マルタ留学は安いの?期間別の費用や節約ポイントがわかる
ここ数年でよく名前が上がるようになってきている「マルタ留学」。
ヨーロッパのリゾート地といわれているマルタ島は実は留学先としても人気を集めています。
とはいえ、「ヨーロッパにあるなら、留学費用は高そう…。」と思っている方も多いのではないでしょうか。
マルタ島はヨーロッパの留学先の中でも費用を抑えて留学できることがメリットです。
今回はそんなマルタ留学にかかる費用を期間別にご紹介し、内訳や節約ポイントも併せてご紹介します。
留学先としてマルタ島を検討している方はチェックしてみてくださいね。
マルタの物価はヨーロッパの中では安め
まずはマルタ島の物価について把握しておきましょう。
マルタ島の物価はヨーロッパの中では安いです。日本と比べても全体的な物価は安いといえます。
例えば外食する場合、一人あたりの料金は以下の通りです。
- カジュアルレストラン:5EUR(約660円)
- 高級レストラン:25EUR(約3,300円)
外食は日本と比べると少し安いか同じくらいになります。
しかし、マルタのレストランは基本的に量が多いため、実質日本に比べると安いといえるでしょう。
また、スーパーやマーケットでの食材は、野菜や肉類は比較的安めですが、魚介類は少し高めと食材によって異なるのが特徴です。
【期間別】マルタ留学にかかる費用
1週間 | 1ヶ月 | 3ヶ月 | 6カ月 | 12か月 | |
語学学校費用 | 約3.2万円 | 約11.3万円 | 約30.9万円 | 約59.7万円 | 約100.9万円 |
航空券代 | 約15万円 | 約15万円 | 約15万円 | 約15万円 | 約15万円 |
ビザ代 | – | – | 約0.9万円 | 約0.9万円 | 約0.9万円 |
海外旅行保険代 | 約0.5万円 | 約2万円 | 約6万円 | 約12万円 | 約24万円 |
滞在費 | 約3.7万円 | 約14.8万円 | 約44.4万円 | 約88.8万円 | 約177.6万円 |
食費 | 約1万円 | 約4万円 | 約12万円 | 約24万円 | 約48万円 |
合計 | 約23.4万円 | 約47.1万円 | 約109.2万円 | 約200.4万円 | 約366.4万円 |
※航空券:往復
※滞在先:学生寮1人部屋(共同トイレ)
上記に加えて、アクティビティなどの交際費がかかりますが、現地でどのように生活するかによって異なるため、上記の費用+現地でのお小遣いを準備しておきましょう。
マルタ留学の費用内訳
上記で提示した費用の内訳は具体的にどのようなものなのかをそれぞれ見ていきましょう。
語学学校にかかる費用
語学学校にかかる費用は以下になります。
- 授業料
- 教材費
- 入学金
- 空港送迎費
- 滞在先手配料
語学学校にかかる費用の内、8~9割は授業料です。
加えて、語学学校の入学に必要な入学金や授業を受ける時に必要な教材の費用、渡航時に現地の空港に到着した際の送迎費がかかります。
教材費は語学学校によって授業料に含まれていたり、別途費用がかかったりと異なります。
空港送迎費と滞在先手配料はオプションとなり、滞在先を語学学校に手配してもらうかどうかで、費用が掛かるかが決まる仕組みです。
航空券代
航空券は渡航時期によって大幅に料金が変わってきます。
また、マルタまでの直行便は無いため、ドイツやイギリスなどヨーロッパ諸国を経由し、マルタへ向かうのが主流です。
フライト時間は経由地によっても異なりますが、合計で13~20時間ほどになります。
費用は9~15万円と安い時期と高い時期で大きく変動します。
また、マルタへ入国する際は帰りもしくは第三国に抜けるチケットが必要になるので、注意が必要です。
ビザ代
マルタに入国する際は90日以内であればビザは必要ありません。
ただし、マルタのあるヨーロッパには「シェンゲン協定」が存在し、この協定に加盟している国に滞在できる日数が合計で90日までとなります。
そのため、マルタへの留学期間は90日以内だけれど、その前後でヨーロッパ諸国を旅行したい場合、日数が過ぎてしまわないように注意が必要です。
また、90日以上の長期留学の場合は学生ビザの申請が必要になり、申請費用は66EUR(約9,000円)になります。
申請はマルタ国内で行うため、事前の申請は不要です。
語学学校に通っている場合は学校のスタッフが申請をサポートしてくれますが、自身でイミグレーションに行く必要があるので事前に必要な書類の準備を忘れずに行いましょう。
日本で事前に必要な書類もあるので、渡航前に学校スタッフに必要な書類を確認しておくのがベターです。
海外旅行保険代
現地でケガや病気、トラブルに巻き込まれた時のために海外旅行保険に加入することが推奨されています。
90日以内のビザなしであれば、必須ではありませんので、クレジットカードの付帯保険がおすすめです。
学生ビザを申請する場合は、英語表記の海外保険証が必須になるので、必ず加入していきましょう。
大手の保険会社を利用する場合はひと月2万円前後が目安になります。
滞在費
マルタでの滞在先はいくつか選択肢があります。
- ホームステイ
- 学生寮
- ホテル
- シェアハウス
1カ月ほどの短期留学の場合、費用は少し高くなってしまいますが、語学学校が手配してくれるホームステイや学生寮がおすすめです。少しでもコストを抑えたい場合は部屋のタイプを複数人部屋や共同バスにすることで料金が安くなります。
3ヶ月以上の長期留学になる場合は、始めの1ヶ月ほどは語学学校が手配するホームステイや学生寮に滞在し、現地の暮らしに慣れてきたころに、自分でシェアハウスを探すと費用も抑えられるます。
また、シェアハウスは自力で英語で対応する必要があるので、現地の暮らしや英語を使うことに慣れたころに挑戦するのがおすすめです。
食費
食費はホームステイ、学生寮の場合、食事つきプランを選ぶこともできるので、現地の食事を体験してみたい場合は食事つきプランがおすすめです。
一方で、少しでも節約したい場合、自炊プランを選ぶか自炊ができるシェアハウスを選ぶことで食費を抑えることができます。
自炊をする場合1週間で50EUR(約6,500円)前後見ておくと良いでしょう。
もちろん外食をする機会が多ければそのぶん食費にかかる費用も多くなるので、予算と相談しながら外食の機会を調整する必要があります。
マルタ留学での節約ポイント
マルタ留学での節約ポイントを抑えておけば、留学中に旅行や外食を楽しむ余裕も出てくるので、併せてチェックしておきましょう。
航空券
- 渡航時期
- 利用する航空会社
航空券で節約するにはこの2つの方法があります。
まず、マルタへの航空券が安い時期は11月と1月です。
マルタは8月の長期休暇や年末年始に訪れる人が多くなります。そのため、航空券の費用を抑えたい場合はバケーションの前後で航空券が安くなる11月、1月がおすすめです。
渡航時期が自由に選べない場合は、利用する航空会社を選ぶことで費用を抑えられます。
日本からヨーロッパ諸国(イギリスやドイツなど)行きの航空券を取得し、ヨーロッパからはマルタ島までLCCがたくさん飛んでいるので、LCCを使うことで費用を抑えられます。
航空券を探す時は、さまざまな航空会社のフライトを一覧で比較できるスカイスキャナーがおすすめです。
語学学校
- 授業の時間帯やコマ数
- 語学学校のキャンペーン
授業の種類やキャンペーンを利用することで語学学校に支払う費用を節約することができます。
語学学校では授業の時間帯やコマ数を選ぶことができます。
授業の時間帯は午前、午後、夜間を選べる学校や授業のコマ数を選べる学校がほとんどです。
時間帯は午前中が一番高く、午後、夜間の順に費用が安くなります。
コマ数は少なければ少ないほど費用が安くなります。
語学学校によってもどこまで選べるかが異なってくるので、事前に確認しておくのがベターです。
また語学学校では独自にキャンペーンを実施しています。
授業料が割引になったり、無料で数週間分の授業が受けられたりなどさまざまです。
これらのキャンペーンは留学生が少ない時に行われることが多いので、オフシーズンに渡航を予定している方はチェックしておきましょう。
アルバイトをする
マルタでは学生ビザの場合週20時間以内であれば就労が許可されているので現地でのお小遣いをまかなうこともできます。
- 90日以上の滞在者で学生ビザを保持している
- 語学学校に週15時間以上通っている
- アルバイト先が決まっている
この3つが条件になっています。
学生ビザを保持していることはもちろん、アルバイトに必要な就労許可(ワークパミット)を申請する必要があるため、マルタでアルバイトしたいと考えている方は詳細を事前に調べておきましょう。
マルタのアルバイトの最低賃金は日本円にするとおおよそ560円ほどです。
日本に比べると少ないですが、マルタの給与は日本に比べると少なくなるので、アルバイトの賃金も少なくなります。そのぶん物価も安いのでマルタで生活するのであれば妥当な金額といえます。
滞在先
- 滞在先のタイプ
- 部屋のタイプ
滞在先で節約するには上記の2つの方法があります。
滞在先のタイプは語学学校が手配する学生寮とホームステイが高くなり、自身で手配するシェアハウスが安く費用を抑えられます。
また語学学校が手配する滞在先では、部屋のタイプを複数人か一人部屋か選ぶことができるので、費用を抑えたい場合は複数人部屋を選ぶようにしましょう。
留学先のエリア
留学先の物価はマルタ島内でも異なってきます。
- セントジュリアン
- バレッタ
- スリ―マ
- ゴゾ島
セントジュリアンやバレッタは観光客が多いエリアとなり観光地価格のため物価が高い傾向にあります。
一方でスリ―マやゴゾ島は観光地というよりも地元の方が生活しているエリアになるため、物価は比較的安いです。
落ち着いた環境で勉強に集中できる環境でもあるので、コストを抑えてしっかりと勉強したい方にはスリ―マやゴゾ島がおすすめといえます。
奨学金を利用
マルタ留学は国や教育委員会、地方自治体、民間団体などさまざまな期間が奨学金制度を提供しています。
返済不要な給付金型のものから割引サービス、教育ローンなど方法はさまざまなので、自身に合った機関を見つけて申請してみましょう。
中でも有名なのは文部科学省が行っている「トビタテ!留学JAPAN」です。
企業からの寄付により多くの高校生や大学生が返済不要の留学奨学金を利用しています。
応募条件などもあるので、気になる方はチェックしてみましょう。
まとめ:ヨーロッパで費用を抑えたいならマルタ留学一択!
マルタ留学に必要な費用やその内訳、節約ポイントについて解説してきました。
マルタ島の留学はヨーロッパの英語圏の留学先の中では最も安いです。
そのため、ヨーロッパに留学したいけど予算に限りがある方には最適です。
加えて節約ポイントもたくさんあるので、あなたのヨーロッパ留学を現実にすることもできるでしょう。