留学に求めるのは楽しさ?安さ?英語力?フィリピンの語学学校の選び方
留学先として大人気のフィリピンには、毎年多くの日本人留学生が訪れます。
そのため、留学生を受け入れる学校の数も年々増加傾向にあり、フィリピン国内では500校以上、最も人気のエリアである「セブ島」だけで70校以上あるといわれています。
このようにフィリピン各地には数多くの学校が存在するため、その中から自分にマッチし目標達成できる学校を選ぶには、かなりの労力と情報収集能力が必要になります。
今回は、学校を選んだ後で「こんなはずじゃなかった」「思うような成果が得られなかった」と後悔することにならないように、フィリピンの語学学校の失敗しない選び方を紹介します。
選ぶ流れは、大きく以下の3つの手順です。
- 語学学校のある地域とその特徴を知る
- 留学の目的に合うコース(カリキュラム・スタイル・費用)を知る
- 選定基準と優先順位を決めて語学学校を比較する
それでは、一つひとつ解説していきます。
フィリピンで留学可能な語学学校がある地域を知る
フィリピン留学といえば「セブ島」というイメージが強いですが、セブ島以外にもフィリピン各地に留学が可能な語学学校が点在しています。
まずはそんな主要エリアを5つ紹介します。
それぞれに特徴があるので、自分に合うのはどのエリアなのか考えてみてくださいね。
フィリピン留学に関する疑問はまずはご相談ください!
フィリピンの語学学校の場所①マニラ
フィリピンの首都であるマニラは政治・経済・文化の中心です。
日本から直行便があるので、アクセスの良さはフィリピンNo1になります。
学校の特徴としてはビジネス向けが多く、社会人などのビジネスマンが研修で来ていることもあります。
マニラの治安は決して良いとはいえないので、学校や留学中の滞在場所はセキュリティが徹底されている場所にあります。
学費はフィリピン国内で最も高額ですが、その分優秀な講師が揃っているのでクオリティの高い授業を受けることができます。
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- 1週間〜1ヶ月程度の短期留学希望の方
- ビジネスマン
マニラの語学学校についてはこちらの記事もあわせてご覧ください!
【マニラ留学】おすすめの語学学校やメリット・デメリットを完全解説
フィリピンの語学学校の場所②セブ島
留学エリアとして最も人気のあるのがセブ島で、語学学校の数はフィリピン国内でNo.1。
多くの学校で「英会話を学びたい」「TOEICなどの試験対策」「ワーキングホリデーや世界一周・旅行のための英語を学びたい」など様々なニーズをカバーする豊富なコースが提供されています。
有名な観光地でもあるので、ビーチリゾートやマリンアクティビティなど週末のアクティビティも豊富にあります。
クラブやバー、カラオケなど若者が夜な夜な遊べるスポットも多いです。
一方マイナス面としては、学校が多いので講師の質が他の地域と比較するとやや落ちてしまうことや遊びに熱中していまい勉強が疎かになってしまったり、娯楽費がかかり費用の総額が予定より高額になってしまうことなども挙げられます。
治安は比較的良いですが、立ち寄るのを避けるべき場所もあるので海外にいるという危機管理は必要です。
- 勉強も遊びも両方楽しみたい人
- 週末に海辺のアクティビティを満喫したい人
セブ島の語学学校についてはこちらの記事もあわせてご覧ください!
【見逃し注意!】セブ島でおすすめの語学学校を目的別にご紹介
フィリピンの語学学校の場所③バギオ
バギオはフィリピン留学の発祥の地です。
15校ほどの語学学校があり、標高が約1500メートルと高地で年間平均気温は20℃と気候的にも過ごしやすく落ち着いた環境で英語学習に取り組むことができます。
バギオの語学学校はスパルタ校が多いといわれており、セブのようにビーチリゾートや遊び場が少ないので勉強メインで来ている留学生が多いのが特徴です。
マイナス面としてはマニラから車で6-7時間ほどかかるので、日本から学校に行くまでに時間がかかってしまうということが挙げられます。
また、7~8月の雨季には激しい雨が降るので、雨・湿気対策が必須です。
- 落ち着いた環境で英語学習をしたい方
- 暑いところが苦手な方
バギオの語学学校についてはこちらの記事もあわせてご覧ください!
フィリピンのバギオへ留学!メリット・デメリット、おすすめの学校も紹介
フィリピンの語学学校の場所④クラーク(アンヘレス)
クラークはマニラから車で約2時間の場所に位置します。
過去に米軍基地があった場所なので、今でも多くの欧米人が居住しています。
語学学校は日本資本の学校が1校と韓国資本の学校で5~6校ほどあり、多くの欧米人講師が在籍しています。
そのため、フィリピン留学では珍しいネイティブ講師とのマンツーマンレッスンを受けられるというメリットがあります。
マイナス面としては有名な歓楽街があり、夜で歩くのに注意が必要なことやタクシーが走ってないので地元の移動手段であるトライシクル(バイクの横にサイドカーがついた乗り物)で移動する必要があることです。
- ネイティブ講師とマンツーマンレッスンがしたい方
- ネイティブが多い環境で生活したい方
フィリピンの語学学校の場所⑤バコロド
バコロドへはマニラから飛行機を乗り継いでいく離島です。
語学学校は全て韓国資本で、小規模から大規模まで10校程度あります。
そのため、日本人留学生生徒が少ないのが特徴です。
また、バコロドは地方都市なので人件費が安く、留学費用も他の地域と比べて割安になっています。
マイナス面は、遊ぶところが少ない点や日本資本の学校がないことです。
田舎の雰囲気ですが、ショッピングモール等はあるので生活で不便することはありません。
- 日本人留学生が少ない場所がいい方
- 田舎ののんびりした雰囲気で勉強したい方
フィリピン留学する目的に合った語学学校のコースを知る
フィリピン留学ができるエリアの特徴を知り、どこのエリアに留学してみたいか決まってきたら、次は自分の目的に合った語学学校を探してみましょう!
フィリピンの語学学校に留学する目的を明確にする
まずは、自分がフィリピン留学をする目的を明確にしてみましょう。
目的という軸がないまま、留学のメリットや学校の特徴だけを理解しても、自分に合った学校を判断することはできません。
例えば、
- TOEICの点数をあげたい
- 英会話ができるようになりたい
- 就活のために英語力が必要
- 海外就職に備えて英語力をアップさせたい
- ビジネス英語を学びたい
- ワーホリのために英語を学びたい
- 海外旅行で必要な英語力を身につけたい
など、フィリピンへ留学する目的は人それぞれです。
目的を明確にすることで、それを達成するためにどのような項目を優先して学校を選ぶべきかが見えてきます。
フィリピンの語学学校のコースやカリキュラムを知る
留学の目的を明確にできたら、次にフィリピン留学ができる語学学校が提供しているコースや内容を知りましょう!
多くの学校で一般的に提供されているコースを以下にまとめてみました。
コース名 | 内容 |
ESLコース(一般英会話コース) | ESL(English as a Second Language)は英語を母国語としていない人のための英語教育のことです。基礎的な英会話力をつけるためのコースで、初心者から受講することができます。多くの留学生がこのコースを選択します。 |
ビジネスコース | ビジネスシーンでの英語力を獲得することを目的としたコースです。ビジネス上での英会話、語彙、文章力、ビジネスマナー等を学ぶことができます。海外を相手とするビジネスマンや外資系企業・海外就職を希望する方が多いです。 |
TOEIC対策コース | TOEICの試験対策コースです。TOEICは英語によるコミュニケーション能力を幅広く評価する世界共通のテストで最も有名です。 |
TOEFL対策コース | TOEFLの試験対策コースです。TOEFLは英語を母国語としない人々の英語コミュニケーション能力を測るテストになります。 |
IELTS対策コース | IELTSの試験対策コースです。IELTSは留学、海外での就職、移住などの際に英語力を証明するための試験です。世界各国9,000以上の機関に採用されています。 |
ワーキングホリデーコース | ワーキングホリデーをするために必要な英語力を獲得するためのコースです。授業では、職を探す際に必要になるレジュメの作成や面接対策などを行ったりします。 |
トラベル英会話コース | 世界一周コーストラベル英会話コースは、レストラン、空港、ホテル、買い物、観光など海外旅行等で使用する英語を学ぶコースです。 |
親子留学コース | お子さんと保護者が一緒に留学し、それぞれ授業を受けるコースです。お子さんだけでなく、保護者の方も英語力を伸ばすことができます。 |
ジュニアコース | 子供向けのコースで、対象年齢は学校により異なります。夏休み等の長期休暇を利用することが多く、机の上だけでなく遊びや体験などしながら英語を学ぶことができます。 |
スパルタ系語学学校またはノーマル系の語学学校の違いを知る
フィリピンの語学学校は大きく「スパルタ系」と「ノーマル系」の2つのタイプに分かれます。
どちらのタイプの学校にするかは、それぞれの特徴を知った上で、自分の性格や目標と照らし合わせて総合的に判断しましょう。
下記にそれぞれの特徴をまとめますので、参考にしてください。
スパルタ系語学学校の特徴 | ノーマル系語学学校の特徴 |
平日は学校外への外出が禁止又は門限が厳しい | 平日は授業が終了後は自由に外出可 |
毎日「強制自習」や小テストあり テストの点数が基準点に達しない場合ペナルティ有 |
自習は自由。個人の裁量で行う |
母国語禁止ルール(学校により異なる) | 母国語で会話OK |
出席率も管理され、悪いとペナルティや退学 | 出席も自由でペナルティ等なし(校則の範囲内で) |
フィリピン留学のスパルタ学校についてはこちらの記事も参考にしてください。
フィリピン語学留学のスパルタ校の実態とは?メリット・デメリットも紹介
フィリピンの語学学校の費用・予算を知る
フィリピン留学の一番のメリットとして格安で留学できることが挙げられますが、あまり安すぎる学校も注意が必要です。
フィリピン政府の許可を取らずに違法で語学学校が運営されていたり、講師がアルバイトのみで授業の質が低く授業さえもまともに受けられなかったり、生活する寮の環境が悪質だったり、何らかの損を被ってしまうことも稀にあります。
4週間の留学費用の相場25〜30万円を基準に価格を調べ、これよりあまりに安い場合は注意してみてください。
また、一般的にフィリピンの語学学校の費用は以下のような傾向があることを認識しておきましょう。
- 地域:マニラやセブ島など都市部であるほど高額になる
- 講師:ベテラン講師や資格を持っている講師が多いほど高額になる
- カリキュラム:マンツーマンレッスンが多いほど高額になる
- 部屋:シェアする人数が少ないほど高くなる。1人部屋が最も高く、コンドミニアムやホテル利用の場合は更に高額になる。
フィリピンの語学学校を選ぶ基準を知り優先順位を決める
自分の目的に合うコースやフィリピンの学校の特徴を理解できたら、次に選ぶ基準を知り優先順位を決めましょう!
フィリピンの様々な語学学校の選定基準を知る
フィリピンの語学学校を選ぶ基準としてはさまざまな項目があります。
自分のなかでこの基準は必要であるというものを洗い出してみましょう。
「留学の目的を達成するために必要な条件や要素」「留学中に求める生活条件や治安」「留学期間と予算」など人によって異なります。
代表的なものを以下に挙げてみます。
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これ以外にも実際には多くの選定基準があります。
自分に必要な選定基準をリストアップして、複数の学校を比較するための準備をしましょう。
フィリピンの語学学校を選ぶうえでの優先順位を決める
選定基準をリストアップできたら、次はその中での優先順位を決めていきましょう。
学校を選ぶにあたってすべての条件を満たす学校を見つけるのは中々困難なことが多いのが実情です。
そのため、優先順位をつけておくことで後々の判断の指標になりやすいです。
その後気になる複数の語学学校を優先順位に基づいて◯☓をつけながら比較していくと、徐々に自分の目的が達成できるような語学学校に絞られていきます。
フィリピン留学:おすすめの語学学校
最後に、私たちフィリピン留学ナビが自信をもっておすすめできるハイクオリティーの語学学校5校を紹介します。
よくある留学目的・選定基準ごとに紹介しているので、ぜひ自分の目的と照らし合わせて参考にしてみてください!
[TOEICの点数UPならここ!]SMEAGキャピタル
都市:セブ
スタイル:スパルタ
おすすめコース:TOEIC 600/700/800/900コース
SMEAGはセブ島唯一のETS認定TOEIC公式試験会場で、TOEIC対策に特に力を入れている学校として有名です。
TOEICコースの講師はいずれも、自身も公式試験を受験し最新傾向と対策を熟知しているベテラン揃いです。
口コミでは授業クオリティーの評価も高く、多くの生徒がTOEICの目標スコア達成に成功しています。
TOEIC試験を学校内で受験できる利便性もおすすめポイントです。
[ビジネス英語のスキル習得ならここ!]PICOフィリピン英会話研修センター
都市:マニラ
スタイル:ノーマル
おすすめコース:ビジネス英語コース
PICOは一般的な語学学校とやや異なり、企業向け英会話研修を数多く実施しているまさにビジネスマン向きの語学学校です。
ビジネス英語といっても業界や職種によって内容が変わってくるため、PICOでは一人ひとりの目的に沿ったオーダーメイド式カリキュラムが作成され、満足度の高い授業が受けられます。
ビジネス都市マニラの高級住宅街アラバン地区に立地し、治安も利便性も安心の環境です。
[トラベル英会話ならここ!]CROSS×ROAD
都市:セブ
スタイル:ノーマル
おすすめコース:スタンダードプラン
海外旅行者たちの圧倒的な支持を集めているのが、「旅人たちの英会話スクール」と銘打たれてるこのCROSS×ROADです。
トラベル英会話のレッスンはもちろん、ワーキングホリデーや世界一周のための英語対策に定評があります。
旅行者が多く集まる学校なので、英語を学びながら海外旅行の情報交換ができる点もおすすめポイントです。
[スパルタ式で追い込むならここ!]PINESメイン校
都市:バギオ
スタイル:スパルタ
おすすめコース:Power ESLコース
バギオのスパルタ校の中でも特に人気なのがこのPINESメイン校です。
自習義務や外出制限などスパルタ式のルールが実施されていて、バギオという静かな環境のなかしっかりと自分を追い込んで学習に集中できます。
韓国資本の学校のため比較的多国籍な生徒が集まっていて、イングリッシュオンリーポリシーを実践する上で最適な環境です。
[バカンス重視ならここ!]Bayside English Cebu
都市:セブ
スタイル:ノーマル
おすすめコース:ジェネラルコース
名前の通り、オーシャンビューの環境でリゾート気分を満喫しながら勉強できる学校、それがBayside English Cebuです。
キャンパス内にはジャグジー付きインフィニティプールやプライベートビーチがあり、学校の敷地からそのままビーチへ行って海遊びができてしまいます。
もちろん、セブ島の周辺地域でアイランドホッピングなどマリンアクティビティを楽しむ上でも便利な立地です。
まとめ:選ぶ基準を明確にして自分に合ったフィリピンの語学学校を決めよう!
いかがでしたか?
今回はフィリピン留学で失敗しないための学校の選び方のポイントを紹介しました。
フィリピンには数多くの語学学校があり、多くの学校はその中で競争しながら留学生を少しでも多くの留学生を獲得するために努力をしています。
そのため、フィリピンの語学学校にはそれぞれ特色があるのも特徴の1つです。
留学と言っても、留学生によってその目的は異なります。
選ぶ基準を明確にして優先順位と照らし合わせながら、自分に合った学校はどこかを考えて決めてくださいね。
この記事がフィリピン留学を検討する方の参考になれば幸いです。
フィリピン留学に関する疑問はまずはご相談ください!