フィリピンの有名なもの完全ガイド｜食べ物・観光地・文化を徹底解説

⌚ 2025年11月11日 公開（2025年11月11日 更新）

フィリピンといえば何を思い浮かべますか？美しいビーチリゾートや独特な食文化、
カトリックの伝統が色濃く残る祭りなど、魅力的な要素がたくさんあります。

この記事では、フィリピンを代表する食べ物から世界的に有名な観光地、現地に根付く文化や伝統行事、
そして旅行のお土産に最適な特産品まで幅広く紹介しています。

初めてフィリピンを訪れる方も、より深く知りたい方も、現地の魅力を具体的にイメージできる内容です。
旅行計画の参考にも、フィリピン文化の理解にも役立つ情報をまとめました。

フィリピンの有名な食べ物

フィリピン料理は、スペイン、中国、マレーシアなどの影響を受けながら独自に発展してきた多様性豊かな食文化です。
甘み、酸味、塩味のバランスが特徴的で、家庭料理から屋台メニューまで幅広い味わいが楽しめます。

アドボ

アドボは、鶏肉や豚肉を醤油、酢、ニンニクで煮込んだフィリピンを代表する家庭料理です。
各家庭で味付けが異なり、「おふくろの味」として親しまれています。

酢の酸味と醤油のコクが絶妙に調和し、ご飯との相性が抜群です。
保存性が高く、冷蔵庫で数日間保存できるため、作り置きおかずとしても重宝されています。

スペイン統治時代の影響を受けながらも、フィリピン独自の調理法で進化した料理として知られています。
地域によってココナッツミルクを加えたり、パイナップルを入れたりとバリエーションも豊富です。

レチョン

レチョンは、豚一頭を丸ごと炭火でじっくりと焼き上げた料理で、結婚式や誕生日などの特別な日に欠かせません。
パリパリの皮とジューシーな肉質が特徴で、フィリピン料理の中でも最も豪華な一品とされています。

セブ島のレチョンは特に有名で、レモングラスやタマネギなどのハーブを詰めて焼き上げるため、独特の風味があります。
レチョン専門店も多く、お祝い事の際には事前予約が必要なほど人気です。

一頭丸ごと焼くため、価格は高めですが、大人数で分け合って食べるスタイルがフィリピンの温かい家族文化を象徴しています。
専用のソース「レチョンソース」をつけて食べるのが一般的です。

ハロハロ

ハロハロは、かき氷にフルーツ、ゼリー、タピオカ、アイスクリームなどを盛り付けた、
フィリピンを代表する冷たいデザートです。

タガログ語で「混ぜこぜ」を意味する名前の通り、すべての具材を混ぜ合わせて食べます。

暑い気候のフィリピンでは一年中楽しまれており、ファストフード店から高級レストランまで幅広い場所で提供されています。
紫芋のアイスクリーム「ウベ」をトッピングするのが定番です。

具材の組み合わせは店舗や家庭によって異なり、バナナ、ナタデココ、レチェフラン（プリン）などが加えられることもあります。
見た目も華やかで、SNS映えするデザートとして観光客にも人気です。

バロット

バロットは、孵化直前のアヒルの卵を茹でたもので、フィリピン独特の珍味です。
屋台や路上で夜になると売られており、塩やビネガーをかけて食べるのが一般的です。

現地では栄養価が高く、スタミナ食としても親しまれています。
殻を割ると中に卵とヒナの形をした胚が入っており、見た目に抵抗を感じる人もいますが、味はコクのある卵料理に近いです。

挑戦的な食べ物として観光客の間でも話題になることが多く、
フィリピン文化を体験する一つのきっかけとなっています。

ビールのおつまみとしても人気があり、夜の屋台文化に欠かせない存在です。

フィリピンで有名な観光地

フィリピンには7,000以上の島々があり、それぞれに異なる魅力を持つ観光地が点在しています。

透明度の高い海と白砂のビーチ、歴史的建造物が残る都市、手つかずの自然が残る秘境まで、
訪れる人の目的に応じた多彩な体験ができます。

ここでは、日本人観光客にも人気の高い代表的な観光地とリゾートを紹介します。

ボラカイ島

ボラカイ島は、全長4kmにわたるホワイトビーチで知られる世界屈指のビーチリゾートです。
パウダー状の白砂と遠浅のエメラルドグリーンの海は、多くの旅行雑誌で「世界最高のビーチ」に選ばれています。

島の西側に位置するホワイトビーチは、ステーション1から3までエリアが分かれており、
それぞれ異なる雰囲気を楽しめます。

ステーション1は高級リゾートが並ぶ静かなエリアで、ハネムーンやカップルに人気です。

ステーション2は飲食店やショップが集まる賑やかなエリアで、
夕方にはサンセットを眺めながらビーチバーで過ごす観光客で溢れます。

マリンアクティビティも充実しており、パラセーリング、シーウォーカー、アイランドホッピングなどが楽しめます。

2018年に環境保護のため半年間閉鎖された後、より厳格な環境規制のもとで再開されました。
現在は入島人数が制限され、ビーチでの喫煙や飲酒も禁止されているため、以前より清潔で快適な環境が保たれています。

セブ島

セブ島は、フィリピン第2の都市セブシティを擁する中部ビサヤ地方の中心的な島です。
日本から直行便で約5時間とアクセスが良く、ビーチリゾートと都市機能が両立している点が魅力です。

セブ島とマクタン島周辺には多くのダイビングスポットがあり、
ジンベエザメと一緒に泳げるオスロブ、イワシの大群が見られるモアルボアルなど、世界中のダイバーが訪れます。

シュノーケリングでも十分に海の美しさを堪能できるため、初心者にも優しい環境です。

歴史的な観光名所も充実しており、スペイン統治時代の遺産であるサント・ニーニョ教会やマゼラン・クロスは必見です。
セブシティの中心部には大型ショッピングモールが複数あり、リゾートステイと都市観光を組み合わせた旅程が組めます。

近年は語学学校が多く集まるエリアとしても知られ、留学先としても人気が高まっています。
マクタン島のリゾートエリアには高級ホテルから手頃な価格の宿泊施設まで揃っており、予算に応じた滞在が可能です。

マニラ

マニラはフィリピンの首都であり、政治・経済・文化の中心地です。
近代的な高層ビルが立ち並ぶ一方で、スペイン統治時代の歴史的建造物が残る独特の景観を持っています。

旧市街地であるイントラムロスは、16世紀にスペイン人が築いた城塞都市で、現在も石造りの城壁が残っています。
サン・アグスティン教会はフィリピン最古の石造教会で、1993年にユネスコ世界遺産に登録されました。

マニラベイ沿いには遊歩道が整備され、夕方には美しいサンセットを眺めることができます。
近年再開発が進み、カジノを併設した大型統合型リゾートも次々とオープンしています。

ショッピングではSMモール・オブ・アジアなど世界最大級のショッピングモールがあり、
ローカルブランドから国際ブランドまで幅広く揃っています。

ただし、交通渋滞が激しいため、移動時間には余裕を持った計画が必要です。

パラワン島

パラワン島は、フィリピン西部に位置する細長い島で、手つかずの自然が残る秘境として知られています。
米国の旅行雑誌で「世界で最も美しい島」に何度も選ばれており、エコツーリズムの目的地としても注目されています。

島の北部に位置するエルニドは、切り立った石灰岩の崖と透明度の高いラグーンが織りなす絶景で有名です。
アイランドホッピングツアーでは複数の無人島やラグーンを巡り、シュノーケリングやカヤックを楽しめます。

島の中央部にあるプエルト・プリンセサには、世界遺産に登録された地下河川国立公園があります。
全長8kmを超える地下河川は世界最長級で、ボートに乗って洞窟内を探検できます。

鍾乳石や石筍が作り出す幻想的な景観は圧巻です。

南部のコロンは第二次世界大戦時の日本軍の沈没船が多く残るダイビングスポットとして知られ、
レックダイビングの聖地とも呼ばれています。

透明度の高い海中に横たわる船体は、戦争の歴史を今に伝える貴重な遺産です。

パラワン島は開発が抑制されているため、大型リゾートは少なく、エコリゾートや小規模なゲストハウスが主流です。

電気や水道が不安定なエリアもありますが、それが逆に秘境らしさを演出しており、
都会の喧騒から離れてゆっくり過ごしたい旅行者に最適です。

フィリピンの有名な文化

フィリピンは東南アジアの中でも特に色鮮やかな祭りや独特の文化が息づく国です。

スペイン統治時代の影響を受けたカトリック信仰と、マレー系をルーツとする伝統文化が融合し、
ほかの国では見られない独自の文化を形成しています。

この章では、フィリピンを代表する祭りや伝統衣装、民族舞踊など、
現地で大切にされている文化について詳しく紹介します。

シヌログ祭り

シヌログ祭りは毎年1月の第3日曜日にセブ島で開催される、フィリピン最大規模の宗教的祭典です。

幼きイエス・キリストを象徴する「サント・ニーニョ」を祝うこの祭りには
国内外から数百万人もの人々が訪れます。

祭りの目玉は、華やかな民族衣装を身にまとった踊り手たちによるストリートダンスパレードです。
「Pit Senyor！」という掛け声とともに、太鼓のリズムに合わせて踊る光景は圧巻で、参加者も観客も一体となって盛り上がります。

シヌログという名前は、セブアノ語で「水の流れのような動き」を意味する言葉に由来しています。
ダンスの動きが川の流れを思わせることから名付けられました。

セブ島への語学留学を検討している方は、1月にシヌログ祭りを体験できるタイミングで渡航するのもおすすめです。
フィリピン文化を肌で感じられる貴重な機会となります。

バロン・タガログ

バロン・タガログは、フィリピンの男性が正装として着用する伝統的な民族衣装です。
パイナップルやバナナの繊維から作られた透け感のある白や淡い色の生地に、繊細な刺繍が施されているのが特徴です。

結婚式や卒業式、公式行事などフォーマルな場面で着用され、フィリピンの国民的な正装として親しまれています。
大統領や政府高官も公式の場ではバロン・タガログを着用するため、フィリピンの格式を象徴する衣装といえます。

バロン・タガログの最大の魅力は、熱帯気候に適した涼しさと優雅さを兼ね備えている点です。

ジャケットを着る必要がなく、シャツ一枚でフォーマルな装いが完成するため
暑いフィリピンでは非常に実用的な正装となっています。

女性の正装は「テルノ」または「バロ・アット・サヤ」と呼ばれ、蝶の羽のような袖が特徴的です。
バロン・タガログと同じく、フィリピンの伝統と誇りを表現する衣装として大切にされています。

ティニクリング踊り

ティニクリングは、2本の長い竹を使って踊るフィリピンを代表する民族舞踊です。

竹を開いたり閉じたりするリズムに合わせて、ダンサーがステップを踏みながら巧みに足を出し入れする様子は、
まるで鳥が竹の間を飛び回っているかのように見えます。

この踊りの名前は、フィリピンに生息する「ティクリング」という長い脚を持つ鳥に由来しています。
農民がティクリング鳥から作物を守るために竹の罠を設置していた様子を模した踊りとして誕生したといわれています。

ティニクリングは学校の体育の授業でも取り入れられるほど、フィリピン国民にとって身近な文化です。
観光客向けのショーでもよく披露されるため、現地を訪れた際にはぜひ一度鑑賞してみることをおすすめします。

ティニクリングは集中力とリズム感が求められるため、観光客も体験できるワークショップに参加すると、
フィリピン文化への理解がさらに深まります。

クリスマス

フィリピンはアジアで唯一、国民の約80％以上がカトリック信者という、キリスト教文化が深く根付いた国です。
16世紀のスペイン統治時代に布教が始まり、現在では人々の生活のあらゆる場面で宗教が重要な役割を果たしています。

日曜日のミサには多くの家族が教会に足を運び、クリスマスや復活祭は国を挙げての一大イベントとなります。

特にフィリピンのクリスマスシーズンは9月から始まるといわれるほど長く、
街中がイルミネーションで彩られ、お祝いムードが続きます。

また、フィリピン各地には歴史的な教会が数多く残されており、
マニラの「サン・アグスチン教会」はユネスコ世界遺産にも登録されています。

スペイン統治時代の建築様式を残すバロック様式の教会は、観光スポットとしても人気です。

カトリック文化はフィリピン人の温かく家族を大切にする国民性にも影響を与えています。
困っている人を助ける精神や、年長者を敬う文化も、宗教的な教えと深く結びついています。

フィリピンに語学留学する際は、こうした宗教行事や文化を理解しておくと、
現地の人々との交流がよりスムーズになります。

宗教的な話題に敏感になりすぎる必要はありませんが、尊重する姿勢を持つことが大切です。

フィリピンの有名な特産品

フィリピンには、現地でしか手に入らない魅力的な特産品や、日本へのお土産に喜ばれる商品がたくさんあります。

南国ならではのトロピカルフルーツを使った加工品や、美容・健康志向の
高い方に人気のナチュラルコスメなど、バラエティに富んだラインナップが揃っています。

ショッピングモールやスーパーマーケット、空港の免税店などで気軽に購入できるものばかりなので、
帰国前にまとめ買いする旅行者も多いです。

ここでは、フィリピン土産の定番として知られる人気商品を詳しく紹介します。

ドライマンゴー

ドライマンゴーは、フィリピン土産の代表格として日本でも広く知られています。
完熟マンゴーを天日干しやドライヤーで乾燥させたもので、濃厚な甘みと適度な酸味が特徴です。

フィリピン産マンゴーは世界的に評価が高く、特にセブ島やミンダナオ島で栽培されるペリシア種は糖度が高くて人気があります。
7D、セブ、プロフーズなどのブランドが有名で、スーパーマーケットや空港の免税店で手軽に購入できます。

個包装タイプやファミリーパックなど、用途に応じてサイズを選べるのも便利です。
日持ちするため職場や友人へのばらまき土産としても重宝されています。

バージンココナッツオイル

バージンココナッツオイルは、ココナッツの果肉から低温圧搾法で抽出された天然オイルです。
加熱処理をしていないため、ビタミンEや中鎖脂肪酸などの栄養素がそのまま残っているのが特徴です。

美容オイルとして肌や髪のケアに使えるほか、料理にも活用できる万能アイテムとして人気があります。
フィリピンは世界有数のココナッツ生産国で、品質の高いオーガニック製品が手頃な価格で手に入ります。

ミンダナオ島やルソン島南部で生産されるココナッツオイルは特に評価が高く、日本への輸出も盛んです。
空港の免税店やショッピングモール内の専門店で購入できます。

主な使用方法と効果

スキンケアとしては、洗顔後の保湿や全身のマッサージオイルとして使用できます。
抗酸化作用があるため、エイジングケアにも適しています。

ヘアケアでは、シャンプー前のオイルパックやヘアトリートメントとして活用できます。
髪に艶とまとまりを与え、パサつきを抑える効果が期待できます。

食用としては、サラダのドレッシングや炒め物に使えます。
中鎖脂肪酸が豊富なため、エネルギー代謝を促進する健康効果が注目されています。

バナナチップス

バナナチップスは、薄切りにしたバナナを揚げたり乾燥させたりして作るフィリピンの伝統的なスナック菓子です。
日本のポテトチップスのような感覚で食べられ、素朴な甘さとカリッとした食感が楽しめます。

フィリピンではバナナの品種が豊富で、チップスには主にサバ種と呼ばれる調理用バナナが使われます。
プレーン味のほか、砂糖がけやバーベキュー味、チーズ味などバリエーションも豊富です。

スーパーマーケットでは1袋50ペソ前後から購入でき、軽くてかさばらないためお土産として持ち帰りやすい商品です。
現地の人も日常的に食べているローカルフードの一つです。

おすすめの購入場所

ショッピングモール内のスーパーマーケットでは、複数のブランドを比較しながら購入できます。
SMモールやアヤラモールなどの大型施設なら品揃えも豊富です。

空港の免税店でも各種フレーバーが揃っていますが、市中のスーパーよりやや割高になります。
時間があれば現地のスーパーで購入するのがお得です。

ローカル市場やパレンケ（公設市場）では、手作りの無添加バナナチップスが売られていることもあります。
素朴な味わいを楽しみたい方におすすめです。

その他の人気特産品

パパイヤ石鹸は、天然パパイヤエキス配合の美白石鹸として人気があります。
フィリピンでは美白ケアが盛んで、現地の人にも愛用されています。

カラマンシージュースやカラマンシー調味料も、フィリピンならではの柑橘類を使った商品として注目されています。
ビタミンCが豊富で爽やかな酸味が特徴です。

真珠製品やシェルアクセサリーは、海に囲まれたフィリピンならではのアイテムです。
セブ島やパラワン島では、職人が手作りした上質なジュエリーが手頃な価格で購入できます。

まとめ

フィリピンには多彩な魅力があり、食べ物・観光地・文化のどれをとっても独自性があります。

アドボやレチョンといった伝統料理は家庭の味として親しまれ、ハロハロのような甘いデザートは暑い気候にぴったりです。

ボラカイ島やセブ島は世界中から観光客が訪れる美しいビーチリゾートで、
パラワン島は手つかずの自然が残る秘境として人気を集めています。

文化面では、カトリックの影響を強く受けたシヌログ祭りやティニクリング踊りが有名で、
バロン・タガログという伝統衣装は正装として今も着用されています。

お土産にはドライマンゴーやバージンココナッツオイルが定番で、どれも日本国内で手に入りやすく、
フィリピンらしさを感じられる品々です。

フィリピンは日本から近く、英語が広く通じるため、観光だけでなく留学先としても注目されています。
豊かな自然と温かい人々、そして多様な文化体験ができる国として、訪れる価値は十分にあります。

フィリピン留学ナビではフィリピンを専門に留学をサポートしています。

ご相談はLINEなどで承っています。
是非お気軽にご相談ください。