【経験者が語る】学部/大学院留学のためのIELTS勉強法総まとめ
TOEIC に比べてIELTSの知名度は日本ではあまり高くありません。
しかしイギリスやヨーロッパの大学へ留学する場合は、語学力の目安としてIELTSが用いられることがほとんどです。
ネットでもTOEICに関する記事はありふれていますが、 IELTS の勉強法はまだまだ少ないのが現状です。
そこでこのページでは、学部留学や大学院留学を考えている方のために、IELTSの勉強法をまとめています。
IELTS の各スコアの目安から始まり、リスニング、リーディング、ライティング、スピーキングの各セクションの勉強法にお役立てください。
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IELTS各スコアの英語力の目安
IELTS をこれから受験する、または一度も受けたことが無い方のために、各スコアの英語力の目安を紹介します。
自分がどのレベルを目指すのか、再確認をしてください。
IELTS のスコアは9.0が最高で、そこから0.5刻みで最低は1.0となっています。
ここでは5.0~9.0について見てみましょう。
9.0 | エキスパート | 英語を使いこなせるだけの十分な能力がある。文法的にも正確で優れた理解力も備わっている。 |
8.0 | 非常に優秀 | 十分な英語力を使うことができる。複数人の議論でも自分の意見を主張することができる。慣れない状況では、ときおり不適切さがみられる。 |
7.0 | 優秀 | ときおり不適切さがみられるものの、全体を通して複雑な言語を上手く扱っている。 |
6.0 | 有能 | 不適切さ、および誤訳がときおり見られるものの、概して効果的に英語を使うことができる。 |
5.0 | 中程度 | 部分的に英語を話せる能力を有している。自己紹介や身の回りのことなどであれば十分にコミュニケーションが取れる。 |
IELTSの勉強法を分野別に解説【リスニング編】
まずはリスニングパートです。
大学のセンター試験では高得点が取れたかもしれませんが、 IELTS のリスニングは全くレベルが違います。
対策をせずに受験し苦手意識を持つことがないよう、以下の点を参考にして IELTS の勉強を進めてみてください。
学術的な内容のリスニングに慣れる
IELTS のリスニングにおいて「英語耳」を持っていることはもはや前提条件です。
その上で、学術的な内容のリスニングにも対応できるようにしておく必要があります。
一番大切なのは「単語力」です。
どんなにリスニングが向上しても、専門用語や背景知識がないものは正しく理解ができません。
逆にすべてが聞き取れなかったとしても、背景知識や単語を知っているだけで、おおよその内容は理解することができます。
IELTS のリスニングには傾向がありますので、専用の問題集を一冊用意して音声とともに、何度も繰り返してください。
日頃からシャドーイングをする
イングは流れてくる音声の少し後について、そのまま発音をすることです。
シャドーイングは机に向かわなくてもできます。イヤホンが使える環境であれば、通勤時間だろうかベッドに寝ていようが、どこでも行うことが可能です。
筆者も IELTS の勉強をしていたときは、シャドーイングを行っていました。
ディクテーションも役に立ったという声を耳にしますが、結論としてはシャドーイングのおかげで、難解なリスニングにも対応をすることができたと考えています。
IELTSの勉強法を分野別に解説【リーディング編】
リスニングの次はリーディングです。
限られた時間の中で、どれだけ早くかつ正確に読み進められるかが問われています。
海外の大学では、授業のためにかなりの分量の教科書を読まなければなりません。
IELTSの勉強が留学の準備に直結していると思えば、モチベーションを維持することができるのではないでしょうか。
読解力向上のために、まずは単語を覚える
筆者が思うに、リーディングのスコアアップに必要な唯一の方法は、語彙力を増やすことだと考えます。
他のあらゆるテクニックを身につけたとしても、最終的に単語の意味が分からなければどうしようもありません。
逆に文法などが部正確であっても、単語の意味がわかってさえいれば、日本語として正しく理解することができます。
特に IELTSのリーディングは、 学術的な内容も含まれているため、あらゆる内容に対応した専門用語の理解が欠かせません。
対策としてはリスニング同様、 IELTS専用の単語帳で単語の勉強を進めていきましょう。
特に最初のうちは「精読」を心がける
学習者によくありがちなこととして、復習の際に解説書の日本語訳をすべて選んでしまうことです。
正直これでは何の意味もありません。
問題を解き終わった後は「精読」することを心がけましょう。
精読とは、1文1文を丁寧に理解していくことです。
辞書を使いながら、自分で調べながら知らない文法はないか、見逃している単語がないかも確認していきます。
単語が身についたら、「速読力」
単語の勉強や精読を通して、「文章が読めるようになってきたな」という段階で、次に速読トレーニングに移ります。
設問やタイトルを見て、問題文の内容を把握します。
そして設問になっている箇所をなるべく早く掴み取ります。速読力をはじめの段階で練習してしまうと、ただザッと読むだけになってしまい、かえって変な読み癖がついてしまいます。
IELTSの勉強法を分野別に解説【ライティング編】
ライティングとスピーキングで苦手意識を抱えている日本人は多いのではないでしょうか。
自分で合否をするのは難しいです。
予測できないミスを減らすために、以下の3つを心がけてください。
参考書などでテンプレートを作る
テンプレートを作ることに関しては、正直なところ好みが分かれる部分だと考えます。
しかし特に初心者、もしくは初めて受験する場合であればテンプレートを作ることをおすすめしています。
その理由は、自分を落ち着かせることができるからです。
限られた時間の中でテンプレートを用いることで、時間を使って考えるべきことに時間をが使えます。
パニックに陥ることなく、自分のベストスコアが出せるでしょう。
日頃から読みやすい字を心がける
TOEICと TOEFL はコンピューター受験が基本ですが、 IELTSのライティングは紙で回答します。
当然のことですが、人間が書いたものを人間が採点するため、そもそも汚い字は正確に採点をすることが難しくなります。
限られた時間の中で最低文字数を超えなければならないというプレッシャーはあるものの、同時に採点者に読んでもらうという意識を持って、日頃の練習を行うようにしましょう。
IELTSの勉強法を分野別に解説【スピーキング編】
スピーキングは一人で勉強することがなかなか難しいパートです。
スピーキングの勉強はどのようにすればいいのか、どのようなポイントが強化されるのかを見ていきましょう。
ネイティブの友達を面接官として練習する
スピーキングを伸ばす一番簡単な方法は、ネイティブの友達に自分のステーキングの問題を聞いてもらうことです。
友達を IELTS のスピーキングの面接官と仮定し、いくつか類似問題を出してもらいましょう。
それに対してあなたが回答をしネイティブの友達がフィードバックを行います。
友達は IELTS のことは知らないため、表現に関するミスなどは指摘できますが、理論の一貫性などは自分で意識をしなければなりません。
いつでもスピーキング「オンライン英会話」
どうしても周りにネイティブの友達がいない場合は、オンライン英会話を活用してみましょう。
今では月額5000円程度で、ネイティブ講師と毎日話すことが可能です。「IELTS コース」を選択することで、 IELTS に特化をした先生から質の高いフィードバックを受けることができます。
文法や表現に関するアドバイスだけでなく、解き方や解答の組み立て方まで丁寧に教わることができます。
IELTSの勉強法のポイント3選!
この章では、知っておくとより点数に直結をするポイントを3つ紹介します。
IELTSの「勉強法」ではありませんが、練習中から以下の点を意識しておくとよいでしょう。
IELTS リスニング:音声の前に設問に目を通す
流れてくる音声を全て理解できることが理想ですが、なかなか簡単ではありませんよ。
そこで大切なことは、本文が流れる前に設問に目を通すということです。
問題文を読むことで「このような内容が流れるのでは…?」と可能な限り推測をしましょう。
また事前に設問に目を通すことで、聞かれている情報だけを掴めば良いため、集中力も持続しますので、一石二鳥です。
IELTS ライティング:最後の数分は見直しの時間に
最後の最後まで解答を続けることもう大切ですが、既に回答しているパートの見直しも同じくらい大切です。
スペルミスや文法ミスなどがないか、採点者が読みづらい箇所はないか、最後の5分ほどでもう一度確認をしてください。
IELTS スピーキング:自分の意見と理論の一貫性が評価軸
スピーキングの中で評価されていることは、大きく分けて2つあります。
まずは設問の問いかけに対して、自分の意見がしっかりと述べられているかどうかです。
例えば「どの都市に住みたいか?」という質問に「東京に住みたい」や、「どんなスポーツが好きか」に対して「サッカーが好き」などです。
その次に面接官が見ているのが「理論的かどうか」です。
なぜ東京に住みたいのか、なぜサッカーが好きなのかを面接官が納得できるように、理論的に話す必要があります。
まとめ:学部/大学院留学のためのIELTS勉強法総まとめ
このページでは IELTS の勉強法に関してまとめてきました。
IELTSで高スコアを取るためにはかなりの労力が必要です。
さらに TOEIC と違ってスピーキングライティングもあるため、対策には時間がかかるでしょう。
しかし IELTS で身につけたことは留学でダイレクトに役立ちます。
留学中での予習、復習、論文など、その全てにおいて IELTSで勉強したことが土台となります。
日本でのIELTSの勉強に行き詰まったときは、少し肩の力を抜いて、留学中の生活を想像してみると良いかもしれません。
IELTSの勉強法についてはこちらの記事もご覧ください。
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