フィリピン大学の留学・入学徹底ガイド|難易度、学部、短期長期留学
⌚ 2025年11月22日 公開(2025年11月22日 更新)
フィリピン大学への留学を検討しているけれど、入学方法や必要な手続きがわからず悩んでいませんか。
この記事では、フィリピン最高峰の国立大学であるフィリピン大学について、世界ランキングや入学難易度、キャンパスごとの特色から、短期留学と正規入学の具体的な申請方法まで詳しく解説しています。
交換留学プログラムの応募資格、UPCAT受験による入学プロセス、キャンパスライフに必要な住居や生活費の情報も網羅しているため、あなたに合った留学プランを見つけることができます。フィリピン大学での学びを現実のものにするために、必要な情報をすべて確認していきましょう。
フィリピン大学の概要と歴史
フィリピン大学(University of the Philippines、略称:UP)は、フィリピンで最も権威のある国立大学です。
1908年の設立以来、100年以上にわたって国内トップの高等教育機関として機能し続けています。
フィリピン最高峰の国立大学
フィリピン大学は1908年に設立されたフィリピン共和国を代表する国立大学であり、国内で最高ランクに位置付けられています。
115年以上の歴史を持ち、法学、医学、政治学、社会科学、公衆衛生、自然科学、農学、人文科学など幅広い分野で高等教育を提供しています。
UPシステムは国内各地に10のキャンパスと1つのオープンユニバーシティで構成されており、それぞれが専門分野に特化した教育を展開しています。
フィリピン国内で最も包括的な学術プログラムを持つ大学として、多様な学びの選択肢を提供しているのが特徴です。
フィリピンの国立大学:UPの設立背景
フィリピン大学は、アメリカ統治時代に設立された経緯を持ちます。
当時のフィリピンには高等教育機関が不足しており、専門的な知識を持つ人材の育成が急務でした。
国家の発展に必要な専門家を養成する目的で設立されたUPは、当初から国を代表する教育機関としての役割を担ってきました。
法律や医療、行政など、国家運営に不可欠な分野の人材を輩出することが期待されていたのです。
設立から現在まで、UPはフィリピンの政治、経済、文化、学術のあらゆる分野でリーダーを育成し続けています。
卒業生には共和国大統領16名のうち7名が含まれるほか、ノーベル平和賞受賞者1名、ピューリッツァー賞受賞者1名、国家科学者39名、国家芸術家50名など、国内外で活躍する著名人が多数名を連ねています。
学生数と教員数の規模
フィリピン大学の規模は国内最大級で、学生数は約53,000名、教職員数は約4,000名(2007年4月時点)に達します。
複数のキャンパスを持つ総合大学システムとして、各キャンパスが独自の専門性を持ちながら運営されています。
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 学生数 | 約53,000名 |
| 教職員数 | 約4,000名 |
| キャンパス数 | 10キャンパス + 1オープンユニバーシティ |
| 設立年 | 1908年 |
最大のキャンパスであるUPディリマン校だけでも、2023-2024年度で26,349人の学生が在籍しており、275の学術プログラムを提供しています。
教員一人あたりの学生数が適切に管理されていることで、質の高い教育環境が維持されています。
各キャンパスには充実した図書館資料や研究施設が整備されており、学生は最新の学術情報にアクセスできる環境で学ぶことができます。
国立大学としての公的資金に加え、研究助成や国際機関との連携により、継続的に教育・研究環境の向上が図られています。
フィリピン大学のランキング
フィリピン大学(UP)は、国内外の大学ランキングで常にフィリピン最高位の評価を得ている国立大学です。
世界的な評価機関による順位や入学難易度、交換留学プログラムへの応募条件について、具体的に見ていきましょう。
世界大学ランキングにおける評価
UPはフィリピンの高等教育機関の中で最も高い評価を受けています。
2025年のQS世界大学ランキングではフィリピン第1位(世界336位)にランクインしており、東南アジア地域でも上位の位置を占めています。
THE(Times Higher Education)世界大学ランキングでは世界401-600位で、フィリピン国内では第2位の評価です。
これらのランキング結果は、UPが研究実績、教育の質、国際性、産業界との連携など、多角的な評価基準で高い水準を維持していることを示しています。
特に、QSランキングでは学術評価、雇用者評価、教員対学生比率、国際教員比率、国際学生比率などの指標で総合的に評価されており、UPは特に学術面での評価が高い傾向にあります。
入学難易度
UPはフィリピン最高ランクの大学であり、国内外の出願者に対して厳格な入学要件を設けています。
正規入学を希望する場合、国際的な統一試験で高得点を取得するか、独自の入学試験で優秀な成績を収める必要があります。
自動入学制度を利用する場合、SATで合計最低1270点(数学620点、証拠に基づく読解・作文650点)、または国際バカロレア・ディプロマ、GCE資格のいずれかが求められます。
これらの基準を満たせない場合は、UP独自の入学試験(UPCAT)を受験することになります。
競争率の高さから、十分な準備期間を確保し、英語力と各科目の学力を総合的に高めておく必要があります。
交換留学プログラムの応募資格
交換留学プログラムに申請する場合、最低GPA 3.00/4.0が推奨されています。正規入学と比較すると要件は緩やかですが、それでも一定水準以上の学業成績が求められます。
語学能力の証明として、TOEFL iBT 61点、TOEFL ITP 500点、またはIELTS 5.5のいずれかの最低スコアが必要です。
これらのスコアを保有していない場合でも、教授または母校の国際課からの推薦状を提出することで申請が可能になります。
申請期限は入学時期によって異なり、第1セメスター(8月開始)入学の場合はノミネーション期限が4月15日、申請書類提出期限が4月30日です。
第2セメスター入学の場合は、ノミネーション期限が9月15日、申請期限が9月30日となっています。
フィリピン大学の主なキャンパスと専門分野
フィリピン大学(UP)は全国に複数のキャンパスを展開しており、それぞれ得意とする専門分野が異なります。
ディリマン校はUPシステム全体の中心的存在で、最も包括的な学部を持っています。
地方のキャンパスも各分野で高い評価を受けており、自分の専攻したい分野に合わせてキャンパスを選ぶことが重要です。
ここでは主要な6つのキャンパスと、それぞれの特色を紹介します。
UPディリマン校:UP最大の総合キャンパス

UPディリマン校(UPD)は、マニラ首都圏ケソン市に位置するUPシステムのメインキャンパスです。
公式サイトによると、2023-2024年度の学生数は26,349人に達し、学位授与ユニット、教授陣、図書館資料のいずれにおいてもUPシステム最大の規模を誇ります。
275の学術プログラムを提供しており、人文科学から自然科学、工学、経営学、法学まで、ほぼすべての専門分野をカバーしています。
UPシステムの中で最も包括的な構成大学として、フィリピン国内外から優秀な学生が集まる場所です。
キャンパスは広大な敷地を持ち、充実した図書館や研究施設、学生寮などの設備が整っています。多くの留学生にとって、UPディリマン校が第一選択肢となることが多いです。
UPセブ校:情報技術およびビジネス
UPセブ校は、フィリピン第二の都市セブに位置し、情報技術およびビジネス関連のコースに強みを持っています。
セブは観光地としても知られており、IT企業やコールセンターなどのビジネスハブとしても発展している都市です。
情報技術分野のプログラムでは、実践的なスキルを身につけることができ、セブの産業との連携も活発に行われています。
ビジネス系の学部も充実しており、将来的にフィリピンや東南アジアでキャリアを築きたい学生に適しています。
気候は一年を通して温暖で、海が近いためリゾート気分を味わいながら学生生活を送れるのも魅力の一つです。首都マニラとは異なる雰囲気の中で学びたい人におすすめのキャンパスです。
UPバギオ校:芸術と人文科学
UPバギオ校は、標高1,500メートルの高地に位置し、芸術と人文科学の分野で知られています。
バギオ市は「フィリピンの夏の首都」と呼ばれ、年間を通して涼しい気候が特徴です。
芸術、文学、社会科学などの人文系プログラムが充実しており、フィリピンの先住民族文化の研究においても重要な拠点となっています。創造的な環境で学びたい学生や、文化人類学に興味がある学生に適したキャンパスです。
マニラの暑さや混雑から離れて、落ち着いた環境で勉強に集中したい人には理想的な場所です。
自然豊かな環境の中で、じっくりと学問に取り組むことができます。
UPマニラ校:保健医療
UPマニラ校(UPM)は、保健医療分野におけるフィリピンの中心的存在です。医学、看護学、公衆衛生、薬学など、保健科学に関する専門職の教育と研究を担っています。
フィリピン総合病院(Philippine General Hospital)と連携しており、医療系の学生は実習の機会に恵まれています。
将来医療従事者を目指す学生にとって、最高水準の教育と臨床経験を得られる場所です。
保健医療分野での研究活動も盛んで、東南アジアの公衆衛生問題に取り組む研究プロジェクトも多数実施されています。
国際的な医療キャリアを目指す学生に適したキャンパスです。
UPロスバニョス校:農学・林学
UPロスバニョス校(UPLB)は、農業、林業、関連科学の分野でアジアの学術的卓越性の中心地として知られています。
マニラから南に約63キロ離れたラグナ州ロスバニョスに位置しています。
農学、林学、獣医学、環境科学などのプログラムが充実しており、広大な実験農場や研究施設を持っています。
国際稲研究所(IRRI)が近くにあることもあり、農業研究において国際的な連携が活発です。
食料安全保障や持続可能な農業に興味がある学生、環境問題に取り組みたい学生にとって理想的な学習環境です。
実践的な研究を通じて、アジアの農業課題に貢献できる人材を育成しています。
UPビサヤ校:水産学
UPビサヤ校は、水産学プログラムがアジアで最高の一つと認識されています。
ビサヤ地方のイロイロ市に本部を置き、海洋資源が豊富な地域に立地しています。
水産養殖、海洋科学、漁業管理などの専門プログラムを提供しており、フィリピンの重要な産業である水産業に関する研究と教育の中心的役割を果たしています。
実習施設も充実しており、実際の海洋環境での学習機会が豊富です。
海洋資源の持続可能な利用や、水産業の発展に貢献したい学生に最適なキャンパスです。島国フィリピンならではの専門性を身につけることができます。
| キャンパス名 | 所在地 | 主な専門分野 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| UPディリマン校 | ケソン市(マニラ首都圏) | 総合大学(全分野) | UPシステム最大の総合キャンパス、学生数26,349人、275の学術プログラム |
| UPセブ校 | セブ市 | 情報技術、ビジネス | IT企業やビジネスハブとの連携が強い、温暖な気候 |
| UPバギオ校 | バギオ市 | 芸術、人文科学 | 標高1,500m、涼しい気候、先住民族文化研究の拠点 |
| UPマニラ校 | マニラ市 | 保健医療 | フィリピン総合病院と連携、医療系専門職教育の中心 |
| UPロスバニョス校 | ラグナ州ロスバニョス | 農学、林学、環境科学 | アジアの農業研究の中心地、国際稲研究所が近隣 |
| UPビサヤ校 | イロイロ市 | 水産学、海洋科学 | アジア最高水準の水産学プログラム、豊富な実習環境 |
留学生のための入学・留学の選択肢と方法
フィリピン大学(UP)は、短期交換留学から正規の学部入学まで、複数の入学ルートを用意しています。
留学期間や目的によって申請方法や必要書類が異なるため、事前にしっかり確認しておくことが大切です。
短期留学(半年〜1年):交換留学生プログラムの概要
フィリピン大学は国際的な友好、文化的豊かさ、知識交換を目的とした学生交換プログラムを実施しています。
このプログラムを利用すれば、日本の大学に在籍したまま、UPで学ぶ経験を積むことができます。
留学期間は、1セメスター、2セメスター、またはミッドイヤー・タームを含む1学年の中から選択可能です。自分の学習計画や予算に合わせて柔軟に期間を決められる点が魅力です。
交換留学の申請資格として、最低GPA 3.00/4.0が推奨されます。
語学能力証明として、TOEFL iBT 61、ITP 500、またはIELTS 5.5の最低スコア、あるいは教授または母校の国際課からの推薦状の提出が求められます。
短期/非正規生(Visiting Students)の申請資格と要件(UPD)
UPディリマン校(UPD)は、すべての国籍の学生を歓迎しています。
短期留学生としての入学に現在GPA要件は設けられていませんが、母校からの推薦が前提となります。
英語能力証明として、TOEFL(ペーパーベース500点、コンピューターベース173点、iBT 61点)またはIELTS 5.5以上の最低スコア、
あるいは教授または母校の国際課からの推薦状の提出が可能です。母校が英語で授業を行っている場合は、推薦状で代替できることもあります。
第1セメスター入学の場合、ノミネーション期限は4月15日、申請書類提出期限は4月30日です。
第2セメスターのノミネーション期限は9月15日、申請期限は9月30日となっています。
| 入学時期 | ノミネーション期限 | 申請書類提出期限 |
|---|---|---|
| 第1セメスター(8月~12月) | 4月15日 | 4月30日 |
| 第2セメスター(1月~5月) | 9月15日 | 9月30日 |
提出書類には、公式成績証明書(英語)、パスポートのコピー、語学能力証明などが含まれます。
書類は英文で揃える必要があるため、早めに準備を始めることをおすすめします。
短期留学の学籍ステータスと期間(UPD)
訪問学生のステータスは、目的に応じて以下の3種類から選択できます。それぞれ履修できる単位数や期間が異なるため、自分の留学計画に合ったものを選びましょう。
| ステータス | 概要 | 期間・単位 |
|---|---|---|
| Cross Registrant | 他の高等教育機関に在籍し、UPDで履修したコースの単位を取得します。 | 制限なし |
| Non-Degree | 単位を取得しますが、1セメスターのみ登録が許可されます。 | 1セメスターのみ |
| Special Student | 正式な学術単位は取得しませんが、最大9単位まで、最大2年間登録できます。 | 最大9単位、最大2年間 |
Cross Registrantは母校で単位認定を受けたい学生に最適で、Non-Degreeは短期集中で学びたい人向けです。
Special Studentは学位よりも学びの経験を重視する人に向いています。
正規入学(4年間):学部課程への申請プロセス
正規入学は、フィリピン大学で4年間の学部課程を修了し、学位を取得するための入学方法です。
日本の高校を卒業してすぐにUPへの進学を考えている場合、この方法を選択することになります。
正規入学には、自動入学(Automatic Admission)とUPCAT受験の2つのルートがあります。どちらのルートでも、フィリピンでの学生ビザ取得が必要です。
自動入学(Automatic Admission)による入学
海外の高校を卒業し、大学にまだ入学していない外国人出願者は、自動入学によって出願できます。
この制度を利用するには、高校課程を修了していることが前提です。
自動入学の資格として、以下のいずれかを満たす必要があります。これらは国際的な学力評価基準として認められているものです。
| 試験・資格 | 最低要件 |
|---|---|
| SAT | 合計最低スコア1270点(数学620点、証拠に基づく読解・作文650点) |
| IB Diploma | 国際バカロレア・ディプロマの取得 |
| GCE | Oレベル2科目、Aレベル3科目の合格 |
自動入学は試験なしで出願できるため、該当する資格を持っている場合は最も確実な入学ルートです。
ただし、競争率が高いため、高いスコアや成績が求められます。
UPCAT(UP College Admission Test)受験による入学
自動入学の要件を満たせない場合、外国人卒業生はUP College Admission Test(UPCAT)を受験できます。
UPCATは、フィリピン大学独自の入学試験で、フィリピン人学生も同じ試験を受けます。
非居住外国人の出願料は50.00米ドルです。UPCATで不合格となった場合、自動入学での入学は認められませんので、どちらか一方のルートを選んで集中する必要があります。
UPCATは年に1度しか実施されないため、試験日程や申込期限を事前に確認し、準備期間を十分に確保することが重要です。
試験内容には英語、数学、科学、読解などが含まれます。
出願書類の提出と期限
正規入学希望者は、第1セメスター入学の場合、学生ビザ確保のため毎年4月15日までに出願書類を提出することが推奨されています。
第2セメスター入学の受け付けはありませんので、入学時期は8月スタートの第1セメスターに限られます。
出願料は非居住外国人について30米ドルです。支払い方法や手続きの詳細は、出願時に大学の案内に従ってください。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 出願期限 | 毎年4月15日まで(第1セメスター入学) |
| 出願料 | 30米ドル(非居住外国人) |
| 第2セメスター入学 | 受け付けなし |
提出された資格証明書類はフィリピン大学の所有物となり、返却されません。
原本を提出する前に、必ずコピーを手元に残しておくことをおすすめします。
TOEFL/IELTSの公式結果の提出
母国語が英語でない出願者は、英語能力を証明する最低スコア(TOEFLペーパーベース500点/コンピューターベース173点以上、またはIELTS 5.5以上)の提出が求められます。
これらのスコアは公式なもので、受験機関から直接大学に送付される必要があります。
英語能力証明は正規入学において必須の書類です。試験結果の発行には時間がかかることがあるため、余裕を持って受験しておきましょう。
TOEFLまたはIELTSのどちらを選ぶかは、自分の得意な試験形式に応じて決めて構いません。
留学後のキャンパスライフ(UPD)
UPディリマン校では、8月から始まる学期スケジュールに沿って授業が進み、キャンパス内外の多様な住居オプションを選べます。
渡航前の準備から現地での生活費まで、実際の留学生活に必要な情報を順に見ていきましょう。
セメスターと授業について
UPディリマン校の学年は、第1セメスター(8月〜12月)、第2セメスター(1月〜5月)、ミッドイヤー・ターム(6月〜7月)の3つの期間で構成されています。
各学期の開始時期を把握しておくことで、留学計画が立てやすくなります。
授業の主要言語はフィリピン語ですが、実際には大半のコースが英語とフィリピン語の両方で教えられており、クラス資料の大部分は英語で提供されます。そのため、英語力があればほとんどの授業についていけるでしょう。
ただし、法学部のコースは学部生および国際交換留学生には開放されていません。履修登録の際には注意が必要です。
学部交換留学生は、通常学期で最低2コース、最大4コース(体育クラスを含めば5コース)の履修が推奨されています。
成績評価は1.0(Excellent)から5.0(Fail)のスケールで行われます。
参考に2025年の年間スケジュールが下記になります。
住居について
UPディリマン校では、キャンパス内の寮とキャンパス外のアパート・コンドミニアムの両方から選択できます。
それぞれの特徴と費用を確認しておきましょう。
キャンパス内寮(Acacia Residence Hall)
国際学生向けの寮(Acacia Residence Hall)は空き状況によって利用可能で、料金は月額3,000ペソ(宿泊費)に加えて推定500ペソの電気代が別途かかります。
つまり、月額合計で約3,500ペソ程度の負担となります。
部屋は3人部屋で、喫煙や調理は禁止されています。キャンパス内に住むことで通学時間がなくなり、図書館や研究室へのアクセスも便利です。
実際の学生のよる下記Youtube動画が参考になります。
キャンパス外(Off-campus Housing)
大学内および周辺には学生寮があり、Katipunan Avenue沿いにはアパートやコンドミニアムがあります。
より自由な生活スタイルを求める学生には、キャンパス外の住居が向いています。
キャンパス外での宿泊を選択した場合、宿泊先の名称と住所を大学の事務所に通知する必要があります。
安全面と連絡体制の観点から、この手続きは必ず行いましょう。
生活費の目安について
訪問学生の基本授業料は、1コース単位あたり1,500ペソです。履修する単位数によって授業料の総額が変わるため、事前に計画を立てておくことが大切です。
キャンパス内の食堂の食費は1食あたり80ペソから150ペソ程度で、学生は公共交通機関で20%の運賃割引を受けられます。
外食よりも学食を利用することで、生活費を抑えられます。
| 費用項目 | 金額の目安 | 備考 |
|---|---|---|
| 授業料 | 1単位あたり1,500ペソ | 履修単位数による |
| キャンパス内寮 | 月額3,500ペソ程度 | 宿泊費3,000ペソ+電気代500ペソ |
| 食費(学食) | 1食80〜150ペソ | 1日3食で約240〜450ペソ |
| 交通費 | 学生割引20%適用 | すべての公共交通機関 |
ロックダウンなどの緊急事態に備え、30日間の滞在費として最低32,000ペソ(食費、寮費、交通費、消耗品費などを含む)の準備が推奨されています。
予期せぬ事態に対応できるよう、余裕を持った資金計画を立てましょう。
渡航・ビザについて
訪問学生は観光ビザでフィリピンに入国し、学業を継続するための特別就学許可証(SSP)は入国後に申請・処理されます。
SSPの発行には最大3週間かかることがあるため、スケジュールに余裕を持っておくことが重要です。
SSPはビザではないため、観光ビザの有効期限が切れる前に延長が必要です。ビザの期限管理は自己責任となるため、定期的に有効期限を確認しましょう。
入学許可証を受け取る前に航空券を購入しないよう強く推奨されています。許可が下りる前にチケットを手配してしまうと、予定変更の際に損失が発生する可能性があります。
また、医療費1,000,000ペソの補償とCOVID-19、医療本国送還、旅行キャンセルを含む健康保険と旅行保険の提出が必須です。
保険は渡航前に必ず加入し、証明書を準備しておきましょう。
まとめ
フィリピン大学(UP)は、フィリピン最高峰の国立大学であり、世界大学ランキングでも評価される教育機関です。
ディリマン校を中心に、セブ校、バギオ校、マニラ校、ロスバニョス校、ビサヤ校など、それぞれ専門分野に特化したキャンパスが全国に展開されています。
留学生は、短期留学(半年〜1年)の交換留学生プログラム、または正規入学(4年間)の学部課程のいずれかを選択できます。
短期留学は在籍大学との協定に基づく交換留学生として、正規入学は自動入学またはUPCAT受験を通じて入学が可能です。
いずれの場合も、TOEFL/IELTSなどの英語能力証明が必要となります。
キャンパスライフでは、セメスター制の授業体系のもとで学び、キャンパス内寮や周辺の民間住居で生活することになります。
生活費は日本と比べて比較的抑えられますが、ビザの取得や渡航準備は計画的に進める必要があります。
フィリピン留学ナビではフィリピンを専門に留学をサポートしています。ご相談はLINEなどで承っています。是非お気軽にご相談ください。



