フィリピンの大学編入の方法を徹底解説!時期やデメリットも紹介
東南アジアの島国フィリピンは、英語の短期語学留学先として非常に有名です。
しかし「フィリピンへの大学留学」、それも「編入」となると、その仕組みを知っている人は限られてきます。
そこでこのページでは、日本の大学に在籍している学生の方に向けて、フィリピンの大学に編入する制度に関してまとめています。
フィリピンの大学に編入をするためには、語学力をはじめ書類や金銭面など、準備しなければならないことが多くあります。
フィリピンへの大学編入に関して興味のある方は、ぜひこの記事を参考にして、スムーズな編入手続きを進めてください。
また、フィリピンの大学に編入をするメリットやデメリットに関しても、フィリピン留学経験者の筆者の立場で紹介しています。
フィリピン以外の他の国の編入もみている人は、比較検討の材料として考えていただければ幸いです。
そもそも大学の編入とはどんなシステム?
編入制度とは、ある大学から別の大学へ移ることを指します。
再入学とは異なり、編入はではそれまで取得した単位の一部、もしくはすべてをそのまま移行できることが多いです。
したがって、時間やお金を無駄に消費することなく、希望の大学を卒業することができます。
アメリカでは、編入は学生にとって一般的な選択肢となっており、カレッジ (collage) と呼ばれる2年制大学を卒業した後に、4年生大学 (university) の3年生に編入をします。
フィリピンの大学に編入をするには?
まずは編入先の大学を決定する必要があります。
その上で確認すべき点は、以下の4点に分けられます。
- その大学は編入生を受け入れているのか
- 入学時期はいつからか
- 編入の際に必要な書類や英語の基準を確認
- 筆記試験や面接の有無、日時
編入制度は大学により異なっていますので、全体としてはっきりと決まっていることではありません。
しかし、およそどの大学も書類審査、面接、筆記テストを合格した生徒を編入生として受け入れています。
書類審査では、現在所属している大学の成績表がベースとなります。
日本の書類は基本的には全て日本語ですので、フィリピンの大学に提出をする際には全て英訳をしなければなりません。
英語の場合は発行に時間がかかることが多々ありますので、編入の願書受付期限が分かったら、なるべく時間に余裕を持って手続きを進めてください。
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フィリピンの大学へ編入する際の注意点、時期など
フィリピンの大学に編入手続きをする際の注意点をまとめています。
編入を実現するために何をしなければならないかを事前にしておくことで、スムーズな留学手続きが可能となるでしょう。
フィリピン大学編入の注意点①:英語力を示すスコアが求められる
フィリピンに限らず、多くの人にとって負担となるのが、英語力のスコアです。
すべての大学というわけではありませんが、国立フィリピン大学(University of the Philippines)や、デラサール大学 (De La Salle University)では、英語力を示すスコアの提出が求められます。
いずれにせよ、留学後は英語での授業となりますので、ディスカッションや論文を英語で行うことを考えると、入学の段階で相当の英語力を求めるのは当然だと言えます。
レベルの高い大学であればある程、基準スコアは高いですので、まずは編入したい大学のホームページや事務局で確認をしてください。
フィリピン大学編入の注意点②:一定の成績がないと編入できない
編入先の大学によっては、所属大学のGPAの提出を求められる場合があります。
GPAだけが合否の基準となることは稀ですが、勉強熱心な学生がを測る1つの指標として使われることが多いです。
一般的なGPAの基準は3.0/4.5となります。
フィリピン大学編入の注意点③:英語力をつけるために一旦短期留学を
英語力は、一朝一夕で身につくものではありません。
フィリピンに留学がしたいと思っても、語学力が足かせとなり、編入を見送らなければならないこともあります。
そこでオススメなのが、フィリピンの民間の語学学校に、1ヶ月間の短期留学をすることです。
目標とするスコアが明確に決まっているので、短期間で集中して取り組むことがで、成果を出すことができます。
TOEFLやIELTS、TOEICコースがある語学学校では、それぞれのプロのフィリピン人講師がいます。
短期留学中の時間を利用して、編入希望の大学の見学ができれば、キャンパスや学生の雰囲気も分かり一石二鳥です。
フィリピンの大学の情報はHP以外にはほとんどありません。
実際に現地で視察をした上で学校選びができれば、入学後に「こんなはずじゃなかった…」と落ち込むことはありません。
【どんな人におすすめ?】フィリピンの短期留学の全貌を大公開!
フィリピンの大学へ編入するメリット
フィリピンの大学へ編入するメリット①様々な国籍の生徒と一緒に学ぶ環境
皆さんが普段生活しているなで、外国人と話す機会はどれほどあるでしょうか。
大学の国際交流団体に所属でもしていない限り、外国人との接点は多くないはずです。
留学をするメリットの1つに、「外国人と生活を共にする」ことが挙げられます。
フィリピンの大学は、韓国、イラン、中国など、主にアジアの地域から留学生が多くいます。
現地のフィリピン人も含めて、非常に国際環境豊な環境で学ぶことになります。
異文化の人とも臆することなくコミュニケーションを取れることは、就活でも役立つスキルです。
フィリピンの大学へ編入するメリット②学費&生活費が安い
海外大学への編入を考える時、まず候補として上がるのがアメリカやカナダ、オーストラリアなどの英語圏の大学ではないでしょうか。
しかし調べていくうちに、学費が日本と同じくらいか、それ以上かかることに気がつきます。
アメリカの私立大学であれば、学費だけで年間300-400万円ほどで、さらに居住費や、食費が追加でかかります。
返済が不要の奨学金を手にすることができればよいですが、皆が奨学金に与れるわけではありません。
金銭的に欧米圏が難しいという方にとって、フィリピンの大学は非常に魅力的です。
フィリピンの国立大学は年間の学費が10万円、私立大学でも高いところでも40万円以下と、日本の国立大学の学費よりも安いです。
フィリピンは物価も日本の1/4ほどですので、トータルで考えても欧米圏に編入するよりも圧倒的に留学費用がかかりません。
大学生の皆さんであれば、編入の費用が安くなるのは周りの人を説得するよい材料にもなるはずです。
フィリピンの大学の学費は本当に安い?留学費用もあわせて解説!
フィリピンの大学へ編入するメリット④上級の英語レベルが身につく
フィリピンは大小数多くの島に分かれており、地方ごとに言葉が異なりますので、公用語としてフィリピン語(タガログ語)と英語の2種類が採用されています。
フィリピンの大学の講義はほぼ全て英語で行われますので、留学生として編入をする場合でも問題は全くありません。
先ほども述べたように、ディスカッションや期末テスト、卒業論文も全て英語で行われます。
ご自身の専攻を英語で学びますので、自然と英語力が身につきます。
少なくとも専攻に関しては上級レベルの英語力です。
フィリピンの大学を卒業した後は就職活動を行いますが、英語を武器にして日本以外の企業も狙うことができるようになります。
英語圏に編入をすることはできなくても、それと同じくらいの専門性、そして英語力が身につくと考えれば、フィリピンへ編入するコストパフォーマンスは非常に高いことが分かります。
フィリピンの大学へ編入するデメリット
他の国への編入も考えている方は、フィリピンの大学に編入することのデメリットも知っておく必要があるでしょう。自分がフィリピンの大学編入に向いているのかどうか、今一度振り返ってみてください。
フィリピンの大学へ編入するデメリット①英語は堪能だが完全なネイティブではない
フィリピン人は英語を流暢に話しますし、日常会話をしていて何一つ問題はありません。
しかし、いわゆる欧米やオセアニアなどのネイティブスピーカーと比べると、やはりレベルが落ちてしまうというのが正直な印象です。
フィリピン人同士で話すときは、いつもフィリピン語を使っており、100%英語で生活をしているわけではないからだと考えられます。
もちろん、大学の授業では自分の専攻を英語を学ぶわけですから、相当高いレベルの英語力が身に付きます。
しかし周りのフィリピン人の生徒も、アメリカ人やイギリス人と比べて英語のネイティブというわけではないということは、知っておいて損はありません。
フィリピンの大学へ編入するデメリット②治安、衛生面では日本に劣る
フィリピンは発展途上国であり、特にマニラやセブなどの大きな都市では日本と比べ犯罪の発生率も多いです。
ストリートチルドレンやホームレスの数も日本よりも多く、街中に出ると度々そのような方と遭遇します。
また日本とは違い、夜に女性が一人で出歩くということは非常に危険なため、避けるべきです。
衛生面に関しても、フィリピンでは水道水を飲むことができず、必ず購入したペットボトルの水を使います。
そのまま水を飲んでしまうと日本人であれば必ずお腹を下してしまいます。
フィリピンだけに限ったことではありませんが「自分の身は自分で守る」という大前提のもと、安全に留学生活を送ってください。
まとめ:フィリピン大学編入の注意点
フィリピンの編入に関してまとめてきましたが、いかがでしたでしょうか。
大学に入ってから「海外の大学で学びたかった…」と思う方にとって、非常に魅力的な制度です。
さらに再入学をする必要がないので、単位を移行できる場合もあり、お金と時間の節約にもなります。
フィリピンに編入する場合は、留学費用を非常に抑えながら、しかも英語で専門が学べるというメリットがあります。
大学の編入を希望している人は、まずは希望の大学を探してみることから始めてみましょう。
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