
フィリピンの治安情報|安全に旅行・留学するための完全ガイド
⌚ 2025年1月25日 公開(2025年1月25日 更新)
フィリピン旅行や留学を考えているけど、治安が心配…
そんなあなたのために、この記事ではフィリピンの治安情報を徹底解説!
外務省の危険情報から、実際に起こりやすい犯罪の手口、具体的な対策まで、
安全にフィリピンを楽しむための情報を網羅しています。
フィリピンは美しいビーチや豊かな文化で知られる一方、治安面で不安を抱える方も多いでしょう。
この記事を読むことで、危険な地域や犯罪の手口を理解し、適切な対策を講じることで、安心してフィリピンでの滞在を満喫できるようになります。
具体的な対策方法を知ることで、不要な不安を解消し、旅行や留学の準備をスムーズに進められます。
フィリピンの治安状況を正しく理解し、安全で充実した時間を過ごしましょう。
フィリピンの治安状況
フィリピンの治安は、地域によって大きく異なります。
安全に旅行や留学を楽しむためには、事前の情報収集と適切な対策が不可欠です。
最新の情報と現状を理解し、危険を回避するための心構えをしましょう。
外務省の情報を確認しよう
渡航前に必ず確認すべき情報源は、外務省の海外安全ホームページです。
危険情報やスポット情報など、フィリピン全体の治安情勢に加え、地域別の詳細な情報が提供されています。
最新情報を入手し、安全な旅行・留学計画を立てましょう。
危険情報レベルと地域別の状況
外務省は、国・地域ごとに危険度を4段階のレベルで示しています。
フィリピンは、地域によってレベル1(十分注意)からレベル2(不要不急の渡航は止めてください)まで様々です。
特にミンダナオ島西部やスールー諸島などは、レベル2以上に指定されている地域もあり、渡航の際には十分な注意が必要です。
危険レベル | 意味 | 地域例 |
---|---|---|
レベル1 | 十分注意してください | マニラ首都圏、セブ島など |
レベル2 | 不要不急の渡航は止めてください | ミンダナオ島西部、スールー諸島など |
レベル3 | 渡航は止めてください(渡航中止勧告) | 該当地域なし |
レベル4 | 退避してください。渡航は止めてください(退避勧告) | 該当地域なし |
危険レベル1の地域
マニラ首都圏やセブ島など、多くの主要都市はレベル1に指定されています。
しかし、レベル1だからといって完全に安全というわけではありません。
スリやひったくりなどの軽犯罪は依然として発生しており、油断は禁物です。
夜間の外出や人通りの少ない場所を避ける、貴重品の管理を徹底するなど、基本的な防犯対策を怠らないようにしましょう。
危険レベル2以上の地域
ミンダナオ島西部やスールー諸島など、一部地域はレベル2以上に指定されています。
これらの地域では、テロや紛争、誘拐などの危険が高まっているため、渡航は避けるべきです。
どうしても渡航する必要がある場合は、外務省の最新情報を確認し、十分な安全対策を講じる必要があります。
また、企業や団体による警備サービスの利用も検討しましょう。
犯罪発生率の推移
フィリピン国家警察の発表によると、近年は犯罪発生率が減少傾向にあります。
ドゥテルテ前大統領の就任以降、強硬な麻薬対策などが実施され、治安改善に一定の効果が見られています。
しかし、依然として日本と比べると犯罪発生率は高く、注意が必要です。
犯罪の種類別に見ると、窃盗や強盗などの財産犯罪が最も多く、次いで殺人、傷害、詐欺などが発生しています。
殺人・強盗発生率の国際比較
フィリピンの殺人発生率は、近隣諸国と比較すると高い水準にあります。
一方、強盗発生率は、他の東南アジア諸国と比べると低い傾向です。
ただし、観光客を狙った犯罪も発生しているため、油断は禁物です。
国際比較のデータは、国連薬物犯罪事務所などの統計を参照すると良いでしょう。
ドゥテルテ政権以降の犯罪減少傾向
ドゥテルテ前大統領の就任以降、犯罪発生率は減少傾向にありますが、依然として予断を許さない状況です。
特に、貧困層が多く暮らす地域や観光地では、犯罪発生のリスクが高いため、注意が必要です。
また、政治的な不安定さも治安に影響を与える可能性があるため、常に最新情報を確認することが重要です。
フィリピンで起こりやすい犯罪
フィリピンは近年、経済成長が目覚ましい一方で、依然として貧富の差が大きく、観光客を狙った犯罪も発生しています。
安全に旅行や留学を楽しむためには、フィリピンで起こりやすい犯罪の種類や手口を理解し、適切な対策を講じることが重要です。
以下に、代表的な犯罪とその対策、注意点などを詳しく解説します。
よくある犯罪の手口
フィリピンで日本人が巻き込まれやすい犯罪には、以下のようなものがあります。
空港でのチップ要求
空港職員やポーターなどから、荷物の運搬などを手伝うふりをして高額なチップを要求されることがあります。
チップの相場は荷物1つあたり20ペソ程度ですが、観光客を狙って法外な金額を要求してくるケースもあるため注意が必要です。
毅然とした態度で断るか、最初から自分で荷物を管理するようにしましょう。
対策と注意点
- 不用意に荷物を預けない
- チップを要求された場合は、相場を理解した上で対応する
- トラブルに発展した場合は、空港職員に助けを求める
タクシーのぼったくり
メーターを使わずに高額な運賃を請求する、遠回りをするなどのぼったくり被害が報告されています。
特に観光客は地理に不案内なため、標的にされやすいです。乗車前にメーターを使うことを確認し、行き先を明確に伝えることが重要です。
また、Grabなどの配車アプリを利用することで、ぼったくりリスクを軽減できます。
対策と注意点
- メータータクシーを利用する
- 乗車前に目的地と料金を確認する
- Grabなどの配車アプリを活用する
- 不審な行動をとる運転手には注意する
街中でのスリ被害
人混みや公共交通機関などで、財布やスマートフォンなどの貴重品を盗まれるスリ被害が頻発しています。
バッグはしっかりと持ち、貴重品は体の前に抱えるなど、基本的な防犯対策を徹底しましょう。
また、スマートフォンを操作しながら歩いたり、ポケットに貴重品を入れたままにしないなど、隙を見せないことが大切です。
貴重品の管理方法
- 貴重品は常に身につける
- バッグは斜めがけにし、前に抱える
- 人混みでは特に注意する
- スマートフォンは使用時以外はバッグにしまう
ストリートチルドレンによる犯罪
ストリートチルドレンによるスリやひったくりなどの被害も発生しています。
同情心を誘って近づいてきたり、複数人で囲んでくるなど、様々な手口があります。
不用意に近づいたり、金品を与えたりしないようにしましょう。また、子供だからといって油断せず、周囲に気を配ることが大切です。
対処法と注意点
- 近づいてきた場合は無視する
- 金品を要求されても渡さない
- 周囲に助けを求める
- 子供だからといって油断しない
睡眠薬強盗
飲食店やバーなどで、飲み物に睡眠薬を混入され、意識を失っている間に金品を盗まれる事件が発生しています。
見知らぬ人から勧められた飲食物は口にしない、自分の飲み物から目を離さないなど、細心の注意が必要です。
また、少しでも体調に異変を感じたら、すぐに信頼できる人に助けを求めましょう。
対策と注意点
- 知らない人からの飲食物は受け取らない
- 自分の飲み物から目を離さない
- 少しでも異変を感じたら、すぐに信頼できる人に連絡する
- 安全な場所へ移動する
トランプ詐欺
街中で親切に話しかけてきたフィリピン人に自宅などに誘い込まれ、トランプ賭博で高額な金銭を騙し取られる事件が発生しています。
「家族が日本に留学する」「日本語を勉強している」など、様々な口実で近づいてきます。
安易に誘いに乗ったり、個人情報を教えたりしないようにしましょう。また、少しでも不審な点を感じたら、その場を離れることが大切です。
手口と対策
- 知らない人からの誘いは断る
- 個人情報を安易に教えない
- 自宅やホテルに招かない
- 不審な誘いには乗らない
上記以外にも、フィリピンでは様々な犯罪が発生しています。
外務省の海外安全ホームページ外務省海外安全ホームページなどで最新の情報を確認し、安全に過ごすための対策を講じましょう。
フィリピンで安全に過ごすための対策
フィリピンで安全に過ごすためには、事前の準備と現地での行動が重要です。
危険を認識し、適切な対策を講じることで、安全で楽しい旅行や留学を実現できます。
基本的な防犯対策
フィリピンでは、日本とは異なる治安状況を理解し、基本的な防犯対策を徹底することが重要です。
以下の点に注意しましょう。
ジプニーの利用は避ける
ジプニーはフィリピンの庶民の足として利用されていますが、旅行者にとってはスリや盗難の危険性が高い乗り物です。
特に都市部では、ジプニーの利用は避け、タクシーやGrabなどの安全な交通手段を選びましょう。
地方都市では、比較的安全に利用できますが、それでも貴重品の管理には十分注意が必要です。
安全な交通手段の選択
都市部では、タクシーやGrabを利用しましょう。タクシーはメーターが正常に作動しているか確認し、
Grabはアプリ上で料金とルートが確定されるため、ぼったくりの心配がありません。また、長距離移動にはバスや飛行機がおすすめです。
これらの交通手段は、ジプニーに比べて安全性が高く、快適な移動ができます。
必要以上のお金は持ち歩かない
多額の現金を持ち歩くことは、盗難のリスクを高めます。
必要最低限の現金のみを持ち歩き、クレジットカードやデビットカードを活用しましょう。
また、現金は分散して保管し、万一盗難に遭った場合の被害を最小限に抑えましょう。
最近では、電子マネーも普及しており、安全に利用できます。
クレジットカードの活用
クレジットカードは、現金を持ち歩く必要がないため、盗難のリスクを軽減できます。
また、多くのクレジットカードには海外旅行保険が付帯されているため、万一のトラブルにも対応できます。
ただし、クレジットカードの使用時には、スキミングなどの被害に遭わないよう、信頼できる店舗やATMを利用しましょう。
人通りの少ない道や夜間の外出は避ける
人通りの少ない道や夜間の外出は、犯罪に巻き込まれるリスクを高めます。
特に、女性の一人歩きは避け、複数人で行動するようにしましょう。また、夜間に出歩く必要がある場合は、
タクシーやGrabを利用し、安全なルートを選びましょう。事前に危険な地域を調べておくことも重要です。
安全な場所の確認
滞在先や観光地周辺の安全な場所を確認しておきましょう。
ホテルや語学学校、ショッピングモールなどは比較的安全ですが、路地裏や人通りの少ない場所は避けるべきです。
また、現地の治安情報を入手し、危険な地域には近づかないようにしましょう。
日本語で話しかけてくるフィリピン人に注意
日本語で話しかけてくるフィリピン人には、警戒が必要です。
中には親切な人もいますが、観光客を狙った詐欺師もいるため、安易に信用しないようにしましょう。
個人的な情報の提供や金銭の要求には応じず、必要に応じて警察や大使館に相談しましょう。
警戒を怠らない
どんなに親切な人に見えても、警戒を怠らないことが大切です。個人的な情報や金銭に関する話は避け、
不審な行動をする人には近づかないようにしましょう。
また、周囲の状況に常に気を配り、危険を感じたらすぐに安全な場所に避難しましょう。
トラブル発生時の対処法
万が一、トラブルに巻き込まれた場合は、落ち着いて行動することが大切です。
以下の対処法を参考に、適切な対応を取りましょう。
盗難・スリ被害にあった場合
盗難やスリ被害に遭った場合は、すぐに警察に届け出をしましょう。
ポリスレポートは、海外旅行保険の請求に必要な書類となるため、必ず入手しましょう。
また、クレジットカードやキャッシュカードを盗まれた場合は、カード会社に連絡して利用を停止しましょう。
パスポートを盗まれた場合は、日本大使館または領事館に連絡し、再発行の手続きを行いましょう。
警察への届け出と保険会社への連絡
警察への届け出は、現地の警察署で行います。盗難の状況を説明し、ポリスレポートを作成してもらいましょう。
また、海外旅行保険に加入している場合は、保険会社に連絡し、必要な手続きについて確認しましょう。
保険会社によっては、24時間対応の日本語サポートを提供している場合があります。
強盗被害にあった場合
強盗被害に遭った場合は、身の安全を最優先し、決して抵抗しないでください。犯人の要求に従い、金品を渡しましょう。
犯人の特徴を可能な限り覚え、安全な場所に避難した後、すぐに警察に届け出をしましょう。
また、日本大使館または領事館にも連絡し、必要な支援を受けましょう。
抵抗せず身の安全を確保
フィリピンでは、強盗犯が凶器を持っている場合もあります。抵抗すると、
命に関わる危険性があるため、絶対に抵抗しないでください。犯人の要求に従い、金品を渡し、身の安全を確保しましょう。
犯人が逃走した後、安全な場所に避難し、警察や大使館に連絡しましょう。
これらの対策を参考に、安全で楽しいフィリピン滞在を実現してください。
最新の情報は、外務省海外安全ホームページで確認できます。
まとめ
フィリピンの治安は地域によって大きく異なり、安全な場所もあれば危険な場所も存在します。
外務省の危険情報を確認し、渡航前に最新情報を入手しておくことが重要です。危
険レベル2以上の地域への渡航は避け、レベル1の地域でも油断は禁物です。
スリやぼったくりなどの軽犯罪は、観光客を狙って発生しやすいので、貴重品の管理やタクシー利用時の注意が必要です。
特に、ジプニーの利用はスリや強盗のリスクが高いため、避けるべきでしょう。Grabなどの配車アプリを利用することで、安全性を高めることができます。
犯罪に巻き込まれないためには、夜間の外出や人通りの少ない場所を避け、必要以上のお金を持ち歩かないようにしましょう。
また、日本語で話しかけてくるフィリピン人には警戒が必要です。
万が一、トラブルに巻き込まれた場合は、抵抗せずに身の安全を確保し、警察や日本大使館に連絡しましょう。
海外旅行保険に加入しておくことも大切です。
事前の情報収集と適切な対策を行って、フィリピン旅行を楽しみましょう!