【経験者が語る】海外留学を叶えるTOEFL iBT勉強法の総まとめ
皆さんはTOEFLに関してどのようなイメージを持っていますか?
「TOEIC」は国内でも有名ですが、TOELFとなるとどんな特徴のある試験なのか、知らない人が多いのではないでしょうか。
それもそのはず、TOEFLが必要な場面は、海外留学や大学院留学など限られているからです。
そこでこのページでは、海外大学への留学を考えている学生や社会人の方を対象とし、TOEFLの特徴と効果的な勉強法を各パートごとに詳しく見ていきます。
TOEFL対策についてはこちらの記事もあわせてご覧ください。
【TOEFL対策】ハイスコアを目指すあなたのオススメ参考書まとめ
TOEFLを勉強するなら英語漬けになれて費用の安いフィリピンに留学しませんか?
そもそもTOEFLとはどんな試験?
TOEFL (Test of English as a Foreign Language)は「第二言語としての英語のテスト」の略称で、英語を母語としない人の英語力を測るものです。
TOEFLには2種類の試験が存在する
TOEFLには「TOEFL iBT (Internet-based Test)と「TOEFL ITP (Institutional Test Program)」の2種類のテストが存在します。
一般的に海外留学や大学院留学の英語のスコアとして提出するのが「TOEFL iBT」で、TOEFL ITPは大学内でのクラス分けや選考に用いられます。
TOEFL iBTの試験の流れ
ご存知の方もいるかもしれませんが、ここではTOEFL iBTの概要についてお話しします。
(出典:ETS TOEFL 公式ホームページ)
午後10時から午後の2時まで約4時間、机に向かってテストを受け続けることになります。
休憩時間はわずか10分ですので、外へ出て昼食をとる時間はありません。
4時間にわたって集中力を切らさないことも、練習段階から意識する必要があります。
TOEFLの勉強法Part 1 :リーディング編
TOEFL最初のセクションであるリーディングは、基本的には60分で3つのパッセージから構成されます。
1パッセージは12~14題ありますので、60分で40問を解答し終えなければならないということになります。
つまり1問あたりに割ける時間は、わずか1分30秒ですので、いかにスピードが大切かが分かるでしょう。
リーディングの勉強に関しては、以下の2つを意識してください。
「タイトル→問題文→本文」の順番で読む
「問題文と本文はどちらを先に読むべきか」
人に好みが分かれるところかもしれません。
パッセージを見たときに、はじめに見るべきはタイトルです。
例として、以下のようなタイトルのパッセージがあったとします。
The Creators of Grammar(文法を作る人たち)
「これは文法がどのように形成されたのかについての話だろうか」と大まかに推測をすることが可能です。
推測のもとに読み進めていくのと、まっさらな状態から読み進めるのとでは、本文を理解するスピードに大きく差が出ます。
タイトルを見たら、次は問題文です。
問題文で何が聞かれてるかをチェックすると、どこを認識して本文を読めばよいのかが分かります。
6つの設問タイプを理解する
①内容一致or不一致
②語彙問題
③本文言い換え
④本文挿入
⑤要約問題
⑥テーブル穴埋め
一見ランダムに問題が出されているように見えるリーディングセクションですが、実は問題は大きく分けて6つのタイプに分けることができます。
設問のタイプごとに解答方法がある程度決まっています。
「今日は本文言い換え問題をたくさん解いてみよう!」などとテーマごとに決めてみるのも良いでしょう。
問題集や模擬試験を繰り返していくうちに、「この設問タイプはこういう解法」というようにシンプルに問題を捉えることができるようになります。
6個の設問タイプをさらに詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください。
TOEFLの勉強法Part 2 :リスニング編
TOEFLリスニングは大学入試英語やTOEICのリスニングとはレベルがかなり異なります。
単純に頭に叩き込むのが難しいリスニングは、どのようなこと認識して日頃の練習に取り組めば良いのでしょうか。
ここでは主に3つ、お伝えしていきます。
経験と場数で、学術レベルのリスニングに対応を
「最初にリスニングを解いてみたが全く歯が立たず、そこから苦手意識がある」という方は多くいるようです。
苦手意識を抱えたままテストに臨んでも、なかなかスコアアップはしません。
まずは英語の耳を慣らすためにも、参考書を一冊用意して、解説が詳しく載っている問題集で繰り返しリスニングの練習を行いましょう。
リスニングにも語彙力が欠かせませんので、単語の勉強も並行してするように心がけてください。
頭の中でストーリーとして記憶する
リスニング中にメモをとる人は多いと思います。
音声で流れてくる内容を漏らすまいと、メモ重視になってしまってはないでしょうか?
実はメモ中心のリスニングは、非効率です。
まずテンポが速いリスニングにおいて、全ての内容をメモするのは至難の技です。
そしてメモをしてる間にも音声は進んでいきますので、取りこぼしてしまう可能性もあります。
大切なことはメモを取ることよりも、ストーリーを短期記憶として頭の中に記憶することです。
リスニングの内容を聞き取ると同時に、それを頭の中に流れを持たせる形でインプットします。
ダミー問題は気にせず、全部解く
リスニングではダミー問題が潜んでいると言われています。
ダミー問題とは問題作成者であるETSが、受験者の動向を知るために、スコアとは関係なく出題している問題です。
受験者の私たちにとってははなはだ迷惑な話ですが、どれがダミー問題かは分からないため、全てに全力で解く必要があります。
Web サイトの中には「ダミーは一番最後にある」などと解説をしているものもありますが、ETSの発表ではないため憶測の域を出ません。
「ダミー問題はどれか…」と気を揉むよりも、ダミー問題はないものとしてすべての問題に全力で取り組むことをおすすめします。
TOEFLの勉強法Part 3 :ライティング編
日本人はライティングの勉強の際に文法や文字数ばかりを気にして、内容が薄くなってしまいがちです。
内容を充実させるための戦略もお伝えしていきます。
TOEFLスピーキング勉強法I 初心者はテンプレートを用意する
手っ取り早く TOEFL スピーキングの対策をしたい方は、テンプレートを準備すると良いでしょう。
理由としては、まずテンプレートで文法のミスを防げること、そして時間を節約することができるので内容を充実させることに集中できるからです。
短時間で数字タイピングをしなければならないということを考えると、ある程度文章の流れを決めておくのが得策といえるでしょう。
TOEFLスピーキング勉強法III 例題を多くこなす+Native Check
ライティングの一番良い方法は、 Native speakerもしくは外国人の友達に自分のライティングをチェックしてもらうことです。
リスニングやリーディングとは異なり、ライティングは自分で採点をすることができません。
外国人に問題を出してもらい、フィードバックを受けると良いでしょう。
周りに外国人の友達がいないという方は、オンライン英会話がおすすめです。
仕事で忙しい社会人の方でも、1日15~30分であれば空けることができるのではないでしょうか。
TOEFLコースを選べば、経験豊富な講師による質の高いフィードバックが期待できます。
TOEFLの勉強法Part 4:スピーキング編
純粋なスピーキング力が評価されるPart1&2 (Independent)とPart3~6のIntegralに分けられるスピーキング。
出題形式はワンパターンですので、準備さえしっかりしていれば、落ち着いて本番に臨むことができます。
スピーキングでどのような能力がスコアに結びついているのか、理解しましょう。
TOEFLスピーキング勉強法I 評価項目を理解する
スピーキング(特にIndependent Part)では以下の3つのポイントが評価されます。
①Delivery(流れ、発音、ペース、イントネーション等)
全体のスピーキングがいかにスムーズに、ネイティブに近い発音やペースで話せることができるかです。
発音の良し悪しは、相手への伝わりやすさにもかかってきます。
音のつながり脱落など、英語特有の発音方法にも気を配る必要があります。
②Language use(文法と単語)
スピーキングの中で、文法や単語が正しく使えているかどうかが問われています。
③Topic development(内容)
話のペースや文法、単語が完璧であっても質問に対するないように正しく答えていなければ減点されてしまいます。
問題では「好きなものは何か」「なぜ好きなのか」のように解答箇所が指定されている場合がありますが、どちらの内容にも触れなければ減点の対象となります。
TOEFLスピーキング勉強法II 45秒間で話すべき6つの内容
スピーキングと聞くと、自由度が高く創造性が必要ではないかと考えがちです。
しかし、実際のスピーキングはクリエイティビティは必要ありません。
ライティングの「テンプレートを用意する」とも関連しますが、45秒の中で話せる内容は限られてくるためあらかじめテンプレートを用意すると落ち着いて臨むことができるでしょう。
つまり、Independent Partの場合は、以下のように流れを決めることができるのです。
①最初に自分の主張をはっきりさせる
②その理由を複数個列挙する
③最後に自分の結論を述べる
まだ英語を話すのが苦手で、テンプレートの方が話しやすいという方は、あらかじめテンプレート準備すると高得点を狙え確率が高まります。
まとめ:TOEFLを始める前に知っておきたい4つの勉強法
TOEFLもTOEICも、同じETSにより作成されていますが、世界的に見るとTOEFLの知名度が圧倒的に有名です。
その理由は、リスニングとリーディングのみのTOEICと比べ、TOEFLはライティングとスピーキングを加えた4技能を幅広く測定するからです。
高校までは英語が得意だった方も、しっかり対策しなければTOEFLでのライティングとスピーキングで高得点は狙えません。
今回紹介をした各セクションの勉強法を参考にして、今からしっかりと準備をしていきましょう。
なおTOEFL学習に関して参考書やスコアアップのコツなど詳しく紹介している記事もありますので、合わせて読んでみてください。
TOEFLを勉強するなら英語漬けになれて費用の安いフィリピンに留学しませんか?