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マレーシア留学のデメリット | 大学進学に必要な英語力や後悔する人

⌚ 2026年5月9日 公開(2026年5月12日 更新)

近年、欧米諸国に比べて圧倒的に費用を抑えられることから、マレーシア留学が大きな注目を集めています。しかし、SNSやネット掲示板では「マレーシア留学はやめとけ」といったネガティブな意見を目にすることも少なくありません。

憧れの留学生活で「こんなはずじゃなかった」と後悔しないためには、メリットだけでなく、現地で直面する泥臭い現実を正しく理解しておく必要があります。この記事では、マレーシア留学の具体的なデメリットや、後悔しやすい人の特徴、そして失敗を防ぐための対策を専門的な視点から詳しく解説します。

目次

「マレーシア留学やめとけ」は本当か?

「マレーシア留学はやめとけ」という言葉の裏には、キラキラした留学像と、東南アジア特有の泥臭さのギャップがあります。ここでは、なぜそのような声が上がるのか、その本質を探ります。

「やめとけ」の一番の理由

「やめとけ」と言われる最大の理由は、目的意識の低さによる「詰み」が発生しやすいためです。「費用が安いから」「なんとなく英語が話せるようになりそうだから」という消去法的な理由で渡航すると、現地の独特な文化や強烈な訛り(マングリッシュ)、そして意外にシビアな学習環境に適応できず、結果として「何も得られなかった」と後悔することになります。

それでもマレーシア留学を選ぶ人が増えている理由

ネガティブな意見がある一方で、マレーシア留学を選ぶ人は年々増加しています。その理由は、欧米並みの教育クオリティを3分の1から5分の1の費用で受けられるという圧倒的なコストパフォーマンスにあります。また、単なる語学習得ではなく、「中華系・マレー系・インド系」が混在するビジネス環境を学生時代に経験できることは、将来のキャリアにおいて強力な差別化要因になります。

マレーシア留学のデメリット

マレーシア留学には、生活面から学習面まで特有のデメリットが存在します。これらを事前に把握し、「許容できるリスク」かどうかを判断することが重要です。

英語の訛り問題|「マングリッシュ」に慣れるまでの現実

マレーシアの英語は非常に独特です。多民族国家ゆえの言語環境が、学習者に影響を与えることがあります。

マングリッシュとは何か?マレー語・中国語が混ざる日常英語

マングリッシュとは、マレー語や中国語の文法・語彙が混ざったマレーシア特有の英語のことです。語尾に「〜ラー(lah)」をつけたり、「Can or not?」といった独特の短縮表現があったりするため、最初は聞き取りに苦労する可能性が高いでしょう。

純粋な英語力を伸ばしたい人には向かない理由

将来的にイギリスやアメリカのような「ネイティブの綺麗な発音」を完璧にマスターしたいと考えている人にとって、街中で飛び交うマングリッシュはノイズに感じられるかもしれません。特に、耳が慣れていない初級者の場合、文法を無視した現地流の言い回しが定着してしまい、「通じるが正しくない英語」で成長が止まってしまうリスクがあります。

【比較】フィリピン留学との英語環境の違い

  • フィリピン留学:マンツーマンレッスンが主流。フィリピン人講師はアメリカ英語に近い発音を訓練されており、徹底的な「矯正」に向いています。
  • マレーシア留学:グループレッスンや大学講義が中心。多種多様な訛りの中で「サバイバルする英語」を実践する環境です。

授業・先生の質にバラつきがある|学校・担当者ガチャ問題

教育水準は高いものの、個別の質に関しては注意が必要です。

先生によって授業レベルが全然違う現実

同じ学校内でも、講師の質には大きな差があります。特に格安の語学学校では、「やる気のないローカル講師」に当たることも。テキストを読み上げるだけの授業にならないよう、事前の学校リサーチは不可欠です。

担当者の言うことが変わる「対応のブレ」問題

マレーシアでは、事務手続きやビザ申請において、「担当者によって言うことが180度違う」ケースが日常茶飯事です。昨日「OK」と言われたことが、今日は「NO」と言われる。このマレーシア流のルーズさに、ストレスで参ってしまう日本人は少なくありません。

当たり外れを減らすための学校選びのポイント

失敗を避けるためには、以下のポイントを意識しましょう。

  • 実績のある大手校を選ぶ:資本力のある学校は、講師の採用基準も厳しく設定されています。
  • 最新の口コミを確認する:Googleマップの最新レビューやSNSでのリアルタイムな投稿を確認するのが最も確実です。

アルバイトができない|学生ビザの就労制限

留学費用を現地で稼ごうと考えている人は、特に注意が必要です。

週20時間・休暇中のみという厳しい条件

マレーシアの学生ビザでは、原則としてアルバイトは禁止されています。認められるのは7日間を超える長期休暇中のみであり、場所もガソリンスタンドやホテルなどに限定されています。「カフェでおしゃれにバイト」は実質不可能です。

マレーシアの時給は約180〜300円という現実

仮に条件を満たして働けたとしても、現地の時給は驚くほど低いです。日本のような感覚で働いても、スタバのコーヒー数杯分にしかならず、生活費を賄うことはほぼ不可能です。

お金の準備なしに行くと詰む理由

「現地で稼げばいい」という甘い見通しで渡航すると、予期せぬ出費(ビザ更新費用や医療費)に対応できず、経済的な困窮から志半ばで強制帰国せざるを得なくなります。

日本人・韓国人が多くて英語を使わない罠

環境選びを間違えると、日本にいるのと変わらない生活になってしまいます。

クアラルンプール周辺は日本人比率が高い

首都クアラルンプール(KL)周辺の有名な語学学校や大学には、多くの日本人が在籍しています。特に春休みや夏休みの時期は、「クラスメイトの8割が日本人」という異常事態も珍しくありません。

「英語を話さなくていい環境」に流される人が続出

日本人が多い環境では、放課後や週末も日本人同士で固まってしまいがちです。最新の日本食レストランを巡るだけの生活になり、「英語力ゼロのまま帰国」する人が後を絶ちません。

日本人コミュニティを活用する vs 離れるか

英語習得を最優先するなら、あえて日本人が少ないエリアを選ぶか、「日本人同士でも英語で話す」といったストイックなルールを自分に課す覚悟が必要です。

卒業後マレーシアで働けない|就労ビザの壁

マレーシアの大学を卒業しても、そのまま現地で就職するのは容易ではありません。

半島側では卒業直後の就労が原則不可

マレーシアの就労ビザ(Employment Pass)を取得するには、通常「2年〜3年の実務経験」が要件に含まれます。新卒の外国人がビザを取得するためのハードルは非常に高く、「現地大学卒=現地就職確定」ではないという厳しい現実があります。

帰国後の日本就活でマレーシア大学卒業が評価される条件

日本での就活において、マレーシア大卒は「珍しい存在」ですが、それだけでは武器になりません。IELTS 7.0以上のスコアや、現地企業でのインターンシップ実績など、目に見える成果が必要です。

衛生・環境問題|虫・水質・タバコに慣れるまで

日本の清潔な環境に慣れている人にとって、マレーシアの生活環境は試練となる場合があります。

日本の1.5〜2倍サイズのゴキブリとデング熱の蚊

熱帯気候のマレーシアでは、巨大な羽アリや日本では見たこともないサイズの害虫に遭遇します。また、デング熱のリスクは常にあり、特に雨季の蚊対策は命に関わる問題です。

水道水は飲めない・シャワーの水質で髪がギシギシに

水道水は飲用不可です。また、多くの留学生を悩ませるのが「抜け毛」や「肌荒れ」です。水質の違いからシャワーヘッドの交換やフィルターの設置を検討する必要があります。

タバコ文化と街の清潔さのギャップ

歩道にはポイ捨てが多く、喫煙に関しても日本より緩い場面が目立ちます。潔癖症の人にとって、「ローカルエリアの不衛生さ」はかなりのストレス要因になります。

グループワークで中国語が飛び交う孤立感

マレーシアの大学進学を考えている人が直面する、意外な壁です。

中華系学生が多い環境で中国語会話から外される現実

マレーシアの私立大学は中華系学生が多数派です。彼らは議論が白熱すると、無意識に中国語(マンダリンや広東語)に切り替えてしまいます。自分だけが置いていかれる疎外感は、想像以上に精神を削ります。

グループ課題で置いてけぼりになった体験談

「自分以外、全員中国語で話し合って、最後に出た結論だけ英語で伝えられた」という苦い経験をする留学生は多いです。ここで「Speak English, please!」と割り込む強靭なメンタルが求められます。

知名度・ブランド力の低さ|日本での学歴評価問題

「マレーシアの大学」という肩書きが、日本でどう見られるかを知っておく必要があります。

アメリカ・イギリス留学と比較した就職市場での立ち位置

残念ながら、日本の一般的な企業の採用担当者はマレーシアの大学ランクを知りません。「なぜあえてマレーシア?」という質問に対し、論理的な回答を用意できなければ、評価は低迷します。

外国大学卒枠で大企業・外資系に挑む戦略

学歴のブランド力を補うためには、在学中にツイニング・プログラム(他国大学との提携制度)を利用し、最終的に欧米の学位を取得するといった戦略的な立ち回りが必要です。

メンタル・孤独問題|「辛い」「つまらない」の正体

華やかな留学生活の裏で、精神的に追い詰められる人もいます。

友達がいない・言いたいことが言えないストレスの蓄積

「英語が通じない」以前に、「文化的な笑いのツボが合わない」などの壁で、深い友人関係を築くのに時間がかかります。一人で部屋に引きこもり、YouTubeを見るだけの生活に陥るリスクがあります。

追い詰められた体験談

「毎日ナシレマ(現地食)ばかりで胃が荒れ、さらに話し相手もいない」といった状況が重なると、一気にメンタルが崩れます。「マレーシアうつ」に近い状態になる学生も少なくありません。

留学初期に孤独を感じやすい人の特徴と対処法

自分からコミュニティに飛び込めない人は、特に注意が必要です。

  • 趣味のコミュニティに参加:言葉が不要なスポーツ(バドミントンなど)が有効です。
  • 「完璧」を求めない:「マングリッシュでいいから喋る」という開き直りが孤独を救います。

情報が少なくてサポートが薄い|日本語対応の限界

欧米に比べると、日本語で得られる情報はまだ限られています。

日本語スタッフがいない学校が多い現実

多くの学校には日本人スタッフがいません。「自分の身は自分で守る」のが基本であり、ビザの遅延や寮のトラブルも、すべて英語で交渉しなければなりません。

トラブル時に自分で英語で主張しなければならない場面

マレーシアでは「察してほしい」は通用しません。「NO」と言える強さがなければ、いつまでも不便な環境のまま放置されることになります。

マレーシア留学で「後悔した」人の共通点|3つのパターン

失敗する人には、共通する行動パターンがあります。

「安いから」だけで選んで目的を持てなかった人

費用の安さだけをモチベーションにすると、「安かろう悪かろう」な部分に直面した時に心が折れます。「ここで何を成し遂げるか」という軸がない人は、高確率で後悔します。

日本人グループに入り浸って英語が伸びなかった人

不安から日本人同士で固まり、現地語も英語も中途半端なまま帰国するパターンです。結果として、「ただの長期観光」で終わってしまいます。

事前準備ゼロで現地の生活ルールに驚いた人

マレーシアは多宗教・多民族国家であり、日本とは全く異なるルールが存在します。

イスラム教の規律・ラマダン・食文化を知らずに行くリスク

マレーシアはイスラム教が国教です。ラマダン(断食月)期間中は、日中の飲食店が閉まっていたり、人前での飲食が憚られたりする地域もあります。これを知らずに行くと、生活リズムが狂い大きな不便を感じます。

マレーシアの宗教・民族ルールを事前に知る

  • 左手は不浄:握手や物の受け渡しに左手を使うのは厳禁です。
  • 頭は神聖:可愛くても子供の頭をなでるのはタブーです。

それでもマレーシア留学に意味があるメリット

デメリットを理解した上で、それを上回る魅力がマレーシアにはあります。

学費は欧米の5分の1以下

最大の魅力は、やはり圧倒的な費用対効果です。

国立大学・私立大学・海外分校の年間費用比較表

大学タイプ 年間学費(目安) 特徴
国立大学 約30〜60万円 激安だが、入学枠が非常に狭い
私立大学 約60〜100万円 設備が豪華で留学生の受け入れがスムーズ
海外分校 約100〜150万円 英・豪の本校と同じ学位を安く取得できる

3年で学位が取れるので「時間」も節約できる

マレーシアの大学(イギリス系)は通常3年制です。1年早く社会に出られるため、若いうちにキャリアを積める大きなアドバンテージになります。

世界大学ランキングが急上昇中|教育レベルが高い

マレーシアの大学は、近年国際的な評価を急速に高めています。

テイラーズ大学・サンウェイ大学の実力とは

テイラーズ大学やサンウェイ大学は、QS世界大学ランキングで日本の「GMARCH」や「関関同立」を上回る順位に位置することもあります。教育設備も驚くほど近代的です。

欧米大学院への進学ルートとして使われている現実

マレーシアを「最終学歴」にするのではなく、「欧米トップ大学院へのステップアップ」として利用する賢い学生が増えています。

多民族国家で「多様性」が身に染みてわかる

毎日が異文化との衝突です。この経験を通じて得られる「違いを許容する能力」は、これからのAI時代に最も必要なスキルと言えます。

東南アジア旅行の拠点|シンガポール・バンコクに格安で飛べる

エアアジアの本拠地であるため、週末に数千円で海外旅行に行けます。「留学中に10カ国以上旅した」という学生も少なくありません。

日本から7時間・往復5万円以下で帰れる安心感

時差が1時間しかないため、日本にいる家族や友人とリアルタイムで連絡が取れます。精神的な安全圏が近いことは、長期留学において意外と重要です。

マレーシア留学とフィリピン留学の違い|どちらが向いているか

よく比較される2カ国ですが、目的によって選ぶべき国は明確に異なります。

英語力を伸ばしたいならフィリピン|大学進学ならマレーシア

自分の現在のレベルと目標に合わせて選びましょう。

マンツーマン授業 vs グループ授業の効果比較

  • フィリピン:超初心者向け。「英語アレルギー」を克服する場所です。
  • マレーシア:中上級者向け。「英語で」何かを専門的に学ぶ場所です。

英語初心者がマレーシアに行くと英語習得に時間がかかる

基礎がないままマレーシアの講義に参加しても、「座っているだけの時間」が増えてしまいます。まずはフィリピンで土台を作る「2カ国留学」が最も効率的です。

大学進学コストの国別比較表(年間・月間)

各国の大学進学にかかる「授業料」と「生活費」の比較表です。マレーシアの圧倒的なコストパフォーマンスが数値からも見て取れます。

国名 年間の授業料(目安) 月間の生活費(目安) 年間の総額費用
マレーシア 約60万〜120万円 約5万〜8万円 約120万〜210万円
アメリカ 約300万〜600万円 約15万〜25万円 約500万〜900万円
イギリス 約250万〜500万円 約15万〜20万円 約450万〜750万円
オーストラリア 約250万〜450万円 約15万〜20万円 約450万〜700万円
フィリピン 約15万〜50万円 約5万〜10万円 約100万〜150万円

※2026年時点のJASSO(日本学生支援機構)の資料および為替レートを参考に算出。学費は専攻や大学種別(公立・私立)により大きく変動します。

表を見るとわかる通り、欧米諸国では年間500万円以上の予算が必要になるケースが多い中、マレーシアはその半分以下の費用で大学進学が可能です。さらに、マレーシアの大学は卒業までが「3年間」である場合が多いため、4年制のアメリカ等と比較すると総額で1,000万円以上の差が出ることも珍しくありません。

(参考:https://www.jasso.go.jp/ryugaku/index.html)

どちらが日本の就職に有利か?

「学位」が必要ならマレーシア一択。単なる「語学研修」としての実績なら、フィリピンでのTOEICスコア爆上げの方が評価されやすい傾向にあります。

よくある質問(FAQ)

マレーシアの治安は実際どうですか?

基本的には安全ですが、「バイクによるひったくり」は非常に多いです。スマホを見ながらの歩行は厳禁です。

マレーシア留学の準備はいつから始めればいいですか?

大学進学なら1年前、語学留学なら半年前が目安です。「ビザ申請が進まない」のがマレーシアあるあるなので、余裕を持ってください。

マレーシア留学に向いていない人はどんな人ですか?

「お客様気分」でいる人や、「日本のサービス水準」をマレーシアに求める人には地獄かもしれません。

マレーシア留学がおすすめな人はどんな人ですか?

カオスな環境を楽しめる人、限られた予算でグローバルな学位を狙う「戦略派」の人におすすめです。

マレーシア留学を成功させる一番の秘訣は何ですか?

「ローカルの友人を一人作る」ことです。日本人コミュニティから一歩踏み出した瞬間に、留学の質が劇的に変わります。

マレーシアの大学進学とフィリピンの大学進学の違いは何ですか?

フィリピンの大学は施設や受け入れ態勢がまだ発展途上です。「世界に通じる大学生活」を求めるならマレーシアの方が圧倒的に優れています。

まとめ

マレーシア留学には、英語の訛りや衛生面、ビザの不確実さといった無視できないデメリットが存在します。しかし、それらを事前に理解し、対策を講じておけば、これほどコストパフォーマンスに優れた留学先は他にありません。

「やめとけ」という声は、準備不足で失敗した人の声かもしれません。自分にとってそのリスクが許容できるか、そしてマレーシアでの経験が自分の将来に必要かを冷静に判断してください。しっかりとした目的意識さえあれば、マレーシアはあなたの人生を大きく変える最高の舞台になるはずです。

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