フィリピンの天気って毎日晴れ?各地の気候やベストシーズンを徹底解説
7000以上の島々からなるフィリピンは観光だけでなく留学先としても大人気で、毎年多くの日本人がフィリピンを訪れています。
フィリピンは熱帯気候に属しており多くの方がイメージするように1年を通じて気温・湿度ともに高い常夏ですが、実は地域によって気候が多少変化します。
日本の北海道・東京・沖縄のように大きな気候の差はないものの、大きく4つのエリアで気候を分類することができ、訪れる場所によって過ごし方や服装なども変わってきます。
そこで今回は、エリア別フィリピンの天気・気候の特徴、おすすめの服装、ベストシーズンについて紹介していきます。
フィリピンの3つの季節
フィリピンの気候は大まかに乾季と雨季に分けることができますが、気温や降水量を含めてみていくと主に3つの季節に分類することができます。
日本のようにはっきりとした春夏秋冬はありませんが、現地ではその違いを感じることができると思います。
6月〜11月:【雨季】スコールや台風到来
12月〜2月:【乾季】ベストシーズン
3〜5月:【乾季】真夏シーズン
フィリピン現地の言葉であるタガログ語で「Tag-araw」や「Tag-init」といわれる「真夏」です。
1ヶ月の平均最高気温も30℃以上は当たり前で、1年の内で最も雨も少なく「THE 夏!」といった気候です。
30分程度屋外にいるだけでも、じわじわと汗が滲んできます。
熱中症に注意が必要で、こまめに水分補給を行なったり休憩したり
毎日晴天が続くので、天気の心配をせずにマリンスポーツや外のアクティビティを楽しむことができます。
しかし、紫外線は日本と比べものにならないくらいに非常に強く、少し屋外にいただけで日焼けをするので日焼け対策は必須です!
6月〜11月:【雨季】スコールや台風に要注意!
6〜8月は「Tag-ulan」といわれるスコールが降る雨季に突入します。
スコールは1日のうちの数時間非常に激しい雨が降ることを指し、日本の梅雨のようにシトシトと1日中雨が降ることはあまりありません。
逆に、スコールが降ったあとはカラッと晴れることも多く、気温も下がるのでスコールの時間帯以外は快適に外出することが可能となります。
8〜9月からは日本と同様に「Bagyo(台風)」が到来するシーズンに突入します。
ニュースでもよく耳にするようにフィリピン海上空で熱帯低気圧が台風に成長する場合が多く、インフラが十分ではないフィリピンでは毎年台風の被害が報告されています。
特に停電の被害が多く、台風シーズンに渡航する場合はあ台風情報などチェックしておきましょう。
特に首都のマニラがあるルソン島は台風の被害を一番受けやすく注意が必要です。
しかし、同じフィリピンでもセブ島やミンダナオ島など、ルソン島より南のエリアは台風の直撃は少なく台風シーズンでも観光を楽しむことができます。
12月〜2月:【乾季】1年で最も過ごしやすいシーズン
12月に入ると最も過ごしやすい時期でもある乾期に突入します。
1年の中で雨が少なく、気温も安定し日差しも真夏に比べてそこまで強くないので、最も過ごしやすい時期です。
朝晩になると気温も下がり、軽く羽織るものが必要になるエリアもあります。
また、セブ島で最も盛り上がるお祭り「Sinulog(シヌログ)」も1月の第3週目の日曜日にあったり、盛大にお祝いするクリスマスや花火が打ち上げられる年越しなどフィリピン国内での大きなイベントが目白押しなので特におすすめのシーズンです。
【4エリア別】フィリピンの天気・気候
フィリピンは7000以上の島から構成されていますが、大きく分けると4つのエリアに分類することができます。
ここからはそんなエリア別の天気や気候について紹介していきます。
ビサヤ諸島・セブ島付近:ネグロス島やパナイ島
ミンダナオ島付近:サンボアンガ、ダバオ
パラワン島付近:プエルト・プリンセサ、エルニド
ルソン島(マニラ)付近の天気・気候
フィリピンの北部に位置し、南北に細長く伸びるルソン島は首都のマニラがある島です。
その地域によって気候が多少異なりますが、雨季と乾季がはっきりしていることが特徴です。
ルソン島の中心部に位置する首都マニラは、ほとんど雨が降らない12月〜5月までの乾季と、雨季の6月〜11月の雨季に分けられます。
特に、台風シーズンとなる8月〜10月は毎月500ミリ以上の雨に見舞われます。
平均気温は年間を通して26℃〜30℃なので真夏の服装で過ごすことができます。
ルソン島の北部に広がる山岳地帯の街バギオは標高1,500メートルと高地で、年間平均気温は19℃と涼しいのが特徴です。
バギオは語学留学の街としても有名で、過ごしやすく留学に専念したい留学生にも人気です。
ビサヤ諸島・セブ島付近の天気・気候
セブ島も含まれるビサヤ諸島はフィリピンの中央付近に位置し、いくつかの大きな島と多数の小さな島から構成されています。
主な島はセブ島、マクタン島、ボホール島、ボラカイ島、ネグロク島、サマール島、レイテ島、パナイ島、シキホール島などがあります。
ビサヤ諸島にははっきりとした乾季と雨季はないが特徴で、年間平均気温も27〜30度と1年を通して夏の気候です。
セブ島を含め、年間を通して降水量はそれほど多くありません。
1カ月の降水量は雨季である6月〜11月は130〜170ミリほどで、12月〜5月は50〜90ミリほどです。
ビサヤ諸島は台風の直撃を受けることも少なく、セブ島をはじめとして観光や留学で人気の島々が点在しているので1年中滞在を楽しむことができます。
セブ島の天気・気候に関しては以下に詳しく書かれています!
セブの天気って毎日が晴天?気候やベストシーズンを徹底解説
ミンダナオ島付近の天気・気候
ミンダナオ島はフィリピンの南側にある2番目に大きい島です。
はっきりとした雨季と乾季はなく、1年を通して降水量・温度・湿度が安定しています。
中心都市のダバオの1ヶ月降水量は、比較的雨が多い4月〜11月は140〜180ミリ、12月〜3月は80〜100ミリです。
明確な雨季がないので、年間を通して観光できますがベストシーズンは雨の少ない12〜3月です。
サンボアンガはミンダナオ島の最西端で赤道のやや北側にあります。
ここは雨季と乾季がはっきりしており、季節風の影響を受けるため年間の降水量は比較的多くなります。
ミンダナオ島は台風が発生する海域より南に位置しているので、台風の影響を受けることがほとんどないことも特徴の1つです。
パラワン島付近の天気・気候
フィリピンの南西部にあるパラワン島は南北に細長く伸びている島です。
島の数は2,000近くあり、周辺にはカラミアン諸島、クヨ諸島、カガヤン諸島など多くの島々が点在します。
中心都市のプエルト・プリンセサは雨が少なめですが、雨季と乾季がはっきりしています。
しかし、1カ月の平均降水量は雨季の5~12月でも、100~150㎜ほどしかなく過ごしやすい気候です。
特に、パラワン島にあるフィリピン最後の秘境ともいわれるエルニドは西洋人に大人気の観光地となっておりジワジワと日本人にも人気がでてきています。
乾季・雨季別おすすめの服装
フィリピン各地の天気や気候がわかったところで、ここからはそんなフィリピンで快適に過ごすためのおすすめの服装を、乾季と雨季に分けて紹介します。
マニラやセブ島などの観光地では、大型ショッピングセンターや現地の人たちも通うショッピング通りなどで格安かつ簡単に衣類系を調達することができます。
乾季のおすすめ服装
フィリピンの乾季はとにかく暑く、暑さ対策も兼ねた日本の夏と同じような服装がおすすめです!
男性は半そでTシャツやシャツに短パンやチノパン、サンダルorスニーカー、女性はTシャツやカットソー・ブラウスにスカートや短パン、ワンピースなどがおすすめです。
真夏シーズンである3月〜5月は日差しが非常に強く、日焼け対策も欠かせません。
日焼け止めやサングラスは忘れずに持っていくようにしましょう!
特に、日焼け止めは、フィリピン現地で調達する物よりも日本から持参する日本製品のほうが安全性も高く、焼けにくくかつウォータープルーフタイプなどの種類も多いためおすすめです。
また、ショッピングモールやホテル、レストランなどではクーラーがとても効いていて肌寒く感じることもあったり、夜間は20℃程度になることもあるので、簡単に羽織れるパーカーやカーディガンを1枚持って行くようにしましょう。
ホテルのバーやレストラン、クラブやカジノエリア等に行く予定がある人は、ドレスコードが必要な場合もあるため襟付きのシャツを持っていくようにしましょう。
ドレスコードがある場合はサンダルや短パンでの入店を止められることがあるので注意が必要です。
道路はデコボコしていたりと歩きにくい場合もあるので、女性はヒールのあるサンダル等は避けるのが無難です。
雨季のおすすめ服装
フィリピンの雨季は短い時間、激しい雨が降るスコールが毎日のように発生します。
そのため、男女ともに乾きやすい真夏の装いがおすすめです!
雨季は湿度が高くなりやすくジメジメすることもあるので、通気性がよく濡れても乾きやすいコットン生地やリネン生地のものが重宝します。
また、水はけはあまりよくなく、道路を歩いているとジーパンやロングスカート、マキシワンピなど長い丈の場合は濡れることがあるのでショートパンツや膝丈のものなど短めのものを履くことをオススメします!
靴は、スニーカーよりサンダルのほうがよいでしょう。
スコールはいきなり降ってくるため雨具が必須で折りたたみ傘やレインコート、ウィンドブレーカーなど持っていくようにしましょう!
フィリピンのベストシーズンは12〜2月
多島海国家であるフィリピンではその地域によってベストシーズンが少しずつ変わってきます。
特に、フィリピンの雨季や台風の季節には傘が壊れる程の豪雨やスコールに見舞われ、インフラ整備が十分でない場所では河川が氾濫して道路が洪水になったり、土砂崩れが起き交通機関が麻痺してしまう、長期間の停電などのトラブルが生じることがあります。
そのため、フィリピンの雨季はできるだけ避け、雨が少なく気温も落ち着く乾季の12月〜2月がベストシーズンといえます。
さらに12〜2月は日本では、冬の真っ盛りで寒さの激しい季節のため寒さを忘れて暑い夏をフィリピンで過ごすことができます。
また、先述したようにクリスマスや年越しなどイベントも充実しているので、現地の盛り上がりを肌で感じることができる時期でもあります!
まとめ:フィリピンの天気を知って満喫しよう
いかがでしたか?
今回はフィリピンのエリア別天気・気候やベストシーズン、おすすめの服装を紹介させていただきました。
東南アジアに属する7000以上の島々があるフィリピンは季節によって気候が少し異なりますが、1年を通して夏を楽しめる過ごしやすい場所です。
そのなかでもハイシーズンは12月〜2月の乾季で、晴天で過ごしやすい環境で観光や留学を満喫することができます。
フィリピンの気候に合わせた服装や持ち物を事前に準備して、より充実したフィリピン滞在を楽しんでくださいね!