フィリピン入国カードの書き方や注意点を解説【2021年最新版】
「フィリピンに留学するけれど、入国カードがちゃんと書けるか心配だな……」
と悩んでいる人は多いのではないでしょうか。
入国カードは質問の意味がわからないまま記入してしまうと、入国できなくなりそうですよね。
入国カードの質問は、基本的に決まっています。
質問項目の意味と記入例を知っておくことで、記入に戸惑うことはありません。
そこで今回は、
- フィリピン入国カード、出国カード、税関申告書の記入例
- 入国カードの記入で知っておきたい注意点
- 入国審査で役立つ英語フレーズ
を紹介します。
「いきなり全部覚えるのは難しい」と感じるかもしれませんが、ポイントをつかむだけならハードルは高くありません。
まずは入国カードから見ていきましょう!
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フィリピン留学は治安が悪くて危険?最新情報と防犯対策まとめ【2020年版】
フィリピン入国カードの項目と記入例
【引用元】JAL「各国出入国カードの書き方」
それぞれの項目の英語表記と、その記入例を紹介しますね。
(1)パスポートナンバー / PASSPORT
TR1234567 / MT1234567など
(2)姓 / SUR NAME
YAMADA
(3)名 / FIRST NAME
HANAKO
(4)ミドルネーム / MIDDLE NAME
NONE
日本人のほとんどはミドルネームがないので、NONEと記入してください。
(5)生年月日 / DATE OF BIRTH
12/18/1990
海外では日本の書き方と異なり、「月、日付、西暦」の順番で記載します。
(6)国籍 / NATIONALITY
JAPAN
(7)性別 / GENDER
男性ならMALEに、女性ならFEMALEにチェックしてください。
(8)現住所 / ADDRESS,COUNTRY OF RESIDENCE
例)1-11-30, HIGASHINAKAGAWA, SHINAGAWAKU, TOKYO, JAPAN, 140-8548
海外では番地から順番に記入しましょう。日本の書き順とは逆ですね。
(9)フィリピンでの滞在先 / ADDREAS AT THE PHILIPPINE
Waterfront Cebu City Hotel
現地での滞在先、主にホテルの名前や住所を書いてください。
(10)電話番号とメールアドレス / CONTACT NUMBER AND / OR E-MAIL ADDRESS
+81-90-123-4567 / abc12345@gmail.com
海外では番号の前に、その国専用のナンバーをつける必要があります。
日本は「81」ですので「+81」と書いて、電話番号のひとつ目の数字をなくしましょう。
(11)職業 / OCCUPATION
例)OFFICE CLERK(事務員)
英語での職業表記は、後ほど紹介します。
(12)個人ID番号 / PERSONAL NUMBER
空欄で問題ありません。
(13)便名 / FLIGHT NO.
AT234
入国に使用した便名を記載してください。
(14)出発した空港 / PORT OF ORIGIN
NARITA(NRT)
(15)ACR-Iカードの番号 / ACR-I-CARD NUMBER
無ければ空欄で問題ありません。
(16)渡航の目的 / PURPOSE OF TRAVEL
渡航の目的は、以下から選んでください。
PLEASURE / VACATION:観光、休暇
FRIEND/RELATIVES:友人、親戚訪問
CONVENTION / CONFERENCE:会議、展示会
EDUCATION / TRAINING:就学、就業訓練、資格取得
OFFICIAL MISSION:外交
HEALTH / MEDICAL:健康、医療
WORK / EMPLOYMENT:就業、雇用
BUSINESS / PROFESSIONAL:商用、ビジネス
RELIGION / PILGRIMAGE:宗教関連
OTHERS:そのほか
以下の項目は、日本人に関係ありません。
フィリピン人のみに適用されます。
OVERSEAS FILIPINO WORKER:海外労働から帰国したフィリピン人
RETURNING RESIDENT:フィリピンで労働のために帰国したフィリピン人
留学は「PLEASURE / VACATION(観光、休暇)」になることが多いです。
(17)署名 / SIGUNATURE
YAMADA HANAKO
基本的には、パスポートの署名と同じものを書いてください。
(18)到着日 / DATE OF ARRIVAL
07/22/2020
到着日も月、日付、西暦の順で記載しましょう。
入国カードを書くタイミングは飛行機の中、もしくは入国審査の前
先ほど紹介した入国カードは、基本的に飛行機の中で記入します。
出発してからしばらくすると、フライトアテンダントが入国カードを配ってくれるからです。
ただし配付中に寝ていたり見逃したりすると、もらえないこともあります。
その場合は、入国審査の前に書きましょう。
専用のカウンターに入国カードとボールペンが用意されていますので、入国審査の前に用意してください。
入国カードは2018年から、日本語翻訳のついた新しいものに変わっている
ここまで入国カードの英語表記を紹介しましたが、完璧に暗記する必要はありません。
実はフィリピンの入国カードは2018年より、日本語翻訳のついた新しいものに変わっているからです。
そのため基本的には、日本語の翻訳を見ながら記入できます。
ただしフライトによっては、旧バージョンが配られることも少なくありません。
その場合は、先ほど紹介した記入例を見ながら記入してみてください。
日本人がフィリピンに入国するときの条件
ちなみに、日本人がフィリピンに入国するには条件があります。
- 出国の航空券を持参していること
- ビザなしで入国する場合、滞在日数は30日間までであること
- パスポートの残存期間が滞在期間ぶんだけ残っていること
入国カードをしっかり記入していても、これらの条件を満たしていないと入国はできません。
航空券やパスポートの残存期間に注意しながら準備をすすめましょう。
フィリピン出国カードの項目と記入例:基本的に日本人は必要ない
続いては、出国カードの記入例を紹介しますね。
2014年4月より、日本人は出国カードの記入を免除されている
実は日本人は、フィリピンにおける出国カードの記入が必要ありません。
以前は記入と提出が必要でしたが、2014年4月から免除となりました。
しかし、出国時のフィリピンの状況や出入国の審査官によっては、出国カードの提出を求められることもあります。
急に記入しなければいけない可能性もあるので、今回は出国カードの項目も紹介しますね。
【引用元】JAL「各国出入国カードの書き方」
(1)姓 / SURNAME
YAMADA
(2)名 / FIRST NAME
HANAKO
(3)ミドルネーム / MIDDLE NAME
NONE
(4)電話番号とメールアドレス / CONTACT NUMBER AND / OR E-MAIL ADDRESS
+81-90-123-4567 / abc12345@gmail.com
(5)パスポートナンバー / PASSPORT
TR1234567 / MT1234567など
(6)出発した国の名前 / COUNTRY OF FIRST DEPARTURE
JAPAN
(7)居住している国 / COUNTRY OF RESIDENCE
JAPAN
(8)職業 / OCCUPATION
例)OFFICE CLERK(事務員)
(9)便名 / FLIGHT, VOYAGE NUMBER
AT234
入国に使用した便名を記載してください。
(10)渡航の目的 / PURPOSE OF TRAVEL
以下から選んで、チェックしてください。
PLEASURE / VACATION:観光、休暇
FRIEND/RELATIVES:友人、親戚訪問
CONVENTION / CONFERENCE:会議、展示会
EDUCATION / TRAINING:就学、就業訓練、資格取得
OFFICIAL MISSION:外交
HEALTH / MEDICAL:健康、医療
WORK / EMPLOYMENT:就業、雇用
BUSINESS / PROFESSIONAL:商用、ビジネス
RELIGION / PILGRIMAGE:宗教関連
OTHERS:そのほか
(11)サイン / SIGUNATURE
YAMADA HANAKO
基本的にはパスポートの署名と同じものを書いてください。
フィリピンの税関申告書の項目と記入例
【引用元】JAL「各国出入国カードの書き方」
続いては、税関申告書です。
これは入国するときに提出します。
(1)姓、名、ミドルネーム / SURNAME,FIRST NAME,MIDDLE NAME
YAMADA HANAKO
(2)性別 / SEX
男性ならMALEに、女性ならFEMALEにチェックしてください。
(3)生年月日 / BIRTHDAY
12/18/1990
海外では、月、日付、西暦の順番で記載します。
(4)国籍 / CITIZENSHHIP
JAPANESE
(5)職業 / OCCUPATION
STUDENT
(6)パスポートナンバー / PASSPORT NO.
TR1234567 / MT1234567
(7)パスポートの発行日と発行地
07/31/2010, TOKYO,JAPAN
(8)フィリピンでの住所、滞在先 / ADDRESS(PHILIPPINE)
Waterfront Cebu city Hotel
現地での滞在先、主にホテルを書いてください。
(9)日本での住所 / ADDRESS(ABROAD)
1-11-30, HIGASHINAKAGAWA, SHINAGAWAKU, TOKYO, JAPAN, 140-8548
海外では番地から順番に、日本の書き順とは逆に記載します。
(10)到着した便名 / FLIGHT NO.
AT234
入国に使用した便名を記載してください。
(11)出発した空港 / AIRPORT OF ORIGIN
NARITA(NRT)
(12)入国した日 / DATE OF ARRIVAL
07/22/2020
(13)訪問の目的 / PURPOSE OF TRAVEL
以下から当てはまるものを選んで、チェックしてください。
PLEASURE / VACATION:観光、休暇
FRIEND/RELATIVES:友人、親戚訪問
CONVENTION / CONFERENCE:会議、展示会
EDUCATION / TRAINING:就学、就業訓練、資格取得
OFFICIAL MISSION:外交
HEALTH / MEDICAL:健康、医療
WORK / EMPLOYMENT:就業、雇用
BUSINESS / PROFESSIONAL:商用、ビジネス
RELIGION / PILGRIMAGE:宗教関連
OTHERS:そのほか
(14)同伴する家族の人数 / NO. OF ACCOMPANYING MEMBERS OF THE FAMILY
なければ「0」と書いてください。
(15)荷物の個数 / NO. OF BAGGAGE
持参している荷物の数を書いてください。
(16)所持品の申告 / GENERAL DECLARATION
以下の質問に「Yes」か「No」で答えますが、基本的には「No」となります。
質問は以下の5つです。
- 生きた動物、植物、魚、それらの加工品を所持していますか?(Yesの場合は検疫に進む前に、税関係員に申し出る必要があります。)
- 10,000ペソ以上のフィリピン紙幣や硬貨、小切手、郵便為替、その他フィリピン銀行が発行したペソに換えられる金券を所持していますか?所持している場合、フィリピン中央銀行の許可を得ていますか?
- 米ドル10,000ドル以上、または相当額を超える外貨を所持していますか?(Yesの場合は到着ロビーの税関で申告養子に記入してください。)
- 輸入禁止商品(銃およびその部品、弾薬、覚せい剤などドラッグ、規制薬品)または輸入制限品(DVDや通信機器など)を所持していますか?
- 販売目的の宝石、電子機器、商品見本などを所持していますか?
(17)サイン / SIGNATURE
YAMADA HANAKO
基本的にはパスポートの署名と同じものを書いてください。
(18)出国の予定日 / DATE OF LADT DEPARTURE
08/20/2020
ここまで、フィリピンの入国カードなどの記入例を紹介しました。
実は入国カードの記入には、いくつか注意点があります。次で詳しくお伝えしますね。
フィリピンの入国カード記入における3つの注意点
フィリピンの入国カードを書くときの注意点として、
- 滞在先の住所と連絡先をメモしておく
- 職業の英語表記を調べておく
- ボールペンを機内に持ち込んでおく
の3つを解説します。
フィリピン入国カードの注意点1:滞在先の住所と連絡先をメモしておく
1つ目は「滞在先の住所と連絡先をメモしておくこと」です。
滞在先の住所や連絡先は、いきなり言われてもパッと思い出すのは難しいですよね。
そのためあらかじめ、滞在先の詳細をメモしておきましょう。
もしくは、予約メールに書かれた住所などをスクリーンショットに残しておくのがおすすめです。
というのも飛行機の中では、インターネットに接続できません。
調べることも難しいので、しっかりとメモや写真に残しておきましょう。
フィリピン入国カードの注意点2:自分の職業の英語表記を調べておく
2つ目は「自分の職業の英語表記を調べておくこと」です。
入国カードなどでは職業を問われることがあるので、あらかじめ調べておくのがおすすめです。
代表例は、以下の通りです。
サラリーマン:OFFICE WORKER
事務員:OFFICE CLEARK
会社社長:PRESIDENT
個人事業主、フリーランス:PROPRIETOR
主婦:HOUSEWIFE
学生:STUDENT
無職、退職者:NIL、NONE
当てはまるものを選んで記入してください。
フィリピン入国カードの注意点3:ボールペンを機内に持ち込んでおく
3つ目は「ボールペンを機内に持ち込んでおくこと」です。
機内では、ボールペンを全員に配って貸し出しているわけではありません。
基本的には自分で用意しておかないと、機内で入国カードを書くことは難しいです。
手荷物にボールペンを入れて、スムーズに記入できるようにしておきましょう。
ここまで入国カードの注意点をお伝えしました。
最後に、入国カードの記入や入国審査で役立つフレーズを紹介します。
フィリピンの入国カード記入と入国審査で役立つ英語フレーズ
ここではフィリピンの入国で役立つ英語フレーズとして、
- 入国カードをもらいたいとき
- フィリピン入国の目的を尋ねられたとき
- フィリピンの滞在期間を伝えるとき
の3つをお伝えしますね。
役立つ英語フレーズ1:入国カードをもう1枚ください【入国カード】
飛行機の中で入国カードをもらいたいとき、以下のように尋ねてみてください。
Can I have a new arrival card?(新しい入国カードをもらえますか?)
入国カードは「arrival card」。
このフレーズは入国カードをもらい損ねたときだけでなく、書き損じたときにも使うことができます。
役立つ英語フレーズ2:どのような目的でフィリピンに来ましたか【入国審査】
次は入国審査の受け答えです。
渡航目的についての質問と回答例は、以下の通りです。
What’s the purpose for visiting?(どんな目的でフィリピンを訪問しましたか?)
For travel.(旅行です。)
役立つ英語フレーズ3:フィリピンにはどれくらい滞在しますか【入国審査】
滞在期間についての質問と回答例は、以下の通りです。
How long will you stay in the Philippines?(どれくらいフィリピンに滞在しますか?)
One month.(1ヶ月です。)
フィリピンの入国カードは書き方を調べておけば問題ない!
今回は、フィリピンの入国カードなどの記入例を紹介しました。
おさらいすると、日本人は入国カードと税関申告書を記入する必要があります。
出航カードは2014年から、提出が免除されています。
そして入国カードを記入する注意点として、以下の3つをお伝えしました。
- 滞在先の住所と連絡先をメモしておく
- 職業の英語表記を調べておく
- ボールペンを機内に持ち込んでおく
今回の記事を参考にすれば、入国カードはスムーズに記入できます。
また多くの人がセブ島に留学するかと思いますが、空港内の設備を調べておくこともスムーズな入国には必要です。
詳しくは以下の記事をチェックしてみてください!