フィジーでの高校留学ってどう?特徴やメリット、卒業後の進路まで徹底解説
「フィジーの高校に留学したいけど、どんな感じなんだろう……」
と悩んでいる高校生は多いのではないでしょうか?
フィジーは留学費用が安い、日本人留学生を受け入れていることから、留学する高校生が増えています。
正規留学や編入留学、休学留学などさまざまな方法を選べるうえに、英語力を伸ばしながら海外生活を体験できます。
フィジーであれば、留学費用をおさえながら海外の高校に通うことが可能です。
また帰国後の受験で帰国子女枠を活用できるなど、大学受験に有利になることも多いです。
とはいえ、フィジーの高校に留学するイメージは、なかなか湧きづらいですよね。
そこで今回は、
- フィジーの高校に留学する方法
- フィジーの高校の特徴
- フィジーに留学するメリットとデメリット
- 留学費用
- 帰国後の進路
を紹介します。
今回の記事を参考にしながら、フィジーにある高校への留学を考えてみてくださいね。
フィジーに高校留学する方法3つ
最初に、フィジーの高校に留学する方法として、
- 正規留学
- 編入留学
- 休学留学
の3つを紹介します。
方法1.高校への正規留学
1つ目は「中学卒業と同時にフィジーに渡航し、現地の高校に入学する方法」です。
フィジーにある高校への入学タイミングは、2回あります。
【1月入学】
前年12月で日本の中学校を離れ、翌年1月からフィジーの高校に入学する
【5月入学】
3月に中学を卒業し、事前準備を進めたあと、5月にフィジーの高校に入学する
卒業はどちらも2年後の11月。
高校生活はおよそ2年6〜10ヶ月と、日本の学校よりも短くなります。
ただしフィジー人の学生と学ぶため、日本の高校生活よりも刺激的なスクールライフを送れるでしょう。
方法2.編入留学
2つ目は「高校生活の途中からフィジーの学校に編入する方法」です。
編入留学は、最初からフィジーの高校に通うわけではありません。
高校2年、もしくは3年までは日本の高校に通い、残りの高校生活はフィジーで過ごします。
日本とフィジー、どちらでも高校生活を半分ずつ過ごせるため、さまざまな思い出を作りやすいです。
方法3.休学留学
3つ目は「日本の高校を休学して、半年から1年ほどフィジーに留学する方法」です。
休学留学の場合、日本の高校から籍はなくなりません。
日本の高校に在籍しながら、1年間など一時的にフィジーの高校に通学します。
1年ほど遅れることにはなりますが、入学・卒業するのは日本の高校です。
フィジーでの高校留学の特徴
続いては、フィジーにおける高校留学の特徴3つを、
- 学期
- 授業内容
- 特別活動
の観点から見ていきましょう。
特徴1.学期は3学期制
フィジーの高校は、3学期制です。
入学や新学期、卒業シーズンは、以下の通り。
- 新学年、入学:1月
- 卒業:11月
3学期制であるだけでなく、新学年のスタート時期もやや異なりますよね。
またフィジーの高校に在籍するのは、14〜18歳。
というのも、フィジーは学年を「Year8」「Year12」など数えるのです。
そのためフィジーにおける高校生活は、以下のようになります。
Year9 | 中学3年生 |
Year10 | 高校1年生 |
Year11 | 高校2年生 |
Year12 | 高校3年生 |
日本とは少し異なるため、事前に理解しておきましょう。
特徴2.フィジー語やヒンディー語の授業も受けられる
フィジーの高校留学では、フィジー語やヒンディー語の授業を受けることができます。
英語以外の言語力を手に入れるチャンスとなるでしょう。
というのも、フィジーの公用語はフィジー語。
主に原住民が使用していますが、フィジーに住んでいるのは原住民だけではありません。
インド系フィジー人も住んでおり、彼らはヒンディー語を話します。
そのため学校でもフィジー語やヒンディー語の授業が用意されており、日本人留学生が学ぶことも可能です。
英語以外の外国語を学習でき、日本の高校生と1歩差をつけることができるでしょう。
ちなみに授業は英語のため、ある程度の英語を理解できれば、留学そのものは問題ありません。
特徴3.朝やお昼にはお祈りの時間がある
フィジーはキリスト教やヒンドゥー教を信仰している人が多いため、学校でもお祈りの時間が設けられています。
日本の公立高校では、なかなかできない体験ですよね。
現地の高校に通いながら、異文化体験をすることもできます。
フィジーの高校に留学したときの費用相場
フィジーの高校に1年間の留学をした場合、費用相場は以下の通りです。
金額 | |
学費+ホームステイ代 | 105万〜112万円 |
渡航費 | 往復8万〜16万円 |
ビザ代 | 2万円 |
海外旅行保険代 | 15万〜20万円 |
合計 | 130万〜150万円 |
高校やホームステイ先によって多少の変動はありますが、およそ130万円は必要となるでしょう。
フィジーの高校に留学するメリット
続いては、フィジーの高校に留学するメリットとして、
- 留学費用が安い
- 乗り越える力が身に付く
- 留学経験が入試の評価につながる
の3つを紹介します。
メリット1.留学費用が安い
フィジーは留学費用が低価格です。
1年間で130万円と聞くと高く感じるかもしれません。
しかし、留学先が欧米圏などになると、この価格で留学することは難しいです。
留学費用が安い理由は「物価が安いから」。
フィジーの物価は日本のおよそ2分の1と、低価格です。
生活費がそれほどかからないため、数ある渡航先の中でも安く留学できます。
長期でも、費用をおさえながら留学することが可能です。
メリット2.困難を乗り越える力が身に付く
フィジーはまだまだ途上国で、日本ほど利便性が高いとはいえません。
インフラなども整っていないことが多いですが、そのぶん困難を乗り越える力は身に付きます。
例えば、
- カタコトの英語でもホストファミリーと会話できた
- 見知らぬ土地で1から人間関係を築いた
- 停電が続く中でも耐えた
などです。
フィジーの高校留学で身に付いた力は、これからの人生でも大いに役立つでしょう。
メリット3.大学入試で経験を評価されやすい
フィジーでの高校留学の経験は、大学入試などでも評価されやすいです。
先ほどフィジー留学を通して、困難を乗り越える力が身に付くとお伝えしました。
このような自分で考えて困難に立ち向かう経験は、大学生や社会人になってからも役立つことが多いです。
また他の高校生はなかなか経験しない出来事のため、差別化になることも。
入試などで評価され、合格に近付くはずです。
フィジーの高校に留学するデメリット
フィジーの高校に留学することは、以下のようなデメリットもあります。
- 日本よりは生活環境が悪い
- 基礎程度の英語力は必要になる
- フィジー留学の情報が少ない
1つずつ見ていきましょう。
デメリット1.日本と比べると生活環境は劣る
先ほどもお伝えしたように、フィジーは日本ほど発展しているわけではありません。
例えば停電、断水など、日常生活がままならないことも多いです。
日本と比べると生活環境が劣るため、最初は不便を感じます。
ただし、ずっと停電や断水が続くわけではありません。
また不便だからこそ近所の人とコミュニケーションを取ることが多いなど、良い面もあります。
現地ならではの生活を楽しむ気持ちと工夫によって、乗り越えることは可能です。
デメリット2.英語を話せないと授業についていけない
フィジーの高校の授業は、基本的に英語です。
基礎程度の英語力がないと、授業についていくことはできません。
理解できないと、成績にも影響を及ぼします。
留学前に、ある程度の英語を習得しておくことは必要です。
目安として、TOEIC600〜700点レベルまでは英語を勉強しておきましょう。
デメリット3.留学している人が少ないので情報を集めにくい
フィジーに留学する高校生は増えていますが、まだまだメジャーな留学先とはいえません。
フィリピンや欧米圏などの方が人気があるぶん、留学先の情報は見つかりにくいと感じることが多いです。
自力で留学情報を集めることは可能ですが、限界を感じるでしょう。
ただし情報が少ないぶん、以下のメリットがあるのも事実です。
- 情報を集める力が身に付く
- 日本人が少ないため、英語を話す機会が増える
上記のような経験も、困難を乗り越える力が身に付くきっかけになるはずです。
また情報が少ない場合、留学エージェントに相談するのもおすすめです。
留学エージェントは数々の相談に載ってきた経験、情報収集力の高さから、フィジーの情報を数多く持っています。
プロに話を聞いてもらうことで、留学の目的が定まることも少なくありません。
デメリットがあってもメリットになるように行動することで、充実した留学生活にすることは可能です。
フィジーの高校に留学した後に選べる進路
最後に、フィジーの高校に留学した後の進路として、
- 日本で大学進学
- 現地インターンシップ
の2つを紹介します。
進路1.日本の大学に進学
フィジー留学から帰国し、日本の大学を受験する人が多いです。
フィジーにある高校は卒業が11月のため、日本の大学入学である4月には十分間に合います。
また高校留学をすれば、帰国子女枠で受けられる大学も少なくありません。
一般入試とは異なる方法で受験することで、より合格に近付くこともあります。
日本で勉強したい分野がある人は、帰国して大学に進学するのがおすすめです。
進路2.フィジーでのインターシップ
卒業後にフィジーに残り、現地でインターンシップをする人も多いです。
インターンシップをするメリットは、「海外で働く経験を積めること」。
高校留学と同じく、海外インターンシップを経験している10代はあまり多くありません。
レアな経験ができるため、インターンシップを終えてから大学受験や就職にチャレンジすることも十分可能です。
自分の興味や関心にあわせて、最適な進路を選びましょう。
フィジーの高校に留学して、多様な将来の選択肢を手に入れよう
今回は、フィジーにおける高校留学について解説しました。
フィジーはオセアニアにある途上国で、原住民とインド系フィジー人が住む国です。
ここまでをまとめると、日本の高校生がフィジーに留学する方法は以下の3つです。
- 正規留学
- 編入留学
- 休学留学
またフィジーの高校に留学するメリットとして、以下の3つを紹介しました。
- 他の国よりも留学費用が安い
- 困難を乗り越える力が身に付く
- 留学経験が入試の評価につながる
また帰国後は、以下のような進路を選択することが可能です。
- 日本で大学進学
- フィジーに残ってインターンシップ
今回の記事を参考にしながら、フィジーの高校への留学を考えてみてくださいね。