フィリピン大学留学の費用|国立 / 私立の学費・生活費
⌚ 2026年10月15日 公開(2026年10月15日 更新)
「英語で学位(学士号)を取得したいけれど、アメリカやイギリス、オーストラリアへの留学は費用が高すぎて手が届かない」とお悩みではありませんか?近年、圧倒的なコストパフォーマンスとオールイングリッシュの教育環境で注目を集めているのが、フィリピンの高等教育機関(大学)への正規留学です。
フィリピンは公用語が英語(タガログ語と並ぶ公用語)であり、大学の講義・教科書・課題提出・試験は原則としてすべて英語で行われます。それでいて、学費や生活費は日本の私立大学に自宅外から通う場合や、欧米圏の大学に留学する場合と比べて3分の1から5分の1程度に抑えることが可能です。
この記事では、フィリピンの主要大学の具体的な学費から、現地でのリアルな生活費の内訳、渡航前後の諸手続き、入学条件まで、フィリピン大学留学に必要な費用を網羅的に徹底解説します。
この記事のまとめと要点
フィリピン大学留学を検討する上で、まず押さえておくべき費用の全体像と特徴をまとめました。
4年間の総額イメージ(国立/私立)
フィリピンの大学を4年間で卒業するまでにかかる総額(学費・生活費・渡航費・ビザ申請費などすべて含む)の目安は、国立大学で約300万円〜400万円、名門私立大学で約500万円〜700万円です。日本の私立大学(文系・理系)に通いながら一人暮らしをする場合、4年間で800万〜1,000万円近くかかることもあるため、非常に経済的な選択肢と言えます。
1年あたりの費用イメージ(学費+生活費+その他)
1年間の合計費用は、約80万円〜150万円が標準的な相場です。内訳としては、学費が年間10万円〜60万円(学部や国立・私立の違いによる)、現地生活費(家賃・食費・通信費等)が年間60万円〜90万円程度となります。選ぶ大学の所在地(マニラ首都圏か地方都市か)や居住スタイルによってこの金額は前後します。
欧米・アジア他国と比べた費用対効果
アメリカやイギリス、オーストラリアの大学では、学費と生活費を合わせて年間400万円〜700万円以上の費用がかかることも一般的です。フィリピンは、同じアジア圏のアジア留学先(マレーシアや台湾、シンガポールなど)と比較しても現地の生活費や外食費が格安であり、学内でもキャンパス外でも英語環境にどっぷり浸かれるため、費用対効果(ROI)は世界トップクラスと言えます。
フィリピンの大学留学とは?|基本情報

フィリピンの高等教育制度は、歴史的背景(旧アメリカ統治時代)から欧米の制度に近い構造を持っています。日本の大学制度と異なる点について、基本知識を整理しておきましょう。
国立と私立
フィリピンには高等教育委員会(CHED: Commission on Higher Education)の認可を受けた約2,000以上の高等教育機関が存在しますが、大きく国立大学(State Universities)と私立大学(Private Universities)に分類されます。
- 国立大学:政府からの助成金により学費が極めて安い一方、現地トップ層の学生が殺到するため入学難易度(倍率)が非常に高く、留学生用の出願枠や英語でのサポート体制が限られるケースがあります。
- 私立大学:名門校(Big 4と呼ばれるトップ校など)を中心にキャンパス設備やラボ、図書館が非常に充実しており、留学生オフィス(International Student Office)が設置されているなど受け入れ態勢が整っているのが特徴です。
学制・学期・入学時期の違い
フィリピンの教育制度は以前「K-10(小中高計10年)」でしたが、2012年の教育改革により「K-12(幼稚園1年+初等教育6年+前期中等教育4年+後期中等教育2年=計13年)」が導入され、日本と同じ高校卒業資格(12年間の学校教育修了)でそのまま出願可能となりました。
新年度のスタート時期は、以前は6月入学が一般的でしたが、現在は欧米諸国や国際標準に合わせて8月または9月始まりを採用する大学が主流となっています。
- 2学期制(セメスター制):8月〜12月(第1学期 / 1st Semester)と1月〜5月(第2学期 / 2nd Semester)に分かれ、6月〜7月が夏休み(サマースクール期間)となるのが一般的です。
- 3学期制(トリメスター制):デ・ラ・サール大学(DLSU)などの一部の先進的な私立大学では、1年を3つの学期(5月・9月・1月始まり等)に分ける制度を導入しており、履修のペースを高めて短期間で単位を揃えることも可能です。
授業スタイル
フィリピンの大学教育は、アメリカの高等教育システムをベースに構築されています。
言語: 英語
大学の講義、教科書、レジュメ、定期試験、論文・レポート提出、グループプレゼンテーションはすべて英語で実施されます。教授陣の多くは欧米の大学院で修士号・博士号を取得しており、アカデミックな英語表現や専門用語を網羅的に養うのに最適な環境です。
学部・専攻
経営学(Business Administration)、IT・コンピューターサイエンス、ホスピタリティ・観光管理、看護学(Nursing)などが留学生に人気です。特に看護学部や医療系学部はNCLEX(アメリカ看護師国家試験)の合格率が高く、卒業後にアメリカやカナダ、中東などで看護師として就職・移住を目指す学生が世界中から集まります。
スケジュール
日本の大学に比べて、毎回の授業ごとに課される膨大なリーディングアサインメント(事前課題)や小テスト(Quiz)、グループワークが多く、放課後や週末は図書館やカフェで深夜まで勉強するスタイルが日常化しています。出席確認やレポートの締め切り管理も厳格で、単位取得のハードルは高めです。
【費用①】入学前にかかるお金|出願・入学金・準備費用
フィリピンへの渡航前・出願準備段階でも、いくつかの初期費用が発生します。見落としのないようあらかじめ予算に組み込んでおきましょう。
出願料・入学金・登録料
大学への出願審査料(Application Fee)は、1校あたり約5,000円〜15,000円(2,000〜6,000ペソ程度)です。出願書類の審査や現地での筆記試験(UPCATやSAPEなど)の受検料として支払います。合格後、入学の権利を確保するための登録保留料(Confirmation Fee / Matriculation Fee)として1万円〜3万円ほどを大学の指定口座へ送金するケースが一般的です。
入学前の英語力証明(IELTS・TOEFLなど)
正規留学生として出願する際、英語力を証明する公式スコアの提出を求められます(例:IELTS Overall 5.5〜6.5、TOEFL iBT 61〜80点以上など)。
IELTS(約27,500円)やTOEFL iBT(約35,000円)の受検料が1回あたり発生します。もし出願時点で目標スコアに届かない場合、フィリピン現地の語学学校で3〜6ヶ月間の「大学進学・IELTS対策コース」を受講してスコアを伸ばしてから出願するルートをとる学生も多く、その場合は語学学校費用(1ヶ月あたり約20万円〜25万円:学費・寮費・食費込)が別途必要となります。
フィリピン大学 入学条件 について、以下の記事で詳しく紹介しています。
書類準備・翻訳・認証にかかる費用
フィリピンの大学へ出願する際、日本の高校の卒業証明書および成績証明書(英文)を準備し、さらに日本のアポスティーユ(Apostille)認証またはフィリピン大使館での公印確認(レッドリボン認証)を取得する必要があります。証明書の発行手数料、行政書士や翻訳会社への作成依頼、公証役場・外務省への申請費用として、合計約3万円〜5万円程度の準備費用を見込んでおく必要があります。
【費用②】学費|国立と私立比較

フィリピン留学最大のメリットは、何と言っても大学に支払う年間授業料の安さです。
国立大学の学費目安
フィリピン大学(UP)などのトップ国立大学の場合、年間の授業料は約10万円〜20万円(年間約40,000〜80,000ペソ)程度です。現地フィリピン人学生に対しては高等教育無償化法(Free Higher Education Act)が適用される場合もありますが、留学生は一定の授業料および留学生手数料を支払う必要があります。
私立大学の学費目安
名門私立大学(アテネオ・デ・マニラ大学やデ・ラ・サール大学など)の学費は、年間約30万円〜60万円(年間約120,000〜250,000ペソ)です。中堅クラスの私立大学(サンカルロス大学やサント・トマス大学の一部学部など)であれば、年間20万円〜30万円前後で通える大学も数多く存在します。
学部別の学費の違い(経営・IT・看護・医学系など)
座学中心の文系学部よりも、ラボ(実験室)の使用料や臨床実習費がかさむ理系・医療系・飛行訓練のある航空系学部の方が学費が高く設定されています。
- 経営・人文・社会科学系:年間 約30万円〜45万円
- IT・コンピューターサイエンス・工学系:年間 約40万円〜55万円
- 看護・薬学・医療技術系:年間 約45万円〜60万円(実習費・器具代別途)
- 医学部(NMAT受検後のMDプログラム/4年間):年間 約60万円〜120万円以上
授業料以外の学校費用(教材費・実習費・施設費)
純粋なTuition Fee(授業料)のほかに、学期ごとにMiscellaneous Fees(諸経費・施設利用料)として数万円が加算されます。これには図書館利用料、Wi-Fi・IT設備利用料、開発費、ラボ使用料、学生保険代などが含まれます。また、洋書や専門書をはじめとする教科書代として年間2万円〜4万円程度が別途かかります。
留学生は現地学生と学費が違う
多くのフィリピンの大学では、フィリピン人学生の学費とは別にForeign Student Fee(留学生特別納付金)が設定されています。学期ごとに約200〜500米ドル(約3万円〜7万円)程度が基本学費に上乗せされて請求されるのが一般的です。
大学留学 費用 国別比較 について、以下の記事で詳しく紹介しています。
【費用③】生活費
フィリピンでの現地生活費は、日本の大都市(東京や大阪)で一人暮らしをする場合に比べて大幅に抑えることが可能です。
滞在費(寮・アパート・コンド)
- 大学寮(On-Campus Dormitory):月額 約1万円〜3万円。2人〜4人の相部屋(バンクベッド)が中心ですが、キャンパス内にあり最も安価で安全です。
- コンドミニアム(Off-Campus Condominium):月額 約4万円〜8万円。セキュリティーガード(24時間体制)が常駐し、プールやジム、家具・家電(冷蔵庫・ベッド・エアコン・電子レンジ等)が完備された個室マンションで、日本人留学生に最も好まれています。
フィリピン大学 住まい 体験談 についての記事は、こちらです。
食費
大学のキャンパス内食堂(Canteen)やローカルの食堂(カリンデリア)を利用すれば、1食あたり200円〜400円程度で済みます。スーパーマーケットで自炊を織り交ぜれば月2万円〜3万円で十分健康的な食生活が送れます。日本食レストランやモールの高級カフェを頻繁に利用した場合は月5万円〜7万円程度まで跳ね上がります。
交通費
移動手段は、初乗り約13ペソ(約35円)のジープニーや、初乗り40ペソ程度のメトロタクシー、配車アプリ「Grab」が主流です。大学から徒歩圏内やシャトルバスが利用できるコンドミニアムに住めば、月々の交通費は月3,000円〜5,000円以下に抑えられます。
通信費
現地大手の通信会社(GlobeまたはSmart)のSIMカードを購入し、無制限データプラン(5G対応)やプリペイドプロモを利用します。月1,500円〜3,000円程度でスマートフォンやテザリングでの快適な高速インターネット通信が可能です。
日用品
トイレットペーパー、シャンプー、洗剤、文房具などの消耗品は地元のスーパーやドラッグストア(Watsonsなど)で安価に調達できます。月5,000円〜8,000円程度を予算として見込んでおけば問題ありません。
都市別の生活費の違い(マニラ・セブ・バギオ・ダバオなど)
首都マニラ(メトロマニラ:BGC、マカティ、ケソンシティなど)は不動産価格が高騰しており、家賃や外食費が最も高くなります。地方都市と比較すると約1.3倍〜1.5倍の生活コストがかかります。
一方、山間部の教育都市バギオやミンダナオ島の安全な大都市ダバオ、学園都市ドゥマゲッティなどは、新鮮な食材が安く家賃相場も低いため、全体の生活費を一段と低く抑えることができます。
月額・年間の生活費シミュレーション
マニラ市内で標準的な24時間警備付きコンドミニアム(スタジオタイプ)で一人暮らしをした場合の、平均的な1ヶ月の生活費内訳例です。
| 費目 | 1ヶ月あたりの目安額 |
|---|---|
| 家賃(コンドミニアム・管理費込) | 約45,000円(約18,000ペソ) |
| 光熱費(電気代・水道代) | 約8,000円(※エアコン使用頻度による) |
| 食費(自炊+学食+たまの外食) | 約25,000円 |
| 交通費・通信費 | 約5,000円 |
| 日用品・交際費・雑費 | 約12,000円 |
| 合計(1ヶ月) | 約95,000円(年間:約114万円) |
※大学寮や相部屋シェアハウスを利用して生活費を節約した場合、月額約5万〜6万円(年間約60万〜72万円)まで落とすことも十分可能です。
【費用④】その他にかかる費用
学費および毎月の生活費以外に発生する、見逃せない諸経費・臨時費用をまとめました。
学生ビザ・各種手続き費用
フィリピンの正規大学に通う外国人は、入国後に観光ビザから正式な学生ビザ(9Fビザ)へ変更申請を行うか、日本国内のフィリピン大使館で事前取得します。また、外国人登録証であるACR I-Card(Alien Certificate of Registration)の取得が法律で義務付けられています。これらの申請・更新費用および現地イミグレーション手数料として、年間約3万円〜5万円(約10,000〜15,000ペソ)が必要です。
留学保険・医療費
現地の私立総合病院で受診した場合、日本の公的医療保険が使えないため全額自己負担となり高額です。日本の海外旅行保険(留学保険)や、現地の国民健康保険制度(PhilHealth)への加入が推奨されます。無制限補償つきの日本の留学保険に入る場合、年間約15万円〜25万円の保険料が必要です。
航空券・一時帰国費用
日本(成田・羽田・関空・中部・福岡等)とマニラまたはセブを結ぶ往復航空券は、LCC(セブパシフィック航空やエアアジア)のセールを利用すれば往復で約4万円〜7万円、フルサービスキャリア(フィリピン航空・JAL・ANA)を利用した場合は約8万円〜13万円程度です。年1〜2回の一時帰国費用を見込んでおきましょう。
初期費用(引っ越し・家具・PC・制服など)
アパートやコンドミニアム入居時のデポジット(敷金:家賃1〜2ヶ月分)や前家賃、大学で使用するハイスペックなノートパソコンの購入費、学部指定の制服(ユニフォーム)や白衣代、生活立ち上げ用品の購入費として、渡航初月に約15万円〜25万円の初期予備費を用意しておくと安心です。
フィリピンの主要大学|特徴と費用感
フィリピン国内でトップクラスの評価を受け、留学生の受け入れ実績も豊富な代表的トップ4大学(Big 4)の特徴と実際の学費水準を紹介します。
University of the Philippines (UP)|国内最高峰

フィリピン唯一の国立総合大学であり、歴代大統領や政財界、学術界のリーダーを数多く輩出してきた国内ナンバーワンの最高峰学府です(メインキャンパスはケソン市のディリマン校)。
特徴・強み
- 圧倒的な学術水準と国内最高レベルのブランド力(QS世界大学ランキングでもフィリピン最高位)。
- 広大な自然あふれるキャンパスを持ち、全国から最優秀な学生が集まる。
- 入学試験(UPCAT)の合格率が数%という超高倍率の最難関校。
学費
年間約10万円〜20万円(※留学生向け学費・Foreign Student Fee適用時)。
Ateneo de Manila University|名門私立の王道

ケソン市に広大な美麗キャンパスを構えるイエズス会系の私立総合大学で、政財界の重鎮や富裕層の子弟が多く通う超名門校です。
特徴・強み
- 厳重なセキュリティに守られた美しい緑豊かなキャンパスと最新の教育設備。
- 英語教育のクオリティが極めて高く、学生・教授ともに洗練された綺麗なアメリカ英語を話す環境。
- ビジネス、法学、人文学、コミュニケーション学、国際関係学において圧倒的な評価。
学費
年間約40万円〜55万円。
De La Salle University (DLSU)|実学志向で将来の仕事に

マニラ市中心部(タフト通り)に位置するラ・サール修道会系の名門私立大学で、特にビジネス・経済・IT分野で国内トップクラスを走ります。
特徴・強み
- 1年3学期制(トリメスター制)を採用しており、高密度でスピーディーなカリキュラム展開。
- 国内の大手グローバル企業や外資系企業とのネットワークが非常に強く、就職・インターンシップに有利。
- 最新のコンピューターラボや研究施設、ハイテクな高層キャンパスビル(Andrew Gonzalez Hallなど)を完備。
学費
年間約50万円〜65万円。
University of Santo Tomas (UST)|育まれた長い歴史

1611年に創立されたアジア最古の歴史を誇るカトリック系私立大学で、マニラ市内に広大な伝統のキャンパスを展開しています。
特徴・強み
- 看護学、医学、薬学、医療技術学などの医療分野においてフィリピン国内屈指の権威と歴史を誇る。
- キャンパス内の歴史的建造物は観光名所・文化財としても有名。
- 名門私立Big 4の中では、比較的学費設定がリーズナブルに抑えられている。
学費
年間約30万円〜45万円。
入学条件・偏差値・ランキング
フィリピンの大学へ進学するための要件や難易度の捉え方について解説します。
入学条件(学歴・年齢・英語力・必要書類)
- 学歴:日本の高校卒業(12年間の学校教育修了)またはGED(高卒認定)の取得が必須条件です。
- 英語力基準:IELTS 5.5〜6.5以上、またはTOEFL iBT 61〜80点以上が標準的な目安となります(スコアがない場合は大学独自の英語試験を受験)。
- 入学試験(Entrance Exam):各大学が独自に実施する筆記試験(英語・数学・自然科学・論理的思考力を測定する総合テスト)および面接試験(Interview)のクリアが必要です。
偏差値は存在しない
フィリピンには日本のような「模試による偏差値」という統一指標は存在しません。大学のレベルや社会的評価は、QS世界大学ランキング(QS World University Rankings)や、現地国家試験(看護師・医師・公認会計士等)の合格率、CHED認定のCenter of Excellence(優秀研究拠点指定)の有無で客観的に判断します。
入学難易度の目安(国立/私立)
最高峰のフィリピン大学(UP)は、日本で言えば東京大学や京都大学に相当する国内トップレベルの難易度です。名門私立(アテネオ、ラサール、UST)は、早稲田大学や慶應義塾大学、上智大学レベルの難易度イメージとなります。ただし、留学生選考枠は現地人向けの一般選考枠とは別枠(Foreign Applicant Slot)で評価される大学が多いため、高校の英文成績証明書(GPA)を高水準に保ち、英語対策と筆記対策を早めに行えば十分に合格のチャンスがあります。
フィリピン大学留学の費用を抑える方法
ただでさえリーズナブルなフィリピン留学費用を、さらに節約するための実践的なポイントです。
奨学金・授業料減免制度(JASSO・大学独自・現地奨学金)
日本のJASSO(日本学生支援機構)の第二種奨学金(海外正規留学用・貸与型)は、フィリピンの正規大学へ進学する場合でも利用可能です。また、入学後の成績(GPA)が学年トップクラスを維持できた場合、大学独自の「Honor Scholarship」や「Tuition Waiver」が適用され、授業料の全額または半額が免除される制度を設けている私立大学もあります。
国立大学を選ぶ・地方都市を選ぶ
学費の安い国立大学を目指すのが最大の節約法です。また、首都マニラではなく、中部ビサヤ地方の学園都市ドゥマゲッティ(シリマン大学等)やイロイロ(フィリピン大学ビサヤ校等)を選択すると、コンドミニアムの家賃や生活費をマニラの半分〜3分の2程度まで大幅に削減できます。
寮・シェアハウスで滞在費を抑える
1人暮らしのコンドミニアム(月4万〜6万円)ではなく、大学直営の学生寮や、現地の学生向けアパート・シェアハウス(Bedspace)を利用することで、居住費を月1万円〜2万円台まで極限まで落とすことが可能です。
入学までのロードマップ
出願から渡航・入学までは、最低でも1年〜1年半前の事前準備を開始するのが理想的なスケジュールです。
高校2年〜3年|情報収集と英語力づくり
- 志望大学(学部)の選定および出願要項(Requirements)の事前確認。
- IELTSまたはTOEFLの公式スコア獲得に向けた集中学習。
- 高校の学業成績(GPA 3.0/4.0以上を推奨)の維持。
高校卒業前後|出願・ビザ・渡航準備
- 日本の高校を卒業する前後(10月〜3月頃)に各大学へ出願書類を提出・入試受検。
- 春頃に合格通知(Notice of Acceptance)を受領。
- 高校の卒業証明書・成績証明書のアポスティーユ(外務省認証)手続き。
- 学生ビザ(9F)の申請・現地渡航準備。8月〜9月の新学期スタートに向けて渡航。
よくある質問
アルバイトはできますか?
原則として学生ビザ(9F)での現地就労・アルバイトは法律で固く禁止されています。
また、フィリピンの大学は毎時間の課題やプレゼン準備、定期テストの量が非常に多いため、現実的にもバイトをする時間は取れません。学費および現地生活費はあらかじめ計画的な貯金や保護者からの仕送り、JASSO奨学金などで確保しておくことが必須となります。
フィリピンの大学の学位は、日本で評価されますか?
はい、100%正式な国際学位(Bachelor’s Degree)として認められます。
CHED認可の正規大学で取得した学士号は、日本の文部科学省および世界中の教育機関で同等に評価されます。卒業後に日本の大手企業や外資系企業に就職する際も「大卒(学士取得)」として扱われ、日本の大学院や欧米の大学院(修士課程)への進学資格としても完全に有効です。
英語に自信がなくても入学できますか?
出願時点での最低限の英語力(IELTS 5.5レベル〜)は必須となります。
現時点の英語力に自信がない場合は、日本の高校を卒業後、いきなり大学へ出願するのではなく、まずセブ島やバギオの語学学校に3ヶ月〜6ヶ月ほど短期留学して「大学進学コース」や「IELTS対策コース」を受講し、アカデミックな英語力を完成させてから大学受験・出願に臨むアプローチを強く推奨します。
(参考:QS World University Rankings 公式サイト)
(参考:Commission on Higher Education (CHED) フィリピン高等教育委員会)
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