フィリピンACR I-CardとSSPの取得方法を徹底解説!必要書類から申請手順まで完全ガイド
⌚ 2025年6月15日 公開(2025年6月24日 更新)
フィリピンに長期滞在する外国人は、ACR I-Card(外国人登録証)と
SSP(特別就労許可証)の取得が必須となるケースがあります。
取得手続きは複雑で、必要な書類や手順を事前に理解しておくことが重要です。
この記事では、ACR I-CardとSSPの概要、それぞれのメリット、
取得に必要な書類、申請手順、よくある質問、取得時の注意点などを詳しく解説します。
この記事を読むことで、ACR I-CardとSSPの違いを理解し、
スムーズに取得するための準備を万全にすることができます。
取得にかかる時間や費用、更新手続きについても網羅的に解説しているので、
フィリピンでの長期滞在を計画している方は必見です。
ACR I-Cardとは?
ACR I-Card(Alien Certificate of Registration Identity Card)は、
フィリピンに60日以上滞在する外国人が取得する必要がある身分証明書です。
フィリピン移民局(Bureau of Immigration)が発行しています。
ACR I-Cardの概要
ACR I-Cardは、クレジットカードサイズのプラスチックカードで、
氏名、生年月日、国籍、ビザの種類、ACR I-Card番号
などが記載されています。
フィリピン滞在中は常に携帯する必要があり、
当局からの提示要求があった場合は速やかに提示しなければなりません。
また、銀行口座開設や携帯電話契約、不動産賃貸契約など、様々な場面で必要となる重要な書類です。
ACR I-Cardが必要な人
ACR I-Cardは、観光、就労、留学など、あらゆる目的でフィリピンに
60日以上滞在する外国人に取得が義務付けられています。
短期滞在(60日未満)の旅行者は取得不要です。
具体的には以下のビザを持つ方が対象となります。
- 就労ビザ
- 学生ビザ
- クォータビザ
- 特別投資家居住ビザ(SIRV)
- 特別退職者居住ビザ(SRRV)
- その他長期滞在ビザ
なお、永住権を持つ外国人もACR I-Cardではなく、別の身分証明書を取得します。
ACR I-Cardのメリット
ACR I-Cardを取得することで、フィリピンでの生活がスムーズになります。
主なメリットは以下の通りです。
- フィリピンにおける身分証明として利用できる
- 銀行口座開設や携帯電話契約などの手続きが容易になる
- 不動産賃貸契約やその他の契約手続きがスムーズになる
- 公共交通機関や商業施設の利用時に身分証明として提示できる
- フィリピン出国時の手続きが簡素化される
ACR I-Cardは、フィリピンでの滞在期間中、常に携帯し、大切に保管することが重要です。
紛失した場合には、速やかにフィリピン移民局に届け出て再発行手続きを行う必要があります。
SSPとは?
SSPとは、Special Study Permitの略で、
フィリピンで6ヶ月以上就学する外国人に必要な学生ビザです。
観光ビザで入国して語学学校に通う場合でも、
就学期間が6ヶ月を超える場合はSSPの取得が必須となります。
SSPを取得せずに6ヶ月以上就学を続けると、不法滞在とみなされる可能性があり
、罰金や強制送還の対象となる可能性があるので注意が必要です。
SSPの概要
SSPは、フィリピン移民局が発行する学生ビザの一種で、
6ヶ月以上フィリピンに滞在して就学する外国人に必要です。
語学学校だけでなく、大学や専門学校など、あらゆる教育機関への入学に際して、
就学期間が6ヶ月を超える場合はSSPの取得が義務付けられています。
SSPは、学生としての身分を証明する重要な書類であり、
フィリピンでの滞在期間を合法的に延長するために必要不可欠です。
SSPが必要な人
SSPは、以下の条件に当てはまる外国人に必要です。
- フィリピンで6ヶ月以上就学する予定の外国人
- 観光ビザで入国し、語学学校などに通う場合でも、就学期間が6ヶ月を超える場合
- 就学を目的としてフィリピンに滞在する場合
短期の語学留学などで、就学期間が6ヶ月以内の場合は、観光ビザで滞在することができます。
しかし、6ヶ月を超える場合は、SSPの取得が必須となります。
SSPのメリット
SSPを取得することで、以下のメリットがあります。
- フィリピンに合法的に滞在し、就学を続けることができる
- 学生ビザとして、フィリピンでの身分を証明することができる
- ビザの有効期限内であれば、フィリピンへの出入国を複数回行うことができる
- ACR I-Cardの取得が可能になる
SSPを取得することで、安心してフィリピンでの留学生活を送ることができます。
また、ACR I-Cardを取得することで、フィリピンでの様々な手続きが簡素化されます。
ACR I-CardとSSPの違い
フィリピンに滞在する外国人は、ACR I-CardとSSPのどちらか、
あるいは両方の取得が必要になる場合があります。
それぞれのカードは異なる目的と対象者を持つため、
混同しないように違いを理解することが重要です。主な違いは以下の通りです。
項目 | ACR I-Card | SSP |
---|---|---|
正式名称 | Alien Certificate of Registration Identity Card | Special Study Permit |
目的 | フィリピンに滞在する外国人の登録と身分証明 | フィリピンで就学する外国人のための就学許可証 |
対象者 | 60日以上フィリピンに滞在する外国人(一部例外あり) | フィリピンで就学する外国人 |
発行機関 | フィリピン移民局(Bureau of Immigration) | フィリピン移民局(Bureau of Immigration) |
必要性 | 60日以上滞在する外国人に必須(一部例外あり) | 就学する外国人に必須 |
有効期限 | ビザの有効期限に準ずる(1年、3年、5年など) | 通常1年間(更新可能) |
ACR I-Cardは、
フィリピンに一定期間以上滞在する外国人の登録と身分証明を目的としたカードです。
観光、就労、留学など、滞在目的を問わず、
原則として60日以上滞在する外国人は取得が義務付けられています。
一方、SSPは、フィリピンで就学する外国人のための就学許可証です。
就学ビザでフィリピンに滞在する場合、SSPの取得が必須となります。
つまり、ACR I-Cardはフィリピンに滞在する外国人のための一般的な身分証明書であり、
SSPは就学を目的とする外国人のための特別な許可証という位置づけです。
そのため、フィリピンで就学する外国人は、ACR I-CardとSSPの両方を取得する必要があります。
ただし、就学以外の目的でフィリピンに滞在する外国人は、SSPを取得する必要はありません。
これらのカードの違いを理解し、自身の状況に合わせて適切な手続きを行うことが重要です。
不明な点があれば、フィリピン移民局または在日本フィリピン大使館に問い合わせることをお勧めします。
ACR I-Cardの取得方法
ACR I-Cardの取得方法は、オンライン申請と申請センターでの手続きが必要です。
近年はオンライン申請が必須となっているため、まずはオンライン申請を行い、
その後、予約した日時に申請センターへ行きましょう。
必要な書類
ACR I-Cardの申請には、いくつかの書類が必要です。
事前に準備しておきましょう。
ACR I-Card申請に必要な書類一覧
書類名 | 詳細 | 注意点 |
---|---|---|
パスポート | 有効期限が6ヶ月以上残っていること。 | コピーではなく原本が必要です。 |
ビザ | フィリピンへの入国ビザ。 | ビザの種類によって必要な書類が異なる場合があります。観光ビザの場合は、帰りの航空券の提示が必要となる場合もあります。 |
写真 | 縦4.5cm x 横3.5cmのカラー写真。背景は白。 | 最近6ヶ月以内に撮影された写真でなければなりません。 |
申請料金 | フィリピンペソで支払います。 | 申請時に最新の料金を確認してください。おつりのないように準備しておくとスムーズです。 |
パスポート
有効期限が6ヶ月以上残っているパスポートが必要です。
コピーではなく原本を持参しましょう。
ビザ
フィリピンへの入国ビザが必要です。
ビザの種類によっては追加の書類が必要になる場合がありますので、
事前に確認しておきましょう。
例えば、就労ビザの場合は、雇用契約書などの提出が必要になります。
学生ビザの場合は、入学許可証などが必要になります。
観光ビザの場合、帰りの航空券の提示を求められる場合があります。
写真
縦4.5cm x 横3.5cmのカラー写真が必要です。
背景は白で、最近6ヶ月以内に撮影されたものでなければなりません。
眼鏡や帽子は着用せずに撮影してください。
また、顔の表情はニュートラルな状態である必要があります。
申請手順
申請手順は以下の通りです。
オンライン申請
フィリピン移民局のウェブサイトからオンライン申請を行います。
必要事項を入力し、申請料金をオンラインで支払います。
申請が完了すると、予約確認メールが届きます。
メールに記載されている予約日時を必ず確認しましょう。
申請センターでの手続き
予約した日時に、指定された申請センターへ行きましょう。
オンライン申請時に提出した書類の原本と、申請料金の支払い証明書を持参します。
申請センターでは、指紋と写真の撮影が行われます。
ACR I-Cardの受取
ACR I-Cardは、申請センターで直接受け取るか、郵送で受け取るかを選択できます。
申請時に選択した方法で受け取りましょう。
受け取りに必要な書類や手数料は、申請センターで確認してください。
また、カードの受け取りには数週間かかる場合があるので、余裕を持って申請しましょう。
SSPの取得方法
SSP(Special Study Permit)は、
フィリピンで6ヶ月以上就学する外国人が取得する必要のある学生ビザです。
ACR I-Cardを取得後、申請が可能となります。
SSP取得までの流れと必要書類、申請手順を詳しく解説します。
必要な書類
SSPの申請に必要な書類は、下記の通りです。
事前に準備しておきましょう。
SSP申請に必要な書類一覧
書類 | 詳細 | 備考 |
---|---|---|
パスポート | 有効期限が6ヶ月以上残っている原本とコピー | 原本は確認後返却されます。 |
ビザ | フィリピン入国時に取得したビザの原本とコピー | 観光ビザ等で入国している必要があります。 |
ACR I-Card | 原本とコピー | SSP申請前に取得が必要です。 |
入学許可証(Admission Slip) | 就学予定の教育機関が発行したもの | 原本とコピーが必要です。 |
写真 | 縦4.5cm x 横3.5cm、背景白のカラー写真2枚 | 最近6ヶ月以内に撮影されたもの。 |
申請料金 | フィリピンペソで支払います。 | 金額は変動する可能性がありますので、事前に移民局のウェブサイト等で確認してください。 |
健康診断書 | 指定の医療機関で取得したもの | 必要となる場合があります。事前に教育機関に確認してください。 |
申請手順
SSPの申請は、オンライン申請後、移民局での手続きが必要です。
オンライン申請
フィリピン移民局のウェブサイトからオンライン申請を行います。
必要事項を入力し、必要書類のアップロードを行います。
申請後、予約番号を取得します。
申請センターでの手続き
予約した日時に、指定の移民局申請センターへ行き、必要書類の原本を提出します。
担当官による面接や指紋採取が行われます。
SSPの受取
申請後、数日~数週間でSSPが発行されます。
指定された方法で受け取ります。
受け取り方法は申請センターによって異なる場合がありますので、事前に確認しましょう。
パスポートにSSPが貼付される場合と、別途カードが発行される場合があります。
フィリピンACR I-CardとSSP取得に関するよくある質問(FAQ)
ACR I-CardとSSPの取得に関してよくある質問をまとめました。
申請前に疑問を解消し、スムーズな手続きを進めましょう。
ACR I-Cardに関するFAQ
フィリピンに語学学校留学する場合にACR I-Cardの取得はどうすればよいですか?
語学学校留学の場合は、学校側がビザ申請を行ってくれます。
学生個人でビザ申請をする必要はありませんので、ご安心ください。
ビザ申請は現地到着後に取得申請を行います。
ACR I-Cardの有効期限は?
ACR I-Cardの有効期限は、外国人登録証の有効期限と同じです。
有効期限が切れる前に更新手続きが必要です。
ACR I-Cardを紛失した場合、どうすればいいですか?
ACR I-Cardを紛失した場合は、
速やかにフィリピン移民局に届け出て、再発行手続きを行ってください。
警察への届け出も必要になる場合があります。
ACR I-Cardの更新手続きはどこで行いますか?
ACR I-Cardの更新手続きは、フィリピン移民局で行います。
ACR I-Cardの申請費用はいくらですか?
ACR I-Cardの申請費用は、申請の種類や時期によって変動する可能性があります。
最新の情報はフィリピン移民局の公式ウェブサイトをご確認ください。
ACR I-Cardの申請に必要な写真はどのようなものですか?
ACR I-Cardの申請に必要な写真は、
一般的にパスポートサイズの写真で、背景は白または単色である必要があります。
具体的な要件はフィリピン移民局の公式ウェブサイトをご確認ください。
SSPに関するFAQ
フィリピンに語学学校留学する場合にSSPの取得はどうすればよいですか?
語学学校留学の場合は、学校側がビザ申請を行ってくれます。
学生個人でビザ申請をする必要はありませんので、ご安心ください。
ビザ申請は現地到着後に取得申請を行います。
SSPの有効期限は?
SSPの有効期限は、就労ビザの有効期限と同じです。
就労ビザの更新に合わせてSSPも更新する必要があります。
SSPを紛失した場合、どうすればいいですか?
SSPを紛失した場合は、速やかに労働雇用省に届け出て、再発行手続きを行ってください。
SSPの申請費用はいくらですか?
SSPの申請費用は、申請の種類や時期によって変動する可能性があります。
最新の情報は労働雇用省の公式ウェブサイトをご確認ください。
SSPの申請に必要な書類は何ですか?
SSPの申請に必要な書類は、パスポート、ビザ、ACR I-Card、写真などです。
具体的な要件は労働雇用省の公式ウェブサイトをご確認ください。
SSPを取得せずにフィリピンで就労するとどうなりますか?
SSPを取得せずにフィリピンで就労することは違法であり、
罰金や国外退去などの処分を受ける可能性があります。
ACR I-CardとSSP、両方取得する必要がありますか?
フィリピンに60日以上滞在する外国人で、就労または勉強する場合は、
ACR I-CardとSSPの両方の取得が必要です。
観光ビザで滞在する場合は、ACR I-Cardの取得は義務付けられていませんが、
SSPの取得は必要ありません。
項目 | ACR I-Card | SSP |
---|---|---|
発行機関 | フィリピン移民局 | 労働雇用省 |
必要性 | 60日以上滞在する外国人 | フィリピンで就労する外国人 |
有効期限 | 外国人登録証の有効期限と同じ | 就労ビザの有効期限と同じ |
上記の情報は一般的な情報であり、変更される可能性があります。
最新の情報は、フィリピン移民局および労働雇用省の公式ウェブサイトをご確認ください。
フィリピンでACR I-CardとSSPを取得する際の注意点
フィリピンでACR I-CardとSSPを取得する際には、いくつかの注意点があります。
スムーズな申請手続きと滞在のために、以下の点に留意しましょう。
申請書類の注意点
申請書類は、全て英語で記入する必要があります。
不明な点があれば、申請センターの職員に確認しましょう。
また、必要書類は原本とコピーを準備し、コピーは鮮明なものをご用意ください。
写真も規定のサイズと背景色に合ったものを用意しましょう。
古い写真やサイズが合わない写真は受け付けてもらえない場合があります。
必要書類の有効期限
パスポートは、ACR I-CardおよびSSPの申請時、
有効期限が6ヶ月以上残っている必要があります。
ビザについても同様に、有効期限に注意が必要です。
書類の不備
申請書類に不備があると、申請が却下される可能性があります。
必要書類を事前にしっかりと確認し、漏れや不備がないように準備しましょう。
申請前にチェックリストなどを活用すると便利です。
申請手続きの注意点
申請は、オンラインまたは申請センターで行うことができます。
オンライン申請の場合は、入力ミスに注意し、正確な情報を入力しましょう。
申請センターでの手続きは、混雑している場合があるので、
時間に余裕を持って行くことをお勧めします。
申請費用は、フィリピンペソで支払う必要があります。
日本円での支払いはできませんので、事前に両両の準備をしておきましょう。
申請センターでのマナー
申請センターでは、静かに順番を待ち、職員の指示に従いましょう。
写真撮影や大声での会話は控え、他の申請者への配慮を忘れずに行動しましょう。
申請状況の確認
申請状況は、オンラインで確認することができます。
申請後、定期的に確認し、問題がないか確認しましょう。
また、申請結果の通知を受け取るためのメールアドレスは、正しく入力するように注意しましょう。
ACR I-CardとSSPの受取
ACR I-CardとSSPの受取は、申請センターで行います。
受取の際には、申請時に受け取った受領証と身分証明書が必要です。
代理人による受取は、委任状が必要となる場合があります。
受取時にカードの情報に誤りがないか、必ず確認しましょう。
その他注意点
ACR I-CardとSSPは、フィリピン滞在において非常に重要な書類です。
紛失や盗難に遭わないよう、大切に保管しましょう。
万が一、紛失や盗難に遭った場合は、速やかに警察に届け出て、再発行手続きを行いましょう。
項目 | 注意点 |
---|---|
申請書類 | 英語で記入、原本とコピーを用意、写真の規定を守る |
申請手続き | オンラインまたは申請センター、正確な情報入力、フィリピンペソでの支払い |
受取 | 申請センター、受領証と身分証明書、カード情報の確認 |
その他 | 紛失・盗難時の対応 |
これらの注意点を守り、スムーズにACR I-CardとSSPを取得し、快適なフィリピン滞在を実現しましょう。
まとめ
この記事では、フィリピンに長期滞在する外国人が取得する必要があるACR I-CardとSSPに
ついて、それぞれの概要から取得方法、必要書類、申請手順までを詳しく解説しました。
ACR I-Cardは外国人登録証であり、
フィリピンに59日以上滞在する外国人は取得が義務付けられています。
一方、SSPは特別就労許可証であり、就労を希望する外国人に必要です。
SSPの申請にはACR I-Cardの取得が必須となります。
取得手続きにはそれぞれ必要書類や申請手順が異なるため、
事前にしっかりと確認し、スムーズな申請を心がけましょう。
これらの情報を参考に、フィリピンでの滞在をより快適なものにしてください。