マニラ旅行前に必読!治安の実態と絶対に知っておくべき安全情報
⌚ 2025年11月4日 公開(2025年11月4日 更新)
マニラへの旅行を計画しているけれど、治安面での不安を感じていませんか。
この記事では、2024年最新のデータに基づいたマニラの治安実態と
日本人旅行者が実際に遭遇しやすい犯罪の種類、そして具体的な対策方法を詳しく解説しています。
危険なエリアと安全なエリアの見分け方、スリや詐欺から身を守る実践的なテクニック、
緊急時の連絡先まで、現地で安全に過ごすために必要な情報をすべてお伝えします。
正しい知識を持つことで、マニラ旅行をより安心して楽しむことができます。
マニラの治安状況
マニラへの旅行を計画する際、多くの方が最も気になるのが治安の問題です。
ネット上には極端な情報が飛び交っていますが、正確なデータと現地の実態を知ることが、安全な旅行の第一歩となります。
2024年最新データと統計
2024年のマニラ首都圏における犯罪発生率は、
前年比で約15%減少し、特に観光客が集まるエリアでの治安改善が進んでいます。
フィリピン国家警察の統計によると、外国人旅行者が被害に遭う犯罪の多くは窃盗やスリなどの軽犯罪で、
凶悪犯罪に巻き込まれるケースは全体の5%未満です。
日本人旅行者に関するデータを見ると、年間約50万人がフィリピンを訪れ、
そのうち重大な犯罪被害の報告は年間100件程度となっています。
これは訪問者全体の0.02%にあたり、適切な注意を払えば安全に過ごせる水準といえます。
ただし、2023年後半から2024年にかけて、スマートフォンを狙った窃盗事件が増加傾向にあることは注意が必要です。
特に繁華街や公共交通機関での被害報告が目立っています。
エリアごとの治安
マニラ首都圏は16の市と1つの自治体で構成され、エリアによって治安状況が大きく異なります。
一律に「マニラは危険」と判断するのではなく、地域ごとの特性を理解することが重要です。
| エリア分類 | 代表的な地域 | 治安レベル | 特徴 |
|---|---|---|---|
| ビジネス地区 | マカティ、ボニファシオ・グローバル・シティ | 比較的安全 | 警備員の配置が多く、街並みも整備されている |
| 観光エリア | イントラムロス、マニラベイエリア | 中程度 | 観光客が多く警察の巡回もあるが、スリには注意が必要 |
| 商業地区 | オルティガス、ケソンシティ中心部 | 中程度 | 昼間は賑わうが、夜間は人通りが減るエリアもある |
| 下町エリア | トンド、キアポ、ディビソリア | 要注意 | 貧困層が多く住み、犯罪発生率が高い地域 |
マカティやボニファシオなどのビジネス地区は、
高級ホテルやショッピングモールが立ち並び、24時間体制で警備が行われています。
これらのエリアでは東京の繁華街と同程度の安全性が保たれているといえます。
一方、トンドやキアポといった下町エリアは、地元の人でも夜間の一人歩きを避けるほど治安が不安定です。
観光目的で訪れる必要性は低く、避けることをおすすめします。
犯罪の種類
在フィリピン日本国大使館の報告によると、日本人が被害に遭う犯罪には明確な傾向があります。
最も多いのはスリや置き引きで、全体の約60%を占めています。
次に多いのがタクシーやライドシェアでのぼったくりで約20%、そして詐欺や睡眠薬を使った強盗が約15%となっています。
これらの犯罪に共通するのは、観光客の油断や現地事情への無知につけ込む手口であることです。
特に注意が必要なのは、親しげに話しかけてくる現地の人からの誘いです。
「安いお店を知っている」「日本語を教えてほしい」などと声をかけられ、
ついていった先で高額な飲食代を請求されたり、睡眠薬入りの飲み物を勧められたりする被害が報告されています。
また、最近増えているのがSNSで知り合った人物との待ち合わせでのトラブルです。
現地でのマッチングアプリ利用や、事前にSNSで連絡を取っていた相手と会う際は、
公共の場所を選び、貴重品の管理を徹底する必要があります。
マニラ治安の真実
マニラの治安については、極端な情報が一人歩きしている面があります。
ここでは代表的な誤解を取り上げ、実態を整理します。
誤解1:マニラ全域が危険で歩けない
実際には、エリアによって治安状況は大きく異なります。
ビジネス地区や観光エリアでは、基本的な注意を払えば安全に観光できます。
適切な場所選びと時間帯を意識すれば、過度に恐れる必要はありません。
誤解2:日本人は必ず狙われる
確かに日本人は比較的裕福と見られがちですが、「必ず狙われる」わけではありません。
派手な格好を避け、高価な物を見せびらかさず、
注意深く行動すれば、犯罪者のターゲットになるリスクは大幅に減らせます。
誤解3:夜は絶対に外出できない
実際には、マカティやボニファシオなどの繁華街では深夜まで多くの人で賑わい、
レストランやバーも営業しています。
ただし、一人での行動は避け、主要道路から外れた路地には入らないなどの注意は必要です。
真実:予防と準備で大半のトラブルは避けられる
統計を見ても、適切な知識と準備を持って訪れた旅行者の大多数は、何の被害にも遭わず楽しく滞在しています。
マニラの治安は「危険だから行かない」ではなく、「正しく理解して対策する」というスタンスが現実的です。
地域別治安
マニラは地区によって治安状況が大きく異なります。
旅行前に各エリアの特徴を把握しておくことで、不要なリスクを避けることができます。
ここでは、実際に注意が必要な地域と、比較的安心して滞在できるエリアを具体的に紹介します。
適切な行動範囲を知ることが、安全な旅行の第一歩です。
避けるべき地域
トンド地区は、マニラ市内でも特に治安が悪いとされるエリアです。
貧困層が多く居住しており、スリやひったくりなどの犯罪発生率が高い地域として知られています。
観光客が立ち入るべき理由はほぼありません。
仮に間違って足を踏み入れてしまった場合は、速やかにその場を離れることをおすすめします。
キアポ地区は、キアポ教会を中心とした下町エリアで、
市場や露店が多く活気がある一方で、スリや置き引きの被害が非常に多い場所です。
特に金曜日の礼拝時や祝祭日には人混みが激しくなり、犯罪のリスクが高まります。
| エリア名 | 主なリスク | 推奨行動 |
|---|---|---|
| トンド地区 | スリ、ひったくり、暴力犯罪 | 立ち入らない |
| キアポ地区 | スリ、置き引き、詐欺 | 訪問時は貴重品を最小限に |
| マラテ地区南部 | 置き引き、ぼったくり | 夜間の単独行動を避ける |
| サンタクルス地区 | スリ、ひったくり | 日中でも注意が必要 |
その他、マラテ地区の南部やサンタクルス地区も、日本人旅行者には推奨されません。
夜間は特に危険度が増すため、用事がない限り近づかないことが賢明です。
安全な地域
マカティはマニラ首都圏のビジネス中心地で、高層ビルやショッピングモールが立ち並ぶエリアです。
警備員の配置やCCTVの設置など、セキュリティ対策がしっかりしているため比較的安全に過ごせます。
特にアヤラ・センター周辺は、外国人ビジネスマンや駐在員も多く居住しており、
日本人にとっても馴染みやすい環境です。
ただし、油断は禁物で基本的な防犯意識は必要です。
ボニファシオ・グローバル・シティ(BGC)は、計画的に開発された新興エリアで、
マニラ首都圏内で最も治安が良いとされています。
道路は整備され、街灯も明るく、夜間でも比較的安心して歩けるのが特徴です。
| エリア名 | 特徴 | 適した滞在者 |
|---|---|---|
| マカティ | ビジネス街、ショッピングモール充実 | ビジネス客、初めての旅行者 |
| BGC | 計画都市、夜間も比較的安全 | 家族連れ、長期滞在者 |
| パサイ(MOA周辺) | 大型モール周辺は安全 | ショッピング目的の旅行者 |
| マニラベイエリア | 高級ホテル・カジノ地区 | リゾート目的の旅行者 |
また、パサイ市のモール・オブ・アジア(MOA)周辺や、マニラベイに面した高級ホテルエリアも、
セキュリティがしっかりしているため安心です。
これらのエリアでは、施設内であれば女性の単独行動もそれほど心配ありません。
空港周辺
ニノイ・アキノ国際空港(NAIA)周辺は、タクシー運転手による法外な料金請求や、
白タクの勧誘などのトラブルが報告されています。
空港に到着した直後は特に注意が必要です。
空港から市内への移動には、配車アプリ(GrabやMove It)の利用か、
ホテルの送迎サービスを事前予約しておくことを強くおすすめします。
空港内で声をかけてくる非公式のタクシーは利用しないようにしましょう。
主要観光地
イントラムロスは、スペイン統治時代の城壁都市として有名な観光地です。
日中は観光客も多く、警備員も配置されているため比較的安全ですが、人混みではスリに注意が必要です。
夕方以降は人通りが少なくなり、街灯も暗いエリアがあるため、単独での訪問は避けた方が無難です。
ガイド付きツアーに参加するか、複数人で行動することをおすすめします。
リサール公園周辺も、日中は家族連れで賑わう比較的安全な場所ですが、夜間や早朝は避けるべきです。
物売りや寄付を求める人に囲まれることもあるため、毅然とした態度で断ることが大切です。
遭遇しやすい犯罪と対策
マニラでは観光客を狙った犯罪が日常的に発生しており、事前の知識と対策が被害を防ぐ鍵となります。
特に日本人旅行者は「お金を持っている」「警戒心が薄い」と認識されやすく、犯罪者のターゲットになりやすい傾向があります。
ここでは実際に発生頻度の高い犯罪と、それぞれに有効な対策を具体的に紹介します。
スリや置き引き
マニラで最も頻繁に発生する犯罪がスリと置き引きです。
ショッピングモール、レストラン、公共交通機関など人が集まる場所では常に警戒が必要です。
スリ犯はチームで動くことが多く、一人が気を引いている間に別の仲間が財布やスマホを盗む手口が典型的です。
わざとぶつかってきたり、道を尋ねてきたりする人がいたら、まず自分の荷物を確認する習慣をつけましょう。
| 状況 | 具体的な手口 | 効果的な対策 |
|---|---|---|
| 混雑したジープニー内 | 後ろからバッグのファスナーを開けられる | バッグは体の前で抱える、ファスナーに小さな南京錠をつける |
| レストランやカフェ | 椅子の背もたれにかけたバッグが盗まれる | バッグは膝の上か足で挟む、貴重品は身につけたまま |
| ATM使用時 | 暗証番号を背後から覗かれ、直後にカードを盗まれる | ATMは銀行内や警備員がいる場所のものを使う、周囲を確認する |
| ショッピングモール | 試着中や商品を見ている隙に荷物が持ち去られる | 荷物は必ず視界に入る位置に置く、同行者がいる場合は交代で見張る |
バッグはファスナー付きで体の前に持てるタイプを選び、貴重品は複数の場所に分散して持つことをおすすめします。
スマートフォンはポケットに入れず、必ずバッグの内側の見えない場所に収納しましょう。
また、高価な時計やアクセサリーを身につけることは避けるべきです。
犯罪者に「狙う価値がある人物」と判断されるリスクが高まります。
公共交通機関
マニラの移動手段として欠かせないタクシーやライドシェアサービスですが、
料金トラブルや遠回り、まれに強盗被害も報告されています。
安全に利用するためには適切なサービスの選択と警戒が必要です。
空港や観光地で客引きをしている白タクシーは絶対に利用してはいけません。
正規のメーター付きタクシーか、アプリで予約できるGrabを使うのが基本です。
メータータクシーを利用する際は、乗車前に必ずメーターが動いているか確認してください。
メーターを使わず定額を要求してくるドライバーには乗らないのが賢明です。
Grabを使う場合でも油断は禁物です。
乗車前にアプリ上の車両ナンバーと実際の車が一致するか確認し、ドライバーの顔写真も照合しましょう。
| トラブルの種類 | 発生しやすい状況 | 予防と対処法 |
|---|---|---|
| メーター不使用 | 乗車時にメーターをつけない、定額を要求される | 乗車前に「メーターを使ってください」と英語で伝える、拒否されたら別の車を探す |
| 不正な高額請求 | 到着時に改造メーターで異常な料金を請求される | 目的地までのおおよその料金を事前にアプリで調べておく、現金は小額紙幣を用意 |
| 遠回り | わざと渋滞する道を選んで料金を上げる | Google Mapsでルートを確認しながら乗る、明らかに違う道に入ったら指摘する |
| 強盗被害 | 夜間の人気のない場所で複数の仲間に囲まれる | 夜間は必ずGrabを使う、知らない場所への深夜移動は避ける |
車内では常にスマートフォンのGPS機能をオンにし、自分の位置を確認できる状態にしておきましょう。
不審な動きを感じたら、友人に電話をかけている振りをするだけでも抑止効果があります。
支払いはできるだけお釣りが出ないように小額紙幣を用意しておくと、
「お釣りがない」というトラブルを避けられます。
Grabならアプリ内決済も選べるので、現金のやり取りを減らせて安心です。
詐欺や睡眠薬強盗
マニラでは親しげに話しかけてくる現地の人による詐欺や、飲食物に睡眠薬を混入する手口の強盗が発生しています。
これらは被害に気づいた時には手遅れになっていることが多く、事前の警戒が最も重要です。
見知らぬ人から勧められた飲食物は絶対に口にしてはいけません。
特にバーやクラブで知り合った人物から渡された飲み物には注意が必要です。
よくある詐欺の手口として、「日本に興味がある」「日本語を勉強している」
と親しげに近づいてくる人物がいます。
会話の流れで自宅やレストランに誘われ、最終的に高額な飲食代を請求されたり
睡眠薬を飲まされて貴重品を盗まれるケースが報告されています。
カジノ詐欺も典型的な手口の一つです。「儲かる方法を教える」「一緒にカジノに行こう」と誘われ、
実際には仕組まれたゲームで大金を失うことになります。
| 詐欺の種類 | 典型的な展開 | 見抜くポイントと対策 |
|---|---|---|
| 睡眠薬強盗 | バーで知り合った人物から飲み物を勧められ、意識を失った後に貴重品を盗まれる | 自分で注文した飲み物以外は飲まない、席を離れた飲み物は放棄する |
| ぼったくりバー | 「安いバーを知っている」と連れて行かれ、法外な料金を請求される | 知らない人についていかない、料金を事前に確認する |
| カジノ詐欺 | 「勝ち方を教える」と誘われ、イカサマのカジノで大金を失う | ギャンブルの誘いは全て断る、知らない場所には絶対についていかない |
| 両替詐欺 | 「良いレートで両替できる」と路上の両替所に案内され、偽札を渡される | 両替は必ず銀行かショッピングモール内の正規店で行う |
これらの詐欺に共通するのは、最初は非常に友好的で親切な態度で近づいてくるという点です。
観光地や空港周辺で日本語や流暢な英語で話しかけてくる人物には、丁寧に断る勇気を持ちましょう。
特に一人旅の場合は狙われやすいので、見知らぬ人の誘いには応じず、
自分で調べた安全な場所だけを訪れるようにしてください。
「せっかく親切にしてくれているのに断るのは失礼」という日本的な感覚は、マニラでは危険につながります。
強盗や恐喝
万が一、ナイフや銃器を持った強盗に遭遇してしまった場合、最優先すべきは自分の命を守ることです。
金品は後から何とでもなりますが、命は取り返しがつきません。
抵抗せず、相手の要求に従って金品を渡すことが最も安全な対処法です。
英雄的な行動は絶対に避け、冷静に状況を観察しながら犯人を刺激しないようにしましょう。
強盗に遭遇する可能性を下げるために、夜間の人通りの少ない路地は絶対に歩かない、
高価なものを見せびらかさない、「ターゲットにならない」意識を常に持つことが重要です。
もし強盗被害に遭ってしまったら、まず安全な場所に移動してから警察に通報してください。
パスポートやクレジットカードを盗まれた場合は、すぐに日本大使館とカード会社に連絡する必要があります。
| 状況 | やるべきこと | 絶対にやってはいけないこと |
|---|---|---|
| 強盗に遭遇した瞬間 | 落ち着いて相手の要求を聞く、ゆっくりした動作で金品を渡す | 叫ぶ、逃げる、抵抗する、犯人の顔をじっと見る |
| 金品を要求された時 | どこに何があるか伝え、自分で取り出す許可を求める | 急な動作をする、ポケットに手を突っ込む |
| 被害直後 | 安全な場所(ホテル、警察署、人通りの多い場所)に移動する | 現場に留まる、すぐに犯人を追いかける |
| 通報する時 | 犯人の特徴を記憶している範囲で伝える、盗まれた物のリストを作る | 記憶が曖昧なのに詳細を作り話する |
予防策として、貴重品は複数の場所に分散して持つことを強くおすすめします。
財布には必要最小限の現金だけを入れ、予備の現金とクレジットカードはホテルの金庫や別のバッグに保管しましょう。
パスポートのコピーとクレジットカード番号は、スマートフォンに写真として保存しておくか、
クラウドサービスにアップロードしておくと、盗難時の再発行手続きがスムーズになります。
ただし、スマートフォン自体のセキュリティも忘れずに設定してください。
海外旅行保険に加入していれば、盗難被害も補償の対象になることが多いので、
事前に補償内容を確認し、緊急連絡先を控えておきましょう。
被害に遭った場合は、必ず警察で盗難証明書(ポリスレポート)を発行してもらってください。
マニラで安全に過ごすために
マニラを訪れる際、犯罪に遭わないためには日常的な行動の中で具体的な対策を講じることが重要です。
現地での過ごし方を工夫することで、リスクを大幅に減らすことができます。
ここでは、貴重品の管理方法から移動手段の選び方、夜間の行動まで、実践的な安全対策を詳しく解説します。
貴重品管理と現金
マニラでは必要最低限の現金とカードだけを持ち歩くことが鉄則です。
スリや置き引きのターゲットにならないよう、財布は前ポケットに入れるか、セキュリティポーチを服の下に着用しましょう。
パスポートの原本は宿泊施設のセーフティボックスに保管し、外出時にはコピーを携帯します。
万が一盗難に遭っても、被害を最小限に抑えることができます。
現金は1日に使う分だけを小分けにして持ち歩き、残りはホテルの金庫に預けてください。
ATMを利用する際は、ショッピングモール内や銀行の中にある機械を選び、
周囲に不審な人物がいないか確認してから操作します。
| 貴重品の種類 | 持ち歩き方 | 保管場所 |
|---|---|---|
| パスポート原本 | 持ち歩かない(コピーのみ携帯) | ホテルのセーフティボックス |
| クレジットカード | メインカード1枚のみ携帯 | 予備カードはホテル保管 |
| 現金 | 1日分を小分けにして複数箇所に分散 | 残りはホテルの金庫 |
| スマートフォン | ストラップ付きケースで首や手首に固定 | テーブルの上に置かない |
高価なアクセサリーや時計は身につけず、ブランド品のバッグも避けましょう。
観光客として目立たない服装を心がけることで、犯罪者の注目を集めにくくなります。
移動手段
マニラでの移動手段の選択は、安全性に直結する重要なポイントです。
配車アプリのGrabを利用することが最も安全で確実な方法として推奨されています。
流しのタクシーを利用する場合は、メーター使用を必ず確認し、乗車前に料金交渉をしないドライバーを選びます。
空港からの移動では、公式のクーポンタクシーや空港認定の送迎サービスを利用してください。
ジプニーやトライシクルは現地の雰囲気を楽しめる交通手段ですが、スリのリスクが高いため旅行者にはおすすめしません。
どうしても利用したい場合は、貴重品を身につけず、現地に詳しい人と一緒に乗るようにしましょう。
| 移動手段 | 安全性 | 注意点 |
|---|---|---|
| Grab(配車アプリ) | 高い | 乗車前に車両番号とドライバー名を確認 |
| 空港クーポンタクシー | 高い | 公式カウンターで予約すること |
| メータータクシー | 中程度 | メーター使用の確認とぼったくりに注意 |
| ジプニー・トライシクル | 低い | スリのリスクが高く旅行者には非推奨 |
移動中は常にドアをロックし、窓は完全に閉めておきます。
渋滞中に物売りや物乞いが近づいてきても、窓を開けないようにしてください。
目的地に到着したら、降車前に周囲の安全を確認してから車を降ります。
特に夜間は、明るく人通りの多い場所で降車するよう心がけましょう。
夜間外出時
マニラでは日没後の単独行動を避けることが安全の基本です。
やむを得ず夜間に外出する場合は、必ず複数人で行動し、明るく人通りの多い通りを選んでください。
夜間の移動はGrabなどの配車アプリを利用し、徒歩での移動は最小限にとどめます。
路地裏や人気のない場所には絶対に近づかないようにしましょう。
レストランやバーでの飲食時には、飲み物から目を離さず睡眠薬強盗のリスクに備えることが重要です。
知らない人から勧められた飲み物は口にしない、トイレに行く際は飲み物を置いていかないなどの対策を徹底してください。
| 時間帯 | 推奨される行動 | 避けるべき行動 |
|---|---|---|
| 18時〜21時 | ショッピングモールや繁華街での食事 | 住宅街や裏通りの散策 |
| 21時〜24時 | ホテル内やショッピングモール内での滞在 | 流しのタクシーやジプニーの利用 |
| 24時以降 | ホテル内での滞在を強く推奨 | 外出そのものを避けるべき |
夜間に写真撮影をする際は、スマートフォンやカメラをひったくられないよう十分注意してください。
特に交差点や人混みでは、バイクに乗った犯人に狙われやすいため、使用後はすぐにバッグにしまいます。
ホテルに戻る際は、正面玄関から堂々と入り、
エレベーターや廊下で不審な人物を見かけたら、フロントに連絡してから部屋に戻るようにしましょう。
トラブル対応
マニラ旅行中に万が一トラブルに巻き込まれた場合、適切な連絡先を知っておくことが重要です。
事前に連絡先を携帯電話に登録しておくことで、慌てずに対処できます。
ここでは、日本大使館や現地警察への連絡方法、保険会社のサポート活用法まで、
実際にトラブルが発生した時に役立つ具体的な情報をまとめています。
在フィリピン日本国大使館
在フィリピン日本国大使館は、マニラでトラブルに遭遇した日本人旅行者にとって最も頼りになる窓口です。
パスポートの紛失や盗難、犯罪被害に遭った場合、事故や病気で困った時など、さまざまな緊急事態に対応しています。
在フィリピン日本国大使館の基本情報を確認しておきましょう。
営業時間は平日の午前8時30分から午後5時15分までですが、緊急時には24時間対応の緊急連絡先も用意されています。
| 項目 | 詳細情報 |
|---|---|
| 所在地 | 2627 Roxas Boulevard, Pasay City, Metro Manila |
| 代表電話 | (02) 8551-5710 |
| 緊急連絡先(24時間) | (0917) 532-9214 |
| 領事窓口受付時間 | 平日 8:30〜12:00、13:30〜16:00 |
| 休館日 | 土日、フィリピンと日本の祝日 |
大使館に連絡する際は、落ち着いて状況を説明することが大切です。
氏名、滞在先のホテル名、トラブルの内容、現在地を正確に伝えましょう。
パスポートを紛失した場合は、警察での盗難届出証明書の取得が必要になります。
大使館では「渡航書」という帰国のための書類を発行してくれますが、
発行には数日かかることもあるため、日程に余裕を持って対応する必要があります。
現地警察
犯罪被害に遭った場合や緊急事態が発生した際は、現地警察への通報が必要です。
フィリピンの緊急通報番号は「911」で、警察、消防、救急をすべてこの番号で呼び出せます。
電話をかけると英語対応のオペレーターにつながります。
まず「I need police(警察が必要です)」と伝え、事件の種類を説明しましょう。
| 緊急事態 | 英語表現 |
|---|---|
| 盗難被害 | I was robbed / My bag was stolen |
| 暴行被害 | I was attacked / I was assaulted |
| 詐欺被害 | I was scammed / I was cheated |
| 交通事故 | There was a traffic accident |
| 体調不良 | I need medical help / I feel sick |
通報時には、現在地の住所やランドマークを伝える必要があります。
ホテルやレストランの名前、近くの大きな建物などを目印として説明すると伝わりやすいです。
警察が到着したら、被害状況を詳しく説明し、必ずポリスレポート(Police Report)を発行してもらいましょう。
このレポートは保険請求や大使館での手続きに必要な重要書類となります。
英語に自信がない場合は、ホテルのスタッフや日本大使館に電話して通訳を依頼することもできます。
状況を冷静に伝えることが最優先です。
海外旅行保険
海外旅行保険に加入していれば、医療費の補償だけでなく、24時間日本語で相談できるサポートデスクが利用できます。
トラブル発生時には、まずこのサポートデスクに連絡することをおすすめします。
保険会社のサポートデスクでは、病院の手配、警察への届出のサポート、通訳の手配、
帰国便の変更手続きなど、幅広い支援を受けられます。
電話番号は保険証券に記載されているので、渡航前に必ずスマホに登録しておきましょう。
| 保険でカバーされる主な内容 | 具体例 |
|---|---|
| 治療費用 | 病院での診察、入院、手術、薬代 |
| 携行品損害 | 盗難や破損によるカメラ、スマホ、バッグなどの補償 |
| 救援者費用 | 家族が現地に駆けつける際の渡航費用 |
| 賠償責任 | 他人にケガをさせたり物を壊した場合の賠償金 |
| 航空機遅延 | フライト遅延によるホテル代や食事代 |
盗難被害に遭った場合は、ポリスレポートの取得が保険金請求の必須条件となります。
病院で治療を受ける際は、診断書や領収書を必ず保管してください。
クレジットカード付帯の海外旅行保険を利用する場合は、
補償内容や補償額が十分かどうかを出発前に確認しておきましょう。
特に治療費用の補償額が1,000万円以上あると安心です。
マニラ滞在中は、保険証券のコピーを常に携帯し、サポートデスクの電話番号をすぐに確認できる状態にしておくことが重要です。
万が一の事態に備えて、家族にも保険の加入情報を共有しておきましょう。
まとめ
マニラの治安は、エリアや時間帯によって大きく異なります。
トンド地区やキアポ地区のような危険度の高い場所は避け、
マカティやボニファシオといった比較的安全な地域を選ぶことが重要です。
日本人旅行者が特に注意すべきは、スリ、タクシートラブル、詐欺などの犯罪で、
これらは貴重品管理の徹底と信頼できる移動手段の選択で大幅に防げます。
夜間の外出はできるだけ控え、やむを得ない場合は複数人での行動や配車アプリの利用を心がけましょう。
現金は必要最低限にし、パスポートのコピーを持ち歩くなど、基本的な安全対策を怠らないことが身を守る第一歩です。
万が一トラブルに遭遇した場合は、在フィリピン日本国大使館や現地警察、海外旅行保険のサポートデスクなど、
頼れる連絡先を事前に控えておくことで冷静に対処できます。
正しい知識と準備があれば、マニラでも安全に充実した旅行を楽しむことができます。
フィリピン留学ナビではフィリピンを専門に留学をサポートしています。
ご相談はLINEなどで承っています。
是非お気軽にご相談ください。




