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【滞在経験者が語る】フィリピンの英語になまりはある?留学に影響は?

英語の留学先として、学生から社会人まで幅広く語学留学生を受け入れている国、フィリピン。

しかし旅行や留学を経験した人の中で「フィリピン人の英語とアメリカの英語は少し違った。」と感じる方もいるようです。 実際のところ、フィリピンの英語になまりはあるのでしょうか。

このページでは、学生時代にフィリピンに滞在経験のある筆者の立場から、フィリピンの英語のなまりに対する考え方をできる限り紹介していこうと思います。

結論から申し上げますと、アメリカ英語、イギリス英語、オーストラリア英語といったように、フィリピンにも多少の「なまり」はあります。 そしてフィリピンのなまりは、語学留学を考えている方は心配不要です。

なまりは気にしなくても良い理由を以下、詳しく見ていきましょう。

フィリピン英語についてはこちらの記事もあわせてご覧ください。

フィリピンは英語?フィリピン語?言語の種類や割合などを徹底解説!

フィリピンの生活で話されている現地語

フィリピンの生活で話されている現地語 歴史的にフィリピンは、スペインやアメリカの統治を長く経験してきました。

それが今日のフィリピン国内で使われている言語にも関係しています。 まずはフィリピンの言語に関して、大まかに俯瞰していきます。

フィリピンは英語がネイティブの国ではない

正確にいうと、フィリピンは英語ネイティブの国ではありません。

フィリピンは英語とフィリピン語(タガログ語)2つの公用語があります。

日常生活の中ではフィリピン語を使いますが、テレビや新聞そして学校教育などでは英語が普及しています。

観光地としても有名なセブ島では、現地の言葉(ビサヤ語)が使われており、場所によっては英語が通じないところもあります。

公用語として英語は使うものの、ネイティブ話者(母語)ではないという点は理解しておくべきでしょう。

参考までに、フィリピンで使われている言語のうち、TOP10を話者数とともにまとめました。

1位 タガログ語 25.12%
2位 セブアノ語 21.44%
3位  イロカノ語  8.68%
4位  ヒリガイノン語    8.12%
5位  ワライ語  3.54%
その他の現地語  25.98%

(出典:Philippine Statics Authority

なかには英語が話せない国民も

ある統計によると、フィリピン国内に存在する言語はおよそ170あるといわれています。

7000の島からなるフィリピンでは、民族同士の交流が限られており、そのため言語としても独立性を高く保ちながら現在まで存続しているのです。

したがって地方に住んでいる方であれば、現地語とフィリピン語の2ヶ国語を話し、英語はほとんど使わない人もいます。

フィリピン英語のなまりとは

フィリピン英語のなまりとは 世界中で話されている言葉ですので、国や地域によって差異があるのは当然のことです。

フィリピン人の英語は、フィリピン語(タガログ語)や現地語に影響を受けているといえるでしょう。

ちなみに日本人の話す英語は、なまりが強いと言われていますが、これはカタカナ語の影響が強いからです。

  しかしフィリピンの英語は、ビジネスの場でも通用しますし、人によってはほとんどネイティブ同様の発音をする人もいます。 その証拠として、世界の多くの企業はコールセンターの本社をフィリピンに置いています。

英語が堪能である、そして発音も問題ないことが評価されている証拠です。

フィリピン留学でなまった英語が身につく?! 

フィリピン留学でなまった英語が身につく?!  フィリピンで語学留学を経験したからといって、フィリピン人の英語のクセがついてしまうのでしょうか。

結論から言うと、数ヶ月の留学程度ではフィリピン人特有ののクセはつきません。 日本での場合で考えてみたら明らかです。

東京出身の人が出張で関西に2ヶ月滞在したぐらいでは、関西弁が身につくわけではありません。

よほど言語的なセンスがある人ではない限り、なまりの部分まで身につきませんし、2,3ヶ月で習得できるほど言語は簡単ではありません。

逆に関東から関西の大学に行った人は、卒業するまでに関西弁が身につく人もいますので、なまりやクセというのは、数年単位で身につくか身につかないかというものなのです。

3か月以下の留学を考えている方は、クセが身につくのを心配するのはナンセンスです。

仮にフィリピンの話し方が身に付いたとしても、世界標準に減らし合わせればフィリピン英語は十分通用します。
クセが身について損をするといったようなったことは、絶対にありません。

大切なのは英語が通じるかどうか 

大切なのは英語が通じるかどうか  完璧主義な方は「なまりが身につくのではないか」と心配するかもしれませんが、大切なのは自分英語が通じるかどうかです。

例えばアメリカやイギリスのような完璧な発音が100%だとして、フィリピンの英語のきれいさが80%だとしましょう。

「通じる発音」というのは、筆者が考えるに70%程度ですので、フィリピンの英語はなまりがあったとしても基準は超えています。

 実際にビジネスの場面でも、全員がアメリカやイギリスのような綺麗な英語を話す状況は限られています。

通じる程度の発音さを持って、伝えるべきことを正確に伝えること、まずはこのことに意識を集中させると良いでしょう。

語学留学では、話せるようになることを優先させるべきですし、そのために語学留学を活用していただきたいです。 

英会話力を向上させたいなら絶対にフィリピン留学を 

英会話力を向上させたいなら絶対にフィリピン留学を フィリピン英語の特徴やなまりをここまで見てきました。
やはりフィリピンは、語学を短期集中的に学びたい方にはピッタリな留学中です。

学生時代にフィリピンに留学経験が2回ある筆者の立場から見た、フィリピン留学の特徴を3つお伝えしていきます。

フィリピン留学①マンツーマンレッスンが基本

フィリピン留学の最大の特徴は、マンツーマンレッスンが基本だということです。

英語を勉強した期間も留学をする背景もバラバラの生徒ですので、当然一人一人の英語レベルはまちまちです。

しかしマンツーマンレッスンによって、生徒のレベルにあった教材を使うことができます。

フィリピン人講師の数も多いですので、きめ細やかなサポートを受けられることもフィリピン留学の大きな特徴です。

筆者がフィリピンへ留学していたときは、スピーキング、ライティング、リスニングの3つがマンツーマンで、リーディングの授業は他の学生とのグループレッスンでした。

フィリピン留学②ビジネス、TOEIC、日常会話などのコース

最も一般的なコースがESL(English as a Second Language)です。
基本的にどの語学学校にも用意されています。

いわゆる「英語ができるようになりたい」というニーズに応え、スピーキング中心で英語力の全体的な底上げを目的としたコースです。 その他にも資格対策のコースも人気です。

学生や社会人の方は、TOEICのスコアUPを大きな目的として留学します。

ESLのようにバランスよく勉強するというよりは、目的の点数を取るために最短ルートで勉強するためのコースです。

逆に目的なく受講してしまうと受験勉強のようでとても退屈ですので注意が必要でしょう。

最後に紹介をするのが「ビジネス英会話コース」です。

人前でプレゼンをしたり、資料作成したりという実際のビジネスシーンを想定して英語の表現などを学びます。
ビジネスコースは難易度が比較的高いので、基礎的な英語力がある方に限定されます。

フィリピン留学③イギリスやアメリカよりも低価格 

フィリピン留学のメリットは価格面でもあります。 マンツーマンレッスンが中心で、授業数が多いのにも関わらず、アメリカやイギリスの語学学校と比べて費用が約1/3から1/4に抑えることが可能です。

日本からも地理的に近いですので、航空券も LCC を使えば、片道2万円もかかりません。

フィリピンで1ヶ月留学をすると仮定した場合の留学費用は、20万~25万円です。 学生であればアルバイトで貯金をしたり、親からのサポートで留学している人が多い印象でした。

社会人は会社の許可さえ下りれば、金銭的にはさほど問題にならないはずです。
生活費も安いですので、コストパフォーマンスの面でも、アメリカイギリスよりも優れているといえます。 

世界中の人が「なまり」のある英語を話す自体に

世界中の人が「なまり」のある英語を話す自体に ここまで読んでいただいた方は、「なまり=悪いもの」ではないという認識に変わったのではないかと思います。

これからの時代は、全ての英語話者がネイティブの発音ではなく、それぞれの母語の影響を受けた英語でやりとりをしていく時代です。

なまりが当たり前になる時代に必要なのは、なまりのある英語を聞き取ることができる能力です

フィリピンのなまりが気になる方でも「これがフィリピン人の話す英語だ」と考えて、なまりも含めて英語を楽しめるとよいでしょう。 

なまりのない完璧な英語を話したければアメリカへ

なまりのない完璧な英語を話したければアメリカへ 「なまりのある英語を積極的に話そう!」と主張したいわけではありません。

いわゆるネイティブスピーカーのような流暢な発音で話せるのに越したことはありません。

しかし通訳や国際アナウンサーを志望していて、 どうしてもネイティブ並みの発音でなければならないという方は、フィリピン留学はおすすめできません。

やはりイギリスやアメリカ、オーストラリアなどの本場のほうが様々なフレーズを学べます。

結論:フィリピンの英語になまりはある?

結論:フィリピンの英語になまりはある? このページではフィリピンの言葉に着目してきましたが、いかがでしたでしょうか。

この記事を通して筆者が一番伝えたい事としては「なまりを気にすること」よりも「自分の英語が伝わるかを気にする」ということでした。

筆者もフィリピンに留学をする前は、なまりがあるのではないかと心配していました。

人によってはなまりが強いなと思う先生もいました。
しかしその人の話す英語も、立派な英語です。

筆者はなまりを気にしなくなった途端、話す内容に集中することとができ、結果的にスピーキングの伸びも上がりました。

フィリピンは英語留学地としてはおすすめですので、これから海外留学を考えている方は、ぜひフィリピンも留学候補地の1つとして考えてみてください。 

フィリピン英語についてはこちらの記事もあわせてご覧ください。

フィリピンは英語?フィリピン語?言語の種類や割合などを徹底解説!

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