院や提携クリニックでの膨大な臨床実習プログラムが組み込まれているため、実習費や専門機材、消耗品費が含まれ、全学部の中でも学費は高めの水準にあります。
入学条件・必要な英語力
医療事故を防ぐための厳格な意思疎通が絶対条件であるため、目安としてIELTS 6.0以上(場合によっては6.5以上)の極めて高い英語コミュニケーション力が必須です。さらに、生物、化学、物理といった科学系科目の優れたハイスコア成績が求められます。
卒業後の進路
フィリピン国家試験に合格すれば、英語力を武器に米国、カナダ、英国、オーストラリア、中東などの国際的な医療機関で「看護師」として直接キャリアを歩む強力なルートが開けます。ただし、日本帰国後に看護師として働く場合は、厚生労働省による書類審査等を経て、日本の看護師国家試験を別途受験・合格する必要があるため事前確認が必須です。
IT・コンピューターサイエンス学部 | 世界で共通する
学費の目安
年間で約25万〜55万円程度です。コンピュータラボや各種サーバー環境、ソフトウェアライセンスの利用料が上乗せされるため、文系学部と比較して授業料が高くなる傾向があります。
入学条件・必要な英語力
IELTS 5.5〜6.0程度が基本的な基準です。コード記述やプログラミングロジックの理解に直結する、数学・算術的な適性試験のスコアが非常に重要視されます。
卒業後の進路
プログラミングスキルと実用的な英語力を兼ね備えているため、卒業後はグローバルなIT開発企業、エンジニアリングスタートアップ、データサイエンティスト、システムアーキテクトなどとして、フィリピン、日本のみならずシンガポールや欧米諸国を股にかけてボーダーレスに活躍できます。
エンジニアリング学部|手に職をつける
学費の目安
年間で約20万〜50万円程度ですが、工学部や土木、電気・電子工学、機械工学などの学部は「5年制」が標準であるため、卒業までの累積総学費は他学部よりも大きくなる点をあらかじめ資金計画に考慮しておく必要があります。
入学条件・必要な英語力
IELTS 5.5以上が求められます。カリキュラムの大部分が数式や物理現象、設計理論の応用で構成されているため、高校数学(微分積分、線形代数等)および物理の圧倒的な学力成績が必要不可欠です。
卒業後の進路
インフラ整備が急務である新興国フィリピンの建設会社、製造業、エネルギー関連企業のほか、世界中に派遣されるプラントエンジニア、外資系コンサルタント、環境エンジニアなどとしての需要があります。
国際関係・政治学部|フィリピン大学が強い分野
学費の目安
年間で約10万〜40万円程度です。書籍代やリサーチ資料収集にかかる費用が別途発生することがあります。
入学条件・必要な英語力
政治思想、歴史、国際法などの膨大な文献解釈や討論が行われるため、最難関学部の一つであり、IELTS 6.5以上の高水準な英語力、並びに優れた小論文(エッセイ)執筆能力と論理的思索が求められます。
卒業後の進路
国際機関(UN、UNICEF等)、非政府組織(NGO)、シンクタンクの研究員、各国の外交官(外務省職員)、国際ニュースを報道するジャーナリスト、あるいは法科大学院(ロースクール)への進学など多岐にわたります。
教育学部|英語教員・国際教育を目指す
学費の目安
年間で約10万〜30万円程度です。私立、国立ともに教育系学部は奨学金制度や学費補助プログラムが充実しているケースも多いです。
入学条件・必要な英語力
IELTS 5.5〜6.0程度。他者に知識を教える適性や、豊かな人間性、プレゼンテーション技術が選考過程で総合的に評価されます。
卒業後の進路
インターナショナルスクールの教職員やバイリンガル幼稚園の教員、日本国内の英語教育コーディネーター、英語教材開発を行うEdTechスタートアップ企業、各種語学学校のマネジメント層などが挙げられます。
言語学・コミュニケーション学部
学費の目安
年間で約15万〜40万円程度です。メディア制作や実習を行うための設備費用が加算される場合があります。
入学条件・必要な英語力
高度な言語表現力やクリエイティブな執筆能力が要求されるため、目安としてIELTS 6.0以上の獲得が強く推奨されます。
卒業後の進路
大手広告代理店、メディアプラットフォーム(テレビ、Webメディア、新聞)、企業の広報・パブリックリレーション(PR)部門、通訳・翻訳者、コピーライター、多国籍企業のマーケティングエグゼクティブなど、言葉のプロフェッショナルとして幅広い道があります。
サイエンス系学部|研究志向の学生向け
入学条件・必要な英語力
IELTS 6.0以上の獲得が望ましいです。高度な数理・科学的な試験、仮説検証能力、実験データの統計処理スキルが細かく査定されます。
卒業後の進路
大学・民間企業の先端研究機関、世界規模の製薬企業、環境保護NGO、バイオテクノロジー関連ベンチャー、学術界(大学院進学)などで、専門リサーチャーとしての地位を確立します。
学費の目安
年間で約20万〜45万円程度です。化学物質、専門の計測実験機器、コンピューターシミュレーターを使用するための実験諸経費が追加されます。
アート・デザイン学部
学費の目安
年間で約20万〜50万円程度です。専攻によっては、画材やPC・特殊デザインソフト、デジタルデザイン用のハードウェアを個人で調達・購入する必要があります。
入学条件・必要な英語力
IELTS 5.0〜5.5程度。語学スコア以上に、自身の創造性と制作実績を証明する「ポートフォリオ(作品集)」の質、および実技試験や面接が合否の決定的な要因となります。
卒業後の進路
グラフィックデザイナー、UI/UXデザイナー、ゲーム開発スタジオのアートディレクター、イラストレーター、ファッション業界のクリエイター、各種デザインエージェンシーのプランナーなど、多角的なクリエイティブ業界で活躍の道が開けます。
フィリピン大学(UP)はキャンパスで学べる学部が違う
フィリピンの最高学府として君臨する国立フィリピン大学システム(University of the Philippines System)は、各地のキャンパスごとに特色のある専門領域が割り当てられた機能分散型となっています。
ディリマン校|工学・法学・経済学の最高峰
ケソン市の広大な敷地に位置するメインキャンパスであり、フィリピンの官僚やエリート、研究者を数多く輩出し続ける知の頂点です。フィリピン大学ディリマン校は最も多様な学部と研究科を擁しており、特に工学、法学、経済学、社会科学、行政学において国内トップの教育水準を誇るため、最難関のエリート層や留学生が集中しています。
マニラ校|医療・薬学系に特化した専門校
マニラ市エルミタ地区に位置するこのキャンパスは、フィリピン大学マニラ校として、医学部、看護学部、薬学部、公衆衛生学部、歯科臨床学などの医療系最高峰の研究が集約されています。フィリピン国内で最も過酷な受験戦争を勝ち抜いた、極めて優秀な「将来の医師・看護師・研究者」たちが集まる名門中の名門です。
セブ校|地方創生・観光系に強い実学キャンパス
セブ島に拠点を構えるフィリピン大学セブ校は、活気あふれるビサヤ地域の中心地としての地理的強みを活かし、IT、起業ビジネス、グラフィックデザイン、観光開発・地域リサーチといった実学分野に特化した現代的なキャンパスです。現地の急成長ビジネスシーンやITスタートアップとの産学協同プログラムが非常に活発なことで知られています。
バギオ校・ロスバニョス校など、その他キャンパス
- ロスバニョス校(UPLB): マニラ南部のラグナ州に位置し、農学、林学、生命科学、バイオテクノロジーにおいて世界的な研究・実績を有し、世界トップレベルの研究機関が集積する一大アカデミック都市となっています。
- バギオ校(UPB): 涼しい気候の山岳リゾートであるバギオ市にあり、人文科学、芸術、社会科学のほか、北ルソン地方の原住民・少数民族文化の研究に卓越した強みと独自性を持っています。
学部選びと合わせて知りたい大学ランキング
フィリピンの高等教育では、圧倒的な実績と信頼性を誇り、歴史的に国を牽引する名門大学グループ「Big 4(ビッグフォー)」が学術・就職・ネットワークのすべてにおいて絶対的な地位を占めています。
University of the Philippines (UP)
フィリピン全土を代表する唯一の国立総合大学であり、世界的な各種大学ランキングでも常に国内トップを守り続けています。この大学に入るための全国一斉入学試験「UPCAT(ユーピーキャット)」は、競争率数十倍、合格率数パーセントを誇る最高難易度の試験として非常に有名です。
Ateneo de Manila University
イエズス会によるカトリック系の超名門私立大学です。政財界のリーダーや著名人の多くが卒業しており、厳格な教養主義(リベラルアーツ)教育において国内随一の高い評価を得ています。美しいケソン市アテネオキャンパスの治安は非常に良く、非常にリッチなエリート層や留学生が通う高級エリート校としての圧倒的ステータスを持っています。
De La Salle University (DLSU)
ビジネス、会計学、IT・コンピューターサイエンス分野において、フィリピン全土で最高の評価と実績を誇るカトリック系の私立名門校です。マニラ一等地にハイテクな設備を備え、フィリピンやグローバルの財閥・実業界との非常に強固なネットワークを持っているため、卒業生の就職率や起業成功率は極めて高い水準を誇ります。
University of Santo Tomas (UST)
1611年に創立された、アジアで最も長い歴史を持つ最古のキリスト教カトリック総合大学です。マニラにある壮麗なバロック調のキャンパスは国の重要文化財にもなっており、特に医学、薬学、看護学、建築学、および宗教人文学においてフィリピンの医療をリードし続ける不動の伝統と実績があります。
学部別・入学難易度を徹底比較
フィリピンの大学へ進学する際、日本にあるような偏差値で簡単に大学を選ぶことはできません。
偏差値がないフィリピンの「難易度」の測り方
フィリピンでは日本の「偏差値」のような共通指標がないため、各大学の入学難易度は主に出願者数に対する実質合格率(倍率)や、現地トップ層の併願状況、そして独自の学力入学試験の点数配分によって測定されます。最難関とされるBig 4大学への入学は、国内最優秀レベルの生徒たちが凌ぎを削る厳しい選考であり、留学生であっても一般的な語学力だけでは簡単に突破できない難度の高い独自の数学や論理、適性試験が課されます。
フィリピン 大学 偏差値 については、こちらで詳しく紹介しています。
難関学部|医学部・UP人気学部の合格率
最高学府であるフィリピン大学(UP)の全体実質合格率は例年10%以下と言われており、その中でも医学部(UP Manilaの医学・プレメディカル課程)や工学部、ビジネス(アカウント)などの極めて高い実績を必要とする人気学部は、まさに「数パーセント」以下の針の穴を通すような狭き門となっています。
狙い目の学部|比較的入りやすい分野
一方、大学によって人文学科、一部の社会科学、観光学部、応用コミュニケーション学部などは、入学者枠に比較的余裕があり、高度な理数試験や論文作成を課されることが少ないため、留学生にとって合格ラインが比較的低く、狙い目の選択肢となります。ただし、注意しなければならないのは、フィリピンの大学は「入るよりも卒業する方が遥かに難しい」という落第制度が存在するため、入学が容易であっても、怠慢は直ちに中退に直結します。
卒業後の進路・キャリアパスを学部別に見る
どのような学部で学び、卒業したかによって、選択できるキャリアパスのスケールやエリアは多角化します。
現地就職に強い学部
IT、コンピュータサイエンス、経営・マネジメント、会計学、データサイエンス分野を卒業した人材は、マニラの金融・ビジネス街(BGCやマカティ)に数多く進出している大手グローバル企業の現地法人、多国籍IT企業のサポート拠点、または巨大なBPOビジネス市場からの引く手あまたな需要が確立されており、フィリピン国内において現役から高い年収やキャリアステップをスタートできます。
日本での就職・キャリアに活かせる学部
4年間をすべて英語環境で過ごし、異文化コミュニティの中でプレゼンテーションやタフなネゴシエーションを生き抜いてきたフィリピン留学経験は、日本国内の総合商社、外資系戦略コンサル、世界市場へ進出する大手IT企業などのグローバル採用枠において「行動力と強いレジリエンス(精神的タフネス)」として極めて高く評価され、高確率での採用に繋がっています。
欧米大学への編入がしやすい学部
フィリピンの高等教育の大部分は、アメリカの単位制度(セメスター制)や教育アプローチに準拠した国際基準を採用しているため、欧米の大学(アメリカ、カナダ、オーストラリア等)の学士課程への編入や、大学院(修士、博士)進学のための単位互換(Credit Transfer)が非常にスムーズに行われます。特に看護学部や理系・サイエンス系、国際関係・政治などの学士号は、世界の一流大学院への非常に有用な踏み台として機能します。
よくある質問(Q&A)
英語力ゼロでも希望学部に入れる?
いいえ、基本的には極めて困難です。 フィリピンの正規大学における授業は、ディスカッションや課題発表を含めて例外なくすべて英語で進められます。そのため、入学審査の段階で最低限IELTS 5.0〜5.5(英検準1級〜2級上級レベル)程度の各種英語証明を提出できない限り、最初の書類選考や入学テストで落とされるケースが一般的です。まずは語学学校の「大学進学パスウェイプログラム」等で英語の基礎をしっかりと引き上げてから本格的に出願するロードマップが推奨されます。
入学後に学部を変更できる?
はい、システム上は可能ですが、厳しい審査条件があります。 フィリピンの大学には「Shifting(シフティング)」と呼ばれる転部・転科制度があり、1年目の一般教養課程で極めて優秀なGPA(学業成績平均点)を維持し、転入先学部の独自の試験や面接にパスすることで変更が認められます。ただし、ビジネスやITといった人気・有名学部への転入枠は限られており、現地学生を交えた非常に激しい競争に晒される点には留意しなければなりません。
学費以外にかかる費用は?
生活費、各種ビザ・外国人登録手続き費用、教材・生活セットアップ費が必要です。 フィリピンの生活コストは日本に比べて全体的に安価ですが、留学生が安全に暮らせるマニラのコンドミニアム(特にBGCやマカティ)は近年不動産相場が高騰しており、トータルの家賃や食費として月に約5万〜10万円前後を見込んでおく必要があります。さらに、留学生は年に数回の外国人登録証(ACR I-Card)更新、学生ビザの手続き料、外国人向けの学費上乗せ金(Special International Student Fee)などの定期的な追加出費が生じる点に注意が必要です。



