フィリピンでクレジットカードは使える?手数料・注意点・おすすめカード完全ガイド
⌚ 2025年11月4日 公開(2025年11月4日 更新)
フィリピン旅行や出張でクレジットカードは使えるのか、手数料はどのくらいかかるのか気になりますよね。
この記事では、マニラやセブなどの主要都市から地方まで、
実際にクレジットカードが使える場所や国際ブランドの対応状況を詳しく解説します。
さらに海外事務手数料やATM手数料の仕組み、スキミング対策などの注意点、
そしてフィリピン旅行に適したおすすめカードまでまとめました。
この記事を読めば、現地で安心してクレジットカードを使うための知識がすべて身につきます。
フィリピンでのクレジットカード利用
フィリピンは近年、キャッシュレス決済の普及が進んでいますが、
日本と比べるとまだまだ現金中心の社会です。
主要都市と地方では利用できる場所に大きな差があり、
渡航前に現地の状況を把握しておくことが大切です。
この章では、フィリピンでクレジットカードが使える場所と使えない場所、
そして国際ブランドごとの使い勝手について詳しく見ていきます。
マニラやセブなど主要都市
マニラやセブなどの主要都市では、
ショッピングモールやホテル、高級レストランではほぼ確実にクレジットカードが使えます。
特にSM系列やアヤラ系列などの大型モールでは、食料品売り場を含めてほとんどの店舗でカード決済に対応しています。
マカティやBGC(ボニファシオ・グローバルシティ)といったビジネス街では、
カフェやコンビニでもカード払いができる店が多く、日常的な買い物で困ることは少ないでしょう。
タクシーについては、Grabなどの配車アプリを使えばアプリ内でカード決済が完結するため便利です。
セブシティでも同様に、アヤラセンター・セブやSMシティセブなどの大型商業施設ではカード決済が一般的です。
観光客が多いマクタン島のリゾートエリアでも、ほとんどのホテルやレストランでカードが使えます。
ホテル・レストラン・ショッピングモール
フィリピンのホテルでは、3つ星以上のホテルであればチェックイン時に
クレジットカードの提示を求められることが一般的です。
デポジットとして一時的にカードに与信枠を確保されることもありますが、チェックアウト時に清算されます。
レストランについては、店舗の格によって対応が大きく異なります。
観光客向けのレストランや日本食レストランではほぼ問題なく使えますが、
ローカル向けの食堂や屋台ではカードが使えないことがほとんどです。
ショッピングモールでは、次のような状況になっています。
| 施設タイプ | カード対応状況 | 備考 |
|---|---|---|
| 大型ショッピングモール | ほぼ全店舗で利用可 | SMモール、アヤラモールなど |
| スーパーマーケット | 主要チェーンは対応 | 最低利用金額が設定されている場合あり |
| コンビニエンスストア | 主要都市の店舗は対応 | セブンイレブン、ファミリーマートなど |
| ローカル市場 | 現金のみ | カードは使えないと考えるべき |
ドラッグストアのWatsonsやMercury Drugなどの大手チェーンでもカード払いができますが、
少額の買い物では現金を求められることもあります。
地方や田舎
地方都市や田舎では、現金が主流でクレジットカードが使える場所は限定的です。
ボホール島やパラワン島などの観光地でも、リゾートホテル以外ではカードが使えないことが多いため注意が必要です。
地方に行く際は、主要都市で十分な現金を準備しておくことをおすすめします。
ATMは地方都市にもありますが、
現金が切れていたり機械が故障していたりすることもあるため、余裕を持った準備が大切です。
トライシクル(三輪タクシー)や
ジプニー(乗り合いバス)といった地元の交通手段は、すべて現金払いです。
ローカル食堂、市場、個人商店なども基本的に現金のみの対応となります。
国際ブランド別
フィリピンで最も広く使えるのはVISAとMastercardです。
この2つのブランドであれば、カード決済に対応している店舗のほとんどで問題なく利用できます。
国際ブランドごとの使い勝手を比較すると、次のようになります。
| 国際ブランド | 使いやすさ | おすすめ度 |
|---|---|---|
| VISA | 最も広く使える | ★★★★★ |
| Mastercard | VISAと同等に使える | ★★★★★ |
| JCB | 観光地の一部店舗のみ | ★★☆☆☆ |
| American Express | 高級ホテル・レストランで使える | ★★★☆☆ |
| Diners Club | 使える場所が非常に限定的 | ★☆☆☆☆ |
JCBカードは日本人観光客が多いマニラやセブの一部店舗では使えますが、
地方では使えないことがほとんどです。
メインカードとしてVISAかMastercardを1枚、
予備として別ブランドのカードをもう1枚持っていくのが理想的です。
American Expressは高級ホテルやレストランでは使えることが多いものの、
中級以下の店舗では断られることもあります。
フィリピン旅行では、VISAまたはMastercardを優先して持参することをおすすめします。
クレジットカード手数料
フィリピンでクレジットカードを使うと、国内での利用とは異なり複数の手数料が発生します。
旅行や留学で予算を立てる際には、これらの手数料を事前に把握しておくことが大切です。
手数料の種類や料率はカード会社によって異なるため、出発前に自分のカードの条件を確認しておきましょう。
ここでは、主な手数料の仕組みと節約のコツを詳しく解説します。
海外事務手数料の仕組み
海外事務手数料とは、日本国外でクレジットカードを使った際に、
国際ブランドやカード会社が為替換算処理を行うために課す手数料のことです。
買い物やレストランでの支払い時に自動的に加算されます。
この手数料は、利用金額に対して一定の割合で計算されます。
カード会社ごとに料率が設定されており、一般的には1.6%から2.2%程度です。
主なカード会社の海外事務手数料は以下の通りです。
| カード会社 | Visa | Mastercard | JCB | American Express |
|---|---|---|---|---|
| 三井住友カード | 2.20% | 2.20% | – | – |
| 楽天カード | 1.63% | 1.63% | 1.60% | 2.00% |
| エポスカード | 1.63% | – | – | – |
| セゾンカード | 2.20% | 2.20% | 2.15% | 2.00% |
例えば、フィリピンで10,000円相当の買い物をした場合、
海外事務手数料が2.0%なら200円が上乗せされます。
滞在中の支払いを全てカードで行うと、数千円の手数料が積み重なることもあります。
為替レートとDCC
フィリピンでクレジットカードを使うと、フィリピンペソから日本円への換算が行われます。
この際に適用される為替レートは、カード会社が決済を処理した日のレートです。
利用日と請求日にはタイムラグがあるため、円安が進んでいると予想以上に請求額が高くなることがあります。
為替レートは日々変動するため、留学や長期滞在では特に影響が大きくなります。
DCC(Dynamic Currency Conversion)とは、
フィリピンの店舗で支払う際に「日本円で決済しますか?」と聞かれるサービスのことです。
一見便利に思えますが、実はお店側が設定した不利な為替レートが適用されることがほとんどです。
DCCを選ぶと3〜5%程度も高いレートで換算されるため、必ず現地通貨(ペソ)での決済を選ぶようにしましょう。
端末の画面に「JPY」と表示されたら、それがDCCのサインです。
ATM
クレジットカードを使ってフィリピンのATMで現金を引き出すこともできます。
この場合、ショッピング利用とは異なる手数料が発生するため注意が必要です。
キャッシング利用時には、以下の3つの手数料がかかります。
- ATM利用手数料:カード会社が設定する手数料で、1回あたり110円〜220円程度です
- 現地ATM手数料:フィリピンの銀行ATMが独自に課す手数料で、1回250ペソ前後(約650円)が一般的です
- キャッシング利息:借入として扱われるため、年利15〜18%程度の利息が日割りで発生します
例えば、10,000ペソ(約26,000円)をATMで引き出した場合、
各種手数料と利息を合わせると800円〜1,000円程度のコストがかかります。
キャッシング利息は帰国後すぐに繰上返済すれば数日分の利息で済むため、手数料を抑えることができます。
フィリピンのATMは1回あたりの引き出し上限額が設定されていることが多く、
10,000ペソや15,000ペソまでとなっています。何度もATMを利用すると、その都度手数料が発生するため注意しましょう。
手数料を最小限に抑える方法
フィリピンでのカード利用時に発生する手数料は、工夫次第で大幅に削減できます。
ここでは、実践的な節約方法を紹介します。
海外事務手数料が低いカードや、海外利用でポイント還元率が高いカードを選ぶことが基本です。
例えば、楽天カードやエポスカードは海外事務手数料が比較的低く設定されています。
DCC(日本円決済)は必ず断り、現地通貨のペソでの決済を選択しましょう。
店員に勧められても、「Please charge in Philippine Peso」と伝えれば問題ありません。
キャッシングを利用する場合は、帰国後できるだけ早く繰上返済の手続きを行います。
ネットバンキングや電話で簡単に手続きでき、利息を数日分に抑えられます。
ATM利用回数を減らすため、1回でまとまった金額を引き出すことも有効です。
ただし、盗難リスクを考えて持ち歩く現金額とのバランスを取ることが大切です。
クレジットカードと現金を使い分けることも重要です。
マニラやセブのショッピングモールではカード払い、ローカルな市場や交通機関では現金というように、
場面に応じて最適な支払い方法を選びましょう。
注意点とトラブル対策
フィリピンは比較的治安の良い国ですが、観光地や繁華街では盗難や不正利用などのトラブルが発生することもあります。
クレジットカードを安全に使うためには、事前の対策と万が一のときの対処法を知っておくことが大切です。
ここでは、スキミングなどの犯罪から身を守る方法や、トラブルが起きたときの具体的な対応手順を詳しく解説します。
カードが使えない店舗
フィリピンでは都市部でもクレジットカードが使えない店舗が意外と多く存在します。
ローカルレストランや市場、タクシーやトライシクルなどの交通機関では現金払いが基本になります。
現金を確保する方法として最も便利なのは、
国際キャッシュカード機能やキャッシング機能を使ったATM引き出しです。
フィリピンの主要銀行ATMは、VISA・Mastercard・JCB・Plus・Cirrusなどの国際ネットワークに対応しています。
ATMは1回の引き出し限度額が10,000ペソ(約27,000円)程度に設定されている場合が多く、
1回あたり250ペソ前後の現地手数料がかかります。
少額を何度も引き出すと手数料がかさむため、必要な金額をまとめて引き出す方が効率的です。
| 銀行名 | ATM設置場所 | 1回の引き出し限度額 | 現地手数料 |
|---|---|---|---|
| BDO | 全国のショッピングモール・支店 | 10,000ペソ | 250ペソ |
| BPI | マニラ・セブの主要エリア | 10,000ペソ | 250ペソ |
| Metrobank | ショッピングモール・空港 | 10,000ペソ | 200ペソ |
| Security Bank | 都市部の商業施設 | 20,000ペソ | 250ペソ |
日本円からの両替は、空港よりも市内の両替所の方がレートが良い傾向にあります。
マニラならマカティやBGCのショッピングモール内、セブならアヤラセンターやSMシティなどの両替所が便利です。
ただし両替所の中には偽札を混ぜたり、計算を誤魔化したりする悪質な店もあるため、
その場で必ず金額を確認し、レシートを受け取ることが重要です。
ショッピングモール内の両替所は比較的安全性が高いとされています。
スキミング被害
スキミングとは、カード情報を不正に読み取られて悪用される犯罪のことです。
フィリピンでは特にATMや小規模な店舗で注意が必要になります。
ATMを利用する際は、ショッピングモール内や銀行の店舗内など
人目につく場所にあるものを選ぶようにしましょう。
カード挿入口に不自然な装置が取り付けられていないか、
暗証番号入力時には手で覆うなどの基本的な対策が有効です。
レストランやショップでの支払い時は、
カードを店員に渡したら目を離さず、自分の目の前で決済処理をしてもらうことが重要です。
カードを裏に持って行かれて処理される場合は特に注意が必要になります。
| 場所 | 具体的な対策 |
|---|---|
| ATM | ショッピングモールや銀行内のATMを利用する。カード挿入口に不審な装置がないか確認。暗証番号入力時は手で覆う |
| レストラン・ショップ | 決済端末を店員に持ってきてもらう。カードを渡したら目を離さない。レシートの金額を必ず確認 |
| ホテル | チェックイン時の仮決済後、明細を確認。チェックアウト時に二重請求されていないかチェック |
| ガソリンスタンド | セルフ式より有人式を選ぶ。決済時は車から降りて自分で端末操作する |
利用明細はスマホアプリやメールで随時チェックし、身に覚えのない請求がないか確認する習慣をつけましょう。
多くのカード会社は即時通知サービスを提供しているので、渡航前に設定しておくことをおすすめします。
不正利用時の対処法
万が一カードの不正利用が疑われる場合は、
すぐにカード会社に連絡してカードを停止してもらうことが最優先です。
ほとんどのカード会社は24時間対応の海外専用デスクを設けています。
カードを紛失したり盗まれたりした場合は、カード会社への連絡と同時に現地警察にも届け出を出しましょう。
警察で発行されるポリスレポート(被害届受理証明書)は、帰国後の補償手続きに必要になることがあります。
フィリピンでは観光警察(Tourist Police)が主要観光地に配置されており、英語での対応が可能です。
マニラのマカティやBGC、セブのマクタン島などには専用窓口があります。
| カード会社 | 海外からの連絡先 | 対応時間 |
|---|---|---|
| 三井住友カード | +81-3-6627-4067(コレクトコール可) | 24時間 |
| JCBカード | +81-422-40-8122(コレクトコール可) | 24時間 |
| 楽天カード | +81-92-474-9256 | 24時間 |
| エポスカード | +81-3-5340-3333 | 24時間 |
不正利用の補償については、多くのカード会社が60日以内の届け出で全額補償する制度を設けています。
ただし暗証番号を使った取引や、カード裏面に署名がない場合は補償対象外になることがあるので注意が必要です。
カードの再発行には通常1〜2週間かかるため、
旅行中のトラブルに備えて予備のカードを別の場所に保管しておくことをおすすめします。
暗証番号とサイン
フィリピンでのクレジットカード決済では、暗証番号(PIN)入力とサインの両方が使われますが、
店舗や金額によってどちらを求められるかが異なります。
基本的には暗証番号入力が優先されますが、
端末の種類や店舗の方針によってはサインを求められることもあります。
大型ショッピングモールやチェーン店では、ほとんどの場合ICチップ対応の端末で暗証番号入力による決済が行われます。
一方、小規模な店舗やホテルではサイン決済が主流です。
カード裏面のサイン欄には必ず漢字またはローマ字で署名しておきましょう。
サイン欄が空白のカードは不正利用された場合に補償対象外となる可能性が高くなります。
| 決済方法 | 主な利用場面 | 注意点 |
|---|---|---|
| 暗証番号(PIN)入力 | ショッピングモール、スーパー、チェーン店 | 他人に見られないよう手で覆って入力する。3回間違えるとロックされる |
| サイン | ホテル、レストラン、小規模店舗 | カード裏面と同じ署名をする。金額を確認してからサインする |
| 非接触決済(タッチ決済) | 一部の大型店舗 | 少額決済のみ対応。限度額は店舗により異なる |
暗証番号を忘れてしまった場合や、何度も間違えてカードがロックされた場合は、
カード会社に連絡する必要があります。
渡航前に暗証番号を確認し、メモは持ち歩かず記憶しておくことが安全です。
最近では非接触決済(コンタクトレス決済)に対応した店舗も増えており、
VISA・Mastercardのタッチ決済が使える場所もあります。
ただし対応店舗はまだ限られているため、暗証番号とサインの両方に対応できるようにしておくことが重要です。
フィリピン旅行におすすめのクレジットカード
フィリピンでの滞在を快適にするには、現地での利用に適したクレジットカードを選ぶことが重要です。
海外旅行保険の充実度、手数料の安さ、特典サービスなど、カードごとに特徴が異なります。
ここでは用途別に最適なカードを紹介しますので、自分の旅行スタイルに合った一枚を見つけてください。
海外旅行保険付き
フィリピンでは医療費が高額になる可能性があるため、
海外旅行保険が自動付帯しているクレジットカードを持っておくと安心です。
特に傷害・疾病治療費用の補償額が重要になります。
エポスカードは年会費無料ながら海外旅行保険が自動付帯し、
疾病治療費用が最高270万円まで補償されます。
カードを持っているだけで保険が適用されるため、旅行初心者にもおすすめです。
楽天プレミアムカードは年会費11,000円ですが、傷害治療費用300万円、
疾病治療費用300万円と補償が手厚く設定されています。
家族特約も付いているため、家族での渡航時にも役立ちます。
| カード名 | 年会費 | 傷害治療費用 | 疾病治療費用 | 付帯条件 |
|---|---|---|---|---|
| エポスカード | 無料 | 200万円 | 270万円 | 自動付帯 |
| 楽天プレミアムカード | 11,000円 | 300万円 | 300万円 | 自動付帯 |
| 三井住友カード ゴールド(NL) | 5,500円 | 300万円 | 300万円 | 利用付帯 |
三井住友カード ゴールド(NL)は利用付帯ですが、旅行代金をカードで決済すれば充実した補償が受けられます。
年間100万円以上の利用で翌年以降の年会費が永年無料になる特典もあります。
手数料が無料または低い
海外での買い物やキャッシングでかかる手数料を抑えられるカードを選ぶと、
長期滞在や高額な買い物をする際に大きな節約になります。
通常1.6〜2.2%の海外事務手数料がかかりますが、一部のカードは低率または無料です。
ソニー銀行のデビットカード「Sony Bank WALLET」は、
外貨預金口座を利用すれば海外事務手数料が実質無料になります。
事前に日本円をフィリピンペソに両替しておけば、為替手数料も最小限に抑えられます。
Wise(旧TransferWise)のデビットカードも海外利用時の手数料が低く、実際の為替レートに近いレートで決済できます。
フィリピンでの長期滞在や留学を予定している方に適しています。
| カード名 | 海外事務手数料 | 為替レート | 年会費 |
|---|---|---|---|
| Sony Bank WALLET | 実質無料(外貨預金利用時) | 独自レート | 無料 |
| Wiseデビットカード | 0.35〜1%程度 | 実勢レート | 1,200円 |
| セゾンブルー・アメリカン・エキスプレス・カード | 2.0% | Visa/Mastercardレート | 3,300円(26歳まで無料) |
セゾンブルー・アメリカン・エキスプレス・カードは26歳まで年会費無料で、
海外利用でポイント2倍になる特典があります。
海外旅行保険も自動付帯しており、バランスの取れた一枚です。
空港ラウンジが使える
フィリピンへの長時間フライトや乗り継ぎがある場合、
空港ラウンジを利用できるクレジットカードがあると待ち時間を快適に過ごせます。
プライオリティ・パスが付帯するカードなら、世界中の空港ラウンジが使えます。
楽天プレミアムカードは年会費11,000円でプライオリティ・パスが無料で発行でき、
年間6回まで海外空港ラウンジを利用できます。
マニラのニノイ・アキノ国際空港やセブ・マクタン国際空港のラウンジも対象です。
アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カードは年会費31,900円と高額ですが、
同伴者1名まで無料でラウンジを利用できます。
手荷物無料宅配サービスや旅行関連の優待も充実しています。
| カード名 | 年会費 | プライオリティ・パス | 国内ラウンジ | その他特典 |
|---|---|---|---|---|
| 楽天プレミアムカード | 11,000円 | 年6回無料 | 無料 | 楽天ポイント還元率アップ |
| アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード | 31,900円 | 年2回無料 | 無料(同伴者1名も無料) | 手荷物宅配、旅行優待 |
| 三菱UFJカード・プラチナ・アメリカン・エキスプレス・カード | 22,000円 | 無制限 | 無料 | コンシェルジュサービス |
三菱UFJカード・プラチナ・アメリカン・エキスプレス・カードは
年会費22,000円でプライオリティ・パスの利用回数が無制限です。
24時間対応のコンシェルジュサービスも付帯しており、旅行中のサポートが充実しています。
年会費無料
年会費無料でも海外利用に適したサービスが揃っているカードは、
フィリピン旅行が初めての方や学生にもおすすめです。
維持費がかからないため、サブカードとして持っておくだけでも安心です。
エポスカードは年会費永年無料で海外旅行保険が自動付帯し、
VISAブランドでフィリピン全土で広く使えます。
マルイでの優待や全国約10,000店舗での割引特典もあり、日常使いにも便利です。
三井住友カード(NL)は年会費無料でタッチ決済に対応し、対象のコンビニや飲食店で最大7%ポイント還元されます。
フィリピンでもタッチ決済対応店舗が増えており、スムーズに支払いができます。
| カード名 | 年会費 | 海外旅行保険 | 国際ブランド | 主な特徴 |
|---|---|---|---|---|
| エポスカード | 永年無料 | 自動付帯(疾病270万円) | VISA | マルイ優待、即日発行可能 |
| 三井住友カード(NL) | 永年無料 | 利用付帯(疾病50万円) | VISA/Mastercard | タッチ決済、最大7%還元 |
| 楽天カード | 永年無料 | 利用付帯(疾病200万円) | VISA/Mastercard/JCB/AmEx | 楽天ポイント高還元 |
| リクルートカード | 永年無料 | 利用付帯(疾病100万円) | VISA/Mastercard/JCB | 基本還元率1.2% |
楽天カードは年会費無料で基本還元率1%、楽天市場での買い物ならさらにポイントアップします。
海外旅行保険は利用付帯ですが、旅行代金の一部をカードで支払えば適用されます。
リクルートカードは基本還元率1.2%と年会費無料カードの中でトップクラスです。
貯まったポイントはPontaポイントやdポイントに交換できるため、使い道も豊富です。
まとめ
フィリピンではマニラやセブなどの主要都市を中心にクレジットカードが広く使えますが、
地方や小規模店舗では現金が必要になる場面も多いため、適度な現金との併用が基本です。
国際ブランドではVisaとMastercardの対応率が高く、大型ショッピングモールやホテル、
チェーンレストランではほぼ問題なく利用できます。
一方でJCBやアメックスは使える場所が限られるため、メインカードとしてはVisaかMastercardを選ぶのが安心です。
クレジットカード利用時には海外事務手数料が1.6〜2.2%程度かかるほか、
為替レートやATM手数料にも注意が必要です。
DCC(自国通貨での決済)は手数料が割高になるため、必ずフィリピンペソでの決済を選びましょう。
セキュリティ面では、スキミングや不正利用への対策として、
信頼できる店舗やATMでのみ使用し、明細を定期的に確認することが重要です。
万が一不正利用された場合は、すぐにカード会社へ連絡して利用停止の手続きを取りましょう。
フィリピン旅行に持っていくカードは、海外旅行保険が自動付帯されているもの、
海外事務手数料が低いもの、年会費無料で海外利用特典があるものなど、自分の旅行スタイルに合わせて選ぶのがおすすめです。
結論として、フィリピンでは現金とクレジットカードを賢く使い分けることで、安全で快適な旅行を楽しむことができます。


