【フィリピンのタクシー事情】料金や乗り方、トラブル対策を解説
「フィリピンでタクシーに乗りたいけれど、安全なのかな……」
と悩む人は多いかと思います。
フィリピンのタクシーは初乗り40ペソ(約80円)と、非常に低価格です。
しかしぼったくりや盗難などトラブルが起こることも多く、あらかじめ予防策を知っておくことが欠かせません。
そこで今回は、
- フィリピンのタクシー事情:料金や乗り方
- タクシーでよくあるトラブル例
- トラブルの予防策
- タクシー以外の乗り物
を紹介します。
「いきなりタクシーに乗ってみるのは難しい」と感じるかもしれませんが、ポイントをおさえるだけならハードルは高くありません。
まずはフィリピンのタクシー事情から見ていきましょう!
フィリピンのタクシー事情!料金相場や乗り方は?
ここではフィリピンのタクシー事情として、
- 料金相場やチップの有無
- タクシーの乗り方
を解説しますね。
フィリピンのタクシー料金相場は初乗り80円、チップは必要なし
フィリピンには、3種類のタクシーがあります。
それぞれの料金相場は、以下の通りです。
【街中を走る普通のタクシー】
初乗り:40ペソ(約80円)
ワンメーター:300mごとに3.5ペソ(約7円)【空港から出ているイエロータクシー(空港を起点に運行し、認可を受けているもの)】
初乗り:70ペソ(約150円)
ワンメーター:300mごとに3.5ペソ(約7円)【空港から出ているクーポンタクシー(空港から所定のエリアまで乗れるもの)】
基本料金:300〜800ペソ(約600〜1,600円)
タクシードライバーにチップを支払う必要はありません。
メーターで表示される料金のみ支払いましょう。
最も安全なのは、クーポンタクシーです。
料金はエリアによって異なりますが、基本的に前払い制です。
そのため高額な料金を請求される心配はありません。
割高ではありますが、最も安全に移動できます。
フィリピンの空港から市内までの料金相場
例えば空港から市内の中心地までタクシーで移動すると、かかる料金相場は以下の通りです。
【セブ島:マクタン・セブ国際空港からセブシティまで】
料金:200〜300ペソ(約400〜600円)
時間:40分ほど【マニラ:ニノイ・アキノ国際空港からマニラ市街地まで】
料金:120〜300ペソ(約240〜600円)
時間:15〜30分ほど
日本より安く移動できそうですね。
フィリピンではタクシーを使う方が、コスパ良く移動できるでしょう。
フィリピンでのタクシーの乗り方
続いては、街中でタクシーをつかまえる場合の乗り方を紹介します。
- 大通りで手を上げてタクシーをつかまえる
- 行き先を告げて、知っているか確認する
- 知っていたら乗車して、ドアをロックする
- メーターをつけてもらう
- 地図アプリで現在地を確認しながら進む
- 目的地に到着したらお金を払う
ポイントは乗車前に行き先を告げること。
目的地が遠いと断られることもあるからです。
ここまでフィリピンのタクシー事情を解説しました。
しかしフィリピンのタクシーでは、トラブルが起こることも少なくありません。
次でその事例をお伝えします。
フィリピンでタクシーに乗るときに気をつけたいこと、トラブル事例
ここではトラブル事例として、
- ぼったくり
- 回り道
- 盗難
を紹介しますね。
タクシーでのトラブル事例1:ぼったくり
1つ目は「料金のぼったくり」です。
フィリピンのタクシーは、基本的にメーター制です。
そのため料金は距離によって変わり、長距離になるほど高額になります。
ただしもともとの初乗り料金が安いため、何万円もの高額な請求をされることはほとんどありません。
しかし悪質なドライバーは、料金をわざと高額に伝えてぼったくろうとすることがあります。
例えばセブ島の空港からシティまで移動するとしましょう。
基本的にはメーターで料金を測定しますが、ぼったくりをするドライバーは「相場は800ペソ(約1,600円)!」と言い値で走行しようとするのです。
相場を知らないと、高額な料金を支払うことになります。
タクシーでのトラブル事例2:回り道
2つ目は「回り道をされてしまうこと」です。
メータータクシーは、わざと遠回りをして走行距離を稼ぐことがあります。
その理由は走行距離を伸ばした方が、より多くの料金を支払ってもらえるから。
日本のタクシーでもあるかもしれませんね。
しかし本来の料金より高い金額を請求されるうえに、時間もムダになります。
地図アプリなどで走行場所を確認しないと、本来なら必要ないお金と時間をかけることになります。
タクシーでのトラブル事例3:盗難
3つ目は「盗難」です。
タクシードライバーによっては、以下のような方法で乗客の荷物を盗ることがあります。
- 乗客が降りるときに荷物を奪う
- 乗客を先に降ろして、荷物を乗せたまま走り去る
荷物にはiPhoneやパソコン、免税品など、高級品が入っていることもありますよね。
これらは売ると高額な料金になるため、ねらわれやすいです。
荷物を盗られないように、肌身離さず持っておきましょう。
ここまでフィリピンのタクシーでよくあるトラブルを紹介しました。
これらは対策を知っていることで、予防可能です。
次でその対策をお伝えしますね。
フィリピン留学でタクシーを安全に利用するための対策7つ
ここからはタクシーでのトラブルを避ける方法として、
- タクシーはホテルやレストランで呼んでもらう
- ナンバーや会社名を写真に撮る
- メーターを必ず使ってもらう
- こまかいお金を用意しておく
- 目的地を地図でチェックしておく
- 車内に忘れ物がないか確認する
- タクシーアプリ「GRAB」を使う
の7つを紹介しますね。
対策1:タクシーを呼ぶのはホテルやレストランで
1つ目は「タクシーをホテルやレストランで呼ぶこと」です。
基本的に道路でつかまえる流しのタクシーは、悪質なドライバーが多いです。
対してホテルやレストランで呼ぶドライバーは、良心的な人が少なくありません。
良い対応をすることで、そのホテルやレストランからまた呼んでもらえる可能性があるためです。
道端でタクシーを呼び止めるよりも、ホテルやレストランでフィリピン人スタッフに呼んでもらいましょう。
対策2:ナンバーや会社名を写真に撮る
2つ目は「車のナンバーや会社名を撮影しておくこと」です。
どのタクシードライバーも「LTO」という交通局に所属しており、免許や営業許可などもすべてLTOから発行されています。
そのためナンバーや会社名を通報されてしまうと、営業停止や免許取り消しになる可能性も。
その場合はタクシードライバーとして営業を続けることができません。
写真を撮影するだけでも、ドライバーへの抑止力になることが多いです。
対策3:メーターを必ず使ってもらう
3つ目は「メーターは必ず使ってもらうこと」です。
先ほどもトラブル事例で、メーターを使わないドライバーがいるとお伝えしました。
しかし基本的には、乗車前にメーターを使うように主張しましょう。
メーターを使うことで、高額な料金を請求されることはなくなるからです。
根気強く「meter please(メータープリーズ)!」と言い続けてみてください。
対策4:こまかいお金を用意しておく
4つ目は「こまかいお金を用意しておくこと」です。
フィリピンのタクシーでは、高額紙幣で支払うと「お釣りを持っていない」といわれることがあります。
しっかりと正しい金額でお会計をするためにも、小銭を用意してぴったり支払えるようにしましょう。
対策5:目的地を地図でチェックしておく
5つ目は「目的地を地図でチェックしておくこと」です。
フィリピンのタクシードライバーに目的地を告げても、「わからない」といわれることがあります。
もしくは途中で道に迷うことも少なくありません。
あからじめ目的地を確認しておくことで、目的地のあるエリアや住所、周辺の建物など、手がかりを伝えることができます。
また地図アプリの用意は、回り道の予防にもつながります。
対策6:車内に忘れ物がないか確認する
6つ目は「車内に忘れ物がないか確認すること」です。
日本ではタクシーに忘れ物をしても、返ってくることが多いかと思います。
しかしフィリピンでは、ほとんど返ってきません。
売られる、そのまま盗られる可能性が高いです。
タクシーを降りる前に忘れ物がないか、座席やシートの下など隅々までチェックしましょう。
対策7:タクシーアプリ「Grab」を使う
7つ目は「タクシーアプリのGrabを使うこと」です。
ここまでメータータクシーの対策をお伝えしましたが、それでもトラブルが起きる可能性は否定できません。
海外のタクシーに慣れるまで時間もかかるため、乗るたびにストレスを感じることも多いです。
トラブルを避けたいときは、配車アプリ「Grab」がおすすめ。
これはUberのような配車アプリで、アプリ内の地図を見て、近くにいるドライバーを呼ぶことができます。
おすすめポイントは、以下の3つ。
- 目的地はアプリ内で伝えるのでわざわざ道案内する必要がない
- 料金はアプリ内で支払うので、ぼったくりにあいにくい
- ドライバーと乗客はお互いに評価するので、悪質な行為が少ない
気になる人は、以下からダウンロードしてみてください。
(iOS)Apple Store
(Android)Google Play
【番外編】フィリピンのタクシー以外の乗り物ってどう?
ここまでフィリピンのタクシーについて解説しましたが、実はフィリピンにはそのほかにも移動手段があります。
代表的なものとして、
- ジプニー
- バイクタクシー
- トライシクル
を簡単に紹介しますね。
乗り物1:ジプニー
ジプニーとは、乗り合いタクシーのこと。
軽トラックのような車体に屋根がついており、10人ほどのお客さんを載せることができます。
ジプニーの利用は、正直おすすめできません。理由は「フィリピン人でも盗難や強盗にあうことがあるから」です。
ジプニーは地元の人が使う乗り物であり、観光客はほとんど乗っていません。
料金は7ペソ(約14円)と非常に安いですが、観光客は盗難にあうことも。
なるべく避けることをおすすめします。
乗り物2:バイクタクシー
バイクタクシーとは、バイクの後ろに乗せてもらうタクシーのこと。
身軽に移動できるため、渋滞などに巻き込まれることがほとんどありません。
こちらも料金は7ペソ(約14円)ほどと安いですが、以下の理由から使わないことをおすすめします。
- 料金が交渉になるので、高額料金を請求されやすい
- 走っているときに荷物を盗られやすい
基本的には普通のタクシーを使うのが安全です。
乗り物3:トライシクル
トライシクルとは、バイクに座席部分を取り付けたタクシーのこと。
料金は言い値や交渉になりますが、10〜50ペソ(約20〜100円)ほどで移動可能です。
トライシクルのおすすめポイントは、料金の安さ。
また屋根があるため、雨の日でも濡れることはありません。
しかしぼったくりの可能性や、ドライバーが目的地を理解していないことも多いです。
基本的に利用は避けることをおすすめします。
利用する場合は、3〜5人ほどの大人数で乗りましょう。
割り勘するとさらに安くなるうえに、トラブルになっても1人ではないので安心感があります。
フィリピンのタクシーの料金相場や乗り方を理解して、トラブルを予防する
今回は、フィリピンのタクシー事情を解説しました。
フィリピンには、3種類のタクシーがあります。
- メータータクシー
- イエロータクシー
- クーポンタクシー
今回はメータータクシーについて解説しましたが、乗車するときには以下に注意しましょう。
- タクシーはホテルやレストランで呼んでもらう
- ナンバーや会社名を写真に撮る
- メーターを必ず使ってもらう
- こまかいお金を用意しておく
- 目的地を地図でチェックしておく
- 車内に忘れ物がないか確認する
- タクシーアプリ「GRAB」を使う
これらの対策を心がけるだけでも、トラブルは予防可能です。
またフィリピンに到着するまでの移動には、飛行機を使うかと思います。
その航空券の相場やおすすめ航空会社について、以下の記事をチェックしてみてください。