フィリピン留学に使える給付型奨学金を紹介!
「留学するとき、できれば奨学金を使いたい……」
と考えている人は多いのではないでしょうか。
奨学金には、「給付型」と「貸与型」の2種類の奨学金があります。
特に給付型は返済の必要がないため、要件に合った奨学金を見つけて応募してみましょう。
とはいえ、実際にどの奨学金を選べばいいのかは、なかなかわかりにくいですよね。
そこで今回は、フィリピン留学に使える奨学金の概要を紹介します。
最後に、奨学金を利用しにくい短期留学への対策も解説しています。
気になる方はあわせてチェックしてみてください。
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【奨学金の種類】給付型と貸与型とは?
奨学金の種類を簡単にまとめると、以下の2つにわけることができます。
- 給付型:返済する義務のない奨学金。
- 貸与型:返済する義務のある奨学金。
給付型の奨学金は、多くの団体や企業、地方自治体、教育機関などが用意しています。
そして基本的に、支給されたお金は返す必要がありません。
給付型奨学金の多くが、応募要件があります。
また、試験や面接などがあり、だれでも受給できるわけではありません。
貸与型と比較して、給付型の奨学金は定員数が決まっているものが多く
自分にあった奨学金を見つけて、早めに対策を打つことが大切です。
そこでまずは、多くの人が利用している代表的な奨学金を見ていきましょう。
※現時点での奨学金情報を記載しています。
応募の際は、必ず奨学金HPなどで最新情報を確認してください。
代表的な給付型奨学金2つ
代表的な給付型の奨学金として、
- JASSO(日本学生支援機構)
- トビタテ!留学JAPAN
の2つを紹介します。
奨学金①:JASSO 海外留学支援制度(学部学位取得型)
JASSOとは、文部科学省が管轄する独立行政法人日本学生支援機構のことです。
学生生活を支援するためにさまざまな奨学金を用意している団体で、
短大~大学院生の3割~5割もの人が利用している奨学金事業を行っています。
・海外の大学へ原則4年間の学部留学を考えている人。
・海外の大学院へ留学を考えている人。
JASSOでは、海外留学(学位取得)のためにも奨学金を提供しています。
貸与型と給付型の両方があります。
今回は、給付型の奨学金である「JASSO 海外留学支援制度(学部学位取得型)」を紹介します。
【海外留学支援制度(学部学位取得型)】
条件 | 金額 | 期間 |
TOEFL iBT80点以上 もしくはIELTS6.0以上 |
月5万9,000〜11万8,000円 | 4年 |
【海外留学支援制度(大学院学位取得型)】
条件 | 金額 | 期間 |
TOEFL iBT100点 もしくはIELTS7.0以上 |
月8万9,000〜14万8,000円 | 3年 |
高い英語要件が課されています。
また採用人数は2022年で45名でした。
フィリピンの大学留学も対象となりますので、
英語要件やその他要件をクリアできる方であれば、ぜひチャレンジをしてみましょう。
例年9月頃に募集要項が発表されています。
サイトをこまめにチェックして最新情報を確認してみてください。
外部サイト:海外留学支援制度(学部学位取得型)
奨学金②:トビタテ!留学JAPAN
トビタテ!留学JAPANとは、文部科学省が大学生や高校生に向けて提供している留学プログラムです。
大学生、高校生、地域人材の3つのコースにわけて用意されています。
・現在、日本の大学生であり、28日以上1年以内の留学を考えている人。
・現在、日本の高校生であり、28日以上1年以内の留学を考えている人。
トビタテ!留学JAPANは、学位取得を前提とした留学に対する
奨学金ではありません。
あくまで、日本の大学または高校に在籍する学生が
1年以内の留学をする際の奨学金となっています。
選考方法も、ユニークであり、詳細は公式HPをご確認ください。
大学生向けプログラムを簡単に紹介します。
条件 | 金額 | 期間 |
日本の大学や大学院、短期大学、高等専門学校などを卒業もしくは学位取得を目的として在籍していること | コースによる | 28日以上、1年以内 |
トビタテ!留学JAPANでは、
留学内容も自由にカスタムできるため、自由度の高い留学を実現できます。
奨学金検索サイト
先ほど、代表的な奨学金であるJASSO奨学金とトビタテ!留学JAPANを紹介しました。
「自分にあった奨学金が何なのか?」
と悩んだ時には、まずは奨学金検索サイトで検索することをオススメします。
検索サイト①:海外留学情報サイト
「海外留学情報サイト」は、
先ほども紹介した日本学生支援機構JASSOが運営する情報サイトです。
留学先の国・地域から調べられるほか、
目的などからも検索が可能です。
是非一度、自分が検討している留学で検索をしてみてください。
検索サイト②:トビタテ!留学JAPAN
こちらも先ほど紹介をした文部科学省管轄である
「トビタテ!留学JAPAN」が運営している検索サイトがあります。
こだわり条件で、
「語学要件がない」なども選択できるようになっています。
JASSOが運営する海外留学情報サイトと同様に、
こちらでも一度検索をしてみることをオススメします。
続いては、大学生や社会人など属性別に奨学金を紹介します。
【大学生向け】給付型奨学金
大学生向け奨学金として、
- 日本人留学助成 松下幸之助国際スカラシップ
- 公共財団法人イノアック国際教育振興財団
- 中島記念国際交流財団
の3つを紹介します。
奨学金①:日本人留学助成 松下幸之助国際スカラシップ
日本人留学助成 松下幸之助国際スカラシップとは、
パナソニックの創業者である松下氏の考えのもと、大学や大学院に留学したい人向けに提供されている奨学金です。
条件 | 金額 | 期間 |
日本の大学に学部生として在籍していること | 月14万円 | 9〜12ヶ月 |
金額には生活費や入学金、授業料、書籍代、保険料などが含まれています。
また対象国がアジアやアフリカ、ラテンアメリカなど幅広いため、
マイナーな国に留学したい人におすすめです。
フィリピンへの留学も、実績があります。
応募要件に合う方は、ぜひチェックしてみてください。
奨学金②:公共財団法人イノアック国際教育振興財団
イノアック国際教育振興財団とは、日本から海外に進学する人や、
海外から日本に留学する人に向けて奨学金を提供する団体です。
世界に貢献できる人材育成を目的としています。
イノアック国際教育振興財団の奨学金は、
日本の在籍する大学から応募することになります。
応募に関しては、公式HPまたは、所属する大学への問い合わせが必要です。
条件 | 金額 | 期間 |
日本の大学や大学院に在籍していること | 月5万円 | 2年 |
奨学金③:中島記念国際交流財団
中島記念国際交流財団とは、海外の大学院に留学したい日本人の学生に対して奨学金を提供している団体です。
条件 | 金額 | 期間 |
30歳以下 情報科学や生命科学、経営科学を専攻する学生 |
月20万円〜 | 2年 |
中島記念国際交流財団の奨学金は、
2023年時点で採用予定人数が10名です。
難しい奨学金にはなりますが、合格をすればかなり手厚い支援をうけることが可能です。
月額の奨学金の他に、渡航前の支度金も支援してもらえます。
大学院での専攻分野が「情報科学」「生命科学」「経営科学」であれば、
チャレンジをしてみましょう。
2023年時点では、応募の際の要件は下記の通りでした。
応募要件 | (1) 海外の大学(又はこれに準ずる機関)の修士号又は博士号を取得するために留学する者 (2) 学業、人物ともに優秀であって、健康である者 (3) 外国語能力について、留学先での教育研究に支障のない者 (4) 国際理解及び我が国と諸外国との友好、親善に寄与できる者 |
応募要件は、そこまでハードルの高いものではないと思います。
詳細は、公式HPをご確認ください。
【社会人向け】給付型奨学金
続いては、社会人におすすめの奨学金として、
- 孫正義育英財団
- 重田教育財団
- 村田海外留学奨学会
の3つを紹介します。
奨学金①:孫正義育英財団
孫正義育英財団とは、ソフトバンクを運営する孫正義氏が、
「高い志や異能を持つ若手を支援したい」という思いから提供する奨学金です。
条件 | 金額 | 期間 |
25歳以下 分野は問わず国際大会やコンテストで優秀な成績をおさめていること 国際的な資格を持っていること 学業などで明らかに秀でた成績を持っていること 起業準備中や自身の事業で成果を出していること 論文専攻で優れた思考を発揮していること |
学費や研究費と生活費 | 留学期間中 |
孫正義財団の奨学金は、非常に難易度が高いものです。
もし、秀でた実績などがある場合には、チェックしてみましょう。
奨学金②:重田教育財団
重田教育財団とは、未来の日本を担って世界に羽ばたく人材を育成することを目的に、奨学金を用意している団体です。
条件 | 金額 | 期間 |
海外の大学や大学院への留学が決定していること 経済的な理由があること |
月20万円 | 2年 |
重田教育財団の奨学金は、給付額の大きさがポイントです。
社会人の中でも、経済的な理由から留学を悩んでいる人におすすめです。
2023年時点の応募要件は下記の通りでした。
応募要件 | (1) 日本国籍を有する者 (2) 海外の大学又は大学院への入学が決定している者 (3) 経済的な理由により留学費用の支弁が困難であること (4) 学業優秀且つ品行方正であること (5) 就学状況及び生活状況について適時報告できること ※但し、学位取得を目的とする 2 学年以上の正規留学を対象とし、語学留学・短期留学等は対象外とします |
入学が決定していることが必要なので、
海外大学が決まってからの申請になります。
2023年での採用人数は、5名でした。
決して簡単に合格できる簡単な奨学金ではありませんが、
経済的な理由から留学を断念せざるを得ない事情などがある場合には、積極的に挑戦してみましょう。
奨学金③:村田海外留学奨学会
村田海外留学奨学会とは、研究を目的として留学したい社会人に企業が提供している奨学金です。
条件 | 金額 | 期間 |
37歳以下 法学や経済学、経営学、理学、工学各科を専攻していた 准教授や助教授、助手、ポストドクター 大学院の後期課程に通っている |
学費や生活費、 往復の旅費など 留学に必要な経費 |
1〜2年 |
多くの奨学金の対象年齢は、30歳以下となっていますが、
村田海外留学奨学会では37歳以下となっています。
特に社会人のかたにオススメできる奨学金です。
ただし留学先の大学での成績によっては、打ち切りの可能性もあるようです。
社会人の方で、応募要件に該当する方はぜひ検討してみてください。
奨学金が使いにくい語学留学への対策
ここまで留学で活用できる給付型の奨学金を紹介しました。
しかし内容を見て「大学や大学院留学ばかりだな……」と感じた方もいるかと思います。
語学を目的として留学する場合には、
奨学金よりも「語学学校のキャンペーン」や「早期割引」を活用するのがおすすめです。
詳しくは、以下の通りです。
語学学校のキャンペーン | 早期割引 |
特定の時期に入学する人を対象に、 授業料の割引が適用される。 |
入学予定日から4〜6ヶ月前など、 早めに申し込むことで 授業料が割引される。 |
キャンペーンや早期割引の利用に、特別な審査はほとんどありません。
奨学金の申請が難しくても、キャンペーンや割引で留学費用をおさえることは可能です。
語学留学をする人は、キャンペーンや早期割引も検討してみてくださいね。
まとめ:自分に合った奨学金を見つけよう
今回は留学で活用できる給付型の奨学金を紹介しました。
おさらいすると、以下の通りです。
【代表的なもの】
- JASSO(日本学生支援機構)
- トビタテ!留学JAPAN
【大学生向け】
- 日本人留学助成 松下幸之助国際スカラシップ
- 公共財団法人イノアック国際教育振興財団
- 中島記念国際交流財団
【社会人向け】
- 孫正義育英財団
- 重田教育財団
- 村田海外留学奨学会
気になる奨学金があれば、ホームページから条件などチェックしてみてください。
その他の奨学金に関しては以下の記事もあわせてご覧ください。
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