【フィリピン語学留学】留学期間は何ヵ月がよいのか?
格安かつ最短1週間から留学することのできるフィリピンは、
日本人にとって人気の留学地域です。
そんなフィリピンへの留学を検討している方のなかには
- どれくらいの期間留学すれば英語力は向上するの?
- 自分には何ヶ月の留学が最適なのか悩んでいる
- 長期間の留学になると費用が心配
といった疑問や不安を抱えている方も多いと思います。
今回はそんな疑問を解決できるように、フィリピンへ留学する
期間別の「留学方法」と「英語力向上の効果」「費用」について解説します。
フィリピンの語学学校一覧についてはこちらをご覧ください!
みんなは何ヵ月くらい留学しているの?
語学留学する際に、みんなはどのくらいの期間留学しているのか
気になりますよね。
一般社団法人「海外留学協議会」が、発表した資料によると
日本人留学生の51.5%が「3ヶ月未満の語学留学」で留学しています。
引用:海外留学協議会「2022 JAOS留学生統計調査」
コロナ禍になってオンライン留学も増えていますが、
留学方法のうち最も多いのは、語学留学になっていますね。
その他、大学への学部留学や大学院への留学をする日本人も一定数いることが分かります。
続いて留学期間別に、留学方法と効果・費用について見ていきましょう。
【3ヶ月未満】短期留学の場合
留学期間:1週間
効果:英語を楽しむことができるようになる
学校によっては数日からの留学も可能ですが、
多くの場合は1週間が留学の最短期間になります。
社会人でもゴールデンウィークやお盆休みなどで留学しやすい期間です。
多くの語学学校では、入学日である月曜日は
オリエンテーションや学力テストで終わってしまいます。
レッスンは火曜日から始まるため、実質的なレッスン日数は火曜〜金曜までの4日間です。
正直、1週間の留学では実践的な英語はほとんど身につかず、
英語や学校・フィリピンの雰囲気に慣れるだけで留学期間を終えてしまいます。
しかし一方で、たった4日間でもマンツーマンレッスンを受ければ、
日本にいるときとは比較にならないほど英語に触れることができ、
英語を学ぶ楽しさを感じられるようになります。
また、1週間留学の経験者の口コミでは
「本当にあっという間だった」「もっと長く居たかった」という声が多いです。
平日は授業や予習・復習中心の生活のため長時間の外出もなかなかできず、
観光はほとんどできないと思っておいた方がいいでしょう。
費用相場:13〜20万円
実際に留学する学校や受講するコースによって費用は異なりますが、
1週間留学の相場は13万〜20万円程度といわれています。
セブ島にある語学学校を例に、
4時間マンツーマンレッスン+2時間グループレッスン、4人部屋の場合の試算してみました。
①出発前の支払費用 | 15,000円(入学金)+60,500円(授業料)+2,500円(空港ピックアップ費用) |
②出発後の支払費用 | 1,000円(水道光熱費)+12,000円(*SSP費用)+1000円(教材費) |
③現地での生活費 | 10,000円 |
④航空券+保険料 | 60,000円(往復航空券)+海外旅行保険:クレカ付帯保険であれば無料 |
合計 | 162,000円~ |
SSP*:Spesial Study Permit(特別就学許可書)。取得手続きは語学学校が代行。
1週間留学をお考えの方は、以下の記事も参考にしてみてください。
【フィリピンの語学留学】1週間でも効果あるの?メリット・デメリット大公開
留学期間:2週間
効果:英語力の向上を少し実感
2週間留学は、高校生が季節休暇を利用して留学しやすい期間です。
社会人でも、季節休暇と有給休暇をつなげて2週間留学を考える人も多いのではないでしょうか。
1週間よりは長いものの、2週間もフィリピン留学の中ではかなり短期で、
「あっという間だった」という口コミが多いです。
ただし、1週間の場合と異なり、2週間留学すると
多少なりとも英語力の向上が実感できるようになります。
仮に1日8時間のマンツーマンレッスンを受けたとしたら、
2週間でも80〜100時間も英語に触れることができます。
日本で週1回1時間のレッスンを受けるとしたら、
フィリピンでの2週間は、日本での1年半分のレッスン時間に相当することになります。
これだけの時間一気に英語に浸かれば、
特にリスニング力とスピーキング力がある程度鍛えられます。
費用相場:18〜20万円
2週間留学の相場は18〜25万円程度といわれています。
セブ島にある語学学校を例に、
4時間マンツーマンレッスン+2時間グループレッスン、4人部屋の場合の試算してみました。
①出発前の支払費用 | 15,000円(入学金)+98,200円(授業料)+2,000円(空港ピックアップ費用) |
②出発後の支払費用 | 700円(水道光熱費)+12,000円(*SSP費用)+1,000円(教材費) |
③現地での生活費 | 10,000円 |
④航空券+保険料 | 60,000円(往復航空券)+海外旅行保険:クレカ付帯保険であれば無料 |
合計 | 198,900円~ |
SSP*:Spesial Study Permit(特別就学許可書)。取得手続きは語学学校が代行。
2週間留学をお考えの方は、以下の記事も参考にしてみてください。
【フィリピン留学】2週間費用や効果、おすすめの語学学校を大公開
留学期間:1ヶ月
効果:リスニング、スピーキング能力の向上
1ヶ月留学は、夏休みや春休みに大学生が留学しやすい期間です。
社会人の場合は転職・休職期間中に留学する人が多くなります。
1ヶ月留学を経験すると、まだスムーズに話せるまでにはいきませんが、
英語でのコミュニケーションに慣れることができます。
少しずつではありますが、自分の伝えたいことを相手に伝えられるようになるので、
入学当初と比べて自身の成長を徐々に感じるようになってきます。
その中でも、特にリスニング能力とスピーキング能力の向上を実感する学生が多いです。
フィリピン語学留学では、マンツーマンレッスンが基本となっており、
授業中の聞き取り量や発言量が多くなります。
1カ月間、マンツーマンレッスンを受け続けることで
英語を聞く・話すことへの抵抗感は確実に薄れてきます。
また、留学期間が1ヶ月になると、
休日を使って留学エリアの主要な観光地やアクティビティを楽しむ余裕もできるので、
勉強だけでなくフィリピンという国自体を満喫できるようになります。
費用相場:25〜35万円
1ヶ月留学の相場は25〜35万円程度といわれています。
セブ島にある語学学校を例に、
4時間マンツーマンレッスン+2時間グループレッスン、4人部屋の場合の試算してみました。
①出発前の支払費用 | 15,000円(入学金)+151,100円(授業料)+2,500円(空港ピックアップ費用) |
②出発後の支払費用 | 3,000円(水道光熱費)+12,000円(SSP費用)+3,000円(教材費) |
③現地での生活費 | 20,000円 |
④航空券+保険料 | 60,000円(往復航空券)+海外旅行保険:クレジット付帯であれば無料 |
合計 | 266,600円~ |
SSP*:Spesial Study Permit(特別就学許可書)。取得手続きは語学学校が代行。
1ヵ月留学を考えている方は、以下の記事も参考にしてみてください。
留学期間:2ヶ月
効果:日常会話への自信がついてくる
2ヶ月の留学期間は夏休みなど長期休暇を使った学生の留学が多いです。
また、2カ国留学で1カ国目にフィリピンを選択する人も、期間は2ヶ月を選ぶ傾向があります。
2ヶ月留学を経験すると、
留学中に覚えた新しい会話表現を自分から主体的に使えるようになってきます。
英語力の向上も実感しやすくなり、
英語学習へのモチベーションもぐんぐんと上がってきます。
マンツーマン授業でも講師と英会話のキャッチボールができるようになり、
2ヶ月も英語漬けの生活することで自分の英語への自信も徐々に持てるようになります。
フィリピンでの生活にも慣れ、
自分に合った平日と週末の過ごし方もわかってくるので留学生活に余裕が出てきます。
2ヶ月あれば留学エリアの観光やアクティビティはほぼコンプリートできるでしょう。
費用相場:40〜45万円
2ヶ月留学の相場は40〜55万円程度といわれています。
セブ島にある語学学校を例に、
4時間マンツーマンレッスン+2時間グループレッスン、4人部屋の場合の試算してみました。
①出発前の支払費用 | 15,000円(入学金)+302,300円(授業料) +2,500円(空港ピックアップ費用) |
②出発後の支払費用 | 6,000円(水道光熱費)+12,000円(SSP費用)+6,740円(ビザ延長代)+5,000円(教材費) |
③現地での生活費 | 40,000円 |
④航空券+保険料 | 60,000円(往復航空券)+海外旅行保険:クレジット付帯であれば無料 |
合計 | 449,540円~ |
SSP*:Spesial Study Permit(特別就学許可書)。取得手続きは語学学校が代行。
留学期間:3ヶ月
効果:スムーズな日常会話が増えてくる
フィリピンへの留学生のなかで一番多い期間が3ヶ月です。
多くの語学学校でも最も効果が出る期間として3ヶ月の留学をおすすめしています。
3ヶ月留学を経験すると、仮に1日8時間授業を続けるとレッスン総時間が600時間を超えてきます。
英会話を問題なくできるようになるには
「英語学習時間が1,000時間必要」といわれているので、
一定の英語基礎能力があれば、スムーズな英会話ができるようになってきます。
これだけ学習時間を積めば、
学校以外でも地元の人や他国からの留学生などとも英語でコミュニケーションを取ることができるようになります。
また、TOEICなどの試験でもスコアがアップし、確実に英語力の向上を実感できます。
フィリピンへの滞在期間も3ヶ月にもなれば、3連休などと利用して
国内の他の地域にショートトリップすることも可能です。
費用相場:60〜75万円
2ヶ月留学の相場は60〜75万円程度といわれています。
セブ島にある語学学校を例に、
4時間マンツーマンレッスン+2時間グループレッスン、4人部屋の場合の試算してみました。
①出発前の支払費用 | 15,000円(入学金)+453,400円(授業料) +2,500円(空港ピックアップ費用) |
②出発後の支払費用 | 9,000円(水道光熱費)+12,000円(SSP費用)+16,200円(ビザ延長代)+7,000円(教材費) |
③現地での生活費 | 60,000円 |
④航空券+保険料 | 60,000円(往復航空券)+海外旅行保険:クレジット付帯であれば無料 |
合計 | 635,100円~ |
SSP*:Spesial Study Permit(特別就学許可書)。取得手続きは語学学校が代行。
3か月の語学留学を考えている人は、こちらの記事も参考にしてください。
【フィリピン留学3ヶ月】費用と英語上達度を調査!
【4~11ヵ月】中期留学の場合
効果:ほぼ日常会話がスムーズになる
4ヶ月以上のフィリピン留学となると、学生は学校を休学したり、
社会人も仕事を辞めて次のステップに進む人が選択する場合が多くなります。
「海外大学への進学に向けて英語力をつける」「TOEICやTOEFLなどで転職に必要なハイスコアを取る」
といった具体的な目標を持つ人も多いです。
4ヶ月以上の留学期間があれば、
ほとんどの日常会話がスムーズになることも可能です。
4ヶ月以上の中期留学では、上達度の個人差も大きくなってきます。
中期留学で、重要なことは「インプット量を増やす」ことです。
短期語学留学では、アウトプットを基本として
ひたすら今まで覚えてきた英語力を外に伝える練習が多くなる傾向にあります。
しかし、中期語学留学ではアウトプットだけでは
英語力向上が頭打ちになってきます。
授業以外での、自学自習(予習・復習)の量が大切になってきます。
先述したように、英会話ができるようになるまで1000時間の英語学習時間が必要といわれています。
1日8時間の英語学習を続けた場合は5〜6ヶ月目でおおよそ1,000時間に達します。
中期的な留学を考えている人は、
インプットが重要になるということを是非、頭にいれておきましょう。
費用相場:110〜180万円
ここでは目安として半年留学の費用を解説します。
半年留学の相場は110〜180万円程度といわれています。
セブ島にある語学学校を例に、
4時間マンツーマンレッスン+2時間グループレッスン、4人部屋の場合の試算してみました。
①出発前の支払費用 | 15,000円(入学金)+906,600円(授業料)+2,500円(空港ピックアップ費用) |
②出発後の支払費用 | 18,000円(水道光熱費)+12,000円(SSP費用)+32,000円(ビザ延長代) +7,000円(ACR I-Card)+15,000円(教材費) |
③現地での生活費 | 120,000円 |
④航空券+保険料 | 60,000円(往復航空券)+海外旅行保険:クレジット付帯であれば無料 |
合計 | 1,188,100円~ |
SSP*:Spesial Study Permit(特別就学許可書)。取得手続きは語学学校が代行。
半年程度の留学を考えている人は、こちらの記事を参考にしてください。
【1~2年】長期留学の場合
効果:アカデミックな英語を使えるようになる
1年以上のフィリピン留学の場合は、留学の方法として
「語学学校への語学留学」または「大学留学」があります。
1年間語学学校へ行く人も、
その先に海外大学進学や資格試験など具体的な目標があるのではないでしょうか。
1年間語学学校に行くとなると、190万円~250万円程度の費用がかかります。
①出発前の支払費用 | 15,000円(入学金)+1,500,000円(授業料)+2,500円(空港ピックアップ費用) |
②出発後の支払費用 | 36,000円(水道光熱費)+12,000円(SSP費用)+64,000円(ビザ延長代) +7,000円(ACR I-Card)+30,000円(教材費) |
③現地での生活費 | 240,000円 |
④航空券+保険料 | 60,000円(往復航空券)+海外旅行保険 |
合計 | 1,966,500円~ |
SSP*:Spesial Study Permit(特別就学許可書)。取得手続きは語学学校が代行。
1年間という長期期間留学を考えている人は、
「大学への留学」も視野に入れてみてもよいと思います。
フィリピンの大学の学部に交換留学・あるいは大学院に入学して、
専門分野を学んで単位や学位を取得するタイプの留学です。
大学の私費留学であれば、比較的簡単に入学を認めてもらえるケースがあります。
フィリピンの大学では、授業はもちろん、
クラスメイトたちとの会話や学校での諸手続きもすべて英語で行われます。
英語初心者の日本人にもある程度配慮してもらえる語学学校と違い、
「英語が当たり前」の環境に飛び込むことになるため、勉強は語学留学よりもかなりハードです。
日本の大学より課題も多く、
英語でのプレゼンテーションやグループワークも頻繁に課せられます。
これだけ厳しい環境に追い込まれるからこそ、
フィリピンの大学留学では英語力の大幅な向上が期待できます。
フィリピンの大学は講師はもちろん学生たちの英語レベルも非常に高く、
日本人がアカデミック英語を身につけるのにもってこいの環境です。
実際、1年以上のフィリピン大学留学を経験した人の口コミでは、
「英語面での苦労はなくなった」という声が多く聞かれます。
費用相場:80〜130万円
ここでは目安として大学留学1年の費用を解説します。
大学への留学では、語学学校留学と比較すると費用を抑えることが可能です。
フィリピンの大学は学費が年間10〜40万円程度と破格に安いことで有名です。
大学留学1年の留学費用全体の相場は80〜130万円程度といわれています。
フィリピン大学などの国立大学に1年留学した場合で試算してみたので、参考にしてください。
①学費 | 100,000円 |
②ビザ費用 | 30,000円 |
③現地での生活費 | 360,000円(家賃)+240,000円(生活費) |
④航空券+保険料 | 60,000円(往復航空券)+60,000円(海外旅行保険) |
合計 | 850,000円~ |
大学留学や大学院留学をお考えの人は、以下の記事も参考にしてみてください。
フィリピンの大学へ正規留学!メリットや入学手順・手続き方法を解説
【3~4年】長期留学の場合
効果:ビジネスで通用する英語力が身につく
3年以上のフィリピン留学は、フィリピンの大学に正規留学(進学)して、
卒業し学位を取得する目的の場合がほとんどではないでしょうか。
環境としては交換留学と同じですが、進級や卒業がかかってくるため、
交換留学よりもさらに勉強がハードになります。
英語力はビジネスレベルで通用する英語力を身に着けることが可能です。
「海外での学位取得」は日本でも評価され、就職活動に生かすことができます。
また、3年以上の現地経験を積むことで海外サバイバル力としての英会話スキルも向上し、
海外企業への就職や海外での起業なども視野に入れた、世界規模のビジネスパーソンが目指せます。
費用相場:150〜260万円
フィリピンでは大学によっては最短3年で卒業し学位を得ることが可能です。
まとめ:語学留学期間は2〜3ヶ月がおすすめ!
いかがでしたか?
今回は、フィリピンへ留学する場合の期間別効果や費用について紹介していきました。
フィリピン留学は1週間から可能ですが、
自分で実感できるほど英語力を向上させたいなら2〜3ヶ月以上の留学がおすすめです。
留学前の英語レベルによって到達具合は異なりますが、
多くの場合3ヶ月で簡単な英会話、6ヶ月でスムーズな英会話ができるようになります。
また、2〜3ヶ月フィリピンへ滞在すれば、
現地の観光やアクティビティも勉強と一緒に楽しむことが可能です。