フィリピンの大学の教育水準と世界ランキングでの評価
フィリピンの大学は、国際的な評価機関によって一定の評価を受けており、特に上位校は教育水準の高さで知られています。
実際に、QS世界大学ランキング2026では、フィリピン大学ディリマン校が362位にランクインしており、アジアの主要大学として認められています。
フィリピンの大学システムはアメリカの教育制度を基盤としており、英語での授業が中心となっています。そのため、国際的な環境で学びたい学生にとって魅力的な選択肢となっているのです。
世界でのフィリピン大学ランキング
フィリピンの大学は世界ランキングにおいて、限定的ながらも存在感を示しています。
Times Higher Education世界大学ランキング2026によると、フィリピン大学は401位〜500位にランクインしました。
具体的な順位は明示されていませんが、この前後にはイタリアのバーリ工科大学やスリランカのペラデニヤ大学などが位置しています。
| 評価機関 | フィリピン最上位校 | 世界順位 | 評価年 |
|---|---|---|---|
| QS世界大学ランキング | フィリピン大学ディリマン校 | 362位 | 2026年 |
| Times Higher Education | フィリピン大学 | 401〜500位 | 2026年 |
| EduRank | フィリピン大学ディリマン校 | 1348位 | 2025年 |
フィリピンの大学が世界ランキングで上位に入りにくい理由として、研究費の不足や論文引用数の少なさが挙げられます。
しかし、教育の質や卒業生の実績では高い評価を受けているのが特徴です。
アジア圏でのフィリピン大学ランキング
アジア地域に限定すると、フィリピンの大学はより明確な位置づけを持っています。QSアジア大学ランキングでは、8つのフィリピンの大学がランクインしました。
| 順位 | 大学名 | 所在地 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 72位 | フィリピン大学 | ケソン市 | 国立最高峰 |
| 115位 | アテネオ・デ・マニラ大学 | ケソン市 | 私立名門 |
| 155位 | デラサール大学 | マニラ | 私立トップクラス |
| 162位 | サントトマス大学 | マニラ | アジア最古の大学 |
| 301〜350位 | サンカルロス大学 | セブ | 地方の名門 |
| 401〜450位 | マプア大学 | マニラ | 工科系トップ |
| 451〜500位 | ミンダナオ州立イリガン工科大学 | イリガン | 地方工科大学 |
| 451〜500位 | シリマン大学 | ドゥマゲテ | 私立名門 |
アジア圏での評価を見ると、フィリピンの上位大学は日本の中堅国立大学や有名私立大学と同程度の水準にあることがわかります。
日本の大学との比較
フィリピンの大学と日本の大学を比較すると、教育アプローチに明確な違いがあります。
フィリピンの大学教育は実践的なスキル習得を重視しており、ディスカッションやプレゼンテーションが授業の中心となっています。
一方、日本の大学は講義形式が主流で、理論的な学習に重点を置く傾向があります。
| 比較項目 | フィリピンの大学 | 日本の大学 |
|---|---|---|
| 授業言語 | 英語中心 | 日本語中心 |
| 授業形式 | ディスカッション重視 | 講義形式中心 |
| 学費(年間) | 8〜30万円程度 | 50〜150万円程度 |
| 進学率 | 約30% | 約60% |
| 卒業難易度 | 高い | 比較的容易 |
フィリピンの大学の教育カリキュラムと授業スタイル
フィリピンの大学カリキュラムは、アメリカ式の柔軟な単位制度を採用しています。学士課程は通常4年間で、最低124単位(一般的には144〜180単位)の取得が必要です。工学や建築などの専門分野では5年制となっています。
K-12制度の導入により、2016年以降は大学入学前の基礎教育が13年間に延長されました。これにより、大学では専門教育により多くの時間を割けるようになっています。
授業では、教員が一方的に教えるのではなく、学生が主体的に学ぶスタイルが一般的です。グループワークやプレゼンテーションが頻繁に行われ、実践的なスキルを身につける機会が豊富にあります。
学生の国籍とモチベーションレベル
フィリピンの大学に通う学生は、主にフィリピン人ですが、そのモチベーションは非常に高いです。
フィリピンでは大学進学率が約30%と日本の約60%と比べて低く、大学に進学できるのは富裕層や成績優秀者に限られています。
そのため、大学生は学ぶ機会を大切にし、熱心に勉強する傾向があります。
また、フィリピンの公用語として英語が使われているため、多くの学生がすでに高い英語力を持っています。
授業や日常会話も英語で行われるため、留学生にとっても馴染みやすい環境といえるでしょう。
留学生も年々増加しており、韓国、中国、日本、中東諸国などから多様な学生が集まっています。国際色豊かなキャンパスで、異文化交流の機会も豊富にあります。
日本の大学との難易度比較(偏差値換算の目安)
フィリピンの大学に進学を検討している方にとって、「日本の偏差値でいうとどのくらいのレベル?」という疑問は気になるポイントです。
ここでは、フィリピンの主要大学を日本の偏差値基準に換算した難易度比較表をご紹介します。ただし、フィリピンの大学は偏差値制度を採用していないため、世界ランキングや入学競争率、卒業難易度などを総合的に考慮した目安としてご参考ください。
フィリピン大学の偏差値換算比較表
| フィリピンの大学 | 偏差値目安 | 日本の大学(参考例) | 特徴 |
|---|---|---|---|
| フィリピン大学ディリマン校 | 63〜68 | 筑波大学、横浜国立大学、早稲田大学(中堅学部) | 国立最高峰、入学競争率が非常に高い |
| アテネオ・デ・マニラ大学 | 60〜65 | 東京外国語大学、上智大学、明治大学 | 私立トップ、人文・社会科学が強い |
| デラサール大学 | 60〜65 | 東京理科大学、立教大学、青山学院大学 | 私立トップクラス、ビジネス・工学に強い |
| サントトマス大学 | 58〜62 | お茶の水女子大学、中央大学、法政大学 | アジア最古の大学、医療系が強い |
| フィリピン大学(他キャンパス) | 57〜61 | 千葉大学、金沢大学、関西大学 | 国立大学システムの主要校 |
| サンカルロス大学 | 55〜60 | 岡山大学、広島大学、同志社大学(中堅学部) | セブの名門、地方トップクラス |
| マプア大学 | 55〜59 | 東京都立大学、芝浦工業大学 | 工科系トップ、エンジニア育成に定評 |
| シリマン大学 | 54〜58 | 新潟大学、立命館大学 | ビサヤ地域の名門私立 |
| フィリピン工科大学 | 52〜56 | 静岡大学、近畿大学 | 国立の工科系、手頃な学費 |
| その他ランキング上位校 | 50〜55 | 地方国立大学、日東駒専レベル | 各地域の主要大学 |
偏差値換算における重要なポイント
1. 入学時と卒業時の難易度が異なる
フィリピンの大学は入学よりも卒業が難しいことで知られています。日本の大学と比較して入学時の難易度は同程度か若干低めに見えても、卒業要件は非常に厳しく設定されています。
そのため、フィリピンの大学卒業生の実力は、上記の偏差値換算以上に評価されることが多いです。
2. 評価基準の違い
日本の大学入試は主にペーパーテスト重視ですが、フィリピンの大学は高校の成績(GPA)、英語力(IELTS/TOEFL)、面接など総合評価で合否を判断します。そのため、単純な学力比較では測れない側面があります。
3. 学部による難易度差
同じ大学内でも学部によって難易度は大きく異なります。特に医学部、法学部、工学部などの専門性の高い学部は、大学全体の平均よりも高い入学基準が設定されています。
学費と難易度のバランス
フィリピンの大学の大きな魅力は、日本と同等かそれ以上の教育水準を、はるかに低い学費で受けられることです。
| 大学区分 | 年間学費目安 | 日本との比較 |
|---|---|---|
| 国立大学(フィリピン大学など) | 8〜15万円 | 日本の国立大学(約54万円)の約1/4〜1/6 |
| 私立トップ校 | 25〜45万円 | 日本の私立大学(約100万円)の約1/3〜1/2 |
| 私立中堅校 | 15〜30万円 | 日本の私立大学の約1/5〜1/3 |
例えば、フィリピン大学ディリマン校(偏差値換算63〜68相当)の年間学費は8〜10万円程度で、日本の筑波大学や早稲田大学と比較すると1/5〜1/10以下のコストで同レベルの教育を受けられます。
英語力が鍵となる
偏差値換算では日本の中堅大学レベルに見えても、すべての授業が英語で行われるため、実際には高い英語力が求められます。
多くの大学では、入学要件としてIELTS 5.5〜6.0以上(英検2級〜準1級相当)が必要です。英語力に自信がない場合は、事前に語学学校で準備することをおすすめします。
就職・進学面での評価
フィリピンの上位大学は国際的に認知されており、特に以下の点で高く評価されています。
- 英語での授業・プレゼンテーション能力
- 多文化環境での協働経験
- 実践的な問題解決スキル
- グローバル志向
日本企業や外資系企業への就職、海外大学院への進学でも、フィリピン大学の卒業生は十分に競争力があります。特にフィリピン大学、アテネオ、デラサールなどのトップ校卒業生は、東南アジアのエリート層として認識されています。
フィリピン大学ランキングトップ10校の特徴と魅力
フィリピンの大学ランキング上位校は、それぞれが独自の強みと歴史を持っています。ここからは、トップ10にランクインした大学の特徴と魅力を詳しく紹介していきます。
各大学の教育水準や学部構成、キャンパスの雰囲気などを知ることで、自分に合った留学先を見つける参考にしてください。
第1位:フィリピン国立大学ディリマン校(University of the Philippines Diliman)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 設立年 | 1908年 |
| 学生数 | 約25,000人 |
| キャンパス | ケソン市ディリマン地区 |
| 主な学部 | 教育、社会学、造形、音楽、経営、観光、建築、工学 |
| 1年の学費 | 8~10万円 |
| 提携している日本の大学 | 東京大学、京都大学、慶應義塾大学など |
| 大学ホームページ | https://upd.edu.ph/ |
フィリピン国立大学ディリマン校は、フィリピンを代表する国立大学のメインキャンパスです。ケソン市ディリマン地区に位置し、約25,000人の学生が学んでいます。セブやバギオなど複数の都市にキャンパスがあり、全キャンパスあわせると53,000人もの学生が在籍しています。
ディリマン校はその中で最も大きく、キャンパス内にショッピングセンターや病院、一般市民の住居もあるほど。
まるでひとつの街のように感じます。
フィリピン大学は国内ででNo.1の国立大学であり、「UP(ユーピー)」の略称で親しまれています。卒業生には歴代大統領などフィリピンを代表する人が多く、国内トップ校として圧倒的な認知度を誇ります。
教育レベルの高さはアジア圏でも認められており、世界大学ランキングでも上位に位置しています。教育や社会学、造形、音楽、経営、観光、建築、工学など幅広い分野を学ぶことが可能です。
キャンパスは広大で緑豊かな環境にあり、図書館や研究施設も充実しています。国立大学ならではの低い学費設定も魅力のひとつで、優秀な学生が全国から集まってきます。
第2位:デ・ラ・サール大学(De La Salle University)
| 立地 | マニラ |
| 学生数 | 15,000人 |
| 学部 | 教育/理学/工学/社会科学/経営/人文科学/情報科学/教養/行政など |
| 1年の学費 | 41~45万円 |
| 提携している日本の大学 | 大阪大学、早稲田大学、上智大学など |
| 大学ホームページ | https://www.dlsu.edu.ph/ |
デ・ラ・サール大学は、1988年に設立されたフィリピン私立大学の最高峰です。近年は学生の学力が著しく向上し、国内トップクラスの評価を確立しました。
フィリピン最大の企業「SM」の創業者一族もデ・ラサール大学の卒業生であるなど、社長の息子・娘などが集まるようです。
また複数都市にキャンパスがある他、世界各国の大学と積極的に提携を進めており、グローバル人材の育成に注力しています。
国際色豊かな学生が集まっており、日本人の留学先としても人気です。
日本では大阪大学や早稲田大学が提携を結んでおり、グローバル人材の育成に力を入れています。国際的な戦略にも注力しており、日本、韓国、中国などのアジアはもとより、中東やフランス、アメリカなど多くの国からの留学生を受け入れています。
キャンパスはマニラ市内に位置し、最新の設備を備えた教室や研究施設が整っています。ビジネスや工学、芸術など幅広い分野で質の高い教育を提供しており、卒業生は国内外で活躍しています。
第3位:アテネオ・デ・マニラ大学(Ateneo de Manila University)
| 立地 | ケソン |
| 学生数 | 14,000人 |
| 学部 | 社会科学/理学/情報科学/経営/宗教/神学/人文科学/教養言語/工学造形/行政/医療保健など |
| 1年の学費 | 32~36万円 |
| 提携している日本の大学 | 九州大学、千葉大学、明治大学など |
| 大学ホームページ | https://ateneo.edu/ |
一流の私立大学として知名度が高いのが、アテネオ・デ・マニラ大学です。
日本にある大学で例えると、早稲田大学や慶應大学のような立ち位置になります。
アテネオ・デ・マニラ大学は、カトリック系総合大学としてフィリピン国内で高い評価を得ています。ケソン市に位置し、約14,000人の学生が学んでいます。
アジア圏の大学ランキングでも上位にランクインしており、教育の質の高さは国際的にも認められています。特に人文科学や社会科学、経営学の分野で強みを持っています。
これまでにもフィリピン歴代大統領や、独立運動の英雄であるホセ・リサール氏など著名人が在籍していました。
そのためか、フィリピンではアテネオ・デ・マニラ大学に通うことがある種のステータスになっているようです。
フィリピンの大学バスケットリーグでは毎年熱い盛り上がりを見せることでも知られており、スポーツ活動も盛んです。キャンパスは広大で設備も充実しており、快適な学習環境が整っています。
第4位:サントトーマス大学(University of Santo Tomas)
| 立地 | マニラ |
| 学生数 | 43,000人 |
| 学部 | 教育/経営/理学/医療保健/社会科学/人文科学/音楽/工学/宗教・神学/観光/造形/教養/建築/情報工学/言語/食品など |
| 1年の学費 | 18~22万円 |
| 提携している日本の大学 | 横浜国立大学、広島大学、名古屋市立大学など |
| 大学ホームページ | http://www.ust.edu.ph/ |
サントトマス大学は1611年に創立された、アジアで最も古い歴史を持つ私立大学です。現存する大学の中ではアジア最古の大学として知られています。もともとは教職者を育成するための教育機関としてスタートしました。
カトリック大学としては世界1の規模であり、過去にローマ教皇も数回訪れたほど。
フィリピンの大学の中でも、抜群のネームバリューがあります。
学内の歴史ある建築物には独特の威厳があり、卒業生にはフィリピンの第二代・第三代大統領など、有名な指導者が在籍していました。
25ヘクタールの広大なキャンパスには約43,000人もの学生が在籍する、屈指のマンモス大学でもあります。
またフィリピンにある私立大学の中で、サントトマス大学は学費がそれほど高くありません。
富裕層以外にも門戸が開かれているので、フィリピンのさまざまな学生と交流できるかと思います。
現在では文系、理系共に幅広く学べますが、特に強いのは医療系の分野です。キャンパスはフィリピン占領時代を思わせるような西洋形式の建物が中心で、歴史的な雰囲気を感じられます。
マニラ市内に位置しており、アクセスも良好です。長い歴史の中で培われた教育ノウハウと、最新の教育設備を組み合わせた質の高い教育を提供しています。
第5位:フィリピン大学ロスバニョス校(University of the Philippines Los Banos)
フィリピン大学ロスバニョス校は、マニラから南へ約2.5時間の場所に位置するキャンパスです。ロスバニョス市は自然が豊かで、北にはバイ湖、隣にはマキリン山が見える環境にあります。
主に農学や環境科学、林学などの分野に強みを持っており、自然に囲まれた環境で実践的な学習ができます。週末はハイキングや湖の周りを散策したりなど、メリハリのある生活ができるでしょう。
国立大学ならではの低い学費設定も魅力で、質の高い教育を受けながら自然豊かな環境で過ごせる点が大きな特徴です。
第6位:フィリピン大学マニラ校(University of the Philippines Manila)
フィリピン大学マニラ校は、主に医療系の分野を学ぶ学生のためのキャンパスです。学内には大学病院も併設されており、医療系としてはフィリピン国内でもトップクラスの実績を誇ります。
留学生も受け入れており、年間の学費は8万〜10万円、大学院では年間2万〜7万円と低価格です。海外からでも留学しやすい大学のひとつといえるでしょう。
| 学位レベル | 年間学費 |
|---|---|
| 学部 | 8万〜10万円 |
| 大学院 | 2万〜7万円 |
第7位:サン・カルロス校(University of San Carlos)
| 立地 | セブ島 |
| 学生数 | 23,000人 |
| 学部 | 経営/法律/建築/看護/哲学/心理/教育/芸術/工学など |
| 1年の学費 | 12〜18万円 |
| 提携している日本の大学 | 山形大学、九州大学など |
| 大学ホームページ | http://www.usc.edu.ph/ |
サン・カルロス大学はセブ島に位置するカトリック系の私立大学で、設立は1783年と非常に歴史のある研究機関です。フィリピンの中でもトップクラスの大学として知られています。
セブ島内では最も偏差値の高い大学であり、優秀な学生が集まる学校でもあります。ランキングも数年連続でランクインしているので、学力もキープされています。
また学費がフィリピンの中では高い部類に入るので、学生はフィリピン内でもお金持ちの人がほとんど。学費は日本と比べると安く感じますが、フィリピン国内ではまだまだ高額なようです。
海外からの留学生も少なくありません。
学内の設備は充実しており、清潔でもあるので不便に感じることはありません。
日本とあまり変わらない環境で、勉強に集中することができます。
キャンパスはセブ島市内に4つあり、すべての教室に空調が完備されています。図書館や自習室をはじめ、スポーツ用のグラウンドもきれいに整備されているので、快適に過ごせるでしょう。
工学やコンピューターサイエンス、ビジネスなど幅広い学部を持ち、質の高い教育を提供しています。セブ島という立地も魅力で、週末はビーチでリフレッシュすることも可能です。
第8位:マプア大学(Mapúa University)
| 立地 | マニラ |
| 学生数 | 17,000人 |
| 学部 | 建築/工業デザイン/心理学/エンジニア/化学/など |
| 1年の学費 | 25〜30万円 |
| 提携している日本の大学 | 岡山理科大学、大阪大学レーザー研究所など |
| 大学ホームページ | https://www.mapua.edu.ph/ |
マプア大学は工業系の学科をメインで扱う大学で、フィリピン国内で初めて建築の学士を取得できるようになった大学です。理工系の学問に強みを持っています。日本の東京工業大学や東京理科大学とも研究交流を行なっています。
マプア大学は1925年に工科大学として創立されましたが、現在は文系学科も備えた総合大学として運営されています。
マプア大学のメインキャンパスは、マニラのイントラムロスという、スペイン統治時代に城塞都市としてつくられた「マニラの原型」とも言われる地区に立地しています。
そのためマプア大学の学生は、スペイン統治時代の面影が残る、情緒あふれる街並みの中で学生生活を送ります。
特徴は「理系の大学の中では学費が安いこと」。
日本で理系の学部に入学すると、1年あたり200〜300万円の学費がかかることも少なくありません。対してマプア大学は年間25万〜30万円なので、日本よりも低価格で専門分野を勉強できます。
日本の理系の大学とも提携しているので、留学生も在籍しています。
多国籍な環境でさまざまな知見を得ながら勉強することが可能です。
年間の学費は学部レベルで25〜30万円、マスターでは10〜20万円となっています。日本をはじめ、先進国の理工系学部と比べるとかなり学費が抑えられており、私立にもかかわらず日本の国立大学の半額程度で学ぶことができます。
マニラ市内に位置し、最新の工学設備や研究施設が整っています。卒業生は国内外のエンジニアリング分野で活躍しています。
第9位:ミンダナオ州立大学(Mindanao State University)
ミンダナオ州立大学はマラウィ市に位置する国立大学で、1961年に設立されました。ミンダナオ島最大の州立大学として、地域の教育の中心的役割を果たしています。
工学や教育、経営など幅広い学部を持ち、約10,000人の学生が学んでいます。国立大学ならではの低い学費設定で、質の高い教育を受けることができます。
ミンダナオ島という立地から、マニラとは異なる文化や環境を体験できる点も魅力のひとつです。
第10位:アジア・マネジメント大学(Asian Institute of Management)
アジア・マネジメント大学は、経営学の教育に関する国際的な評価機関「AACSB」に認定された大学です。そのレベルは東南アジアトップともいわれており、ビジネス系の学問を学びたい人にはおすすめの大学です。
マカティ市に位置し、フィリピンのビジネスの中心地にキャンパスがあります。MBA取得を目指す学生も多く、国際的なビジネスパーソンを目指す人には最適な環境が整っています。
卒業生は国内外の企業で経営層として活躍しており、強力なネットワークを築くことができる点も大きな魅力です。
フィリピン大学ランキングトップ11位~30位
続いて、フィリピン大学ランキング11位から30位までの大学を紹介します。
これらの大学も教育水準が高く、特定分野で強みを持っている機関が多く含まれています。留学先を検討する際の重要な選択肢となるでしょう。
第11位:フィリピン大学ビサヤ校 (University of the Philippines Visayas)
フィリピン大学ビサヤ校は、イロイロ市に位置するフィリピン大学システムの主要キャンパスの一つです。1973年に設立され、海洋科学や水産学の分野で特に高い評価を得ています。
生徒数は約3,650人規模で、研究活動にも力を入れています。日本の東京大学や早稲田大学とも提携関係にあり、国際交流が盛んな環境です。
年間学費は学部レベルで6万~8万円程度と、国立大学ならではの低価格設定となっています。留学生の受け入れにも積極的で、アジア各国から学生が集まっています。
第12位:ビサヤ州立大学 (Visayas State University)
ビサヤ州立大学は1924年に設立された歴史ある州立大学で、レイテ島のバイバイ市に位置しています。農業分野を中心とした実学教育に定評があり、地域の産業発展に貢献してきました。
キャンパスは自然豊かな環境にあり、農学や環境科学を学ぶには最適な立地です。実践的なカリキュラムを通じて、即戦力となる人材を育成しています。
学費は年間7万~10万円程度で、地域密着型の教育機関として学生への手厚いサポート体制が整っています。
第13位:シリマン大学(Silliman University)
| 立地 | ドゥマゲティ |
| 学生数 | 7,500人 |
| 学部 | 教育/農業/看護/エンジニアデザイン/環境/マスコミュニケーション/広報学など |
| 1年の学費 | 12〜16万円 |
| 提携している日本の大学 | 国際基督教大学、フェリス女学院大学、近畿大学、関西学院大学、九州国際大学など |
| 大学ホームページ | http://su.edu.ph/ |
シリマン大学は1901年に設立されたプロテスタント系の私立大学で、ドゥマゲテ市に位置しています。フィリピン国内では最高教育機関認定を受けた5校のうちの1つです。アジアで初めてアメリカ人運営の研究所として、設立されました。
現在はフィリピン国内に5校しかない「FAAP(Federation of Accrediting Agencies of the Philippines)」の最高教育機関認定を受けた名門大学となっています。
シリマン大学は、たくさんの日本の大学と提携を結んでいます。
そのためどの大学からも毎年2〜3人は留学生として派遣されるので、日本人の留学生と出会うことも多いです。
留学した日本人が多いぶん、大学の情報も入手しやすいでしょう。
またシリマン大学のあるドゥマゲティ市は、フィリピンの中でも治安が良いといわれています。
約10,000人の学生が在籍し、看護学や芸術、コンピューターサイエンス、デザイン学など専門的な学問を学べる環境が整っています。キャンパスは海に面しており、落ち着いた雰囲気の中で勉強できます。
学費は年間15万~20万円程度で、教育の質と環境を考えると適正な価格設定といえます。
第14位:フィリピン工科大学(Polytechnic University of the Philippines)
フィリピン工科大学は1904年に設立され、1978年に州立大学へと昇格した歴史ある教育機関です。マニラに位置し、工業教育分野でフィリピン国内に大きな影響を与えてきました。
学部生は約15,000人で、22の学部と17の大学院コースを擁する総合大学です。経営、経済、スポーツ分野でも多くの卒業生が活躍しており、幅広い選択肢から専攻を選べます。
国立大学として授業料は比較的低く抑えられており、質の高い教育を手頃な価格で受けられることが魅力です。
第15位:アダムソン大学 (Adamson University)
アダムソン大学は1932年にマニラで設立されたカトリック系の私立大学です。
ギリシャの移民により創立されたという、やや珍しいルーツの大学です。元々は工業学校だったこともあり、特に工業化学分野に強みを持っています。
また、キャンパスの国際化に取り組み、アジアのみならずアフリカや中東、ヨーロッパなどからも留学生を多数受け入れています。
アジアの有名大学との研究交流も盛んで、フィリピンの名門校の中でも非常にインターナショナルな大学と言えます。
化学工業の発展を担う人材育成を目的として創設され、その後教育学部も設置されました。
現在では工学、教育学のほかにホテル管理学、情報技術学、製薬学など多様な分野を学べる総合大学に成長しています。ヨーロッパや中東など世界中からの留学生が集まり、国際的な環境で学べます。
学費は年間20万~25万円程度で、私立大学としては標準的な価格設定です。
第16位:セントラルルソン州立大学(Central Luzon State University)
セントラルルソン州立大学は1907年に設立された州立大学で、ヌエバエシハ州に位置しています。658ヘクタールという広大なキャンパスを持ち、農業分野を中心とした実学教育に力を入れています。
「教育の質を高めること」を目標に掲げ、教育学部も充実しています。広大な敷地を活かした実習施設が整っており、理論と実践を組み合わせた学びが可能です。
国立大学として学費は低く設定されており、質の高い教育を受けられる環境が整っています。
第17位:デ・ラ・サール・カレッジ・オブ・セント・ベニルド(De La Salle-College of Saint Benilde)
デ・ラ・サール・カレッジ・オブ・セント・ベニルドは、デ・ラ・サール大学の系列校として1988年に設立されました。マニラに位置し、デザインやホテル経営など専門性の高い学部が特徴です。
フィリピン国内はもちろん、留学生からも人気が高く、実践的なカリキュラムで即戦力となる人材を育成しています。設備も充実しており、快適な学習環境が整っています。
学費は年間36万~45万円とフィリピンの中では高額ですが、専門的な教育と就職実績を考えると妥当な価格といえます。
第18位:アジア太平洋大学(University of Asia and the Pacific)
アジア太平洋大学は1967年に設立された私立大学で、パシッグ市に位置しています。他の多くの大学とは異なり、英語、歴史、哲学など文系の学部が中心となっています。
少人数制の授業を採用しており、教授との距離が近い環境で学べます。ビジネスや経済学でも評価が高く、実践的な教育を受けられます。
ホームページでは360°バーチャルツアーも提供されており、入学前にキャンパスの雰囲気を確認できます。学費は年間25万~30万円程度です。
第19位:ライシウム・オブ・ザ・フィリピン大学(Lyceum of the Philippines University)
ライシウム・オブ・ザ・フィリピン大学は1952年にマニラで設立された私立大学です。ビジネス、看護、歯学など幅広い分野の学部を擁しています。ライセウム・オブ・ザ・フィリピン大学といえば、なんといってもドゥテルテ フィリピン大統領の出身校として有名です。第3代大統領のホセ・ラウレルによって創立され、その精神が今日も根づいている、まさにフィリピンの正統大学といえるでしょう。
メインキャンパスはマプア大学と同様、マニラの原点と呼ばれるイントラムロス地区に立地しています。
さらに、マカティやカビテなど複数の地区にサテライトキャンパスを持っています。
学力レベルも高く、特に国際貿易、ホスピタリティ産業分野が主力コースです。
中学・高校・大学までの一貫教育機関で、日本を含めアジア各国からの留学生も多数在籍しています。
実践的な教育に力を入れており、インターンシップやOJTプログラムが充実しています。マニラの中心部に位置しているため、通学の利便性も高い大学です。
学費は年間15万~20万円程度で、都市部の私立大学としては比較的手頃な価格設定となっています。
第20位:ザ・イースト大学 (University of the East)
ザ・イースト大学は、第二次大戦直後の1946年、戦後の混乱から抜け出してフィリピンを発展させることを目指す小規模の学術グループから始まりました。フィリピンがアメリカから独立した年に設立された歴史ある大学です。マニラに3つのキャンパスを持ち、約45,000人の学生が在籍するマンモス総合大学です。
現在では幅広い研究分野で実績を持つ、マニラ屈指の総合大学として知られています。
創立時から受け継がれている教育理念は学生たちにも根付き、数多くの政治家、裁判官、有名経営者たちがここから輩出されました。
質の高い教育方針により、米国公認会計士や工学系の国家試験など、難関試験の合格者を多数輩出しています。経済、法律、工学など人気の学部が揃っており、幅広い選択肢から専攻を選べます。
学費は年間12万~18万円程度で、規模と教育の質を考えるとコストパフォーマンスに優れています。
国家試験をはじめとする各種資格試験にも高い合格率を誇り、教育水準の高さ・学習環境のクオリティーには大きな信頼が寄せられています。
第21位:ミンダナオ大学 (University of Mindanao)
ミンダナオ大学は1946年にダバオ市で設立された私立大学です。ミンダナオ地域では最大規模の大学の一つで、ビジネスや工学、教育など多様な学部を擁しています。
地域の産業界とのつながりが強く、卒業生の就職実績も良好です。ダバオ市という発展著しい都市に位置しており、活気ある環境で学べます。
学費は年間10万~15万円程度で、私立大学としては比較的手頃な価格設定です。
第22位:ブラカン州立大学(Bulacan State University)
ブラカン州立大学は1904年にアメリカ人によって設立された歴史ある州立大学です。マロロスに位置し、芸術、観光、法律などの学部があります。
州立大学として地域に根ざした教育を提供しており、学費も年間6万~9万円程度と低く抑えられています。地域の文化や産業を学びたい学生には最適な環境です。
キャンパスは歴史的な雰囲気を残しつつ、近代的な施設も整備されています。
第23位:フィリピン・ノーマル大学(Philippine Normal University)
フィリピン・ノーマル大学は1901年に設立された国立の教員養成大学です。マニラに位置し、教育系の学部が充実しています。特にダンス&スポーツなどスポーツ系の教育分野で強みを持っています。
将来教師を目指す学生にとっては最適な環境で、実践的な教育実習プログラムも充実しています。卒業生の多くが教育現場で活躍しており、高い就職実績を誇ります。
国立大学として学費は年間5万~8万円程度と非常に手頃です。
第24位:アテネオ・デ・ダバオ大学 (Ateneo de Davao University)
アテネオ・デ・ダバオ大学は1948年にダバオ市のイエズス会によって設立されたキリスト教系の私立大学です。アテネオ大学グループの一員として、質の高い教育を提供しています。
30以上の学部があり、経済学、教育学をはじめとした文系分野を中心に学べます。宗教法人による運営のため、倫理観や社会貢献の意識を重視した教育が特徴です。
学費は年間16万~20万円とフィリピンの中では高めですが、教育の質を考えると妥当な価格設定です。
第25位:ファーイースタン大学 (Far Eastern University)
ファーイースタン大学は1928年にマニラで設立された無宗教の私立大学です。創立当初から貧困層や恵まれない人々への教育機会提供を使命としてきました。
現在では約45,000人が在籍する大規模総合大学に成長し、特に情報工学分野ではビットコインやブロックチェーンなど最新技術も学べます。多様な学部があり、幅広い選択肢から専攻を選べます。
学費は年間12万~20万円程度で、規模と設備を考えるとコストパフォーマンスに優れています。
第26位:マニラ市立大学(University of City of Manila)
マニラ市立大学は1965年にマニラ市政府の資金援助を受けて設立された公立大学です。最大の特徴は授業料が無料であることで、経済的な負担なく質の高い教育を受けられます。
入学できるのはマニラにある高校で上位10%の成績を収めた学生がほとんどで、学習意欲の高い環境が整っています。ビジネス、工学、教育など主要な学部が揃っています。
授業料無料という大きなメリットがありますが、競争率は高く入学には優秀な成績が求められます。
第27位:ドン・ボスコ技術大学(Don Bosco Technical College)
ドン・ボスコ技術大学は1953年にマンダルヨンで設立されたカトリック系の技術教育機関です。サレジオ会によって運営され、技術教育と道徳教育を両立させた人材育成を目指しています。
工学やIT系の学部が充実しており、実践的なスキルを身につけられます。少人数制の授業で、きめ細かい指導を受けられる環境です。
学費は年間10万~15万円程度で、技術系の専門教育を受けるには適切な価格設定です。
第28位:ミンナダオ州立 イリガン工科大学 (Mindanao State University – Iligan Institute of Technology)
| 立地 | ミンダナオ島 |
| 学生数 | 13,000人 |
| 学部 | 教育/看護/コンピューター/数理科学/エンジニアなど |
| 1年の学費 | 1万4,000〜3万6,000円 |
| 提携している日本の大学 | 東北大学など |
| 大学ホームページ | https://www.msuiit.edu.ph/ |
ミンナダオ州立イリガン工科大学は1968年に設立され、ミンダナオ大学システムを構成する8校の中でも工科系では最大規模を誇ります。イリガン市に位置し、約10,000人の学生が学んでいます。
「MSU-IIT」の愛称で親しまれています。ミンダナオ大学のキャンパスのひとつですが、工科系の大学としては最大規模といわれています。
工学、科学、技術分野で高い評価を得ており、実践的な教育プログラムが充実しています。研究活動にも力を入れており、学術的な環境で学びたい学生に適しています。
国立大学として学費は年間6万~10万円程度と手頃で、理系分野を学ぶには最適な環境です。
第29位:フィリピン大学バギオ校 (University of the Philippines Baguio)
フィリピン大学バギオ校は1961年に設立されたフィリピン大学システムの一つで、避暑地として知られるバギオ市に位置しています。涼しい気候の中で学習に集中できる環境が魅力です。
生徒数は約1,500人と小規模で、アットホームな雰囲気の中で学べます。人類学や建築、社会科学などの学部が集まっており、専門的な研究も行われています。
国立大学として学費は年間6万~8万円、大学院では1万5,000~4万円程度と非常に低価格です。
第30位:ザビエル大学アテネオ・デ・カガヤン(Xavier University-Ateneo de Cagayan)
ザビエル大学アテネオ・デ・カガヤンは1933年にミンダナオ島のカガヤン・デ・オロ市で設立されたカトリック系の大学です。聖フランシス・ザビエルに敬意を表して命名されました。
建築、看護、教育など幅広い学部があり、バランスの取れた総合大学です。イエズス会の伝統に基づく人格教育にも力を入れており、倫理観を持った専門家の育成を目指しています。
学費は年間14万~18万円程度で、カトリック系大学としては標準的な価格設定です。キャンパスの様子はYouTubeでも確認できるため、事前に雰囲気をつかむことができます。
フィリピン大学ランキングトップ31位〜60位
ここからは、フィリピン大学ランキングの31位から60位までを紹介します。
これらの大学も、それぞれの分野で優れた教育を提供しており、留学先としての価値は十分にあります。
第31位:パーペチュアル・ヘルプシステム大学(University of Perpetual Help System DALTA)
パーペチュアル・ヘルプシステム大学は、ラスピニャスに位置する私立のカトリック系大学です。
1975年に設立され、医療系の学部を中心に専門的な教育を提供しています。
看護学部や歯科学部が特に評価されており、医療分野でのキャリアを目指す学生に人気があります。
第32位:サンホセ・レコレトス大学(University of San Jose-Recoletos)
サンホセ・レコレトス大学は、セブ市にあるカトリック系の私立大学で、1947年に設立されました。
セブ島ではサンカルロス大学に次ぐレベルの教育機関として知られています。
経営学部や法学部が充実しており、ビジネス分野での実践的な教育を受けられます。
第33位:フィリピン工科大学(Technological Institute of the Philippines)
フィリピン工科大学は、マニラとケソンシティにキャンパスを持つ私立の工科大学です。
1962年に設立され、エンジニアリングやIT分野の教育に力を入れています。
特にコンピューターサイエンスや電気工学の分野で高い評価を受けており、技術系のキャリアを目指す学生におすすめです。
第34位:パラワン州立大学(Palawan State University)
パラワン州立大学は、フィリピン最後の秘境とも呼ばれるパラワン島のプエルトプリンセサに位置する州立大学です。
1965年に設立され、環境科学や観光学などの分野で特色ある教育を提供しています。
美しい自然環境の中で学べることが最大の魅力で、環境保護やエコツーリズムに興味がある学生に適しています。
第35位:ミリアム大学(Miriam College)
ミリアム大学は、ケソンシティにある女子教育機関で、1926年に設立されました。
環境科学や教育学の分野で高い評価を受けており、女性リーダーの育成に力を入れています。
日本の神戸女学院大学や清泉女子大学と提携関係にあり、国際交流の機会も豊富です。
第36位:中央ミンダナオ大学(Central Mindanao University)
中央ミンダナオ大学は、ミンダナオ島のブキドノン州に位置する州立大学です。
1965年に設立され、農業や獣医学の分野で優れた教育を提供しています。
広大なキャンパスを持ち、実践的な農業教育が受けられることが特徴です。
第37位:アドベンティスト国際高等研究所(Adventist International Institute of Advanced Studies)
アドベンティスト国際高等研究所は、カビテ州シランにある大学院中心の教育機関です。
1958年に設立され、神学やビジネス、教育学の大学院プログラムを提供しています。
国際的な環境で高度な研究ができることが魅力で、アジア各国から学生が集まっています。
第38位:アンヘレス大学ファウンデーション(Angeles University Foundation)
アンヘレス大学ファウンデーションは、パンパンガ州アンヘレス市にある私立大学です。
1962年に設立され、医療系の学部が充実していることで知られています。
特に看護学部や理学療法学部が評価されており、医療従事者を目指す学生に人気があります。
第39位:セブ・ノーマル大学(Cebu Normal University)
セブ・ノーマル大学は、セブ市にある州立の教育大学で、1902年に設立されました。
教員養成に特化した教育を提供しており、セブ地域の教育の質向上に大きく貢献しています。
教育学部だけでなく、芸術学部や看護学部なども設置されています。
第40位:西ビサヤ州立大学(West Visayas State University)
西ビサヤ州立大学は、イロイロ市にある州立大学で、1924年に設立されました。
工学部や農学部、医学部など幅広い学部を持ち、ビサヤ地域の主要な教育機関の一つとして機能しています。
特に看護学部は国際的にも評価が高く、海外での就職を目指す学生にも人気があります。
第41位:サンベダ大学(San Beda University)
サンベダ大学は、マニラにある1901年設立のカトリック系私立大学です。
法学部が特に有名で、フィリピンの法曹界に多くの人材を輩出しています。
伝統ある建物と近代的な設備が共存するキャンパスで、質の高い教育を受けられます。
第42位:南ミンダナオ大学(University of Southern Mindanao)
南ミンダナオ大学は、コタバト州カバカンにある州立大学で、1954年に設立されました。
農業や水産学の分野で優れた教育を提供しており、ミンダナオ地域の農業発展に貢献しています。
広大なキャンパスで実践的な農業教育が受けられることが特徴です。
第43位:ベンゲット州立大学(Benguet State University)
ベンゲット州立大学は、ベンゲット州ラトリニダードにある州立大学で、1916年に設立されました。
農業や獣医学、林学などの分野で優れた教育を提供しています。
涼しい気候の高地に位置しているため、快適な環境で学習できることも魅力の一つです。
第44位:ラグナ州立工科大学(Laguna State Polytechnic University)
ラグナ州立工科大学は、ラグナ州サンタクルスにある州立大学で、1949年に設立されました。
工学部や情報技術学部が充実しており、技術系の実践的な教育を受けられます。
マニラから比較的近い場所にありながら、学費が安いことも魅力です。
第45位:アテネオ・デ・ナガ大学(Ateneo de Naga University)
アテネオ・デ・ナガ大学は、カマリネススル州ナガ市にあるイエズス会系の私立大学です。
1940年に設立され、アテネオグループの一員として質の高い教育を提供しています。
経営学部や工学部、教育学部など幅広い分野の学部があり、地域の教育拠点となっています。
第46位:アテネオ・デ・サンボアンガ大学(Ateneo de Zamboanga University)
アテネオ・デ・サンボアンガ大学は、サンボアンガ市にあるイエズス会系の私立大学です。
1912年に設立され、ミンダナオ西部の主要な教育機関として機能しています。
多文化・多宗教の環境の中で、寛容性と社会正義を重視した教育を行っています。
第47位:ボホール大学(University of Bohol)
ボホール大学は、ボホール州タグビララン市にある私立大学で、1946年に設立されました。
ボホール州最大の高等教育機関として、法学部や経営学部、工学部など幅広い分野の教育を提供しています。
観光地として有名なボホール島で学べることも魅力の一つです。
第48位:カラガ州立大学(Caraga State University)
カラガ州立大学は、アグサン・デル・スール州ブトゥアンにある州立大学です。
1967年に設立され、農業や工学、教育学などの分野で教育を提供しています。
カラガ地域の発展に貢献する人材を育成することを目指しています。
第49位:フィリピン大学ミンダナオ校(University of the Philippines Mindanao)
フィリピン大学ミンダナオ校は、ダバオ市にあるフィリピン大学システムの一部です。
1995年に設立された比較的新しいキャンパスですが、人類学や社会学、開発学などの分野で独自の教育を展開しています。
国立大学ならではの低い学費で、質の高い教育を受けられることが魅力です。
第50位:南フィリピン科学技術大学(University of Science and Technology of Southern Philippines)
南フィリピン科学技術大学は、カガヤン・デ・オロ市にある州立の工科大学です。
1927年に設立され、工学やコンピューターサイエンスなどの技術分野で優れた教育を提供しています。
ミンダナオ北部の技術教育の中心として重要な役割を果たしています。
第51位:南東フィリピン大学(University of Southeastern Philippines)
南東フィリピン大学は、ダバオ市にある州立大学で、1978年に設立されました。
科学技術分野に強く、多くのエンジニアを輩出しています。
経済的に厳しい学生への支援制度も充実しており、奨学金やアルバイト紹介などのサポートが受けられます。
第52位:イサベラ州立大学(Isabela State University)
イサベラ州立大学は、イサベラ州エチャゲにある州立大学で、1978年に設立されました。
農業や獣医学、工学などの分野で教育を提供しており、地域の農業発展に貢献する人材を育成しています。
複数のキャンパスを持つ総合大学として、地域に密着した教育を行っています。
第53位:バタンガス州立大学(Batangas State University)
バタンガス州立大学は、バタンガス州にある州立大学で、1903年に設立されました。
バタンガス州で最も古い教育機関の一つとして、工学部やコンピューターサイエンス学部などが充実しています。
近年は研究活動にも力を入れており、地域の産業発展に貢献しています。
第54位:マリアノ・マルコス州立大学(Mariano Marcos State University)
マリアノ・マルコス州立大学は、イロコス・ノルテ州バタックにある州立大学です。
1978年に設立され、農業や工学、教育学などの分野で教育を提供しています。
イロコス地域の主要な教育機関として、地域の発展に貢献する人材を育成しています。
第55位:ジョン・B・ラクソン海事大学(John B. Lacson Foundation Maritime University)
ジョン・B・ラクソン海事大学は、イロイロ市にある海事専門の私立大学です。
1948年に設立され、船員や海事技術者の養成に特化した教育を提供しています。
フィリピンは世界有数の船員輩出国であり、この大学は海事教育の中心的役割を担っています。
第56位:マヌエル・S・エンベルガ大学(Manuel S. Enverga University Foundation)
マヌエル・S・エンベルガ大学は、ケソン州カンデラリアにある私立大学です。
1954年に設立され、経営学部や教育学部、工学部など幅広い分野の教育を提供しています。
地域に密着した教育機関として、南タガログ地域の人材育成に貢献しています。
第57位:サマール州立大学(Samar State University)
サマール州立大学は、サマール州カトバロガンにある州立大学で、1966年に設立されました。
教育学部や農学部、工学部などの分野で教育を提供しています。
サマール地域の教育拠点として、地域の発展に貢献する人材を育成しています。
第58位:アドベンティスト・フィリピン大学(Adventist University of the Philippines)
アドベンティスト・フィリピン大学は、カビテ州シランにあるキリスト教系の私立大学です。
1918年に設立され、神学や看護学、教育学などの分野で教育を提供しています。
信仰に基づいた全人教育を重視しており、道徳心と専門性の両立を目指しています。
第59位:アサンプション・カレッジ・サンロレンツォ(Assumption College San Lorenzo)
アサンプション・カレッジ・サンロレンツォは、マカティ市にある女子教育機関です。
1892年に設立された歴史ある学校で、リベラルアーツ教育を重視した女性リーダーの育成を行っています。
小規模ながら質の高い教育を提供しており、卒業生は各分野で活躍しています。
第60位:南ルソン州立大学(Southern Luzon State University)
南ルソン州立大学は、ケソン州ルクバンにある州立大学で、1925年に設立されました。
農業や教育学、工学などの分野で教育を提供しており、地域の産業発展に貢献する人材を育成しています。
複数のキャンパスを持つ総合大学として、南タガログ地域の教育拠点となっています。
フィリピン留学ナビの大学進学サポートについて
フィリピンの大学への進学を考えているけれど、「どの大学を選べばいいのかわからない」「手続きが複雑で不安」と感じている方も多いのではないでしょうか。
フィリピン留学ナビは、そんな不安を解消し、あなたの大学進学を全面的にサポートする留学エージェントです。
準備段階から渡航後の生活サポートまで、一人ひとりの状況に合わせて丁寧に伴走します。
フィリピン留学ナビとは
フィリピン留学ナビは、フィリピン専門の留学エージェントとして、数多くの学生の夢を実現してきました。
私たちの強みは、特定の大学に縛られることなく、幅広い選択肢の中から最適な進学先をご提案できることです。フィリピン国内の多様な大学情報を熟知しているからこそ、あなたの目標や予算、専攻希望に合った大学選びをサポートできます。
大学選びの相談はもちろん、出願書類の準備から渡航前の生活準備まで、トータルでサポートします。
必要な情報や手続きを適切なタイミングでご案内し、安心して進学準備を進められるよう、経験豊富なスタッフが丁寧に対応します。
私たちのサポート内容
フィリピン留学ナビでは、大学進学に関わるすべてのステップで、きめ細かなサポートを提供しています。
準備段階から渡航後の生活まで、段階ごとに必要なサポートをご用意していますので、安心して進学準備を進めることができます。
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|---|---|
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| スケジュール作成 | 手続きや準備を整理し、効率的なスケジュールを作成します |
特に英文翻訳やアポスティーユ取得は手間がかかる手続きですが、当社が負担して代行するので費用面でも安心です。
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出願書類のチェックでは、提出書類の不備や記入漏れを細かく確認し、必要に応じて修正アドバイスを行います。オンライン出願の場合は、入力方法や操作手順もサポートしますので、パソコン操作が不安な方でも安心です。
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滞在先の手配は特に重要です。初めての海外生活でも安心して過ごせるよう、大学の寮やコンドミニアムなど、さまざまな選択肢について情報提供やご相談を承っています。
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慣れない環境での生活は、予想外のトラブルや不安がつきものです。そんなときも、いつでも相談できる体制を整えているので安心してください。
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|---|---|---|
| Southwestern University | セブ | 経営学部 |
| Holy Angel University | アンヘレス | 経営学部マーケティング専攻 |
これらは一例ですが、フィリピンの大学進学を目指す多くの方に、進学相談から出願準備まで幅広くサポートを提供しています。
「どの大学がいいかわからない…」「手続きが不安…」という方こそ、まずは気軽にご相談ください。あなたの夢の実現に向けて、フィリピン留学ナビが全力でサポートします。
まとめ
この記事では、フィリピンの大学ランキングトップ60校を紹介してきました。フィリピンの大学は世界ランキングやアジア圏でも着実に評価を高めており、特にフィリピン国立大学ディリマン校、デ・ラ・サール大学、アテネオ・デ・マニラ大学などのトップ校は、質の高い教育と国際的な研究実績で知られています。
フィリピンの大学の大きな魅力は、英語で授業が行われることと、日本の大学と比較しても遜色ない教育水準を持ちながら学費が比較的安いことです。
また、多様な国籍の学生が学ぶ国際的な環境で、実践的なカリキュラムを通じて学べる点も見逃せません。
大学選びでは、自分の専攻分野や予算、キャンパスの立地などを総合的に考慮することが大切です。
マニラ首都圏の大学は都市生活と最先端の設備が魅力ですが、地方の大学には落ち着いた環境と地域に根ざした学びがあります。それぞれの大学に特色があるため、ランキングだけでなく、各校の強みや雰囲気を調べてから決めることをおすすめします。
フィリピン留学ナビではフィリピンを専門に留学をサポートしています。大学進学に関するご相談はLINEなどで承っています。
是非お気軽にご相談ください。










